※12月7日・内容に修正
【デュエル喫茶〝遊戯屋〟】
「美味しかったわ。またね、坊や」
「ありがとうございましたー」
店から出る客を見ながら俺は一息をつく。
流石に昼時は客足が多かったが、乗りきってしまえば少しは気が楽になる。
と言っても店内にはまだ何人か客はいるのだが。
(さっきの客、ずっと俺のこと坊やって呼んでたな。ん、あっちのテーブルでのデュエルは決着が着きそうか)
あるテーブルにて行われているデュエルを横目に先程まで客のいたテーブルを片付けていく。
たまにカードを忘れていってしまう人もいるから抜け目なく確認をする必要があるのだ。
「……これでよし。そろそろかな」
テーブルにも椅子にも忘れ物がないことを確認し、時計を見ると時刻は3時半を過ぎた辺りだった。
もうすぐ学生たちが来る時間だ。
この辺りは小学校や中学校が近いのでおこづかいを持っている学生たちがよくお茶をしに来る。
また、立地もよくて近くにはスーパーがあり、買い物帰りの主婦たちも来るのだ。
ああ、そういえば。
ここが何て言う店なのかを説明していなかったな。
ここはデュエル喫茶〝遊戯屋〟。
〝デュエルモンスターズ〟を店内で行うことのできる喫茶店だ。
「よし、鍵の閉め忘れはないな」
夕方の客が多い時間も終え、店の全ての鍵を確認する。
なぜ店の鍵の確認をしているのかというと。
遊戯屋はデュエルのできる喫茶店と言うことでテーブルのスペースが広くなったりしたため、人の暮らせるスペースが取れなかったのだ。
こればかりは設計のミスとしか言えないため、店とは別の場所に家を持っている。
まぁ、いま住んでいるところも良いところだから文句はないのだが。
すでに辺りは暗く、街灯の明かりが道を照らしている。
(そういえば……。最近は通り魔事件が起きていたな)
思い出すのは店に来ていた客たちの噂話。
なんでもデュエルモンスターズの実力者に街頭試合を申し込み圧倒しているとか。
しかも、モンスターに魔力を込めて威力を上げて怪我まで負わせているらしい。
なんともはた迷惑な話だ。
「遊戯屋店長、
本当に、なんともはた迷惑な話だ……。
目の前に現れたのはバイザーを着けた女性。
年齢はいまいち分からないが背格好からして年上なのは間違いないだろう。
(噂の通り魔、か)
どうやら女性に完全にターゲットとして認識されているようで、逃げることは難しい。
仮に逃げたとしてもすぐに捕まってしまうだろう。
「噂の通り魔、ってことで間違いはないかな」
「否定はしません。私は、貴方と私のいったいどちらが強いのかをデュエルで確かめたいのです」
そう言って女性はデュエルディスクを構える。
自身の力試しのために勝負を挑んできたということなのだろう。
(強さを知りたいってことか。あまりいい思考とは言えないな……)
仕方なくデュエルディスクを構えてデッキをセットし、飴を1つ口にする。
「「デュエル!」」
デュエルディスクが起動し、先攻後攻を決める。
先攻は女性だ。
「私の先攻、私は《沼地の魔神王》を捨てて《融合》を手札に加えます。さらに《E-エマージェンシーコール》を発動し、《E・HEROスパークマン》を手札に加えます」
女性は連続でサーチを行い手札を整えていく。
使われたカードたちからして女性のデッキはほぼ間違いなく【E・HERO】のはずだ。
(そういえばアイツも同じデッキを使っていたな……)
思い出すのは1人のヒーロー使い。
しかし、感慨に更けるのをすぐにやめデュエルへと意識を再び集中させる。
「手札の《E・HEROスパークマン》と《E・HEROエッジマン》を融合!」
青のスーツのヒーローと金色に輝くヒーローが合わさり1人のヒーローが女性の場に現れる。
「融合召喚!金の
E・HEROプラズマヴァイスマン ATK2600
1ターン目から手札を3枚消費して上級モンスターを出した。
すごいのかもしれないが【E・HERO】などの融合召喚を主体とするデッキは手札消費が激しい。
残りの2枚の手札だけで女性はどうするつもりなのだろうか。
「私はカードを1枚セットし、ターンエンドです」
女性 LIFE8000
