何故俺は鈍感と言われるのか解らない   作:元気

17 / 37
遅くなってスミマセン!!

冬休みの宿題が……宿題が……宿題が………………




鈍感男→変人男

「おにーちゃん、朝だよ?起きて。」

 

 みなに体を揺らされて、無理矢理起こされる。なんだよこんな時間に………頭を掻きながら、じーっ、っと、みなを見つめてみる。すると、ニヤニヤしながら俺の腕に抱きついて上目遣いで俺を見ながら

 

「どーしたのおにーちゃん?もしかして……私に見惚れちゃった?」

「ハイハイ、ソウデスネー。」

 

 適当に流しながら、みなの束縛から逃げる。その時に、頬をプクーと膨らませて「少しぐらいノッてくれてもいいじゃん…」と言って俺の部屋から出ていった。ふぅ、これで着替えれるな。

 

 俺は部屋着を脱ぎながら、2週間前の、いつもよりも少し早い時期に始まった、体育祭の事を思い出してた。

 

 

 

 一生懸命頑張って練習した背中わたりは白組に負けて2位。ほとんど差がない状態だったと聞いたけれど、やはり致命的なミスは優が落ちそうになったところだ。でも、優は俺たちのために、怪我を承知で走ってくれたんだ。そう考えるとホントに凄いと思う。それでも…………やっぱり勝ちたかった。怪我をしてまで走ってくれた優に申し訳なくて、あの時、もう少し落ち着いていれば、あの時、優のために走りやすい馬になっていればとか、色々後悔してしまう。それでも負けは負けだ。後悔したところで変わることはない。

 

 俺は来年、絶対にチームを優勝に導きたい。

 

 

 そんな想いを抱きながら、制服に腕を通したのだった。

 

 

 

 一階に降りてリビングに行くと、できたてであろう、青色の包みに入った俺の弁当と、赤い包みに入った姉貴の弁当があった。ピンクの包みがないってことは、みなはすでに取ったのだろう。とりあえず、テーブルについて朝食をとることにしようとしたのだが………

 

「なぁ、母さん。この、濁った緑のドロドロとした液体は何なの?」

 

 そう、俺の目の前にあるのは、透明のガラスコップに《いかにも何か入ってます!》って感じのあり得ない液体があった。まるでヘドロみたいで、見ているだけなのにとても気持ち悪い。しかし、何となく鼻を近づけてみると、とてつもなくいい臭いがした。なんだよこれ……見た目に反してめちゃくちゃいい臭いするじゃんか………………飲まないけど。

 

「あぁそれ?ピーマンと白菜とキャベツとレタスと、とっても美味しいブロッコリーを入れてみました♪」

 

 

 

 笑顔でピースをするバカを睨み付けてから、一口だけ飲んでみた。……上手い。

 

 野菜だけで作ったとは思えないほどの甘さだ。なんと言うか……イチゴの味がある………………いやマジでさ。緑のドロドロからは考えられないけれど、本当にイチゴの味がするんだ。ウム、奇跡としか言いようがない。

 

 俺は騙されたようにその液体を一滴残らず飲みほした。その時に、母さんがニコニコしながら飲んでいる光景を見ていたのが、どうも不信に感じられたが無視して、残りの朝食も食べ尽くした。

 

「ごちそーさん。」

「!? お、お粗末様です。」

 

 何故か母さんが驚いたように返事した。ん?俺なんか変なこと言ったか?母さんを見つめてみると、笑顔で手を振られたので、俺も笑顔で手を振った。手を振り終わってから、鞄に弁当を入れてから、玄関に向かった。いつものように靴を履いて、いつものように玄関のドアを開けてから「行ってくる。」と大声で言ってから。玄関のドアをバタンと閉めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 愛美side

 

 いや、まさかとは思ったけれど成功するとは思わなかったわね。

 

 笑顔でテーブルの上に隠れているかのように、本の間に挟まっていた箱を取り出した。その箱の表紙に【性格変わり薬♪】と書いてある。そう、さっき、まもるに飲んでもらったドロドロの液体の正体はこれだったのだ。

 

「自分の息子を実験台にするとは…我ながらいい名案だわ~♪」

 

 ニコニコしながら箱を振ってみると、中からカシャカシャと、何かが箱とぶつかる音が聴こえる。んぅ~、いい響きだわ。この音好きなのよね♪

 

 ご機嫌のまま、胸ポケットに箱を入れてから、効き目が切れる時間を思い出した。

 

「確か……だいたい9時間だったわよね。」

 

 現在の時刻は8時20分。学校にいる間は効き目が切れることがないと安堵する。さて、私も学校に行きますか!

