魔法少女と孵卵器(インキュベーター)~規制版~   作:ダル神

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第三十三話 最後の戦い 下

「後は僕に任せろ」

 

と、

 

大見得を切った直後で大変申し訳ないのだけど、

彼女達には、時間を稼いでもらう。

僕と僕達との交渉の時間の為に。

これ以上僕達を減らさない為に。

彼女達には戦ってもらわなければならない。

最後の戦いを。

 

まどかは祈る。誰一人失うことなく帰れるように。

また、泣いたり笑ったりできるように。

日常に帰れるように。

 

まどかの光が彼女達を包み込む。

まどかの希望が彼女達のソウルジェムを浄化していく。

まどかの想いが彼女達に魔力を与えている。

 

「はは、

あ、後は、任せろ、ですって?

 

無理よ……。

やっぱり、私には無理よ!

 

そんな簡単にできるわけないじゃない!

 

そんな簡単に任せられるわけないだろうが!馬鹿野郎!

 

そんな簡単な事じゃあないのよ!

 

私が歩んできた人生はそんな簡単な言葉でかたずけられる

ものじゃあないのよぉ!」

ほむらは激昂する。しかし、それは当たり前のことだった。

 

「そうだろうね」

 

「わかった風な口をきくな!私の歩んできた人生は!私の歩んできた絶望の人生は誰にも理解できない。それでも、まどかの笑顔が見たくて、ただ、私は頑張ってきたんだ!まどかが幸せになると信じて!

長い長い地獄を生き続けてきたんだぁ!

それを!

それをぉ!あんたみたいな!

ずっと、まどかを苦しめてきたような奴に全て任せるなんて!悔しくないわけないでしょうがぁ!

納得できるわけないでしょうがぁぁ!

なんで、私じゃあないのよ!

なんで、あなたなのよ!」

 

「ああ、僕がそのことに対して言えることはただ一つしかない」

 

「なんですって?」

 

「生きててくれて、ありがとう

 

そんな地獄を生き抜いてくれて

 

また、僕達に出会ってくれてありがとう。

 

君なしじゃあ、君たちを救うなんてとても無理だった。

 

君だけじゃあない。

白犬でも

黒犬でも

杏子でも

さやかでも

まどかでも

マミでも

ここにいる誰か一人でも欠けていたらそれで終わっていたんだ。

 

だから、君達に言いたい事はただ一つだ。

 

生きていてくれて本当にありがとう。

 

これで、君達を救ってあげられる。

 

これで、君達の運命を何とかしてあげられる。

 

これで、僕達は責任をとることができる」

 

「ああ、あああ」

 

まどかはそっとほむらを抱きしめる。

 

「うわあああああああん!」

 

ほむらの背中に真っ白い羽が生える。

いや、それは本物の羽ではなく

魔力の形状だった。

とても美しい魔力の放出だった。

さやかが見せた穢れを魔力に変換した時みたいだ。

否、それどころじゃあない。

あの、魔女のエネルギーどころじゃあない。

それすら、遥かに凌ぐ絶対の魔力量。

 

それは、ほむらだけではなく。

白犬も黒犬もさやかも杏子もマミも

まどかにだって

それはあった。

その絶大な魔力は体内だけではおさまりきらず、まるで翼のように放出させる。

それはなんとも幻想的で、そこにいるのは間違いなく

 

天使だった。

 

「それじゃあ、そろそろいかねぇとなぁ」

杏子が槍を肩にのせて、空を仰ぎ見る。

 

「その前にちゃんと伝えないといけないことがあるねぇ」

さやかも立ち上がり空を見上げる。

 

「その役目をぜひあなたにやってほしいの、暁美さん」

マミは優しく微笑みながら立ち上がる。

 

「え?」

涙で目を腫らし、まどかにうな垂れていたほむら。

 

「ちゃんと伝えてあげて、あなたの本当の気持ちを。

素直の心を。

だって、あなたは本当はずっと求めていたはずよ。

こんなどうしようもない私達の運命を何とかしてくれるヒーローを。

この、終わらない迷宮を

絶望の連鎖を

しっかりと終わらせてくれる存在を。

だったらちゃんと伝えないと。

 