E・HEROプラズマヴァイスマン ATK2600
セットカード1
手札1
「俺のターン、ドロー」
女性の場にはプラズマヴァイスマンとセットカード。
(少し危ないかもしれないがまだ動く必要はないな)
手札の枚数はこちらが上、今は攻めなくても良いだろう。
「俺は、手札の《インフェルノイド・リリス》を除外して《インフェルノイド・シャイターン》を特殊召喚」
インフェルノイド・シャイターン DEF0
現れたのは機械のような身体をした小さな悪魔。
ステータスは攻守ともに0だが優秀な効果を持っている。
「シャイターンの効果を発動し、そのセットカードをデッキに戻す。尚、この効果の発動に対して対象のカードは発動できない」
言い終わると同時にシャイターンは姿を消し、女性のデュエルディスクの上に現れる。
そして女性のデュエルディスクからセットカードを引き抜いてデッキに戻してしまった。
「くっ……」
「俺はモンスターとカードをセットしてターンエンド」
遊砂 LIFE8000
インフェルノイド・シャイターン DEF0
セットモンスター1
セットカード1
手札2
「私のターン、ドロー」
もしも《死者蘇生》などのカードがあるのなら女性の勝ちは決まるのだが……。
女性の表情に変化は見られないので何を引いたのかは分からない。
「私は《融合回収》を発動し、墓地のスパークマンと《融合》を手札に加えます。そして手札のスパークマンと《E・HEROクレイマン》を融合!」
再び青のスーツのヒーローが現れ、今度は丸い土色のヒーローと合わさっていく。
「融合召喚!雷を自在に操る戦士、《E・HEROサンダー・ジャイアント》!」
E・HEROサンダー・ジャイアント ATK2400
2ターン連続での融合召喚。
しかしそれ相応の代償もあり、女性の手札は0になった。
とりあえずこのターンに大きなダメージを受けることは無くなったと言えるだろう。
「プラズマヴァイスマンで《インフェルノイド・シャイターン》を攻撃、『プラズマ・パルサーション』!」
女性の言葉にプラズマヴァイスマンは跳び上がり、シャイターンに向かう。
シャイターンはプラズマヴァイスマンから逃れようとしたが時すでに遅く、頭を掴まれて高圧の電撃を叩き込まれ破壊された。
○ATK2600VSDEF0×
さらにプラズマヴァイスマンの放った電撃は止まることなく迫ってくる。
「プラズマヴァイスマンは守備力を攻撃力が上回った分、相手に戦闘ダメージを与えます」
「っぁあああああ!」
遊砂LIFE8000-2600=5400
電撃が直撃し予想外の痛みに声が上がる。
どうやらモンスターに魔力を込めて威力を上げているらしい。
(く、これも噂通りか……)
本当にモンスターの攻撃が当たるとは思っていなかったために油断していた。
「まだ私の場にはサンダー・ジャイアントがいます。サンダー・ジャイアントでセットモンスターに攻撃、『ボルティック・サンダー』!」
サンダー・ジャイアントの攻撃によりセットされていたモンスターの姿が現れる。
セットされていたのは様々なものを手に持ち、黄色いリュックを背負った虫。
魔導雑貨商人 DEF700
「《魔導雑貨商人》のリバース効果を発動。デッキの上からカードをめくり、一番最初に出た魔法か罠を手札に加える。1枚目《インフェルノイド・アシュメダイ》、2枚目《インフェルノイド・リリス》、3枚目《モンスターゲート》。よって《モンスターゲート》を手札に加え、残りのカードを墓地へ送る」
「ですがそのモンスターは破壊されます」
○ATK2400VSDEF700×
サンダー・ジャイアントの攻撃により《魔導雑貨商人》は感電し破壊される。
墓地へ送れたのは2枚。
少ない枚数だったのは残念だが、こればかりは運なため仕方がない。
「私はこれでターンエンドです」
女性 LIFE8000
E・HEROプラズマヴァイスマン ATK2600
E・HEROサンダー・ジャイアント ATK2400
手札0
「俺のターン、ドロー」
女性の手札は0枚。
対してこちらの手札は4枚。
手札は可能性の数とも言うが、女性はその可能性を失っていることに気づいているのだろうか。
