問題児たちが異世界から来るそうですよ? 悲報 お一人様追加です♪   作:卍恭也卍

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三作目です!

お楽しみください。


YES! ウサギが呼びました3

問題児二人を仲間にすることができた黒ウサギはスキップで街まで帰ってきた…が

 

「な、何であの短時間でフォレス・ガロのリーダーに接触して、そのうえ喧嘩を売る状況になっているのですか!」

「そして、ゲームの日取りは明日!?」

「そのうえ、敵のテリトリー内で戦うなんて!」

「準備する時間もお金もありません!」

「一体どういうつもりでそんなことになったのですか!」

「聞いているんですか?三人とも!!」

 

うさ耳をピンと立てて顔を赤く染めながら怒鳴り散らす黒ウサギ。

 

「「「ムシャクシャしてやった。反省はしています」」」

 

「黙らっしゃい!」

 

三人の計ったような言い訳に怒鳴るが、

 

「別にいいじゃねぇか、見境なしに喧嘩売ったわけじゃねぇんだからよ」

 

十六夜にたしなめられ、声を和らげる黒ウサギ

 

「十六夜さんは面白ければいいかも知れませんが、この"契約書類"を見てください」

 

内容はこちらが勝てばガルドは罪を認め、負ければ黙認ということだった。

 

ガルドの罪というのはジン曰くこういったものだったらしい。

 

"ガルドは自身のコミュニティを大きくするがために、他のコミュニティの妻子を誘拐し、コミュニティの名と旗を無理矢理に賭けさせ吸収していくやり方で、そのうえ

誘拐した妻子は全員既に仲間の腹の中という聞くに耐え難い非道な行為だった。

それを聞き許せなかった三人は喧嘩を売り、勝てば箱庭の法によって裁くといったもの"だった

 

落ち着きを取り戻した黒ウサギは溜息をつき

 

「まぁいいです、フォレス・ガロくらいなら十六夜さん一人で楽勝ですし」

 

当たり前のように言うと

 

「俺は参加しねぇよ」

 

十六夜は言い切り

 

「あら、わかってるじゃない」

 

飛鳥は笑顔で言う。

二人の発言に黒ウサギは慌てて口を挟む。

 

「だめですよ!同じコミュニティの同士なんですから協力しないと」

 

「黒ウサギ、そういう意味じゃないと思う」

 

黒ウサギの発言に穹が訂正を促す。

 

「ならどういう意味だと言うんですか?」

 

理解出来ずに聞き返す黒ウサギと

 

「わかってるじゃねぇか鷹宮」

 

十六夜が笑いながら言い、黒ウサギにわかりやすいように補足しだす。

 

「あのなぁ、この喧嘩はこいつらが売ってあいつらが買ったんだ。なのに俺が手を出すのは無粋だろ。」

 

「…もういいです、好きにしてください」

 

黒ウサギは問題児達の自由度に呆れ、項垂れながら投げやりに答える。

その光景にジンは苦笑しつつ

 

「そろそろコミュニティの方へ向かいましょうか…」

 

と切り出した。

 

「あぁ、ジン坊ちゃんは先にお帰りください。私達は一度"サウザンドアイズ"に寄ってから帰りますので」

 

黒ウサギはすぐに立ち直り、ジンにそう告げると歩き出す。

 

サウザンドアイズへ向かう道中

 

「サウザンドアイズってのは、コミュニティの名前か?」

 

十六夜が尋ねると

 

「YES、サウザンドアイズは様々な"瞳"のギフトを持つ者達が所属する群体コミュニティです。箱庭の東西南北、上層、下層の全てに支店を置く超巨大商業コミュニティなんですよ!」

 

黒ウサギは嬉しそうに答える。

 

「で、その商業ギルドになぜ向かうのかしら?」

 

次に飛鳥が質問すると

 

「飛鳥さんと耀さんは明日ギフトゲームを控えていますので、"ギフト鑑定"をしていただこうと思いまして」

 

「…ギフト鑑定?」

 

「YES!ギフト鑑定です。ギフト鑑定とは、皆さんの持つギフトの秘めた力やその起源などを調べることです。自身のギフトを正しく知れば、力の形を把握出来、より強く引き出すことが出来ます。それに皆さんも自分の力の出処を知っていた方が安心して使えるでしょう?」

 

三人の質問を笑顔で答え、サウザンドアイズへ向けて歩いていると

 