あなたの本当の思いを。

私達を代表して」

 

「白犬と黒犬なんて全然台詞なくて涙目だけどな」

 

「「言わないで」」ぐすん

 

ほむらはゆっくりと立ち上がり、涙を拭って、顔を真っ赤にして、それでも僕をまっすぐに見据えて。

 

「私は今まで一人で戦ってきました。誰も私の話を信じてくれなかったからです。でも、みんなが私の言う事を信じられないのは当たり前のことでした。

だって、

私がみんなの事を信じていなかったのだから。

私は、ただ、まどかと、みんなと一緒にいるためにがんばっていたはずなのに、私は気がついたら一人ぼっちでした。

一人ぼっちで、どうにかできるほど私達の運命は甘くないことを他でもない私は理解していたはずなのに。

そんな、私を変えてくれたのは、あなたです。

私のそんな関係も

私自身も

私の運命も

変えてくれたのはあなたです。

そんなあなたにお願いがあります。

 

私達を……たすけて……」

 

「ああ、もちろんさ」

 

「私達の運命全部任せます。

あなただからこを、私達の全てを任せます、預けます。

運命だって人生だって、魂だって、命だって。

だから、お願い

 

私達のこのどうしようもない運命をなんとかしてください」

 

「しかと、任された。

必ずなんとかしてみせる。」

僕は微笑む。

強く微笑むことができたと思う。

ほむらとみんなの覚悟を受け止められたと思う。

 

ほむらは

白犬は黒犬は杏子はさやかはマミは

 

まっすぐ空を見上げて

しっかりと敵を見据えて

その強い後姿を見せつけて

 

「「「「「「いってきます」」」」」」

最後の戦いへと飛び立っていった。最後に言えることがあるとすれば

「「いってらっしゃい」」

まどかと僕はただ安心して彼女達の背中を眺めそう言った。

 

 

 

ワルプルギスの夜が無限に魔法少女を生み出し続ける永久殺戮機関なら、

まどかは無尽蔵に魔力を供給する夢の永久エネルギー機関である。

まどかの力で無尽蔵の魔力を誇る彼女達に敵はいない。

あの、ワルプルギスの夜を圧倒している。

ほむらとマミのペアで、ほむらが時間停止能力を使い、

マミの砲銃で打ち抜く。

使い魔は一瞬で消滅する

さやかと杏子のペアで本体を攻撃し、

白犬と黒犬のペアで、本体の動きを操作調整している。

彼女達を心配する理由なんてこれっぽちもない。

僕は僕のやるべきことをやろう。

あんな強い少女達に全てを任されたんだ。

必ずやりきってみせる。

 

僕は瞳を瞑り、僕達の声に耳を傾ける。

ほら、来いよ、僕達。

今からは君達が相手だ。

 

いやだ!もう、いやだ!何も考えたくない!僕達は一体どうしたら!早く、死なないと、死なないと!殺してくれ!僕達に罪を償わせてくれ!

 

『ふざけんなぁぁぁ!

僕達!ふざけるのも大概にしておけよ!罪を償う?殺してくれ?そんなことで本当に僕達の罪がなくなるとおもっているのか!帳消しにできると思っているのか!

 

 

そんなわけないだろうがぁぁぁ!』

 

なんで!?なんで君は正気でいられる。僕達はあれだけのことを多くの少女にしてしまったんだぞ?そんな僕達は彼女達に殺されるしか償うすべを僕は知らないよ

 

『何億、何十億が揃いも揃ってこんな年端もいかない少女にすがり付いてんじゃあねぇ!自分の犯した罪なんだろうが!だったら、それぐらい、自分で責任をとるべきだろう!

そして僕達の犯した罪はなぁ!死んだ程度じゃあ決してつぐなうことはできない!そんな生易しいもんじゃあない!

 

いいか!確かに僕達のしてきた事は最低だ!

