書きたくなったから書いた。
駄文すんません

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田成思いつき。

「成瀬。あのさ、俺と……付き合ってくれ。」

 ふれあい交流会の後片つけ中。私はごみを捨てるために体育館から離れ、ゴミ捨て場に向かっていた。しかし、先ほどまで坂上君と一緒にいたはずの田崎君がこちらに向かって走ってきて、私を引き留めた。そして田崎君は真剣な顔をして私を見つめる。そしてその後、私に何と言ったのだろう。ツキアッテクレ?私にツキアッテクレ。と言ったのか!!??

「はぅ!」

 頭が理解すると同時に顔が紅潮し風が舞う、前髪が風に流され、田崎君の真剣な目を見てしまう。この人は真剣なんだ。私は覚悟を決める。ここで中途半端なことは言っちゃだめだ!それは田崎君を傷つける。

「ありがとう。田崎君。でも私、坂上君のことが好き。」

 私は田崎君にそう告げる。でもなんでだろう。田崎君の顔がよく見えない。なんでだろう。目をこすってみると私の手には水滴がついていた。おかしいな、雪はやんだのに。水滴なんてつくはずないのに。

 …………あぁ、私、泣いてるんだ。

「私は……坂上君が好きなの。……でもね、坂上君は……仁藤さんが好きなの。ねぇ、田崎君。私はどうすればいいのかなぁ……」

 私は泣きながら、嗚咽しながら、答えのない質問を田崎君にしてしまう。田崎君の顔は見えないけど、きっと困った顔をしてる。こんな話題終わりにしよう。私は必死に泣き止む。

「ごめんね、田崎君。こんなこと聞いて。忘れて。」

 田崎君の目を見てから、私は笑う。とにかく笑う。

「っざけんじゃねぇぞ!成瀬!忘れろったって、好きな女の子が泣いてるのを忘れらんねえし、ほっとけるわけねぇだろ。」

 田崎君が私に怒鳴る。

「俺は!そんなのどうすりゃいいかわかんねえよ。頭悪いしよ……。でも!俺にお前を助けさせてほしい!好きな女の子に、成瀬に!そんな辛そうな顔させたくねえ!」

 田崎君は私を助けるといった。おかしいな、私はもうお喋りできるのに。坂上君に助けてもらったのに。田崎君は何から私を助けてくれるのだろう。

「田崎君。私を何から助けてくれるの?」

 田崎君に聞いてみる。田崎君は真剣な目で言う。

「全部からだ!お前を苦しめてるものから、全部助けてやる!」

 田崎君の言葉には芯がある。それが自分には出来るという自信がある。しかし、私は否定する。

「そんなの、無理に決まってんじゃん!私の気持ち全然わかんないくせに!!」

「そんなのやってみなきゃわっかんねえだろ!!!!」

 私は田崎君の言葉にはっとした。「無理に決まってる。」田崎君は、ふれ交の会議の時にこう言った。でもふれ交は出来た。ミュージカルは大成功だった。私はあの時の田崎君のようにやる前から否定してしまった。私は田崎君に否定された時、とても嫌な気持ちになった。私は田崎君を傷つけた。

「田崎君、ごめんなさい。私……また……」

 また、人を傷つけた……私の目からまた涙があふれてくる。田崎君は無言で近くにいてくれた。私は田崎君に向かって叫ぶ。

「田崎君!!わた、私を……助けてください!!この、胸の苦しみから、私を!!!」

 私は泣きながら叫ぶ。田崎君は私を力いっぱい抱きしめながら

「おう!任せろ、成瀬!!!」

 と、叫んでくれた。



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