「俺は《インフェルノイド・デカトロン》を召喚。そして効果を発動し、デッキから《インフェルノイド・ネヘモス》を墓地に送る」
場に出たのはどこか鮫のようにも見える機械のような身体の小さな悪魔。
デカトロンが鳴き声を放つとどこからか真空管状の物が飛来しその身体に突き刺さった。
インフェルノイド・デカトロン ATK500 ☆1→11
「レベルが上がった?」
「デカトロンは墓地に送ったモンスターのレベル分だけレベルを上げ、そのモンスターの名前と効果を得る。さらに《名推理》を発動。さあ、レベルを宣言してくれ」
「では……8を宣言します」
女性が宣言したレベルは8。
上級モンスターが出ないように狙ったつもりのようだ。
だが、このデッキではその意味はない。
「1枚目《インフェルノイド・アドラメレク》、2枚目《煉獄の死徒》、3枚目」
「待ってください。モンスターが出たのならばそこで終わりなはずです」
「残念ながら、インフェルノイドたちは通常召喚できないモンスターたちだ。よって、《名推理》の通常召喚が可能なモンスターには当てはまらない」
もしかしたら知らない人もいるかもしれないが、《名推理》は通常召喚が可能なモンスターを対象としているので通常召喚ができない特殊召喚モンスターが出た場合はそのまま効果を続行するのだ。
ただし、通常召喚はできるが特殊召喚のできないモンスターだった場合には墓地に送られて効果は終了なので注意が必要である。
「続けるぞ。3枚目《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》、4枚目《モンスターゲート》、5枚目《インフェルノイド・アスタロス》、6枚目《インフェルノイド・ベルフェゴル》、7枚目《インフェルノイド・アドラメレク》、8枚目《インフェルノイド・ネヘモス》、9枚目《インフェルノイド・アスタロス》、10枚目《ゾンビキャリア》。よって、《ゾンビキャリア》を特殊召喚し残りのカードを墓地へ送る」
墓地に行ったのは9枚。
(まだ少し心
さらにもう1枚のカードを発動させる。
「さらに《ゾンビキャリア》をリリースして《モンスターゲート》を発動。1枚目《インフェルノイド・ヴァエル》、2枚目《ヴォルカニック・クイーン》、3枚目《インフェルノイド・アシュメダイ》、4枚目《インフェルノイド・シャイターン》、5枚目《インフェルノイド・ベルゼブル》、6枚目《インフェルノイド・ルキフグス》、7枚目《煉獄の虚夢》、8枚目《虹クリボー》よって、《虹クリボー》を特殊召喚し残りのカードを墓地へ送る」
ゾンビが姿を消し、虹色の小さな悪魔が姿を現した。
(これだけ落ちれば十分かな)
まぁ、今の場ではインフェルノイドを特殊召喚できないので一掃する必要はあるが。
「俺は手札と場のカードを全て除外して《天よりの宝札》を発動。手札が2枚になるようにデッキからカードをドローする」
「《天よりの宝札》!?そんなカードを使うなんて……」
インフェルノイド・デカトロン→除外
虹クリボー→除外
セットカード→除外
発動したカードを見て女性は初めて表情を変化させた。
確かにこのカードを使う人はあまりいないのかもしれない。
だが、このデッキにおいては自身の場のリセットと手札補充を同時に行えるので重宝しているのだ。
「そして俺の場のレベルとランクの合計が8以下なので、墓地のシャイターンとベルゼブルを除外して《インフェルノイド・ベルフェゴル》を特殊召喚」
インフェルノイド・ベルフェゴル ATK2400
「さらに、墓地のルキフグス、アスタロス、アシュメダイを除外して《インフェルノイド・ネヘモス》を特殊召喚」
インフェルノイド・ネヘモス ATK3000
直後、周囲に火柱が上がり巨大な蛇のような悪魔が姿を現した。
その姿はかなりの巨体で今までに出てきた悪魔たちよりもはるかに大きい。
「ネヘモスが特殊召喚に成功した時、このカード以外の全てのモンスターを破壊できる!やれ、『
「な!?っきゃあああああ!?」
次の瞬間、世界が虹色の炎に包まれた。