自分達の目的の為に少女達に全てを押し付け

押し殺してきた。

でもなぁ!

そんな僕達の作り出してしまった、腐った世界を必死に生き抜いてくれた少女もいるんだよ!

 

僕達のせいで、一人ぼっちの人生に放り込まれ、命の危険に精神をすり減らした少女がいた!それでも!この街を守るために必死に生きてくれた子がいる!

僕達のせいで、最悪の形で、家族を失った少女がいた!それでも頑張って生きてくれた子がいるんだよ!

僕達のせいで、無限の絶望を味あわされ続けた少女もいる!それでも!絶望せずにそんな地獄を生き抜いてくれた子もいる!

僕達のせいで、自分の恋もまともにできない少女がいた!それでも、ちゃんと自分で恋を終わらせて、自分の気持ちと現実をしっかり見据えて今を生きてくれる子もいる!

僕達のせいで、友達を苦しめられて、何もできない重荷を背をわせた少女がいた!それでも、その子はしっかり友達を救い出すためにその命を預けてくれた子もいるんだ!

 

そんな強い少女のおかげで、今、この世界はかろうじてなりたっているんだ!

いいか!

僕達は決して許されることはないだろう、取り返しのつかないことをしてしまった。でも、それでも、取り返しはつかないなりに!僕達にはやれることがあるだろうが!弱い僕達にでも、彼女達のためにしてやれる道しるべはあるだろうが!こんな事をしでかした僕達に責任をとらせてくれる最初で最後のチャンスを彼女は与えてくれたんだよ!だったらこんな所で諦めてんじゃあねぇ!こんな所で楽になろうとしてんな!自分の犯した罪をしっかり、見据えて、理解して、認めて、悔やんで、悩んで、それでも償う為に足掻け!罪滅ぼしに全身全霊をかけろ!できることに醜く喰らいつけ!でないと、こんな腐った世界を必死に生きてくれている少女達に申し訳ないだろうがぁ!』

 

 

でも、だからって、一体僕達に何ができるっていうんだい?僕達に死ぬ以外に何をしてあげられるんだい?

 

「僕達には、しっかりあるだろう?この強い少女達と同じものが。

同じ感情が、心が。

それなら、この少女達を不幸にしてしまったシステムを

この少女達を救い出すために

今度は僕達が使うんだよ』

 

追い込まれたワルプルギスの夜は自分の体に内蔵されている全魔女を分散させて、魔力の供給源であるまどかを襲う。

 

ほむらはまどかの前に庇うように立ちふさがる。

 

分散した魔女はまどかを中心に再集結し、凶悪な一撃を打ち込むべく魔力をためる。

 

その一撃はこの街全てを破壊しつくすほどの魔力。

ほむらはまどかを庇うように抱きしめる。

「まどかぁ!」

「ほむらちゃん!逃げてぇ!」

ここにいる全ての少女がもうダメだと思っただろう。

 

しかし、その一撃が放たれることはなかった。

 

『全ての魔女を魔法少女にもどして』

 

僕達の作り出した装置は第二次性長期前の少女を前提に作られたものではあるが、しかし、僕達の作り出したものはあくまで感情をエネルギーに変換するもの。

改造なんてそう難しいことじゃあない。

僕達に感情さえあれば、僕達に使えない道理はない。

 

ワルプルギスの夜だったものから無数の少女が降り注ぐ。

魔法少女として、現世に帰ってくる。

 

「これは?」

「一体何がおきているの?」

 

この世界に魔女は存在しなくなった。

 

僕達の残存数

 

22億3567万4967体。

つまり、僕達にはあと22億以上の願いが叶えられる。

 

まぁ、その副産物としてインキュベーターの魔法少女姿なんていう気持ち悪いものがそこら辺に転がることになるんだけどね。

 

 

「終わったの、ね?」

「これで、ついに終わったんだ!」

「今度こそあたし達の勝ちでいいんだよな!な!」

「ふぅ、なんとかなりましたか」

「やったね!白犬!」

 

