魔法少女と孵卵器(インキュベーター)~規制版~   作:ダル神

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第四十四話 初代魔法少女VS終代魔法少女①

6対6の団体戦。

そう。魔法少女大戦なのにも関わらず何故か僕が参加する事に。エジソン曰わく

 

「キューさんってほとんど女の子みたいなもんじゃない?」

 

わけがわからないよっ!

 

まあ、それはおいておくとしよう。

 

みんなにまるでソウルジェムを模したような科学の集大成の宝石。行き過ぎた科学は魔法と区別がつかない。名前はつけ忘れたらしく、擬似ソウルジェムと提案したら、みん快諾してくれた。

 

その擬似ソウルジェムを身につけた。なんの違和感もない。普通のアクセサリーみたいだ。

 

身につけたプレイヤーの生態電気を介して、その強い想像力をソリッドビジョンで視覚として認識し、擬似ソウルジェム本来から発せられる特殊な電波でプレイヤーを含める半径300メートルの人間の大脳辺縁系に作用して、その想像したものをよりリアルに表現する。

 

みんなが続々と魔法少女化する。まどかとほむらは別にしても記憶のないマミ、さやか、京子は昔の魔法少女の姿を完璧に再現していた。

 

記憶なんかなくても、やっぱりみんなはみんななんだ。そう思うと何故か少し嬉しかった。友も仲間もまあ変わった所もいっぱいあるけれど、変わらないものも確かにあるのだ。おっと、そろそろ始まるみたいだね。

 

僕も、まあ、決して少女ではないけれど、魔法少女化するとしますか。

…………………?

 

あれあれ?

 

わけがわからないよ?

 

なんだかどんどん目線が低くなるような?

 

みんながどんどん巨大化していくような錯覚?

 

いや、違う。僕が……。

 

僕が縮んでいるんだ。

 

まさか……。

 

僕の深層心理ではこの姿しか、新たな自分を想像できなかったようだね……。

 

僕はみんなの膝下にも届かない大きさになった。

 

そして、白く長い耳が見える。

 

ああ、懐かしいな、この目線の低さ。

 

うん!とても魔法少女とはいえないね!

 

魔法少女化と思いきやインキュベーター化!

 

まどかとほむらも驚いてる。

でも、これって戦えるの?

 

? マミが何故か顔を少し赤らめて僕を見つめているぞ?

 

マミは僕の大きさに合わせて膝を折り屈むように僕に近づいて、僕の頭にそっと触れて

 

「……………かわいぃ」

 

うん!本当にいいもんだね!インキュベーターがこんなにいいものだと思ったのは初めてだよ!

 

なんだろう?この幸福感は?

 

やばいな、もう僕、一生このままでいいかもしれないっ!

そして叫びたいっ!かわいいのはいつだってマミのぱいおつでしょうがっ!

 

ビキィ!

 

あががが!

 

マミさん!?なんか突然握力が!?頭蓋が!頭蓋が陥没していく!?

 

「あら、ごめんなさい。ぱいおつしか目に入らない変態がいたような気がして」

 

 

 

 

「はい!みんな準備はいいかな!」

 

エジソンが手拍子を2度鳴らして僕達を交互に見渡す。

 

僕達マミチームとジャンヌチームは向かい合うように、対峙するように立っている。

 

僕の前にはフローレンスが。

 

さやかの前には珠ちゃんが。

 

杏子の前にはいっちーが。

 

まどかの前には卑弥呼が。

 

ほむらの前にはエリザベスが。

 

そして、マミの前にはジャンヌが。

 

みんな向かい合う。敵を見つめ合う。

 

「このマンション内で擬似ソウルジェムを守りきったら勝ち!時間無制限のデスマッチ!」

エジソンが高らかに叫ぶ。

 

「魔法少女大戦の開幕!私が言える事はただ一つ!己の願いを叶える為に!敵を倒せ!

 

戦争開始!」

 

 

戦争開始!

 

そう、エジソンが叫んだと同時にみんながいっせいに動いた。

 

互いに距離をとる為に後方に飛び退いた。

 

この魔法少女大戦は、格闘技のような一対一ではない。ここは戦場なのだ。相手の裏をかき、出し抜き、1対多になれば勝敗は目に見えている。皆が思考をめぐらせているが故動きはとまる。

 

その中で僕だけは前を向いていた。

 

皆が作戦という作戦を、策という策を模索している中、僕は前を向く。

何も考える事なく。

 

ただ前だけを見る。

 

そして、動く。

 

誰よりも速く、敵の中に一人その身体を投げ込む。

そして、一番この戦争を理解していないのであろう、一番隙だらけのフローレンスの

 

 

ぱいおつにダブルパイタッチ!

 

これでフローレンスは勿論敵は皆僕に意識を集中する事になる。

 

「さあ!今だ!み……」

 

「あの白い変態を殺せ」

 

マミが無表情に、無情に、無感情に、僕だけに死刑宣告をした。

 

マミのそんな命令を反故にできる者がいるわけもなく、終代魔法少女達のいっせい攻撃は容赦なく僕を貫いた。

 

しかもみんなの攻撃がまた的確なんだよね……。

 

というか、これマジでやばくない?なんだか死ぬ寸前の走馬灯みたいに全てゆっくり感じるんだけど?

 

さやかの長剣が僕の右耳を切り落とし。

杏子の槍が僕の左耳を切り落とし。

 

ほむらが僕の四肢をマグナムで狙い撃ち。

 

まどかとマミは必要以上に僕の股間を光の矢と魔弾で撃ち抜く撃ち抜く。

 

走馬灯が終わり、全身に痛みが走りわたる!

 

ぐあ〜!何これ!?超痛い!

 

というか!昔現実でマミのティロ・フィナーレをくらった事がある僕だからいえる!これは現実の痛みと変わらない!

 

しかもきれいに擬似ソウルジェムだけ無事だし!いたぶって、なぶってる!?

    

「死ね(`ヘ´#)q」

 

容赦なく放たれるマミの最大魔法の魔弾は僕の身体より大きく、それに押し潰される形で僕の擬似ソウルジェムは粉々に砕け散った。しかしその魔弾は僕を踏み潰すだけでは飽きたらず絶大なる威力の爆風を当たりに撒き散らした。

「キャァ!」

 

僕の攻撃の流れ弾というか、爆風の巻き添えに一番近くにいたフローレンスの擬似ソウルジェムも砕けてしまった。

 

…………なんかごめんねフローレンス。

 

速くも、僕とフローレンスは脱落。

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