さらにモンスターが破壊されていく音も聞こえてくる。
E・HEROプラズマヴァイスマン→破壊
E・HEROサンダー・ジャイアント→破壊
しばらくして、徐々に炎が収まっていき視界が晴れていった。
「くっ……。しかし、貴方の場のモンスターもネヘモスだけ。まだ、私は負けていません!」
「それはどうかな?」
完全に炎が晴れたとき、そこには
インフェルノイド・ネヘモス ATK3000
インフェルノイド・ベルフェゴル ATK2400
「そんな……。どうして!?」
「自分の場のインフェルノイドが効果で破壊される場合、そのモンスター1体の代わりに墓地の《煉獄の死徒》を除外できる。つまり、この効果でベルフェゴルは破壊から逃れたと言う訳だ」
あり得ないといった表情で驚く女性に破壊されなかった理由を答える。
《煉獄の死徒》は《名推理》の時に落ちていたのだが、女性は気づいていたのだろうか。
反応からしてインフェルノイド自体を知らない可能性もあるが……。
(それにしても、ひどい……)
恐らくだが、この女性は今まで単調なパワーデッキしか相手にしていなかったのではないだろうか。
あまりにも戦術が単調な上に手札の消費が悪すぎる。
確かに最近は前に比べて攻撃力重視のデュエリストが増えてきているのは目立つ。
だからこそこの女性の戦術でも勝つことができていたのだろう。
「ベルフェゴル、ネヘモスでダイレクトアタック。『
「っくぅぅうううう!」
女性LIFE8000-2400-3000=2600
2体の悪魔が焔を放ち女性を包むように火柱が上がった。
魔力は込めていなかったのでソリットヴィジョンの衝撃を受ける程度のはずだ。
「俺はこれでターンエンドだ」
遊砂 LIFE5400
インフェルノイド・ベルフェゴル ATK2400
インフェルノイド・ネヘモス ATK3000
手札2
女性の手札は全てなく、場も空。
次のドローで全てが決まると言える。
「負けない……私は負けられない!!私のターン、ドローーッッ!!」
女性は叫びながらカードを引いた。
何が彼女をそこまで追い詰めているのかは分からないが負けてやるつもりは微塵もない。
「手札がこのカード1枚のみなため手札から《E・HEROバブルマン》を特殊召喚!」
「このタイミングでバブルマンか」
E・HEROバブルマン DEF1200
バブルマン、【E・HERO】においては中々に有名なカードであると言えるだろう。
手札がバブルマンのみであるという条件があるものの自発的に手札を減らしてしまえばその条件もさほど厳しくはない。
さらにバブルマンの真価は場にも他のカードが存在しないときにこそ発揮される。
「場と手札に他のカードが存在しないためバブルマンのもう1つの効果を発動!デッキから2枚ドローする!」
バブルマンのもう1つの効果。
それは条件は厳しいものの、発動すれば禁止カードとなっている《強欲な壺》と同じ効果の2枚ドロー。
そんな効果を女性はこの局面で引き当てたのだ。
「ドロー!」
引いた2枚のカード。
この2枚で全てが決まるとも言えるだろう。
「私は《E・HEROワイルドマン》を召喚!」
E・HEROワイルドマン ATK1500
続けて現れたのは大きな剣を装備した上半身が裸のヒーロー。
(さて、何が出てくるか……)
女性の場にはレベルが4のヒーローが2体。
恐らく融合かエクシーズを行うのだろう。
「私はレベル4のバブルマンとワイルドマンでオーバーレイネットワークを構築!」
バブルマンとワイルドマンが光となって合わさり、1つのモンスターへと姿を変えていく。
「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク4!《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK2500
「な……に……!?」
召喚されたのは紫の体躯を持つ反逆の竜。
攻撃力はネヘモスよりも低いが、このモンスターの効果があるので持ちこたえることはできないだろう。
……だが、今それは重要ではない。
(何故だ!?このカードはアイツの……!)