「まどかぁ、これで、やっと……」

「うん、これでやっと、一緒にいられるね!」

 

「これで、誰一人失うことなくみんな笑って帰れるわね。やったわね、やってくれたわね

 

キュウべぇ」

 

そして、マミ達は僕のもとにきてくれる。

 

しかし、僕はだらしなく横たわることしかできない。

 

「キュウべぇ!大丈夫!?」

マミが僕を抱きしめてくれる。

 

「ここに来るまでにちょっと、魂をひき千切るっていう無茶をやったからね、ちょっときついかな」

 

「また、あなたはそんな無理をして……」

 

『全ての魔法少女をもとの少女にもどして』

 

マミ達は突然、もとの服装に戻る。

 

「これで、君達は普通の少女だ」

 

「本当だ!」

「これで私達、人間にもどれたんだ!」

はしゃぎまわるさやかと杏子

 

「君たちの願いはそのままのやつもあれば改変させてもらうのもある」

 

「どういうこと?」

ほむらが問う

 

「君達の願いに、それ自体が君達を不幸にしてしまうものや、この世界に影響が強すぎるものはこちらでセーブさせてもらうということだ。あと、君達には本当に迷惑をかけたからね、そのケアとして、君達の失った家族や財産、その他もろもろはこちらがなんとかさせてもらうよ」

 

「そ、それって……?」

杏子が顔色を変えて僕に近づく

「ああ、君の家族は僕達が責任をもって、君に返そう」

 

「ほ、本当か?」

 

「うん、今まで本当にすまなかったね。ただし、君の願いはほとんどセーブさせてもらうよ。」

 

「ああ、それでいい。それがいいよぉ」

杏子は涙を流して微笑む。

 

「さやかの願いは少し考えたんだけど」

「いやぁ、いいよ。恭介の左手はやっぱり、自由にヴァイオリンを弾いているにかぎる!」

 

「それでいいのかい?」

 

「もちろん!」

さやかは満面お笑みを見せ

「私には杏子がいるからねぇ!」

「や、やめろよぉ!恥ずいだろうが!」

杏子を抱きしめる

 

「ほむら、君の願いである、やり直すという時間回帰の願いは全面カットさせてもらうよ?」

 

「そんなもの、もういらないわ!だって、私の大切なものはもうここにあるんだから!」

まどかを笑顔で抱きしめるほむら。

「もぉ、ほむらちゃんったら」

嬉しそうに微笑むまどか

 

「そして、黒犬、君の願いは……」

 

「わ、私のはそんな大それたもんじゃあないからいいだろ!?」

「いや、全面カットだ」

「何故に!?」

「ふふ、黒犬?私があなたの願いに気づいていないとでも思っていたの?私はあなたのことなら何でも知っているのよ?」

「白犬ぅ!」

「そういうことさ、君の願いなんてなくても、君達の関係は変わらないよ。君達が出会う理由なんていくらでもあるだろう?そんな願いに頼る必要もないさ」

「白犬、君の願いも全面カットだ」

「そうしていただけると助かりますわ、あんなもの日常では不必要どころか邪魔なだけですもの」

 

「そして、君達すべての少女には、一切の魔法少女、魔女のような超常的なものの記憶を一切消去する」

 

「え?ちょ、ちょっと、キュウべぇ?」

マミは表情を強張らせる。

 

「何を言っているの?」

 

「大丈夫だよ、マミ。君の家族はちゃんと帰ってくる。君はもう一人ぼっちじゃあないよ」

 

「そういうことを言っているんじゃあないの!あなたはちゃんと私の側にいてくれるのよね!」

マミは涙を浮かべ必死に僕を抱きしめる。

 

「大丈夫だよ、記憶は全て消去するって言ったろう?僕のことも今まであった事も全部なかったことになる」

 

「いやよ!何を言っているの!?」

 

「ちょっと聞き捨てならないわね。あなたマミさんをほったらかしにしてどこかにいくつもり?」とほむら。

 

「そうだよ!あんたは仲間だろ!だったら、ちゃんとあたし達と一緒に帰ってくれないと、みんなでにならないだろうが!」杏子も、

 

