魔法少女と孵卵器(インキュベーター)~規制版~   作:ダル神

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第四十二話 第一次魔法少女大戦

「だから……この三角木馬をっ!」

 

「無理無理っ!だから死んじゃうって!」

 

「キンタマ袋にいれられるのとどっちがいいの?」

 

「DEIorDETH!」

 

容赦ないっすね!理不尽な2択っ!ダメだ!生き残れる気がしない!?

 

「アッへ顔っ!アッへ顔っ!アッへ顔っ!」

 

まどかがなんか怖いコールしてんだけど!?

だから後ろ後ろっ!

 

荒ぶる野獣がいるんだって!

 

君はすでにパンツとブラを取られているんだぞ!?だって後ろの野獣がものすごいいい笑顔で嗅いでるからねっ!クンカクンカスーハーしてるからっ!しかし本人に気づかれずにブラとパンツ抜き取るって可能なの?ほむらはループしている間に何をしていたのだろうか……。あっ、今度はマスクみたいにかぶってるしっ!なんで君はサングラスをかけるみたいにブラをかけているんだい!?それにそんな機能はないだろう!?何も見えないじゃないかっ!

 

「まどかのブラが見えるじゃないっ!しかもゼロ距離でっ!無知ね!死ねばいいのにっ!」

 

心を読まれた上に変態にひどい事いわれたっ!

 

「命乞いは終わったかしら?」

 

「ひえっ」

 

僕は僕でもうダメだ!さよならみんなっ!

 

がちゃっ!

 

「ヤッホー!みんな元気かいっ?トラブルっ娘で有名なエジソンですっ!」

空気の読めない来訪者現れたっ!

 

この際なぜ僕の部屋の鍵を持っていたかは目を瞑ろう!

 

あっぶねぇっ!助かった!

 

「おやおや、両手拘束に両足固定とはなかなか過激なプレイをなさっているねっ!いいなあっ!羨ましいっ!」

 

この状況でそんな事が言えるなんて!?なんてドSなんだ!?

 

「キューくんがっ!」

 

僕にかよっ!

 

とんだドMっ娘だね!

 

今度マリーキュリーにでもやってもらいなさいっ!意外とクセになるからっ!

 

「キューくんも人の事言えないじゃあん」

 

エジソンにまで心を読まれたっ!僕にプライバシーはないのかっ!個人情報保護法は何やってる!

 

「今はお取り込み中よ?」

マミが異様な殺気を放ちながらエジソンに凄む。

 

ふっ、そんな事は無駄だぜ!なんたってそこに立っている少女は空気が読めない(KY)なら空気なんて作ってしまえばいいじゃないを体現しているトラブル娘エジソンだから!

 

「これより第一次魔法少女大戦を始めますっ!」

 

ほら!人の話しなんて聞かないんだよ!この娘はっ!

 

 

 

 

 

 

 

もう少し速く。

 

あともう少し速く気づいてあげていたなら。

 

きっと、こんな事にはならなかっただろう。

 

ああ、なんで気づかなかったのだろう?

 

なんで、気づけなかったのだろうか?

 

思えば

 

———これで帰れるね?これで君も帰っていいてわかったね?

 

思えば

 

———さあ、帰ろう?

 

思えば

 

———君もわらってもいいんだよ。泣いたっていいんだよ。

 

いくつも

 

いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、

いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、

いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、

いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、

いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、

いいくつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、くつも、いくつも、いくつも、いくつも、いくつも、

 

思い当たることばかりだ。

 

あの娘はこんなにも叫んでいたのに。

 

あの娘はこんなにも苦しんでいたのに。

 

僕は気づいてあげるどころか

 

さらに、あの娘を苦しめた。

 

希望を持たせ、そしてその希望を絶望に染めてしまった。

 

許されるわけがない。

 

僕があの娘を壊した。

 

僕があの娘をあんなものにしてしまった。僕のせいであの娘はあんなことになってしまったんだ。

 

僕が終わらしてしまった。

 

あの娘も、

 

この大切な日常も

 

あんなに楽しかった夢のような1ヶ月も。

 

仲間も

 

愛する人も

 

そして、世界さえも。

 

 

 

魔法少女システム

 

