「あなたの作ろうとしている世界を私はとても楽しみにしているのです。
期待しているのです。
だから、がんばって。
絶対あきらめないで。
私は何度もあなたを殺そうとしてしまった。そんな私にはこんな事を頼むのは図々しいことだってわかっているわ。虫のいい話だって事は十分に理解しているわ。
それでも、あなたの
あなた達の造ろうとしている世界は
私達魔法少女全ての希望なのです。
だから、絶対あきらめないで。
私達にも応援させて。
協力させて。
そして、これだけは言わせて
絶対負けないで」
そんな事を私の可愛い天使ちゃんもといまどかに言ったあと、白犬はまどかの額に魔方陣をはる。
私はなんらかの呪詛かと思ったがその魔力から全く悪意が感じられなかった。
少なくても、攻撃系の魔法ではない。
しかし、私はこのままにしておくべきか迷った。
マミさんと地下に降りる時、白犬はまどかに
「それは、お守りです。あなた達の思い描いた世界になるようにするおまじないです」
その言葉に嬉しそうに、顔を少し赤くしながら額をさする飛び切り可愛いまどかを見せられちゃあ、その魔方陣は消すわけにはいかなかった。
しかし、私のまどかに断りも無くあんないい顔をさせるなんて。
白犬め。帰ってきたら、電動三角木馬の刑に処してひぃひぃ言わせてくれるわ。帰ってきたら覚悟しなさい、とだけ言っておくわ。
地下に降りる白犬、黒犬
そしてマミさんを見送ったら。
キュウべぇが現れた。
白い未確認生命体。
未知の生物Xが現れた。
「やぁ!」
「やぁ、じゃないわボケェ!」
私は回し蹴りを喰らわせる。
「キュピっ!」
へんなあえぎ声をあげながら吹き飛ぶキュウべぇ。
「なんであんたは今さら出てくるの!?もう何もかも恥ずかしいじゃない!色々と!私達がどんな覚悟でマミさん達を見送ったと思っているの!?私達がマミさんを行く気にさせる為にどれだけ格好つけた事したか、わかってるの!?もう何もかも台無しじゃない!誰かマミさん達呼び戻して!」
泣きじゃくる私。だって!だって!
「落ち着いてほむらちゃん!私はああいう感じの事一度はやって見たかったの!」
まどかはキュウべぇを抱き上げながらそんな事を言う。あれは相当の黒歴史になるというのに、なんて優しい子!?
「まどかがそう言うのなら……。よかったわね。キュウべぇ四分の三殺しで勘弁してあげる」
「それはデザートイーグルを手に持っていたら全く説得力がないんだけど?」
「それで、あなたは今までどこに行っていたの?どうしてもう少し早く来れなかったの?」
「今の今まで地下に拘束されていたのを何とか逃げ出してきたのさ」
「それよりも、ついにこの時が来たね。ワルプルギスの夜」
「ええ。なんとしても……」
「確かに、君たちだけでは勝つのは難しいだろう」
「?」
「でも、鹿目まどかが僕と契約すれば一瞬さ」
「ほむらちゃん……」
まどかが私を見る
「この子、私の知ってるキュウべぇじゃない」
私はまどかからインキュベーターを引き離す。
首根っこを掴んで。
「よくわかったわね。偉いわ、まどか。でもね、本来のインキュベーターはこうなの」
「どうしたんだい?」
「ねぇ、インキュベーターさっき言ったこと全部取り消すわ」
「?」
「全殺し決定♪」
バンっ!
