もう一つの方に力を入れているので、コチラの更新は少し遅いです。
今回は、もし、真守と晴れて恋人になったヒロイン達のリアクション。的な感じのヤツです。
久しぶりに書いたので、試し書きみたいになっていますが、楽しんでくれるとなによりです。それでは!
【もし、真守が「手を繋ごう?」と言ってきたら、どんな反応をするのか】
~優の場合~
「優、手を繋いで帰ろう?」
「ふぇ!?」
優は変な声をあげて、真守の顔を見た。
真っ赤に染まる空の下、いつもの通学路を一人で歩いていた優は、今日は偶然にも真守と出会ったため、一緒に帰ることになった二人。会話しながら歩いていたが突然、真守が笑顔でそんなことを言った。
真守が笑顔なのにたいして、優の表情は驚愕の一言につきた。目を大きく見開き、口を開けて驚いている。優自身、まさかこんなことになるとは、全然予想していない
優はポッと頬を赤らめ、数秒間黙ったまま俯くと、何かを決意したのか、顔を上げて静かに真守の左手を自分の右手で握った。
「こ、コレでいいかな?」
恥ずかしいのか、またもや俯き、先ほど発せられた声も微かに震えていた。
そんな優を笑顔で見つめ続ける真守は、どこか満足したような顔で「ありがとう。」と告げて、再び歩きだす。そのあと優は、羞恥で心に余裕がなかったのか、無言のまま歩き続けたが、手だけは優の家に帰るまで放さなかったと言う。
~茜の場合~
「茜、手を繋いで帰ろう?」
真守が茜に向かってそう言うが、茜は無視して無言で歩き続けた。「聞こえなかったのかな?」と思い、もう一度言おうと息を吸ったところで、言葉を発するのを止める。その理由は1つ、茜をよくみてみると、茜の耳が真っ赤だったからだ。茜も、冷たく接しているように振る舞っているが、実のところ口許は既に緩まっており、ニヤける顔を抑えるので必死のようだ。
そこで、真守は先程言うことが出来なかった言葉を、あえてもう一度同じ事を言ってみることにした。
「茜、手を繋いで帰ろう?」
笑顔で訊いてくる真守に、茜は立ち止まって背を向けたまま真守に聞こえる程度の声で呟いた。
「どうしてもか?」
「どうしてもだ。」
「本当にか?」
「本当にだ。」
「…私が好きか?」
「大好きだ。」
真守に背を向けていた茜は、クルッと方向をかえてスタスタと真守の隣に来ると、真守の左手をギュッと握ってすぐにパッと、手を放す。
「コレでいいだろ、ちゃんと手は繋いだぞ?」
「えぇ~。俺は帰るまで繋ぎたい。」
幼稚園児が欲しいものを親にねだっているみたいだ。と、その時茜はそう心から思った。
「しかたないな…。」
溜め息を1つ着いて再び手を繋いで歩き出す茜だが、その表情は満面の笑みだった。
~彩夏の場合~
「彩夏、手を繋いで帰ろう?」
「えっ? ………よく聞き取れなかったので、もう一度ゆっくりお願いします。」
真守はさきほどと変わらない笑顔でゆっくりと、彩夏に分かるようにもう一度言った。
「彩夏、手を繋いで帰ろう?」
「……はいぃっ!! もちろん! 喜んで承ります!!」
驚いた勢いで、彩夏はそのまま真守の手を握った。
「……彩夏、コレじゃあ握手だ。」
しかし、緊張のあまり左手で手を握ったため、手を繋ぐではなく、握手になってしまっている。彩夏は「で、ですが…」と、両頬を赤くし、オロオロしてしまった。
そんな彩夏を見た真守は、笑顔のまま彩夏の頭を撫でた。優しく髪をとかすように真守は彩夏を撫でる。頭を撫でられたからか、彩夏は息を吐いて落ち着く事が出来た。そして、一旦真守から離れて正面に立つと、静かに真守を見つめた。真守だけを映しているその瞳は、とても力強く光輝いている。
「えいっ!!」
そして…ついに二人は手を繋ぐ事に成功する。
「やっ、やりましたよ真守君!!」
「あぁ、流石だな彩夏。」
無邪気に喜ぶ彩夏を目尻に、真守は優しく笑いながら、二人は肩を並べて歩きだしたのだった。
~萌那の場合~
「萌那、手を繋いで帰ろう?」
「あっ、今、呼び捨てにしたでしょ? どーしよーかなー?」
むすぅーっとした顔になるが、萌那の顔はどこか嬉しそうにも見える。本人はああ言いながらもまんざらではないらしい。
「あっ、それじゃあ今回は止めておきますね。」
「じょっ、冗談に決まってるでしょ! そこは察してよ!」
今度こそむすぅーっと頬を膨らませて萌那は怒ったのか、真守から顔を逸らした。真守はそんな萌那をみて笑いだす。笑いながら、真守は自ら萌那の手を握った。
「コレでいいですか?」
「………うん。」
真守の笑顔に負けたのか、ポカーンとした顔から、じょじょに頬を真っ赤に染めた萌那は、また真守から視線を逸らして違う方向を向く。その横顔をは、誰がどうみても恋する乙女の顔だった。
「萌那さんはカワイイですね。」
「………ばか。」
カワイイと言われて、素っ気なく返す努力をする萌那だが、体は正直で、真守と繋いでいる右手に自然と力が入ったことには気づかなかった。しかし、萌那自身は気づかなかったが、手を握られた真守は気づかないハズがない。真守は嬉しそうに帰り道をあるくのだった。
