異世界に転移したと思ったら転生者? 〜〜幼女で鍛冶師な異世界転生〜〜   作:銀鈴

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2233文字…少ないのか普通なのか…
とりあえずどうぞ!


第10話 初めてのクエスト!

 

 イオリがリフンの街へと着いた翌日。宿で朝食を食べ終わったイオリはギルドに来ていた。

 

「さて、初めてのクエストって言ったらアレしかないよね」

 

 そう言って僕とある2つのクエストを探し始めた。目立つ場所にあったので、簡単に見つかったそのクエストの紙をぼくは手に取り、レナさんの所に歩いていく。

 

「すみません、このクエストを受注してもらってもいいですか?」

 

 僕が持ってきたのはこのクエストだ! 

 

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【薬草採集】

 推奨ランク:F

 概要:回復用ポーションの原料となる薬草を10束以上採集すること。

 報酬:大銅貨5枚

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【ゴブリン討伐】

 推奨ランク:F

 概要:【レナトークの森】でゴブリンを3体討伐すること。討伐した個体の耳を削いでくることによって討伐の確認ができる。

 報酬:大銅貨2枚

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【フィールドウルフの討伐】

 推奨ランク :E

 概要 : 街道周辺に出没するフィールドウルフを5体討伐すること。討伐した個体の牙を持ってくることによって討伐の確認ができる。

 報酬 : 大銅貨5枚

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 僕はラナさんに先程のクエストが載っている紙を持っていく。

 

「はい、ではギルドカードを渡して貰ってもいいでしょうか?」

「あっはい」

 

 僕はラナさんににギルドカードを渡す。昨日とは違ってお仕事対応だ。残念。

 

「……はい、確かに受注しました。【薬草採集】【ゴブリン討伐】は常駐クエストなので期限はありません。では、行ってらっしゃい」

 

 僕は営業スマイルで見送られた。うう、もうちょっと何かあってもいいじゃないか……

 

 ◇

 

【レナトークの森】。それはリフンから西に1km歩いたところにある森のことだ。

 森などの魔物が生息している場所では、奥に行くにつれ魔物は強くなる。

 ゴブリンはその中でも最下位に位置する魔物の一種だ。ゴブリンは繁殖力が人間や他の種族と比べても異様に高い。

 だから、必然的にゴブリンが異常発生しないために常駐クエストとして提示しているのである。

 

「っていう話だったけど、やっぱりテンプレだと理解しやすくていいね……」

 

 そう言って僕はハンマーを構えて僕の身長と大して変わらない最弱の魔物、ゴブリンを睨みつける。その数3体。

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 ゴブリン ランクF

 Lv 4

 HP 65/65

 MP 0/0

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 流石に人型の生き物を殺すって言うのは気がひけるが……

 

「お金のためだからゴメンね?」

『ギギィッ!』

「《アースバインド》!」

 

 よし、割り切ろう。殺すKAKUGOなんてものは、盗賊にでもあってから考えればいい。

 僕がそう言うとともに、今まさに僕に襲いかかろうとしていたゴブリン達の足に土が纏わり付き動きを止めた。ゴブリンは歯を噛み締めながら必死に動こうとしているが思い通りに動かせない。

 え? 攻撃しに行くと思った? 攻撃は一応通るけど、囲まれたらゲームオーバーでお持ち帰りで最悪じゃないですかー。

 

「さて、後は……《石弾》」

 

 綺麗にヘッドショットを決めた僕が耳を削いでいると、前からぞろぞろとゴブリン……ではなく恐らくオークが姿を現してきた。ブタ顏なデブなのでまあ確実にオークだろう。

 

「!? 何故にオーク?」

『ブヒィィッ!!』

 

 勿論オーク達が答えてくれる訳もなく、僕に対して襲いかかってくる。動きは遅いがなかなかに怖い。やっぱりオークって、ゲームとかと同じような感じなのかな? 何か凄く臭いし。

 

「まあいいか、《ピット》!」

『ブヒィッ!?』

 

 頭はやっぱり足りないのか、簡単に僕の張った落とし穴に引っかかり行動不能に陥った。

 穴の底から這い上がろうともがいているが全く出れる様子はない。

 

「う〜ん……やっぱり馬鹿なのかな? とりあえず《石弾》!」

 

 ドンッという音と共にオークの頭にヘッドショットを決め、トドメを刺しておく。

 

「ふぅ…… ッ!?」

 

 気を抜いたところに僕の後ろから火球が叩きつけられた。その衝撃で僕は木に叩きつけられてしまう。あ、火球ってわかったのは熱かったからだよ。

 

「カハッ!」

 

 混乱する僕の視界には、杖を構えたオークが映った。あれか? メイジか、魔法使いか! 

 

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 オークメイジ ランクE

 Lv 16

 HP 265/265

 MP 324/328

 

 火魔法 LV3

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 勘で言ったのが当たった。ラッキーだな? 

 

「痛つつ……やりやがったな……。お返しだ!! 

《火弾嵐》!」

 

 ちなみに《火弾嵐》は簡単に言うと、某ドラクエのメラストームみたいな物だ。今回のはいつもより魔力増量中。

 

『プギィッ!?』

 

 ドンッドンッドンッ

 

 そんな音と共にオークの体に火球が直撃し、思いっきり燃え上がった。またやり過ぎた感がする……

 

「ま、まあ、耳と牙は残ってるからいいか……あ、杖落ちてる。とりあえずこのことはギルドに報告かなぁ……」

 

 とりあえず耳と牙を剥ぎ取りアイテムボックスの中に入れておき、僕は街に戻っていった。

 匂いが移らないとは言っても、あんまりこの臭いの入れておきたくないなぁ……

 




オークって、臭そうですよね

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