科学技術の集大成により生まれた新たな力。ソリットビジョンにより生まれた擬似魔法少女。大脳辺縁系に作用しプレイヤーの想像した魔法を生み出す。故に魔力とは想像する力とそれを維持する集中力。よりリアルに想像すればその力は力を増し現実にすらなりえるかもしれない。このマンションの各所に設置された3D映像投影機により戦場はマンション内にする。

そして、この戦場で生き残ったチームを勝者としてどんな願いでも1つだけ叶える。

 

と、言ったものがエジソン曰わく魔法少女大戦のシステムらしい。

 

いや、魔法少女と聞いた時は一瞬焦ったけど、なるほど。これは面白そうだ。

 

だが一つ疑問点がある。

 

「話はわかったよ?でも、一つ聞きたい事があるんだけどね?」

 

「つまりこの卵型の宝石を身につけることで生態電気を介して大脳から信号を受け取るのさ!その電気信号を現実にする。いやぁ、現実に現れたようにみせる。勿論、そこに本物があるわけじゃあない。この宝石がそう僕達にあるように感じさせてくれるのさ。そう、ソリッドビジョンと言えども、ただ見せているわけじゃあないんだよ?これはね、周りにいる人間全ての大脳辺縁系に作用するんだ。まあ催眠術の科学版みたいなものだね。つまり、脳波から送られる電気がより強力で、より繊細ならばその力は倍増され、このマンション内にいる誰もが、プレイヤーの魔法を脳で直接認識することになるんだ」

 

話をきかねぇ!

 

「だからこれにはかなりの危険を伴うよ?外傷こそないけれど、攻撃されれば勿論痛い。炎なら熱いし、氷なら冷たい、魔法の剣で刺されれば痛いよ?」

 

「お願いします!話を聞いてください!」お願いしてみた。

 

「そしてこのゲームの勝利条件は宝石を輝かせたまま守りきること!」

 

うん!駄目だね!ぜんっぜん聞いてくれない!

 

「驚いた?そう、このまま最後までいればいい。

 

ただし、この宝石から魔法は生み出してくれるけれど、かわりに穢れを残していく」

 

「かの有名な錬金術師は言った!この世界は全て等価交換の法則にあてはめることができると!」

 

あ、それ、僕も知ってる!あのラストは泣いたね!錬金術がなくてもみんながいるって!て言うあのセリフ!最高だぜ!エドワード・エルリック!

 

「個人名を出すな!いつその作品が禁止されるかわからんのだぞ!」

 

なんで僕の話は聞かないのに心の声は聞こえるんだよ!

 

しかも、メタ発言しやがって!

 

わけがわからないよ!

 

「つまり、何かを得ようとすれば同等の対価を要求される。一つの魔法を使えば、この宝石には反魔法が生まれる。一なる魔法を生み出すためにプラスの力を使うのならば、換わりにマイナスの力が宿るわけさ。勿論このマイナスの力がいっぱいになったら、この宝石はその力に耐え切れず崩れる。」

 

「つまり敗北条件は、魔法を乱用しすぎて、この宝石を破壊させるか、魔法を駆使して、この宝石を破壊するか直接破壊することだね。ああ、そうそう、言い忘れてたけれど、この宝石事態にも、僕達と同じ脳の電波受けれることはさっき説明したとおりだけれど、この宝石に魔法がヒットすれば勿論壊れる。そういう設定にしてあるのさ」

 

えい!ボコっ!

 

女子を殴ってみた。

 

「なにすんのさ!女子を殴ったな!」

 

「おお、やっと話を聞いてくれたな!」

 

若干涙目のエジソンちゃん。

 

「なんで殴るんだよ!」

 

「ねえ、その、願いを叶えるって、どういうこと?」

僕は涙目で今にも襲い掛かろうとするトラブル娘を片手で往なしつつ質問する。

 

「へ?そりゃあ、言葉のとおりの意味だよ?」エジソンは可愛く首を傾げる。

 

「この戦いに生き残ったチームにはそれぞれ一つだけどんな願いも叶えられるんだ。

 

どんな願いでも一つだけね」

 

その言葉に誰より反応したのは。

 

誰より動揺したのは。

 

他でもない鹿目まどかだった。

 

でも、そんな事僕が気づくはずもなく。

 

ただこの時、運命の歯車は崩壊を始めたんだと思う。

 

他でもない僕のせいで。

 

 

 

 

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