「アベッ!」
私はまどかに返り血がかからないように離れたところでインキュベーターの頭を吹き飛ばす。
さすがデザートイーグル改ね。インキュベーターの丸顔全部消し飛ばしたわ。
そして、暗雲から狂った女王の狂気に満ちた笑い声が聞こえてくる。
この街の中心に多くの魂が集まっていく。
狂った女王に引き寄せられる哀れな魂達。
ワルプルギスの夜は本来結界を張る必要が無いほどに強大だ。
しかし、その強大故に、多くの魂を引きよせ、
多くの使い魔を生み出す。
もはや、この街全体がすでに魔女の結界の中のようだ。
本当の事を言えばまどかには安全な場所にいてほしい。
こんな危険な所にいてほしくない。
そんな私の心を察したのかまどかは
「ねえ、ほむらちゃん。私ね、足手まといにしかならないことはわかってるの。なんにも役に立てない。戦うことなんて全くできない、そんな私がここにいるのはみんなの迷惑にしかならない事はわかるの。でも、
それでも
私はみんなと一緒に戦いたい。
自分だけ安全な所にいるのはいや。
これは私のわがままだよ。
私は聞き分けの無い頑固者だよ。
でも、私はそれでいい。
一生分のわがままを私は精一杯叫ぶよ。
だから
だからお願い。
私もあなた達の仲間でいさせて」
「何言っちゃってんのよ、まどか。あんたは私達のチームになくてはならない存在だよ。なんたって、あんたはあたし達のリーダーなんだからさ!あんたがいないと始まらないでしょ!」
さやかは清々しい笑顔で言う。
「そうそう!あんたはあれだ!あたし達の指令等ってやつだ!司令官かな?まぁ!そんな感じだ!」
杏子も快活に笑いながら言う。
そっか、みんな私と同じなんだ。
確かにまどかの事は心配だけど
安全な所にいてもらいたいけど
それでも
まどかと一緒にありたいんだ。
まどかと一緒に勝ちたいんだ。
それが無性に嬉しくて私は微笑みながら
「まどか。あなたは足手まといなのかもしれない。
お荷物で重荷なのかもしれない。」
「うぅ~」
泣きそうなまどか。うむ、実に可愛い。
「それでも、迷惑なんてことはないのよ。
役に立たないなんて事はありえない。
だって、あなたがここにいてくれるだけで私達は戦うことができるのよ。
たとえどんな絶望的な魔女だったとしても
たとえどんな絶望的な戦力差でも
私達には、あなたという希望があるの。
だから、お願い。あなたはあなたとしてそこにいて頂戴。
あなたは私達の希望で、居場所で
道しるべなのだから」
「うん!!」
まどかは本当に嬉しそうに
涙を笑顔に変えた。
それはまるで、絶望から希望に変わったように見えた。
「それじゃあ、行ってくるわね」
「ぃってらっしゃぃ」
まどかは涙を堪えて、それでも涙声で、鼻声だったけど強く私達を見つめて、そこに立ってくれていた。
それだけで私達は戦える。
私達は思考を切り替える
目の前の敵を見据える
目の前の敵をなぎ払うために。
破壊するために
殺すために
終わらすために
帰るために
誰一人失わずに
みんなで笑って帰るために
「行くわよ!」
「「おう!!」」
ワルプルギスの夜は大量の使い魔を生み出す。
それは一つ一つが少女の姿をしていた。
そして、その一つ一つが間違いなく魔法少女クラス。
魔法少女を無限に生み出し続ける永久殺戮機関。
「周りの雑魚は全て私に任せて!あなた達は本体をお願い!」
「まさか、あんたこれ一人で全部相手にするつもり!?」
「おいおい、これは軽く千は超えてるぜ」
「こんなのいつもの事よ!」
「で、でもよ!これは、いくらなんでも無理があるってもんだろうが!」
「そ、そうよ!だってあいつら一人一人魔法少女みたいなもんでしょ!?千人の魔法少女相手にする気!?」
「だから、それがいつもの事だって言っているのよ。それとも、やはり本体を倒す自信がないのかしら?どうしてもというなら、加勢できなくもないけど?」
「へん!言ってくれんじゃねぇか!それなら任せるぜ!余す所なく全て!」
「あんた!負けたら承知しないんだからね!」
二人は振り返ることなく本体につっ込む。
そうよ、全て私に任せて。
だから
私もあなた達に全てを任せるわよ。
ああ、こんなにも誰かを信頼したのはいつ以来だったかしら。
あれは、そう。
まだ、私が魔法少女になったばっかりの時の巴さん鹿目さん。
あの時の大きな背中を思い出す。
だけど、私には思い出に浸る時間などない。
私の目の前には千を超える使い魔が立ちはだかる。
あの日の鹿目さんじゃあない。
今のまどかとみんなを守るために。
かかって来なさいよ!