「さく…ら…?」

 

街の風景を見ていた穹が呟く。

 

「桜?ではないと思うわよ、真夏になっても咲いてるわけが無いもの」

 

「ん?今は初夏の頃だろ、気合の入った桜なら残っていてもおかしくないだろ。」

 

「…今は秋だったと思う」

 

「…冬の終わりごろだった気がする」

 

噛み合わない四人の会話に、苦笑しながら黒ウサギが補足する。

 

「皆さんはそれぞれ別の世界から呼ばれていますので、元いた時間軸や歴史、文化、生態系など、ところどころ変わっている所があると思いますよ。」

 

そんなこんなで喋って歩いていると、不意に黒ウサギが駆け出し

 

「まっ」

 

「お断りします、うちは時間外営業はしておりませんので」

 

最後まで言い切ることも出来ず断られる。

その後もあーだこーだと店員に文句を言う黒ウサギに店員は、

 

「では、コミュニティの名と旗印を提示してください。場合によっては受け付けます」

 

こう言えば黒ウサギは何も出来ないと知っていたのだろう。完全な拒絶を示す。

そして案の定黒ウサギは口を噤み、黙ってしまった。

店員が背を向け、終わりにしようとした時

店の奥から声が響く。

 

「イヤッホゥッ!!黒ウサギーー!!!」

 

そう言って何かが黒ウサギにボディダイブを決めて、店の正面の水路に飛んでいった。

そして水路から

 

「うほほ、やはり黒ウサギの乳はいいのう。ほら此処がええのんか?それとも此処がええんのんか?」

 

と変態親父顔負けの手つきで黒ウサギの体を撫で回す銀髪の和装幼女が馬乗りになっていた。

 

「おい店員、この店にはあんなドッキリサービスがあるのか?なら俺も別バージョンでぜひ」

 

「ありません」

 

「有料でもいい」

 

「やりません」

 

と頭を抱える店員と十六夜が馬鹿な会話をしていた。

水路の方では、黒ウサギがセクハラに耐え切れなくなったのか、強引に幼女を引き剥がし店の方へ投げつけた。

 

「おやめください白夜叉様!」

 

そして白夜叉と呼ばれた幼女は綺麗な弧を描き、十六夜の方へ飛んでくる。

そして十六夜はおもむろに足を上げ、飛んできた幼女を蹴る。

 

「ゲフッ!」

 

「あっわりぃ」

 

十六夜がそう呟き、蹴られた幼女は穹の方へ飛んでくる。

 

「…問題ない」

 

穹は十六夜へそう返し、手に持った刀の鞘で幼女の後頭部を殴り地面に落とす。

 

「ガハッ!」

 

幼女が顔から地面に落ち、空気が静まり、

黒ウサギも水路から上がる。

 

「初対面の美少女を殴る蹴るするとはおんしらは何様のつもりじゃ!」

 

いきなり立ち上がりそう叫ぶ幼女に

 

「十六夜様だぜ、和装ロリ。以後よろしく」

 

「流れでつい」

 

二人は特に気にせずあっさりと答える。

そんな流れを壊すように飛鳥が尋ねる

 

「…貴女はこの店の人なの?」

 

「おお、そうだとも。このサウザンドアイズの幹部の一人、白夜叉様じゃ。

仕事の依頼ならおんしのその年齢の割に育っておる胸をワンタッチ生揉みで引き受けるぞ」

 

会話の端々にセクハラをかます白夜叉に、

この場にいる白夜叉以外の全員が冷えた目で白夜叉を射抜く。

 

「そ、その目は何じゃ。やめんか!そんな目で見られては何故かゾクゾクしてくるじゃろ!」

 

焦る白夜叉の発言に全員が

 

((((((うわぁ、こいつやべぇ))))))

 

と思ったのだった。

 

「く、ぐぅぅ…まぁよい………して、おんしらが黒ウサギの新しく同士という認識で良いのだな?」

 

最初は唸っていたが諦めたのか、また別の話題を振る。

 

「YES!そうなのでございますよ!」

 

「おぉ、そうかそうか。これでついに黒ウサギが私のペットに」

 

「なりません!」

 

「むぅ、そうか。まぁよい、あとの話は中で聞こう」

 

白夜叉と黒ウサギは流れるように表情を変え会話していた。

そして白夜叉が促すと

 

「よろしいのですか?彼等はノーネームですよ?規定では…」

 

