さやかVS珠ちゃん。
これが悲しいかな、ほとんどワンサイドゲーム。
さやかは熱くなると手加減ができないタイプなので……うん。珠ちゃんが凄く可哀想でした。
さすがは剣道部主将。無限流。剣道史上初3刀流以上の無限流。僕も彼女の試合を見た事あるけれど、もうなんていうかね、獣だったね……。
身体中に竹刀を差し込み、変則変速変態な抜刀を実現した。それ、正に身体中が刃で牙なり。多変則式の抜刀術を完成させた天賦の才を持つ少女。
さらには、これは想像を創造できる魔法少女大戦。
刀を魔力で連結した、常軌を逸した長さに、連結部分を自由に操り完璧な多変則を繰り出していた。杏子の槍みたいな。
刀は青い魔力に覆われ、斬撃の軌跡に合わせた巨大な魔力の刃を形成する。
珠ちゃんも同じく刀で必死に応戦するも、ノリノリになったさやかの最後の一撃に涙目だったね……。
「あと5年経ったらまたきてね。きっと私好みの女の子に成長すると思うから」
なんて最低な事をキメ台詞にするんだ、この後輩は……。竹刀を飲み込んで死ねばいいのに!
まあ、何はともあれさやか圧勝。
脱落者、フローレンス、珠ちゃん、エリザベス、僕。続いて、杏子VSいっちー。
…………………うん。
杏子が圧倒的に大人気なかった。
長刀VS槍。
いっちーは長刀で、齢11で異種武道大会で優勝を納めた天賦の才を持つ少女。
しかし、相手は槍瀧部主将。見滝原中学でさやかに並ぶ最強の武神と恐れられている杏子。槍の申し子。その神速の如き突きは正に神の槍。神槍。
もう、なんていうかね……、
杏子の圧勝でした。
最後には魔法少女大戦らしく、全長25メートルの槍を創造し、いっちー涙目。
「5億、この数がわかるか?ピーマンが世界の子供達の栄養を担い救った人々の数だ!てめぇはこの偉大なピーマンに唾を吐くどころか、あまつさえ存在まで消そうとした……。
あの世でお前が捨てたピーマンに土下座するんだね……」
をキメ台詞にいっちーの擬似ソウルジェムごと巨大槍に貫かれ、あえなくリタイヤ。さらに続いて
まどかVS卑弥呼
卑弥呼はかの邪馬台国の王にして、自らを巫女とし、天候を操り、神と対話し、神の召喚をなしたとされる。
勿論、彼女にそんな記憶があるはずもない。しかし、深層心理、魂すらも、そうなのか?と問われれば答えは
否。
やはり、卑弥呼の魂はそれをしっかりと覚えていた。古代日本から受け継がれた最強の召喚師。神獣すら象る最高の想像力にして創造力。
さらに、驚くべき事に、エリザベスと違って、エネルギー消費が格段に少ない。
召喚獣の構造を、召喚の方法すら、想像しているからなのだろう。
絶対的な矛盾が少ない。
故に創造するにあたっての想像力の補正がほとんどない。
卑弥呼は圧倒的な戦力を生み出した。
その数は1000を超える。
エリザベスの使い魔とは対局の外装で、やはり獣型で、しかも全く同じ神ではないようで、虎みたいな奴もいたら、うさぎみたいなちょっとかわいい奴もいる。
まどかを神獣が取り囲む。
「悪いのぅ、まどか……。これも戦じゃ」
「そうだね。ジャンヌさんの為にも負けられないよね?」
「な、何故ここであやつの名前がでるんじゃ!全然、ぜんっぜん関係ないしっ!」
うん?心なしか卑弥呼の顔が今までにないほど真っ赤になっているような?
いくら、ジャンヌと仲が悪いからってそんなに怒らなくてもいいのに……。
「ふふ、そんなの、余程鈍感な人じゃないと、ごまかせないよ?」
なんと?ごまかす?わけがわからないよ??
「〜〜〜〜っ!ええぃっ!と、とにかく!これで終わりなのじゃっ!」
卑弥呼のこの言葉が
この戦いのキメ台詞に
なることはなかった。
瞬間
幾重にも広がる暖かな閃光。
、、、、、、
一瞬で神獣がはじけた
「なっ!?」
驚愕する卑弥呼に
「ごめんね……。私も負けられないんだ……」
何故だろう?この時のまどかの顔が忘れられない。
何故彼女はこんなにも苦しそうに悲しそうに微笑みのだろう?
まるで、何かいけない事を、ずるをしようとしているかのような?
いや、違う、
まるで
許されない事をするように、
駄目な事だと知っているのに、理解しているのに、犯してしまった罪をすでに背負っているような、そんな気がした。
「ジャンヌさんにはきちんと言うべきだよ?私が言える事じゃあないんだけどね……。
それでもこれだけは言わせて……。
後悔するかもしれないけれど
それでも手遅れになってしまったらそれでおしまいなんだよ?
後悔する事すら許されない。
その想いを告白することすら許されない。
そんなのはとても辛いし苦しい。きっと後悔するよりも……。
だから、頑張ってね……。あなたはまだ
、、、
大丈夫なんだから……」
まどかは今にも泣き出してしまいそうな、そんな悲痛な笑みを浮かべて
卑弥呼の擬似ソウルジェムを砕いた。
この時に彼女の悲痛な叫びをちゃんと聞いてあげたなら、きっと、こんな事にはならなかった事だろう……。
僕のせいで僕が原因だったのに。
僕は後回しにしてしまった。
後で聞いたらいいだろう。
そんな軽い気持ちで悲痛な微笑みという叫び声で必死に助けをこう少女を置き去りにして、僕はマミの戦いのモニターに目を移した