私が全部まとめて相手になってやる!
はっきり言って私の得意戦闘スタイルは一人。
多勢に対してこそ私の能力は最大限発揮されるといえる。
故に、一対多なら、私は百戦錬磨だ。
私は時間を止めて、まずさやかと杏子の周りの使い魔から一掃していく。
多種多様の武器を使用して、彼女達に爆風がいかないよう計算して、使い魔を一つ一つ確実に消していく。
ロケット砲を駆使し
グレネードを駆使し
迫撃砲を駆使し
爆弾を使用して
使い魔を一掃する。
彼女達の道を作る事には成功した。
本体にたどり着くまでに全く魔力を消費していない彼女達。
二人の武器にそれぞれ魔力が込められるのがわかる。
とても綺麗な赤と青。
二人はいくつもの剣と槍を身に纏、魔力を身に纏いながら本体に突っ込む。私はそれを安心して眺める。
彼女達ならきっとやってくれるだろう。
そんな気持ちにさせられる。
それはきっと、あそこで私達を見守り続けてくれる本当に強い私達の中の誰より強いあの子のおかげだと思う。
だから、私は目の前の敵と集中して戦える。
使い魔は集合し一つの大きな集合体となる。その魔力量はざっと通常の魔法少女の百倍。
はっきり言ってとてもじゃあないけどまともに戦えないレベル。
私はあらかじめ用意していたタンクローリーを魔力を使用し遠隔操作、使い魔の集合体にヒットし大爆発が起こる。
体勢の崩れたその巨体に地対艦ミサイルで迎撃する。
その使い魔の集合体を円柱状の空間に押し込む。
あらかじめ設置しておいた三二八個のプラスチック爆弾を起爆させる。
円柱状の空間では爆風は真上に巻き上げられ、とても大きな火柱ができる。
魔法少女百人分の魔力消滅を確認した。
しかし、爆煙に乗じて周りを囲まれていたことに気がつくのが一瞬遅れる。
十人以上の使い魔は一度に鎖のようなもので私を拘束する。
まずい!私の能力は相手に直接触れられると機能しない。
なすすべなく、十を超える鎖に身体が引きちぎられそうになる。
「ぐああああああああ!」
私はみっともなく悲鳴をあげることしかできない。
引っ張られる力がどんどん強くなっていく。
ここで、死ぬ?
ほむらちゃん!
そんな声が聞こえた気がした。
!
「ああああああああっ!」
私は私の周りにある鎖のようなものに手榴弾をいくつもぶつける。
結果自爆にも似た惨状になるけど拘束からなんとか脱出に成功する。
あの子が見ている前で負けるわけにはいかない。
格好悪い所を見せるわけにはいかない。
大丈夫よまどか。
あなたはそこでどっしりかまえて私達の帰りを待っていなさい。
そして、帰ってきたとき飛び切りの笑顔でこう言って頂戴。
おかえりなさいってね
そのために私は何が何でも負けるわけにはいかない!
生きて、みんなで帰るんだ!
