異世界に転移したと思ったら転生者? 〜〜幼女で鍛冶師な異世界転生〜〜 作:銀鈴
うぬぬ、最近12時ぴったりに投稿できてない…頑張らないと
「という訳で。さっきロイドが思いっきりやらかしちゃったから、作戦会議をしたいと思います!」
「どんどんパフパフー」
「いやティア、やるならもうちょっとやる気だそうよ…」
お昼過ぎ、まだあと2日はあるけど私達は宿屋に戻ってテーブルを囲んでいた。ロイドと2人で食事とか、恥ずかしさとか緊張が混ざって絶対におかしな行動になる自信がある。例えば告白されたらOK出しちゃうとか。
「さっきは巻き込んじゃってゴメンな、2人とも」
「別にいいよ、私達に関わることだし」
「それにあいつ、ムカついた」
全くもってティアの言う通りだった。今まで会ってきた王族とか貴族の人はいい人達ばっかりだったけど、やっぱりあーゆーやつはいるって事だね。解析は使ってないけど、強い人特有の気配見たいのが一切しなかったのにあんな態度なんだもん、あの人。
「で、作戦だけど私とティアは多分魔法使えないんだよね…使えても普段の半分くらい」
「マスターの買ってきた薬込みでそうなる」
「それって結構ヤバいんじゃないか?」
「んー、流石にSSランクとかタクくらいの人が大勢だったり、Sランクが沢山来たらマズイかもね」
「けど、たかが数名のSランクになら負けない」
多分あのSランク(仮)さんと戦ったのと同じ場所でやるんだろうから、人死にが出ない分手加減する必要はないしね。私に関しては、やる気になれば10人程度なら即刻退場させられるし。
「けど、一応あのお貴族様と戦うのはロイドの役目だね」
「手袋投げつけた本人、責任は取る」
「あぁ、それはこっちからも頼もうとしてたから大丈夫だ」
私もこれに関しては、本人同士には何もするつもりは無い。だって騎士道精神とか横合いからなんたらーって言われたら面倒くさいし、1対1の闘いは見てても楽しいしね。
「それで、確かここの闘技場ってちょっとした体育館くらいの大きさはあるよね?だから多分、どうせ物量で押してくると思うんだよね」
「まあ、貴族ならそれくらいはしてくるだろうな」
「Aランク程度の実力者なら、いくら来ても問題はないけど、その前に一つ質問」
「ロイドのスキルにある豪嵐の守護って、どんな効果なの?」
私は首をコテンと傾げながら尋ねる。モーブの魔法を掻き消したのは見たし、私達との訓練中にも偶に出てたけどよくわからなかったし。他人のステータスを覗くのはタブーらしいから、何気にこの話は始めてだったりする。
「それって関係あるのか?」
「うん、大アリ。私の考えてる効果と違かったら、ロイドを即死技に巻き込んじゃうもん」
「私は防げるけど、ロイドが防げなきゃ意味ない」
「んー、まあイオリとティアさんだからいいか。ある程度の魔法の無効化と強い魔法の効果を減らす事、それと飛び道具の完全な無効化だな。それと、気休め程度だが速くなる」
若干誇らしげな顔でロイドが言う。それに一瞬テンペストが思い浮かんだけど、すぐに私も使える《風纏》が凄く強化されたやつなんだなと思い直す。
「えっと、それっていっつも発動してる?それとも使おうって思って使ってる?」
「いつも発動してる感じだな」
「ん、分かった。教えてくれてありがとうね」
とりあえずそうロイドとの会話を切って、慣れてないけど作戦を少し考えてみる。とりあえずロイドと私が切り込み役で、ティアは魔法使ってもらうしかなくて…
「とりあえず私は色々やらかすからあんまり近寄らないほうがよくて、ロイドの防御面は不安だし…できればティアにはそっちのサポートをお願いしたいかな」
「了解」
「俺はどうすればいいんだ?」
「私と一緒に切り込んで暴れよー!」
やっぱり戦うって言ったら近接戦闘が1番華があるし、ロイドのステータス的に一撃必殺か
「そんな簡単な作戦で大丈夫なのか?」
「うん!だって地力が違うもん。どうせ装備も頑張ったって粗悪ひ……こほん、もとい名品程度でしょ?そんなんじゃこっちの防御突破できないしね」
私が全力で自重もなく作って整備と調整も受け持ってる装備だもん、よっぽど荒い使い方をしなきゃ壊れるわけがない! ドヤ顔でえへんと(無い)胸を張るけど、途端に恥ずかしくなってアワアワと取り乱してしまう。
「マスター、こんな間近でのラブコメ、ご馳走様」
「あ、ちょっ、いや、ラブコメじゃないし!? 付き合ってなんかないし!?」
ニマニマとした笑みを浮かべたティアが言ったそんな事を、顔をリンゴのようにしながら私は否定する。そ、そうだし。私別にロイドから告白とかされてないしー!?
「よしロイド、マスターに告白しよう」
「はっ!?な、ななななんで今ここで!?それに心の準備が…」
「だって、その方が面白そうだから」
「面白そうとかでそういうの決めるなぁっ!」
もしそういう事するなら、ほら、その、こう…多少はロマンチックな感じがいいし…って何考えてるの私はぁ!! ティアのニヤニヤとした顔が妙にウザい。
「へー、やっぱりマスター「わー!無しなし!薬も飲まなきゃだからお昼食べないと!ね!?」
「あ、あぁ。そうだな!」
リュートさんもレーナさんもいないけど、やっぱりこのドタバタした雰囲気はいいなぁ…と思うのだった。
あーお茶がおいしいなー!!ん?あれ?なんだろう、この会話前にもした事あるような…まあいっか!
※細菌兵器ではありません
なお次回はバトります。