~美帆の場合~
「美帆、手を繋いで帰ろう?」
「もちろんいいよっ! はいっ!!」
そう言って美帆は真守の手を握った。そしてそのまま、手を握りながら真守の左腕を自分の胸によせて、と言うよりも、胸にモロに当てて真守と腕を組んだ。
「どぉー、まもるくん? わたしの胸の感触は?」
「スゴイデスネー」
「ふふぅーん、そうでしょ? そうでしょ? それに最近更に大きくなってきたんだよー? どう? どう??」
「ハイハイ…スゴイデスネー」
「えへへ~、ありがとう。」
そう言って美帆は真守の腕に頭を擦り付けた。真守の方から美帆のいい匂いが漂ってきて、少しずつ真守の理性を削ぎ落としてくるが、真守は鋼の精神で堪えることができる。が、次の一言で大きく削ぎ落とされてしまった。
「まもるくん、大好きだよっ♪」
「…っ」
天然は恐ろしいと、改めて思う真守であった。そこで、話題を少し逸らしてみることにした。
「明日、男友達の誕生日なんだけど、何か面白いものある?」
数秒間「う~ん。」と首を傾げて考えてから、美帆は閃いたのか明るい顔にしてから言う。
「カーネーション!!」
「えっ? …なんで?」
「えっ? だって明日はお母さんの日でしょ?」
輝く笑顔でいい放つ天然を苦笑いで対処して、真守は深く溜め息をついたあと、なぜか笑顔になってしまう自分の頬をムニムニと触りながら帰ったのだった。
〜陽乃の場合〜
「陽乃、手を繋いで帰ろう?」
真守が陽乃の目の前に手を差し出すと、陽乃はその手を真顔でパシンと叩いて払った。
「手なんて繋ぎたくないです。なんで先輩の汗くさそうな手を触らなくちゃいけないんですか?」
「じゃあいいや、ゴメンな?」
結構心に残る傷がついた真守は、苦笑しながら残念そうに俯いた。自分の手が汗くさいと言われて、実際に嗅いでみた。その次に、自分の拒絶された両手を、どうしたらいいか考えながら、自分の両手を無言でみつめる。が、次の瞬間、悲しそうな表情は喜びにかわる。
「手を繋ぐのはイヤですけど……腕を掴むなら…」
陽乃は、ソッポを向きながらも、顔を火照らせながら陽乃は真守の腕に手を回し、体を密着させた。しかし、それでも少し、陽乃は物足りなそうな顔をする。
「……先輩、これだけじゃ嫌です。ハグしてください。それもとびきり強く。」
「そっちの方が汗くさくないか?」
「ち、ちがっ!? ……大好きな先輩の温もりを感じたいんです。ダメ...ですか?」
陽乃のツンデレデレに負けて、真守は陽乃のコトを強く強く抱きしめる。
「先輩……へへっ、何だか先輩に抱きつかれるとキモチワルイですね。」
「えっ...なんだよそれ。」
「ふふっ、ホント、キモチワルイです。」
そう言いながら、真守の胸板に、どこか嬉しそうに頭をたくさん擦り付ける陽乃だった。
〜月乃の場合〜
「月乃、手を繋いで帰ろう?」
真守がそう言うと、月乃は何の躊躇いもなく、真守の手をギュッと握った。月乃の手は、思っていたよりも冷たくて、少し真守は驚いた。
「月乃? どうしてこんなに冷たいんだ…?」
「………体温が、低いから…だと、思う」
そう言い終わると、月乃は優しく微笑み、さらに強く手を握った。
「先輩の手、凄く温かい……ずっと、握っていたい」
足を止めて、月乃は正面からそんな事を真守に言った。恥ずかしかったのか、言い終わったあとに俯いてしまう。そんな月乃を見て、真守は心から可愛いと思った。
「陽乃もそうなってくれれば嬉しいんだけどな」
すると、今度は突然ムスッとした顔つきになる。
「今は…おねーちゃんはいない……私だけを、見て欲しい」
真守との距離を一気に縮めて、月乃はそう言った。そう言われた真守は顔を赤くして口元を抑えている。可愛らしい言葉に、この鈍感男はキュンと来たらしい。ソレに満足したのか、月乃は天使の笑みを浮かべて、真守との距離を近づけたのだった。
〜ひかるの場合〜
「ひかる、手を繋いで帰ろう? ……ていう前から繋いでるか」
「ん? まもる君、何か言った?」
「いや、何も」
真守は手を繋いで帰ろう?と言おうとした瞬間、すでに手を繋いでいるコトに気づいた。だが、ここでふと、驚くべきことが起る。
「いやっ!? いつ手を繋いだんだっ!?」
驚いてひかるに問いかけてみる。すると、ひかるは可愛らしく首を傾けて微笑んだ。
「いつって、ボクの名前を呼んだ時からかな?」
「……さすがだな」
真守は苦笑いを浮かべながら、握っている手に力を込めた。すると、ひかるは嬉しそうに真守に抱きついた。首に細い腕を回して密着して、見つめ合う。フワリと微笑んでから、ひかるは真守の唇に自分の唇を近づけた。
「……なーんてね」
「えっ?」
唇に感触がしなかった事に疑問を抱きながら、真守はひかるをみた。ひかるは笑顔を崩さないまま、真守の耳元に囁いた。
「まもる君からしてくれるまで、キスはお預けだよ?」
そう言ったひかるは、まるで小悪魔のように見える真守だった。
これからも頑張るので、感想&評価よろしくお願いします!