店員が口を挟んでくる。

 

「よいよ。ノーネームだとわかっていながら名と旗印を求める性悪店員に対する詫びだ。責任は私が持つ」

 

白夜叉の言葉に不満気な顔をしつつ黒ウサギ達を招く店員。

最後に穹が隣を通ろうとした時、舌打ちまでしていた。

 

「生憎と店の方は閉めてしまってな。私の私室で勘弁してくれ」

 

五人は廊下を進み、白夜叉の招く部屋に入り腰を下ろす。

部屋では香が炊かれており、落ち着く匂いが五人の鼻をくすぐる。

 

「もう一度自己紹介しておこう。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えるサウザンドアイズの幹部白夜叉じゃ。黒ウサギとは少々縁があり、コミュニティ崩壊後もちょくちょくと手を貸す器の大きな美少女と認識しておいてくれ」

 

全員が腰を下ろしたのを確認してから居住いをただし再度自己紹介をする白夜叉。

 

「えぇ…お世話になっております。本当に」

 

適当に流す黒ウサギ。

 

「外門って何?」

 

耀が尋ねると

 

「箱庭の階層をします外壁の門ですよ。

数字が若くなるにつれて都市の中心部へ近づき、強大な力やコミュニティを持つ者達が住んでいるのです」

 

黒ウサギが図と共に横から説明する。

図を見た四人は

 

「…超巨大玉ねぎ?」

 

「いえ、これは巨大なバームクーヘンじゃないかしら」

 

「そうだな、どちらかと言えばバームクーヘンだな」

 

「…木の年輪?」

 

その後四人であーだこーだと相談していると、

 

「その話はもうよい。話を続けるぞ」

 

強引に会話を打ち切り話し始めた。

 

「えぇと、どこからじゃったか…

あぁそうだ、外門についてじゃったな。

今現在おんしらのおる外壁が一番外側となり、その先は世界の果てとなる。あそこにはコミュニティに所属しているものはおらんがそれでも強力なギフトを所持したものが住んでおる。例えばその水樹の持ち主などのようにな」

 

白夜叉は黒ウサギの持つ水樹の苗を見つめ微かに笑った。

 

「白夜叉様はあの蛇神とお知り合いなのですか?」

 

水樹を見て笑った白夜叉へ黒ウサギが質問する。

 

「知り合いというかの、あの蛇に神格を与えたのは私じゃ。まぁ何百年も前の話だがの」

 

昔を懐かしむような表情で語る白夜叉。

 

「して、誰がどのようなゲームで勝ったのじゃ?知恵比べか?勇気を試したのか?」

 

先程までの表情と打って変わり、目を輝かせながら尋ねる。

 

「それがなんと、十六夜さんが素手で殴り倒したのですよ!」

 

黒ウサギが興奮気味に語る。

 

「なんと、そこの童は神格持ちの神童か?」

 

白夜叉が食いつき、話が進む。

 

「十六夜君が倒したって本当なの?」

 

熱く語り合う白夜叉と黒ウサギをほって

飛鳥が穹に尋ねる。

 

「本当に倒したよ。実際にこの目で見てたから嘘はない」

 

言い切る穹に飛鳥は納得して

 

「意外とやるのね貴方」

 

十六夜の方へ向き直り、素直に賞賛していた。

 

「そんなことより、あいつがあの蛇に神格を与えたっていうならあいつはもっと強いってことになる。かなり面白そうだとは思わねぇか?」

 

十六夜は全く別のことを考えてワクワクしていたようだ。

 

「…面白そう」

 

十六夜の言葉を肯定するように耀が頷く。

そして便乗するように飛鳥も笑い、三人が同意を求めるように穹の方へ向く。

 

「三人がやるなら私もやる」

 

穹の同意に三人が笑い、十六夜が声をかける。

 

「おい白夜叉、お前はあの蛇より強いのか?」

 

二人の会話に割って入るように声をかける十六夜の問に白夜叉は

 

「当然だ、私は東の"階層支配者"だぞ。東側の四桁以外のコミュニティには並ぶ者のいない最強の主催者なのだからな」

 

((((最強の主催者!!))))

