メゾン・ド・ゼロに到着。
僕の住むマンション。
とりわけ個性的な少女の多く住むマンション。
そう。このマンション。
女の子が爆発的に多い。
全住民1200人近くの人ほぼ全てが第二次性長期前後の少女達なのだ。
いやもうなんていうのかな?
もうこれはあれかな?
僕以外全員女の子と言っても過言ではないぞ?
あれあれ?
これはやばくない?
彼氏彼女の関係を築いている僕とマミ。
マミにこの現状を知られるのってまずくない?
公共の場全裸土下座の刑ではすまされないかもしれない。
いやいや、別にやましいことをしているわけじゃないんだ。
しかし、この生活が健全であるかと問われれば回答にこまるというか。
そんな事をこのマンションのラウンジで、今更ながら気がつく僕はもうすでに色々遅かった。
いや、もうすでに終わっていたと言ったほうがいいのかもしれない。
何がって?
はは、そんなの決まってるじゃないか。
僕の人生が、だよ。
なぜならそこにこのマンションきっての問題児&個性的な少女が全員集合していたからさ。
初代魔法少女達と終代魔法少女の運命が交差するんだ。
何もおきないほうがおかしいだろう?
マミがこのマンションに入って開口一番に言う。
「あら、ここの住人さんたち?」
思えば初めて僕の家に招待するマミ達。
しかし、僕は我が家に彼女達を招待したことを若干後悔していたところなので曖昧な返事をするのも致し方ないと思う。
「……うん」
それはもう目の前にラスボス級の少女達を目の前にしたらしょうがないでしょう?なんで僕はこんな事に気がつかなかったんだ!
ここのマンションにはこんなに危険な少女達がいたってことを忘れていたなんてどうかしている!
しかも、彼女達とは相性もタイミングも最悪だ……。
「ああ、今日の私も最高に美しい」
最高級のドレスを振り撒き、鏡にわが身を映し、それを愛でる最強のナルシスト、エリザベス。愛称(自称)エリ・ザ・ベスト。
かわいそうなネーミングセンスだとここの住人に哀れんでいる事は秘密だ。
うん。歴史どおりのお方だと僕は初めてあった時思った。
彼女は魔法少女でも少女でもきっと魔女であっても、彼女は彼女である気がする恐ろしい少女である。
「もぐもぐ」
ラウンジと言えば食事をするところであるがまだ夕方になってもいないこの時間に食事をしているところは間違えなく暴食少女であることは明白。杏子と気があいそうで、相容れないことを僕は知っている。食べているというよりむしろ食べられている?食に執着するはらぺこモンスター、お市。愛称いっちー。珠ちゃんの一つ上で、珠ちゃんのお姉ちゃんで親友でライバルのいっちー。実は薙刀の天賦の才を持ち、ゼロ世代教育機関の武道大会で優勝するほどのもの。いやあ僕も見たけどすごかったな。特に珠ちゃんとの決勝戦。刀と薙刀の攻防戦。どんな武道大会だという話だが言うなれば武道の最強を決める大会で、徒手から刀に弓矢、近代兵器を除いた武器という武器を持ち出した危険な大会。なんであんなものが現代で受理されたのかは疑問ではあるけれど。
卑弥呼とジャンヌもいらっしゃる。僕達が来る前は二人でいつも通り可愛らしく喧嘩でもしていたのだろうか?
なんかジャンヌめっちゃこっち睨んでくるし……。
僕にあたらないでほしい。
いや、その視線はむしろ、マミに向いているような気がするのは気のせいだろうか?
「…………」
そしてみんな大好き珠ちゃんはなにやらこちらを恥ずかしそうに身を隠して見つめている。まあ、そうだろうな。だってここにいるのはなんとエロ大魔神もとい、美樹さやかがいるのだから。
「ほら、珠棒。いかなくていいのか?あんなに逢いたいっていってたっしょ?」
「……っ!…っ!」
珠ちゃんは顔を真っ赤にして首を振る。声も出せないくらい緊張しているようだ。実に可愛い。その小さな身体を必死にいっち―の背後に隠す。
ちなみに珠ちゃんは断じてエロ大魔神だからさやかに逢いたいというわけではない。さっきも話が出たとおり、珠ちゃんは武道に秀でた才能の持ち主だ。あのいっちーと互角に戦える程に。しかも、刀。ここまで言えばわかるだろう?
実は僕はさやかと珠ちゃんとのお話の場を設けようと思っていたのだけど、珠ちゃんがそれを断固拒否していたのだ。珠ちゃんは重度の恥ずかしがりやなのだ。
しかし、珠ちゃんその判断は正しかった。あの変態と引き合わせるわけには断じていけなくなった。あの変態をなんとかぶち殺さないと!珠ちゃんの初めてが奪われちゃう!っていうかさすがに9歳の女の子においたするのはなにかとやばいでしょう!もう本当!都条例どころじゃあない!珠ちゃんがくりくりされちゃう!どうしよう!まて、落ち着け、だから早くあの変態野郎をなんとかしないと!
「?」
さやかを睨んでも彼女はなんのことかわかるはずもなく、ただ首を傾げるだけだった。こうして見るとただの可愛い後輩なのだけど……。ごめんね。珠ちゃんとこの物語の存続、延いては作者のユーザーを守る為に死んでくれ!
ガチャガチャ。
そして、最後に、おそらくまた何か企んでいるであろうトラブルコンビ。
エジソンと
マリーキュリー。
発明担当と
エネルギー開発担当。
想像を創造する、夢を見ることが仕事のエジソンと。
夢を現実にするためのあらゆるエネルギーを生み出す夢の頭脳を持つ、マリーキュリー。その頭脳はインキュベーターのエネルギー開発を凌駕しているとか。
エジソンにいつも振りまわされているある意味一番の被害者マリー。
まあ、それも好き好んでいるようだし、僕からは何もいえるわけではないのだけど。
頼むからしゃれにならないトラブルだけは引き起こさないでくれと願うばかりだけど、多分無理なんだろうなー。
なんかあっちこっちに設置しているし!何かを設置しているし!怖いよ!
さあ、さやかを処刑するかと踏み込んだところで、ジャンヌが声をかけてきた。
なにやら敵意をむき出しにして。
「君が、キューの彼女というものか?」
ジャンヌはずいっとマミの全身をなめまわすように見る。
「ええ」
その視線に少したじろぎながら応答するマミ。
「……ふぅん。どこまでいったんだい?」
「ふぅえ!?ど、どこまでとは?」
顔を真っ赤にして答えるマミ。自分の彼氏を全裸で土下座させようとした人とは思えない反応だ!何?自分の彼氏を公共の場で全裸にさせるほどですって答えるのが恥ずかしいとかそういうことですか!?
「いやあ、ほら、私って、
彼女でもないのに!
彼と一晩ともにした、
どころか!
直に私の胸も見られちゃったからさ。
彼女であるあんたは相当すごいことされてんのかなぁ、と思ってさ」
ふえ!?
僕は一瞬で涙目になる。
えっ?嘘!?それ言っちゃうんですか!?ちょっと!?マジですか!?
僕はおそるおそるマミの反応を確認しようとしたら
ぐしゃ!
はい。十六連撃。しかもまさかの電動三角木馬で。
そして今にいたるわけです。