私の体は爆風であちこちの骨が折れていたが、魔力消費で回復させる。さやかほどではないがこれくらいなら、戦えるほどには回復可能だ。
そして、今度はこの爆煙を私が利用する。
時間を停めて、
一人一人の身体の中に爆弾を突っ込む。
爆弾も無限ではない。
限られた数の中、
必要最小限の爆薬で確実に相手を葬り去るなら、
体内からのゼロ距離爆破がより確実だ。
「あああああああ!」
私は一人一人の使い魔の体内に爆薬を押し込む。
力任せに。
不器用に。
無骨に。
なんの魔法も使用せずに。
しかし、私が触れている使い魔はその間だけ時間停止による空間凍結の中でも動ける。
動けてしまう。
感情も心もない使い魔に驚きも恐怖もない。
時が動いたなら機械的に私に攻撃する。
ゼロ距離の私は最低一度はその攻撃を受けてしまう。
身体に刃が食い込んでいく。
「ぁぐぅ!」
それでも私はやめない。
一人一人の体内に爆薬を突っ込んでいく。
「あああああああああああ!」
私は咆哮を止めるつもりはない。
あきらめるつもりなんてもうとうない!
そして大方の使い魔に爆薬を押しこんで
時間は動き始める。
使い魔一人一人が自発的に爆破されていく。
そして、千はいたであろう使い魔の軍勢を
千人の魔法少女をほぼ全て一掃した。
勿論私のダメージも深刻だ。
魔力も残りわずか。
グリーフシードはもうない。
武器と呼べる武器を全て使い果たした。
さやかと杏子を見るとあちらも満身創痍。
二人は互いに背中にもたれながら、寄り添いながら、立っている。
ボロボロで立っているのもやっとという感じだ。
お互い限界だ。
それでも、私達は誰一人諦めちゃあいない。
誰一人敵から目を背けている奴なんていない。
最後の魔力の使い道は明らかだ。
私の最後の魔力の使い道、それは仲間に全て預けることだった。
私は杏子とさやかの肩に手をかけて、時間を停める。
「「ほむら!!」」
「無事だったか!」
「本当にやりきったのね!凄まじいわね、本当に!」
「あまり、しゃべっている時間はないわよ。私の魔力も残りわずか、その全てを使って時を止める。時間を稼ぐ。
だから、あなた達も最後の魔力振り絞って
あいつに最高の一撃をお見舞いしてやりなさい!」
「「OK!!」」
二人の力強い魔力を感じる。
とっくに限界のはずなのに、今までに見たことのないとても綺麗な魔力。
綺麗で、美しく、優しくて、強いそんな魔力
赤と青が混ざり合う。
とても綺麗な紫色
とても幻想的な色
私は魔力が完全に切れる。
空っぽになる。
それでも、彼女達の最高の一撃には間に合ったようで。私はその身体を安心して地面へと墜落させながら
「あとは任せたわ」
「「任された!!」」
綺麗な紫のそれは迷わずワルプルギスの夜に突っ込む。
私の幾千幾万のループの最後の戦いは仲間に全てを託す最高の戦いだった。
私は地面に大きな音をたてて転がる。そこにはまどかがいた。
「ほむらちゃん!大丈夫!?」
まどかは慌てて私に駆け寄る。
「こ、これでやっと……」
しかし、まどかの顔に笑顔はなかった。
それどころか絶望的でさえあった。
私はワルプルギスの夜を見る。
ワルプルギスの夜のいた場所は魔力の衝撃による砂埃がまってよく見えない。
その中から二つの小さな人影が無残にも投げ出される。
「そ、そん、な」
ワルプルギスの夜は未だ健在だった。あれだけの攻撃をくらって尚、平然と立っていた。
「もう、為す術がないみたいだね。どうするんだい?まどか?これで、戦えるのはもう誰もいない。君はこのまま、みんなを見殺しにするのかい?こんなに必死に戦ってくれた友達に君はなにもしてあげないのかい?」
キュウべぇがまどかに囁く。
「ほ、ほむらちゃん……」
やめて!お願いだから!あなたにそれを言われたら!
本当に終わってしまう
「ごめんね。本当にごめんね。私最低だ。」
私達の全てが無駄になってしまうの!私達のやってきたこと全部なかったことになっちゃうんだよ!
「がんばって!」
え?