「あんたマミさん泣かせるつもり!?そんなの許すわけないでしょうが!」さやかも

 

「キュー君!それは、ダメだよ!それじゃあ私と同じだ!これは誰かに押し付けるようなものじゃあないでしょう?帰ろう?私達と一緒に」まどかも。

 

そう、言ってくれた。

 

「それでも、責任はとらないと。今まで僕達のやってきたことは、そう許されるもんでもないんだよ。」

 

「あなたが責任をとる必要なんてない!だって、あなたは私達を救い出すために、そんな運命を背負ってくれたんじゃない!」

 

マミは悲鳴のように、言う。

 

「それでも、僕はマミを魔法少女にしてしまった」

 

「そんなもの全部、許すって言ったじゃない!

私だけじゃあ許された事にならないの!?」

 

「それに、君達も、絶対この方が幸せだよ。僕達のせいで味あわされた辛い思い出なんて忘れたほうがいいよ。辛いこと何もかも忘れて、幸せになってくれ」

 

「そんな幸せいらない!確かに辛いこともいっぱいあったけど、それでも、確かに幸せはあったんだ!

そこにはかけがえのない幸せがあったんだ!」

 

「マミ。そんなちっぽけな幸せを数える必要なんてない。君達の人生は今から始まるんだよ。君達の大切な日常は今から始まるんだよ」

 

「お願いだからやめてぇ!」

 

みんな、僕の為に涙を流して、必死に僕を引きとめようとしてくれている。

こんな、僕を仲間だと言ってくれる。

ああ、本当に、

幸せだなぁ。

本当に、君達は最高だよ。

 

僕は目を瞑り、今までの幸せな生活を思い出す。

僕が不覚にも幸せだと感じてしまった日々。

そこに、君の笑顔がなかった日はなかったよ。

 

キュウべぇ?

ねぇ、キュウべぇ?

ふふ、キュウべぇ。

ありがとう、キュウべぇ。

キュウべぇ。

キュウべぇ、あなたを愛しています。

 

僕はマミの泣いた顔。笑った顔。怒った顔、色んなマミを思い出す。

僕の人生は確かにどうしようもない、ろくでもない人生だったけど

後悔ばかりの人生だったけど、

それでも君と出会ったことに

出会えたことに

後悔なんてなかったよ。

ありがとう、マミ。

ありがとう。僕の最高の仲間たち。

君達は本当に最高だったよ。

 

「それじゃあ、君達は僕のことなんて忘れてしまうけど、そのほうが、絶対幸せなんだけど、僕は君達の事絶対忘れないよ。

君達のような最高で最強な少女を決して忘れないよ」

 

「いやぁ!私だって忘れない!私だって忘れたくない!あなたとの思い出全部なかったことになっちゃうなんていやぁ!私は本当にあなたのことが好きなの!

大好きなの!

この気持ちは絶対なかったことにならない!

だから、あなたもあきらめて!

私の側にいてぇ!」

 

結局僕は君を泣かせてばかりだなぁ。

結局僕は君に嘘をついちゃったなぁ。

僕は本当にどうしようもないなぁ。

まぁこれからの人生辛いことも嫌なこともたくさんあるだろう。

時に泣いてしまうことも、

時に絶望してしまうこともあるだろう。

それでも、頑張れ、頑張って生きてくれ。

僕はいなくなってしまうけど、僕のことなんて気にしなくていいからさ、

忘れてしまってかまわないからさ。

だから頑張れ。

頑張って幸せになってくれ。

 

マミ、最後にこれだけは言わせてくれ。

嘘つきな僕の正真正銘の正直な気持ち。

嘘偽りのない、僕を構成している真実。

 

「マミ、僕は君のことを

 

心の底から愛しているよ」

 

さようなら、みんな。

 

「いやぁ!行かないでぇ!」

 

さようなら、マミ。

 

ごめんね。

 

『全ての人類に魔法少女、魔女およびインキュベーターに関する全ての記憶を消去する』

 

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