 

白夜叉の一言に問題児四人は顔を見合わせ、予想通りだと笑い合う。

 

「して、それがどうかしたのか?」

 

状況の把握出来ていない白夜叉は不思議そうに尋ねる。

 

「…なら、白夜叉を倒せば東側最強のコミュニティになるの?」

 

白夜叉の質問に答えず、耀は尋ねると

 

「まぁそうなるの」

 

四人が不敵に笑う姿を見て、白夜叉も意図に気づき笑う

 

「抜け目のない童達じゃのう。依頼しておきながら私にギフトゲームを挑むとは」

 

そうしてやっと会話に追いついた黒ウサギが

 

「ちょ!皆様!」

 

焦って止めに入ろうとする黒ウサギ

 

「よいよ、黒ウサギ。私も遊び相手には飢えておるゆえな」

 

を手で制し、問題児達に向き直る。

 

「ノリがいいわね。そういう相手は好きよ」

 

微笑む飛鳥に白夜叉も笑い

 

「そうか…じゃが、先に確認しておくことがある。」

 

向かい合う双女神の紋が描かれたカードを袖から取り出しそのまま問う

 

「おんしらが望むのは"試練への挑戦"か?………それとも"対等な決闘"か?」

 

白夜叉が言い切ると同時に四人の視界が真っ白に染まる。

そして染まった視界が流れ、黄金色の穂波が揺れる草原、白い地平線を覗く丘、森林の湖畔へと次々に移り変わり、最後に映ったのは白い雪原と凍る湖畔、そして太陽が水平に廻る世界だった。

 

十六夜、耀、飛鳥は息を飲み、穹はぼんやりと太陽を眺めていた。

 

「ふふ。さて今一度名乗り問おうか。

私は"白き夜の魔王"太陽と白夜の星霊・白夜叉。して、おんしらが望むのは"試練への挑戦"か?それとも"対等な決闘"か?」

 

先程までの笑みとは打って変わり、威厳と自身、そして圧倒的な力の差を見せつけるような笑みで問う。

 

十六夜の顔に冷や汗が伝う。

 

「水平に廻る太陽…そうか、白夜と夜叉。

あの水平に回る太陽やこの土地はお前を表現してるってわけか」

 

自身でも気づかぬぐらい緊張に震えながら

白夜叉に問う。

 

「如何にも、この白夜の湖畔と雪原、永遠に世界を薄明に照らす太陽こそ私が持つゲーム盤の一つじゃ」

 

そう言い切る白夜叉に飛鳥は驚き

 

「これだけ莫大な土地がただのゲーム盤………」

 

そう呟く。

 

「如何にも、して、おんしらの返答は?

試練を受けるのならば手慰み程度に相手をしてやろう。決闘を望むなら………魔王として誇りと命の限り闘おうではないか」

 

白夜叉の放つ威圧感に三人は咄嗟に答えることが出来なかった。

 

(それにしてもあやつ、確か穹と申したか、あやつはどうしたのじゃ?これだけの力の差を見て表情を崩すどころか景色を眺める余裕まであるとは。よほどの手練か天然なのか、いまいち掴めぬのう)

 

固まる三人の中で十六夜が先に口を開いた。

 

「参った、やられたよ。降参だ、今回は黙って試されてやるよ」

 

苦笑していう十六夜に、白夜叉が笑う。

 

「くく、…そうか、して、ほかの童たちも同じか?」

 

「…えぇ、私も試されてあげるわ」

 

「右に同じ」

 

苦い顔で答える二人にまた白夜叉が笑う。

 

「おんしはどうする?」

 

白夜叉が尋ねると

 

「へ?」

 

気の抜けた返事が返ってくる。

そんな返事にずっこけそうになる五人だった。

 

(これは後者だったようじゃの)

 

「おんしの仲間達は試練を受けるそうだ、して、おんしはどうするんじゃ?」

 

再度尋ねる白夜叉に

 

「皆が試練を受けるなら、私も」

 

あっさりと答える。

 

「そうか」

 

先程まで黙っていた黒ウサギがいきなり怒鳴り出す。

 

「もう!お互いに相手を選んでください!

階層支配者に喧嘩を売る新人とそれを買う階層支配者なんて、冗談にしても寒すぎますよ!それに白夜叉様が魔王だったのは何千年も前の話ではないですか!」

 

怒る黒ウサギに白夜叉は笑いながら

 

「さて、どうじゃったかのう」

 

とはぐらかす。

 

「それよりも試練を始めようか」

 

白夜叉のその言葉に呼応するように山脈の方から大きな鳴き声が響く。

 

「この声なに?聞いたことない」

 

驚いたように呟く耀。

 

(この声はグリフォン?)

