魔法少女と孵卵器(インキュベーター)~規制版~   作:ダル神

43 / 66
第四十三話 己の願いを胸に

どんな、願いも1つだけ叶えてくれる。

 

ならば、

 

それが、本当ならば、君は

 

君達は一体何を望む?

 

君達は一体僕達の何を差し出せと言うのか?

 

一つの希望と同等の対価を用意しろと?

 

一つの希望と同等の絶望を背負えと?

 

君達はそういうのかい?

 

等価交換の法則だと、そう言うのだろうか?

 

僕達が唖然とただエジソンを見つめていると

 

「わけがわからないよ?」

とエジソンが首を傾げながら言った。本当に首の骨が折れるんじゃないかというくらいの素敵なカーブ具合だった。

 

「そこは、うおー!すげー!って言うところでしょ?」

僕は、いや少なくとも僕とまどか、ほむらは疑り深くなってしまう。

 

あの人類全てを巻き込んだ、長い歴史といってもいい、最悪のサイクルを知っているからこそ……。

 

「ま、まさか……」

 

ほむらの声が震えている。無理もない。彼女があの惨劇の一番の被害者なのだ。

 

「まどかの手ブラとかでもいいのっ!?」

 

おい!

 

つーか、ふざけんな!

 

そこの変態はもしかしてあの地獄を忘れたのかい?まどかの全裸でも見て記憶ごとぶっ飛んでしまったのかい?

 

「ふふ、も・ち・ろ・ん・さあっ!」

 

エジソンがドヤ顔で答える。なんかイラっとくるなぁ!

 

「な…な…ぁっ!(驚愕)」

もう、本当に変態は黙っててくれないかな?

 

「そ、その、どうやって、願いを叶えてくれるとかは教えて貰えるのかな?」

僕が恐る恐る聞いてみる。かなり疑り深い目をしていると思うけど、これは仕方がない。トラウマと言ってもいい。

 

「勿論!このマンション内にいる全ての住人が総協力で願いを叶えるんだよっ!」

 

ショボっ!

つーか、それ、何でもじゃなくない?

 

「おいおい、キューさんともあろうものが私たちを軽んじるのかい?」

 

…………確かに。君達ならやりかねないな……。

 

「たとえ、世界征服でも、全世界女子の裸エプロンまで全て、このエジソンとマリーキュリー、さらにこのマンションに住む怪物達の力を借りれば叶えるられない願いはないのさっ!

 

納得!確かに君達だからこそ僕はなんでもできると確信するからこそ…………。

 

「辞退しますっ!お願いしますから辞退させて下さい!僕達を日常に返して!」

 

僕は泣きながら土下座して懇願した。

 

「えーー?なんでー?」

 

「君達に願いを叶えてもらうくらいなら猿の手にでも願ったほうがマシだからだよっ!」

 

悪魔や、インキュベーターの方がまだマシだっ!だっていくら悪魔やインキュベーターに願ったところで散々滅茶苦茶にされた後世界は滅亡しないからね!

 

「まぁ、キューさんは放っておいて」

男の本気土下座を放っておかれた!?

 

「君達はどうだい?」

 

マミ達に話が振られる。

まずい!みんなは彼女達の危険さをいまいち理解していないだろう。

まどかとほむらはインキュベーターのトラウマがあるからそう、よしとはしないだろうけど……。

 

「はいっ!はいはい!まどかの手ブラ姿が見えるならなんでもやります!」

 

ほむらぁ!?本当にちょっとぉ!マジで死んでくれないっ?まどかちょっと今すぐ全裸に手ブラになってくれよ!そしたらそこの変態鼻血で出血死するからさっ!

 

「確かに面白そうではあるよね?」

「まぁな」

やばい、予想通りさやかと杏子は乗るよな。

 

「…………………」まどかは、まどかはだけは寡黙でいてくれた。最高に素敵だぞ!

でも、酷く動揺しているような?

何かに揺さぶられているような?

何かを迷っているように見えたのは気のせいかな?

 

しかし、まずい!これで、マミが良しとすれば決まってしまう!

 

「みんな、落ち着いて」

 

「なんだか危険みたいだしここは遠慮させてもらいましょう?」

 

ああ、マミ。君は最高だ。女神に見えるほどだよ。

 

「私にはそんなことよりも執行しなくてはいけないことがあるから」

 

……ですよね?