女性の召喚した竜。
それは俺が知る限りではアイツしか持っていないはずのモンスター。
故にこのモンスターを女性が召喚するのはあり得ないはずなのだ。
「くっ……。俺はネヘモスをリリースし、相手の墓地のカード1枚を対象にベルフェゴルの効果を発動する。俺が選ぶのは《融合》」
俺の宣言にネヘモスは火球へと姿を変えていき、ベルフェゴルの手に収まる。
(ダリベに吸われるわけにはいかないからな)
ダーク・リベリオンの効果を考えれば出来るだけ攻撃力の高いモンスターは残しておきたくはない。
だから俺はネヘモスをリリースしたのだ。
「そして対象にされたカードは除外される。ベルフェゴル、『
「くっ……」
ベルフェゴルが火球を放ち、女性の墓地の中から《融合》のカードを焼き払う。
【E・HERO】デッキなら《融合》はキーカードなはずだ。
「私はダーク・リベリオンの効果を発動!オーバーレイユニットを2つ取り除いて相手のモンスター1体の攻撃力を半分にし、その分攻撃力を上昇させます!私が選ぶのはベルフェゴル!『トリーズン・ディスチャージ』!」
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK2500→3700
インフェルノイド・ベルフェゴル ATK2400→1200
ダーク・リベリオンが咆哮をあげベルフェゴルから力を吸収していく。
(2500のダメージが確定したか)
もしもネヘモスが残っていたらさらに攻撃力が上がっていただろう。
「行きなさい、ダーク・リベリオン!『反逆のライトニング・ディスオベイ』!」
○ATK3700VSATK1200×
ダーク・リベリオンは一度空へと飛翔してベルフェゴルに向けて急降下をし、ベルフェゴルを破壊する。
さらにベルフェゴルを破壊したあともその勢いは止まらず、俺へとぶつかってきた。
「ぐぅううう!」
遊砂LIFE5400-2500=2900
先程のプラズマヴァイスマンに近い威力に膝をつきそうになるがなんとか踏みとどまる。
(くそっ、いてえ……)
さすがにこの威力はそう何度も受けたくはない。
「私はカードをセットし、ターンエンドです」
女性 LIFE2600
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ATK3700
セットカード1
手札0
「俺のターン、ドロー。こいつは……」
引いたカードを確認し、俺は墓地に残っているカードを確認する。
確か一番最初に除外したカードが……
「俺は墓地のベルフェゴル、ヴァエル、アドラメレクを除外してネヘモスを特殊召喚する!」
インフェルノイド・ネヘモス ATK3000
「その特殊召喚成功時に私は《奈落の落とし穴》を発動します!」
ネヘモスが再び現れた瞬間、ネヘモスの下に巨大な穴が出現にネヘモスを引きずり込もうとしていく。
「だがネヘモスの全体破壊効果は発動する!『虹炎獄』!」
穴に引きずり込まれる直前、ネヘモスは再び場を虹色の炎で包み込んだ。
インフェルノイド・ネヘモス→破壊、除外
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン→破壊
「俺は墓地のアスタロス、アドラメレク、シャイターンを除外し、もう1体のネヘモスを特殊召喚する!」
「そんな、2体目を!?」
インフェルノイド・ネヘモス ATK3000
何度でも現れる巨大な蛇のような悪魔。
デカトロンと《名推理》で2体落ちていたことにどうやら気づいていなかったらしいな。
「これで終わりだ。いけ、ネヘモス『
「きゃあああああ!?」
女性LIFE2600-3000=-400
ネヘモスの放った炎に包まれ、女性のライフが0になってデュエルが終了する。
女性はしばらく茫然としていが、すぐにこちらを悔しげに睨み付けて走り去っていってしまった。
これは確認しなくちゃいけないことができたな。
(まぁ、できれば次は普通のデュエルにしてほしいが……)
痛む身体を引きずりながら俺は家に向かうのだった。
読了ありがとうございます。
プレイミス等もあるかもしれませんが暖かい目で見ていただければ幸いです。
番外編は何かしらの記念の時に投稿します。
それでは。