遊戯王vivid 鮮烈な決闘者たち   作:竜音(ドラオン)

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ギリギリの投稿!

少々デュエルで効果処理に違和感を感じるかもしれませんが演出としてご了承ください。

それではどうぞ。


第7話

【彼方の世界、主を求める者】

 

 

 

 

「あと必要なものは……。リンゴとオレンジか」

 

 

 買い物袋の中を確認しながら俺は呟いた。

 今、俺は店の食材が少なくなってきたので買い出しに出ているのだ。

 

(ちょうど安売りがあって助かった。抑えられるところは抑えておいて損はないからな)

 

 出費を抑えるのは基本中の基本。

 まぁ、それでも質を落とす気はないけど。

 

 

「なんだっ!?」

 

 

 一歩を踏み出した瞬間、周囲の景色から色が消えて白と黒の世界に豹変した。

 突然の周囲の変化に驚き、買い物袋を落としかけるがあわてて持ち直す。

 

 

「これは……。違う空間なのか?」

 

 

 周囲を見渡し考えを口に出す。

 少し冷静になって周りを見ると、他の人が一人もいないことに気がついた。

 

 

「naんジ、WAレらのアルじniなりエRUもノka……?」

「お前が俺を呼んだわけか」

 

 

 聞き取りにくい言葉と共に現れたのは卵のような形をして中心に単眼の着いた生き物。

 どのようにして発音しているのかは分からないが、俺を呼んだ張本人で間違いないだろう。

 

 

「ワreら、あRUJIヲもとmeル。なnジのtiからヲみせヨ……」

「言葉は分かりにくいが、簡単に言えばデュエルしろってことか?」

 

 

 聞き取りにくい言葉を発しながら卵のような生き物は背後に巨大な石板を出現させた。

 石板にはデュエルモンスターズのカードの裏側と同じ模様が描かれているため、この石板があちらのデッキなのだろう。

 

(どんなデッキかは分からないが油断はできないな。最悪の事態も考えるとアイツらが入っているデッキを使った方が良いか……)

 

 思い浮かべるのは先日のデュエルで召喚することのなかったモンスターたち。

 あの3体のモンスターたちであれば最終手段として強行突破で脱出もできるだろうからな。

 買い物袋を近くにあった椅子に置き、デュエルディスクを構える。

 

 

 

「「デュエル!」」

 

 

 デュエル開始の宣言と共に先攻後攻が決まる。

 先攻はどうやら卵のようだ。

 

 

「わレraのセンKOう。ワreらHA、moンすターとカーdoヲせっtoシテたーンenど」

 

卵 LIFE 8000

セットモンスター1

セットカード1

手札3

 

 

 カードを伏せるだけで何も発動しない。

 あまりにもシンプルでどんなデッキなのかはまだ分からないな。

 

 

「俺のターン、ドロー……って、おい」

 

 

 手札を確認し、俺は頭をかかえた。

 何故なら初手から()()3枚が揃っていたからだ。

 

(確かに召喚するつもりはあった。だが、初手に来られても困るわ!)

 

 幸いにして残りの3枚で展開の補助ができるだけまだマシだろう。

 

 

「俺は《冥界の宝札》を発動。そして《天帝従騎イデア》を召喚し、効果でデッキから《冥帝従騎エイドス》を特殊召喚!」

 

天帝従騎イデア ATK800

冥帝従騎エイドス DEF1000

 

 

 現れたのはもはや定番とも言える2体の従騎。

 この2体がいるだけで動きやすさは格段に変わっているだろう。

 

 

「エイドスが召喚、特殊召喚に成功した場合、俺は通常召喚に加えて1度だけアドバンス召喚ができる。イデアとエイドスをリリースし、《The supremacy SUN》をアドバンス召喚!」

 

The supremacy SUN ATK3000

 

 

 呼び出すのは太陽の名を冠したモンスター。

 

 

