第二十二話 パジャマパーティーinまどか家 (ほむら語り部)
ついにこの時がきた。
私はこの時を待ち望んできたのだ。
幾千幾万もの並行世界を旅してきたのは、今日この日のためであったと言っても過言ではない。
志筑仁美の足止めを失敗したときにはもうだめかと思った!しかし今日という日は訪れた!
私は生涯今日という日を忘れない!
そう、
「ごめんね、ほむらちゃん先お風呂に入ってて~」
私はガクンと落ち込む。
ガーンである。
まどかは私の事を嫌いになってしまったの!?
私があなたと一緒にお風呂に入るのをどれだけ楽しみにしていたと思っているの!?
お風呂パーティーいや全裸パーティーと言っても過言ではないのよ!
この絶望感はやばいわよ!魔女になってもおかしくない!
はい、というわけで私は今まどかの家にパジャマパーティなるものに来ています。まぁ、簡単に言うとお泊まり会みたいなものね。
私は人生一代の大勝負であるまどかの全裸を見るどころか触り触られの夢が灰になって大変テンションが駄々下がりよ。
はぁ、まどかは私のことをどう思っているのでしょう?
私は渋々服を脱ぐ。はぁ、一人か……
もしかして私はまどかに嫌われているのだろうか。
いや、嫌いならばパジャマパーティーに誘うわけはない。
ならば、まさか……私がまどかの事をつけねらう変態と勘違いしているのかもしれない!
だとしたら酷い誤解だわ!すぐに弁明しなければ!私は全てまどかの愛で行動しているのよ!まどかなくしてありえない!下心なんてまったくない!
しかしどうしたら分かってもらえるのかしら。
私のまどかへの愛を全て暴露すればいいのかしら?
何故かしら?そんなことをした日には私の夢は完全におわってしまう気がするわ。
私はお風呂に入る前に先に体を洗う。
ボディソープを泡立てる。
体を洗いながらこれからどうやってまどかに私の事をわかってもらおうと考えていたら。
ドアの向こうから布のすれる音が…
バカな!
そんなバカな事があるのか!?
まさか!?
えっ?
冷静になるのよ私!
さっきのまどかの言葉をよく思い出してみるのよ!
「ごめんね、ほむらちゃん先お風呂に入ってて~」
先お風呂に入ってて~
先!?
先ということは後からまどかは来るつもりだったと……
そんな、まだ心のじゅ……
「お待たせほむらちゃん!」
ブバーっ!
バカな!今時鼻血だと!?
どんだけ、べたなんだ私は!?
突然開かれたドアから舞い降りたのは間違いなく天使だった。
ないと思っていたことが起きた喜びの反面、イレギュラーに対応できない!こんなの並のツンデレじゃないわ!
くっ、夢にまで見たまどかの全裸がそこにはあるのよ!
目を開けなさい暁美ほむら!前を見ろ!
そこに私の望んだものがあるのでしょう!
ダメ!とてもじゃないけど直視できない!
あまりの神々しさに
あまりの眩しさに
とてもじゃないけど見えない!
見てはいけない!
そんなことをしたら私の大事な何か。
私をぎりぎり抑えていた抑止力が切れてしまう。
なにをするかわからない!
「どうしたの、ほむらちゃん?なんかその泡赤いね?」
私は、はっと我に帰る。とりあえず、なんとか誤魔化さなければ。
「ええ、大丈夫よ。これは新しいボディソープでね、お気に入りだから、家から持ってきたのよ。不思議でしょう?運がいいと泡が赤くなるのよ」
「へぇ!すごいね!私も使って見ていい?」
「ふふ、もちろんよ。そのために持ってきたのだから」
「運がいいってどれくらい?」
「それはもう、五億円払ってでも見たいものが見えたときぐらい運がよくないと」
「?よくわからないけど、すごいラッキーじゃないといけないってことだね!」
まどかは天使も顔負けの笑顔を見せてくれる。
ふぅ、家から新作のボディソープを持ってきてよかった。使ってみたらとてもいい香りがするのでまどかの為に持ってきたのは本当。決して赤くはならないけど。
しかし、やっぱりまどかの全裸を直視できない。
だって、さっき視界に入れただけで私の体が赤く染まるほど鼻血を出してしまったのよ!?