 

声が響き渡り、遅れて山脈の方から巨大な翼を広げた獣がこちらへ向かい滑空してくる。

 

「嘘!…ほん…もの………?」

 

耀は先程よりも驚愕し、声が震えていた。

 

「へぇ、こんなやつまでいるとはな。さすが箱庭と言うべきか」

 

十六夜も感嘆の声を漏らす。

 

「ふふ、おんしらを試すには丁度良いかもしれんな。」

 

そう笑う白夜叉に耀は詰め寄り

 

「この子ってグリフォン?本物?」

 

興奮気味に尋ねる。

 

「あ、あぁ。如何にも、こやつこそ鳥の王にして獅子の王………グリフォンじゃ」

 

白夜叉はグリフォンに手招きをしてこちらへ呼ぶ。するとグリフォンは白夜叉に近づき、深く頭を下げる。

 

「さて、肝心のギフトゲームじゃが、こんなものはどうじゃ」

 

『ギフトゲーム名:鷲獅子の手網

プレイヤー一覧:

逆廻十六夜

久遠飛鳥

春日部耀

鷹宮・L・穹

クリア条件:グリフォンの背に乗り、湖畔を舞う

クリア方法:"力""知恵""勇気"のいずれかでグリフォンに認められる。

敗北条件:降参、またはプレイヤーが勝利条件を満たせなくなった場合

宣誓、上記を尊重し、誇りと御旗、ホストマスターの名のもとにギフトゲームを開催します。

サウザンドアイズ 印』

 

「良ければ各々準備をするが良い」

そうしてゲームが始まり、最初に名乗り出たのは耀だった。

結果は何とか耀の勝利に終わりギフトゲームは幕を閉じた。

 

今は耀の見せたギフトに皆が集まり盛り上がっている。

穹はその場を離れ、グリフォンの隣に立つ。

 

「傲慢な存在らしい自分を驕り過ぎた恥ずかしいゲームだったね」

 

そうつぶやくとグリフォンが背を震わせる。

 

『お前は何を…』

 

怯えるような声ではぐらかそうとするグリフォンに止めを刺す。

 

「傲慢の魔王ルシファーの血縁者。そう言えば解る?」

 

穹の一言にグリフォンは口を閉ざし、傅くように頭を下げる。

その態度に穹は笑い、優しく撫でる。

 

「怒ってないし、脅すつもりも無いから安心していいよ」

 

「あ、あの、穹さん?何を…してらっしゃるのですか?」

 

不意に掛かる黒ウサギの声に

 

「へ?」

 

と後ろを振り返ると先程まで盛り上がっていたメンバー全員が呆然とした表情でこちらを見ていた。

 

「あ、ええと、なんだろ…ハハハ…」

 

しどろもどろになりながら答えようとしたが答えが浮かばず、乾いた笑いだけが響く。

そんな中耀が穹へ向けて歩きだす。

 

「へ、あ、あの…」

 

無言で歩いてくる耀に怯え、言葉が詰まる。

そして耀は穹の前に立つと穹の両手を掴み

 

「友達になってくれないかな?」

 

「………はい?」

 

耀の予想外の質問に聞き返す穹。

 

「私以外で動物達と話せる人は初めてなの。友達になってくれないかな?」

 

不安気に瞳を揺らす耀をみて穹は

 

「いいよ、私も友達は欲しかったから」

 

笑顔でそう言うと、耀も笑った。




はい、ここまで閲覧頂きありがとうございました。
まずは前回した予告の誤報についてお詫び申し上げます。
ガルド戦までたどり着けませんでした。申し訳ございません。
そのうえギフトカードの受け取りすら出来ていませんでした。穹のギフトは次回公開です!そして伝え忘れていたのですが、穹の容姿についてです。
腰まで伸びた長い黒髪
黒と碧のオッドアイ
キメの細かい白い肌
(立ち姿は、髪型と目の色が違う耀をイメージしていただければ良いです。)
そして服装が、
紺色のセーラー服
茶色のロングブーツ(膝丈程度の高さ)
となっております。
詳細な設定はまた近いうちに投稿するので細かいことはそちらで確認してください。
長くなりましたが、今回はここまでで切らせていただきます。
次回は今度こそギフト判明とガルド戦まで行います。
それではまた次回お会いしましょう。
ありがとうございました
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