「《冥界の宝札》の効果で2枚ドロー。SUNでセットモンスターに攻撃!『ソーラーフレア』!」

 

 

 SUNの攻撃を受け、セットされていたモンスターがその姿を現す。

 

セットモンスター→方界胤ヴィジャム DEF0

 

 現れたのは卵のような形をしたモンスター。

 その姿は対戦相手であるそれと全く同じ姿だった。

 

 

「KOノもんスTAーハせんとUではハカいSAレない。サらにコのmoんスたーをエイゾKUまほウとしteオモテGAわヒョうJIでおき、アイteモnスたーにカウンTAーを1つオく。かうンターのnoっタもんスたーha、KOうgeキできズ、こうKAモむコウtoなる」

 

The supremacy SUN ATK3000 方界カウンター1

 

 

 ヴィジャムはSUNの攻撃を耐えきると、霧のようなものを吐き出しながらその姿を消していった。

 

 

「くっ……。俺はこれでターンエンドだ」

 

遊砂 LIFE8000

The supremacy SUN ATK3000

冥界の宝札

手札5

 

 

 攻撃を防がれさらには行動まで封じられる。

 少しばかり不利な状況かもしれない。

 手札が5枚あるとはいえどうなるかはまだ分からないだろう。

 

 

「われラnoターン、どろー。wareらはeイぞくマホuとなッてiruこのmonスターをヨビmodoす」

 

方界胤ヴィジャム DEF0

 

 

 先程の吐き出された霧が集まり、再びモンスターが姿を現す。

 

 

「ワレらHAてふダの〝方界〟woさんシュruiみせ、もんsuたーヲよびdaす!」

 

方界波動→公開

方界合神→公開

方界超獣バスター・ガンダイル→公開

 

「砕けることなき闇は1つとなり、新たな世界を作り出す。光も射さぬ暗闇の中、新たな神が誕生する!現れろ、《暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ》!」

 

暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ ATK3000

 

 

 現れたのは箱のような身体を持ち、刃物の腕を持ったモンスター。

 さらに対戦相手である卵の姿も同じような姿になり、言葉が聞き取りやすくなった。

 

 

「《方界波動》を発動し、クリムゾン・ノヴァの攻撃力を倍にしてSUNの攻撃力を半分にする!」

 

暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ ATK3000→6000

The supremacy SUN ATK3000→1500

 

「クリムゾン・ノヴァでSUNを攻撃!『滅びの闇』!」

 

×ATK1500VSATK6000○

 

 

 SUNを取り囲むように正方形の闇が現れ、徐々にSUNを埋め尽くしていく。

 そして闇が晴れるとそこにSUNの姿はなかった。

 

 

「ぐぅぅううう……!?」

 

遊砂LIFE8000-4500=3500

 

 

 ライフが減るのと同時に全身から力が抜けていくような感覚を受け思わず呻き声をあげる。

 今の感覚はまさか……

 

 

「クリムゾン・ノヴァがモンスターを破壊した時、もう1度だけ攻撃できる。やれ!」

「なに!?」

 

 

 身体に起きた感覚に少しばかり気を取られていると相手がいつの間にか連続攻撃を宣言していた。

 俺の周囲を再び正方形の闇が現れ取り囲んでいく。

 

 

「この程度か……。我等の主となり得る者よ……。そなたはいったい何処に……」

 

 

 悲しげな声を出し、相手は背を向ける。

 どうやら俺が負けたと思っているらしい。

 

 なるほど―――――

 

 

 

――――――な め て ん じ ゃ ね え ぞ ?