確かにその姿は天使だったけれども!
自然私はよそよそしく、ギクシャクしながら体を洗う。
そんな私をじーっと見るまどか。
やめて!そんなに見ないで!興奮するじゃない!
あ、間違えた。
恥ずかしいじゃない!
「ほむらちゃんの肌ってすっごいきれいだね!」
「ひゃうっ!」
私は体全体を真っ赤にさせて
「ななななな何を言っているの!?」
「羨ましいなー。私なんて、ちょっと手入れを怠るとすぐカサカサになっちゃうんだよね~」
「そそそそうかしら?まどかだってすごい綺麗だと思うわよ」
「えへへ、ほむらちゃんは優しいね」
「本当のことよ!」
少しむきになる私。まどかの美しさは誰にも譲れない!たとえそれがまどか自身でも!
「よーし、それじゃあ、ほむらちゃんの背中は私が流しちゃおうかな!」
「ま、まどか!?何を!?」
「ほらほら!じっとしてて!」
まどかは手をわきわきしながら私の体に触れる
「ひゃん!」
「やっぱりほむらちゃんの肌すべすべだぁ~」
「ちょちょちょ、ま、まどか、くすぐったい」
「ほむらちゃんの肌柔らかくて気もちぃい!」
気もちぃ……だと!?もう一回言って!
「ほらほら、ほむらちゃん動いちゃだめだよ」
「は、はい」
石のようにカチコチになる私
「えい!」
「ひゃうんっ!」
まどかが突如私の胸を揉んできた。
「わあ、ほむらちゃん私のより大きい!」
目の前がぐるんぐるん回る。
えっ?
あれ?私って誰だっけ?
ここはどこだっけ?
ああ、天国か。
だから、こんなとこに天使がいるのか。
「それじゃあ流すね、きゃっ!」
つるっーん
かぽ
まどかがボディソープの泡にすべってこける。
まどかの顔の先
そこにあったのは。
座っている私の股。
まどかの顔が私の股にダイブ!
イン、タッチ!
私の中で何かが切れる音がした。
「えへへ、ごめんね。転んじゃった。大丈夫だった?」
私はひどく冷静だった。意識ははっきりしている。しかし、私の中で何か大切なものが消えてなくなった。
それは、良心だとか良識だとか常識だとかあるいは
理性、とか。
「ええ、全然大丈夫よ。それより、まどか。そろそろ交代しない?」
「えっ?」
「ほら、今度は私がまどかの背中を流すばん」
「えっ、でもまだ……」
「いいからいいから」
私はボディーソープを泡立てる。それは、背中を洗うだけにしては明らかに量が多かった。
私はまず
まず!
背中を洗う
「気持ちいい?」
「うん!とっても」
「そう、それじゃあ今度は」
それじゃあ!
「ひゃっ!」
「まどかのオパーイかわいい」
「もう……ほむらちゃんたらっ」
あ、よいしょっと!
「きゃっ!ちょちょっ、ほむらちゃん!前は、前は自分で……」
「ふふ、ダメよ、まどか。しっかり、きれいに洗わないと!」
「ほほほほほむらちゃん!前、っていうか、下は!」
「何を言っているか理解できないわ、どこかはっきりいってもらわないと!」
「ほっほほほ、ほんとに!ストップ!」
「どう?気持ちいい?」
「気持ちい、い、というか……ほんとにダメだって!」
「えい♪」
「ああああああああんっ!」
何故だろう。私はそのとき百合の花が舞い散る映像が見えた。
とても綺麗な百合の花びらが見えたのだ。
もう、だめ! どんなに考えてもカットできるところが思いつかない!
だって、ここ必要なシーンだもの! だってこれないとほむらの愛情表現できないもの!
もう無理! 僕はありのままで行きます。ありのままの変態でいきますよ!
そりゃあ僕だって悩みましたよ! でももうだめ! もう無理!
いいですよ! もう削除される覚悟も叩き出される覚悟もできましたよ!
どうだ! これが僕の描くまどマギですよ! 運営に言いますか! そうですか! ごめんなさい! それだけは勘弁してもらえないですかねェ!