 

 いつもは「行ってきます。」と、普通の声できちんと言うまもるだけど、今日は大声で言ってたわね。薬が効いている事に喜びを味わいながら、私も家を出るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 真守side

 

 なんだか、朝から変な気分だ。いつもならまったりと登校するのだが、今日だけは何故か気分がとても良く、騒ぎたい気分だ。何でだろうな……やっぱり原因はあの時の液体か?

 

 そう思っていると、誰かが背中を叩いてきた。今日、あさは用事があるから遅れる、と前の日に言われていたので一人で登校していた。そんな俺は誰か確認するために後ろを振り返ると、前髪を星形のピンでとめていて、眉毛が前髪で隠れていない、いわゆる『オン眉』の、俺がお世話になったよく知っている人物だった。

 

「おはようございます、真守君。」

「あぁ、おはよう彩夏!!」

 

 俺が元気よく挨拶をすると驚いた表情をした。んん? 俺何かしたか?

 

 俺の心を読み取ったのか、彩夏が元の表情に戻って説明をしてくれた。

 

「いつもなら名字で呼んでいたので驚いちゃったんです。」

「そ、そうだったか?」

「はい。あと、いつもより元気に挨拶していましたね。どうしたんですか?」

「どうもしないけど………まぁ、気にすんな!」

 

 ニカッとした笑顔を向けると、彩夏は顔を赤くして俯いた。ん?どうしたんだ彩夏?

 

 ここで俺は気づくべきだった。いつもなら思わないことを思ってしまったからだ。それは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 彩夏って俺のこと好きなのかな?

 

 そう思ってしまった。そして、もしかしてだけれども、そう思っている彩夏を目の前にしていたら、めちゃくちゃイジメたくなった。なんだろう、こう、イジメたくなったんだ。言葉では表現しにくいけど、こう、心から何かが込み上げてきて……

 

「なぁ彩夏、お前可愛いな、食っていい?」

「ふぇええ!?////」

 

 隣にいた彩夏の顎を右手の人指し指、中指、そして親指の3本の指を使って持ち上げて、俺と視線が合うようにする。そうしたら、更に顔を真っ赤にしてとても可愛い声を漏らした彩夏。少し短い髪の毛が揺れ、大きな瞳が俺をとらえて映し出す。そんな彩夏がいとおしく思った。そして、ゆっくりと顔を近づき、唇がくっつきそうになった瞬間、

 

「あ、茜ちゃんが悲しむのでダメですぅ!?///」

「あっ。」

 

 テンパってもう、めちゃくちゃな事をいい始めた彩夏は、赤い顔のまま走り去ってしまった。むむむ、惜しかったな。あと少しで彩夏の唇を堪能できたのに………

 

 そんなこんなで学校に到着すると、今度は優に出会った。………………よぅし、今度のターゲットは優にキーめたっ♪

 

 性格がおかしくなっていることに気づくことができないまま、俺は優に接近するのだった。

 

「おはよう優。今日も可愛いね。」

「まっ、真守くんっ!?//////」

 

 優の背中に飛び付くようにして抱きつくと、耳を赤くした優が俺を見た。へぇ~、優ってこんなことで照れんだ。もしかすると優も俺のこと好きだったりして?………うわっ、ありうる~。でも、美少女からモテると嬉しいよ塚崎さんは♪

 

 

 

 もはや、可笑しいを通り越して、ただの変人へと自分が変わっていくことに気づけず、そのまま優に抱きついていたら、恥ずかしくなってきたのか、優が離れようとした。

 

「は、はなれよう真守くん? 流石に恥ずかしくなってきちゃった…////」

「えぇ……俺は離れたくないんだけどな…………ダメ?」

 

 最後の一言を耳元で言ったら、黙ってしまった。何があったのか分からずに、抱きついたまま優を見ると、ほぼショート寸前だった。頭からは煙が無数にわきでて、口をパクパクとさせて固まった。

 

そんな優の腕を笑顔のまま引っ張り、俺は教室に連れていくのだった。

 

 

 

 

 




さて、どうなるんでしょうね?(ゲス顔

真守が酷い人間に……しゃーないか!(笑)

安心してください…………みんなにチャンスはありますよ。

色んなチャンスが…ね(ゲス顔

次回はヤバい回になりそうですが、楽しんでいって下さい!

あと、遅くなってスミマセンでした。これからは(多分)大丈夫です!

感想&指摘よろしくお願いします!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。