 

 

「ッ!?」

「俺は手札から《バトルフェーダー》を特殊召喚し、バトルフェイズを終了する」

 

バトルフェーダー DEF0

 

 

 鐘の音を鳴らしながら小さな悪魔が俺の目の前に現れ、攻撃をかき消していく。

 

 

「くっ……。我等はカードを1枚セットしターンエンドだ。エンドフェイズ、クリムゾン・ノヴァの効果で互いに3000のダメージを受ける。『逃れられぬ痛み』」

「ちぃっ……」

 

卵LIFE8000-3000=5000

遊砂LIFE3500-3000=500

 

卵 LIFE5000

方界胤ヴィジャム DEF0

暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ ATK3000

セットカード2(方界合神)

手札1

 

 

 ターンエンドを宣言した瞬間、クリムゾン・ノヴァから闇が吹き出し俺と相手を貫く。

 それと同時に先程の感覚が襲ってくるが既に気にならない。

 

 

「俺のターン、ドロー!スタンバイフェイズ、手札を1枚捨てて墓地のSUNを蘇生する!」

 

The supremacy SUN ATK3000

 

「そしてSUNのレベルを1つ下げて《レベル・スティーラー》を特殊召喚!」

 

レベル・スティーラー ATK600

 

「2枚目の《冥界の宝札》を発動し、《バトルフェーダー》《The supremacy SUN》《レベル・スティーラー》の3体を()()()()捧げる!」

 

 

 SUNが黒い光を放ち《バトルフェーダー》と《レベル・スティーラー》を飲み込んでいく。

 このカードを呼び出すのであればリリースよりも生け贄の方が適切だろう。

 

 

「逃れること叶わぬ根幹の思想。恐れ、怯え、震えるがいい!現れろ!《邪神ドレッド・ルート》!」

 

邪神ドレッド・ルート ATK4000

 

 

 黒き光を突き破り現れたのは巨大な身体を持ち、凄まじい威圧を放つモンスター。

 否、その姿はもはやモンスターと呼べるレベルを超えている。

 これこそがこのデッキに眠る3柱の切り札の1柱、ドレッド・ルート。

 

 

「《冥界の宝札》の効果で4枚ドロー。《おろかな埋葬》を発動し2枚目の《レベル・スティーラー》を墓地に、チェーンして《帝王の烈旋》を発動、さらにチェーンして《サモンチェーン》を発動。これで俺はこのターン、3回の通常召喚権を得る」

 

 

 2枚の《冥界の宝札》によって一気に手札の枚数が増えていく。

 だが、まだ止まらない。

 

 

「ドレッド・ルートのレベルを2つ下げ、《レベル・スティーラー》を2体特殊召喚する」

 

レベル・スティーラーA ATK600

レベル・スティーラーB ATK600

 

「そして2体の《レベル・スティーラー》と、お前の場のヴィジャムを生け贄に捧げる!」

 

 

 ヴィジャムに闇が纏わりつき、《レベル・スティーラー》たちを飲み込んでいく。

 続けて呼び出すのは次なる1柱。

 

 

「汝は全てを飲み込み消し去るもの。崩れよ、滅びよ、消えるがいい!現れろ!《邪神イレイザー》!」

 

邪神イレイザー ATK?→3000

 

 

 ドレッド・ルートに続くように威圧をしながら現れたのは長い体躯を持った竜のような邪神。

 

 

「《冥界の宝札》で4枚ドロー。3枚目の《冥界の宝札》を発動。そして、イレイザーのレベルを2つ下げて《レベル・スティーラー》を2体特殊召喚」

 

レベル・スティーラーA ATK600

レベル・スティーラーB ATK600

 

 

 過労死とも言えるレベルで何度も現れるてんとう虫。

 ややボロボロに見えるのは気のせいではないと思う。

 

 

「手札を1枚捨てて《THE トリッキー》を特殊召喚」

 

THE トリッキー ATK2000

 

 

 現れたのは顔に?マークを着けた奇術師。

 そしてまた、3体の生け贄が揃った。

 

 

「2体の《レベル・スティーラー》とトリッキーを生け贄に捧げる!」

 

 

 トリッキーが指を鳴らし、空間へと亀裂が走る。

 直後、亀裂から闇が吹き出し、トリッキーと《レベル・スティーラー》を飲み込んでいった。

 