「私こんな事しか言えない!本当に最低だ!でも、それでも、こんなことしか言ってあげられない。お願い負けないで!」
それは私の想像したまどかの言葉とはかけ離れていた。私の考えた弱い言葉とは比べ物ならないそれは強い言葉だった。
「私は負けたくない!こんな奴ら思い通りになんてなりたくない!私だってみんなの隣に居たい!みんで笑って泣いて生きていきたい!
弱い私はあなた達に懇願するしかない!
それがどんなに酷いことでも!
でも、私は止めないよ!
がんばって!
負けないで!
勝って!
みんな笑って帰る為に!」
私の中で一つ感情が支配される
絶望?
怒号?
悲痛?
苦痛?
どれも違う。
それは歓喜だった。
こんなにボロボロでも。
どんな絶望的な状況でも。
それでも、諦めない人が居る。
希望を捨てないでいてくれる最高の友達がいてくれた。
こんな絶望的な状況でも私達を必死に支えようとしてくれる。
それなら、私達のやる事は一つだ。
「あああああああああっ!」
「無駄だよ。君達のソウルジェムは完全に濁りきっているんだ。無理をすれば魔女になるのを早めるだけだよ?」
その通り。私達は立つこともできない。
それどころか、私の中に黒く冷たい感情が流れ込んでくる。
無理をすればこの黒い感情が私を飲み込み、魔女へと変貌させるのだろう。
でも
だからこそ
これでいいんだ!
「あああああああ!」
どうしても負けたくないの?
どうでしても勝ちたいの?
だったら絶望しちゃいなよ!
そうしたら、殺せるよ?みんなみんな殺せるよ?
来た!
殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ!
待っていたわよ!さぁ!貰っていくわよ!
呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪!
私の未来の力。全てを守るためによこしなさい!
私は黒い感情全て受け入れて、全てを食い尽くす。こんな真っ黒な世界でも正気でいられるのは、全てあの子の笑顔があるから。
私はゆらりと立ち上がる。
「そんなバカな!?まさか!?穢れを魔力に変換しているだと!?そんな事ありえない!?そんなものすでに魔法少女じゃないじゃないか!」
絶望も、穢れも、未来なるであろう魔女の力も、全ては私のもの。それなら
思い通りにできない道理はない!
希望の力が底をついたなら絶望の力を使えばいい。
聖なるもので勝てないのなら、私は邪でいい!
それであの子が守れるのなら!
私は何にでもなってやる!
私は何にでも染まってやる!
だから力をよこせ!
あの魔女を打ち倒す絶対の力を!
私の身体中を膨大な魔力がめぐる。
今までの自分の魔力とは全く違う感覚。
魔力が肉体に留めきれず体外に放出する。
魔力形状を羽に
イメージは黒い羽。
「さやか!
杏子!
まさかあなた達まどかにあんなお願いされて立ち上がらないつもり!」
「まさか!」
「簡単に言ってくれるぜ!」
二つの黒い羽とともに立ち上がる二人。
あたりの建物全て吹き飛ばす魔力の渦。
黒い羽を持つ真っ黒な天使が三人そこにはいた。
さやか身の丈を倍は超える大刀を携えて
胸にはとても大きなピンク色のリボンが結んである。
杏子は今までとは全く形状の違うあまりにも長すぎる槍と顔の横にはその小さな顔にはとてもサイズの合わない大きな仮面がぶら下げられていた。
そして、私には大きな弓だけを持っている。
真っ黒で矢のない弓を
私達はその黒い魔力すべて、その武器に込める。
私の弓はとても大きな矢を形成する。
禍々しく強大な矢
その矢に全ての思いを込める。
これで正真正銘私達の最後の魔力で
力で!
思いだ!
私達は三人同時にその攻撃をワルプルギスの夜一直線に放つ。
杏子とさやかの真っ黒な斬撃と私の真っ黒な矢は混ざり合い。
より大きなものとなってワルプルギスの夜を貫いた。