 

「まあ、そうね。私達も再テストの勉強しにきたわけだしね」とさやか。

 

「そうだなぁ」

と杏子も頷いてくれる。

 

「手ブラァ……」

ほむらはそのまま地面に埋もれてしまうのではないかというくらい膝をついて絶望している。

そのまま地面に埋もれて窒息死すればいいなじゃないかな?

 

「ぁぅ……」

あれ?まどかまで俯いてしまった?

???

わけがわからないよ?

 

僕の死は免れないだろうが、それで世界が守られるのならば良しとしよう。

 

「なんじゃ?そんな事で諦めるのか?貴様の噂もそれほどでもないの」

 

現れたのはメゾン・ド・ゼロ随一の高飛車少女!

エリザベス!

通称(自称)エリ・ザ・ベスト(笑うことなんてできるわけない……(嘆き))

 

「まぁ、そんなちんちくりんな小娘の手ブラではその程度か?」

ビキィっ!

 

ひっ!

なんだ、この殺気は!?

 

「……今、なんと言った?」

ほむらの身体から全ての災厄を思わせる禍々しいオーラが……。

ほ、ほむらさん?あの、もしかしてマジギレしていらっしゃる?

 

「そんな色気もないちんちくりんな小娘ではなく、妾に跪くがよい、そう言ったつもりだったのじゃが。そう聞こえんかったのか?」

 

 

「……まどかが、ちんちくりん?……色気がない?ふふ……ここまでの、侮辱を受けたのは初めてよ?インキュベーターでも、ここまで馬鹿じゃないわ?いいわよ、相手になってあげる。私の願いは勿論。

 

あんたをぶっ殺す!」

ほむらさん、怖すぎです。何も言えない……。

 

 

 

「あたしの願いは勿論」

 

そこに現れたのはゼロ世代の武道大会現チャンピオン。

薙刀の天賦の才を持つ少女。

お市

通称いっちー!

 

「この世界からピーマンを葬り去る事!」

 

ビキィ!

 

「おい、てめぇ、今なんつった?」

 

杏子からも暗黒のオーラが……!?

 

「なんだよおばさん!あんたには関係ないっしょ!何度でも言ってやんよ!ピーマンなんてまずいものかの世から消し去ってやるんだよ!」

 

「ぶっ殺す!」

杏子さん沸点が低い!特に食べ物の事になると!

「あたしが勝ったあかつきにはテメェを農家のおばさんの前で土下座させてやるぜ!」

まどかはまどかで卑弥呼と歓談しているし!

「わしはただ、ジャンヌがどうしてもというから……」

「ふふ。そっか、ジャンヌさんの事が大好きなんだね?」

「な、なにをいっておるのじゃ!?」

 

なんの話をしているかいまいち理解できないが。

 

「わ、わたしの願いは」

我らがアイドル珠ちゃんまでいる!?

 

「さやかさんと結婚することです!」

 

「「なんだとぉ!?」」

はからずもさやかと一緒に叫ぶことになる。

やめてくれ!さやかだけはやめてくれ!

そいつはただのエロ魔神だ!

 

「もう、みんな、少し落ち着いて?」マミは笑顔でみんなをなだめる。でも、その笑顔の裏では速く僕を処刑したくてたまらないというふうにも見える。

 

「そんな余裕を見せてられるのも今のうちだ」

 

僕のこの事件を最初から最後までの元凶といってもいいジャンヌさんが現れた!

お願い!お願いします!もう、これ以上!何もしないで!本当に死んじゃう(僕が)!

 

「私の願いはキューを私のものにすること!」

 

ビキィっ!

 

「……はい?ごめんなさい。ちょっとよく聞こえなかったのだけど?」

 

怖い怖い怖い怖い!

怖いっす!マミさん!?

ちょっと!?

マジで人を殺しそうなんですけど(主に僕を)!?

「何度でも言ってやるさ!キューをあんたから取り戻す!キューは私だけのものにする!」

 

 

「さあっ!みんなぁ!

戦争を始めましょうか?」ニコニコ

 

「「「「「……………は、はい」」」」」

恐ろしすぎるマミの笑顔にさっきまで殺気を振りまいていた後輩たちもガクブル。

 

僕達はただ頷くことしかできなかった。

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。