 

「太陽を喰らいし闇の神よ。仮初めの姿を用いて世界を闇に落とせ!現れろ!《邪神アバター》!」

 

邪神アバター ATK?→4100

 

 

 闇の中から現れたのは漆黒の太陽と言えるもの。

 これが最後にして最強の1柱、アバター。

 

 

「《冥界の宝札》の効果で6枚ドロー。ドレッド・ルートが存在しているとき、場の他のモンスターの攻撃力と守備力は半分となる。が、アバターの攻撃力と守備力は場の最も高い攻撃力に100を追加した数値なために変化はない」

 

暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ ATK3000→1500

邪神イレイザー ATK3000→1500

邪神アバター ATK4100→4100

 

「イレイザーの攻撃力と守備力は相手の場のカードの枚数×1000になるため3000になり、半分になる」

 

 

 正しくはドレッド・ルートを先に召喚したからアバターの攻撃力が下がらないのだが気にしなくてもいいだろう。

 

 

「そして、アバターが召喚に成功した場合、相手は相手ターンで数えて2ターンの間、魔法、罠を発動できない」

「なっ!?」

 

 

 手札の枚数は8枚に増え、相手は魔法、罠を発動することは出来ず、モンスターの攻撃力は半分になる。

 僅か1ターンで起きたことである。

 

 

「ドレッド・ルートでクリムゾン・ノヴァを攻撃!『フィアーズノックダウン』!」

 

○ATK4000VSATK1500×

 

 

 ドレッド・ルートが大きく拳を振るい、クリムゾン・ノヴァを殴り飛ばす。

 

 

卵LIFE5000-2500=2500

 

「これで終わりだ。イレイザー、アバターでダイレクトアタック!『ダイジェスティブ・ブレス』!『ダークネス・デモリクション』!」

「ぐぁぁあああっっ!?」

 

卵LIFE2500-1500-4100=-3100

 

 

 イレイザーとアバターの攻撃を受け、相手のライフが0になる。

 これでもう終わりだろう。

 

 

「おい、満足したか」

「汝……否、あなた様を我等が主として忠誠を誓います。どうか……」

 

 

 卵……いや、もはや卵の姿ではないので方界と呼ぶことにする。

 倒れていた方界に話しかけると方界はゆっくりと起き上がり、膝をついてカードを差し出してきた。

 見るとそのカードは方界のカテゴリーのカードだった。

 

 

「ほうほう、新たな悪魔が加わるんかいな」

(よろ)(しく)(おね)(がい)(しま)(す )!」

(ぬし)様よ。こやつ、中々に強い力を持っておるようじゃのう」

 

 

 いきなり俺の周りに3人の少女たちが現れた。

 1人は面白そうに笑い、1人は独特な言語で挨拶?をし、1人はニヤリと笑みを浮かべる。

 

 

「いきなり出てくるなよ。まぁいい。他の奴らにも紹介してやれよ。()()()()()()()()()()()()

「任せときな!」

「くくく……。(今日)(は歓)(迎会)(です)(ね )

「新たな仲間とは。かかか、また楽しくなりそうじゃの!」

 

 

 答えながら3人は方界を連れて消えていった。

 他の奴らがいる所に転移したのだろう。

 そして4人がいなくなると同時に周囲に再び色が戻った。

 

 

「っと、戻ってきたか。リンゴとオレンジを買ってこないとな」

 

 

 方界のカードを見ながら俺は買い物の続きに向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読了ありがとうございます。

私はこのデッキで三邪神と三幻神を入れ換えたりして使っています。

環境デッキは強いんですけどつまらないんですよね……。

正直なところ、環境デッキではなくもっと遊びのある楽しいデッキを他の人にも使ってほしいです。

大会とかなんてほとんど同じようなデッキばかりですし……

まぁ、私も対環境デッキの練習として環境デッキは作っているんですが……

それでは。
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