“夜叉姫”斑鳩   作:マルル

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第六十一話 夜叉を追う者

 フィオーレ南部、ハルジオンでは人魚の踵(マーメイドヒール)蛇姫の鱗(ラミアスケイル)の連合軍が奮戦していた。街に近づけずにいるものの、十倍以上という兵力差を考えればよく戦っていると言っていいだろう。

 しかし、その戦線は僅かに崩れだしていた。

 原因は先程アルバレス側からもたらされた報せによるものであることは明白だった。

 

『敵将、二刀使いの女剣士を討ち取った』

 

 大音声でその報せが叫ばれ、アルバレス兵たちが歓声の声を轟かせた。

 初めはカグラが敗れるはずがないと信じなかった連合軍だったが、いつまでもカグラが姿を現さないことで次第に動揺が広がっていった。こんなとき、頼りになる青鷺が同時に姿を消したことも大きく影響した。

 

「これは敵の策略だ! 奴の死体を見た者がどこにいる!! 気を抜くな、このような嘘に騙されていてはカグラが戻ってきたときに合わせる顔がないぞ!!」

「──おお!!!」

 

 リオンが魔導士たちをしきりに鼓舞し、なんとか士気を保っていたが所詮は気休めにすぎない。動揺は人魚の踵だけではなく蛇姫の鱗にも伝わり始めている。

 

(一体何をしている!? まさか、本当に討ち取られたというのか!!?)

 

 連合軍が限界を迎えるのも時間の問題。リオンはそれを肌で感じ取っていた。

 

 

 

 連合軍が次第に崩れていく様子をディマリアはアルバレス軍の後方から眺めていた。

 

「早く出てこい。さもなくば兵隊どもは全滅だ」

 

 カグラ死亡の報を流させたのはディマリアの指示によるものだ。あの実力からして連合軍の要であることは明白。もう一人要となる魔導士がいたようで、ディマリアの予想よりも粘ってはいるがそれも時間の問題だ。

 カグラが出てくればディマリアが殺す。出てこなければこのまま兵隊どもをすり潰す。

 どこへとも知れずに姿を消したカグラをおびき出すための、悪辣なるディマリアの作戦であった。

 そうしてディマリアが戦況を見つめていると、唐突に上空から光がアルバレス軍の兵士たちに降り注いだ。

 

「なんだ!?」

 

 光がおさまった後には倒れ伏した大勢のアルバレス兵たちが残されている。

 そして、倒れるアルバレス兵たちの中を誰かが歩いてくる。大きなマントで姿を隠し、フードを深く被っているためその正体はうかがい知れない。

 

(こいつ、かなりやるな)

 

 ディマリアはマントの人物から感じた魔力からその実力を推し量る。下手をすれば12にも迫りかねない。

 

「もう少しだったのに、余計な邪魔を」

 

 ディマリアは舌打ちをすると、苛立ちを込めてマントの人物を睨むように見た。

 その視線に応えるように、マントの人物はその身に光を纏うと超スピードでディマリアに向かってきた。それを見てディマリアは歯をカチリと鳴らす。途端に世界は静寂に包まれ、ディマリア以外の時間は静止した。

 ディマリアは剣を携えて、静止したマントの人物にゆっくりと歩み寄る。

 

「こいつを殺せば出てくるか?」

 

 そう言って、その首を切り落とそうとした時である。

 

「いや、その必要はないな」

「────!」

 

 何もかもが止まってしまったこの世界で聞こえるはずのない声が聞こえる。同時に、ディマリアに重圧がのしかかり、思わずその場に膝をつく。

 

「これは重力魔法!?」

 

 ディマリアが驚きに目を見開く。

 するとマントの人物の背中から、マントを破って何かが飛び上がった。

 ディマリアの視線がその影を追って天を向く。

 

「お前は──!!」

 

 視線の先に映るのは新しい着物に身を包み、二刀の小太刀を構えるカグラの姿。

 

「鎌鼬!!」

 

 降ってくる斬撃を転がるようにして避け、その勢いを利用してすぐに立ち上がる。しかし、その時には着地したカグラが地面を蹴って、左の小太刀をディマリアに向けて突き出していた。

 ディマリアは身を仰け反らしつつ、剣で左の小太刀を弾く。次いでカグラの右の小太刀から袈裟斬りに鎌鼬が放たれる。身を仰け反らしていたディマリアには避ける術はなく、肩から腰にかけて傷を負う。

 傷を負いながらも大きく後退して距離をとり、ディマリアはようやくカグラの白刃から逃れることに成功した。しかし、そんなことなどどうでもいい。それよりも。

 

「な、なぜ、この世界で動いている……?」

 

 ディマリアは傷をつけられた屈辱も忘れ、呆然とした表情でカグラを見つめた。

 

 

 

 

 

 *******

 

 

 

 

 

 メルディは車に重傷の青鷺を乗せて、すぐに近隣の街の病院へと運びに行った。

 カグラはメルディから借りたマントを羽織って身体を隠すと、ディマリアと戦った顛末についてジェラールとウルティアに伝える。

 

「なるほど。相手は時を止める魔法を使う。だから、私の力を借りに来たと」

「ああ、なんとかならんか」

 

 ウルティアは手を顎に当てて黙り込み、しばらく考え込むとゆっくりと口を開く。

 

「そうね。時を止めることはできないけど、あなたを時が止まった世界で動けるようにするくらいならできるかもしれない」

「本当か!?」

「ええ。本来、時のアークは生命の時には干渉できないけれど、第二魔法源(セカンドオリジン)を解放するときのように肉体に直接魔法陣を刻めば話は別。あなたの時間を止めれば、おそらく止まった時の中なら動けるようになるはず」

 

 とはいえ、とウルティアは続けた。

 

「理論的にはおそらく可能。でも試した事なんてないから本当にできるか保証はないわ。それに、私の力では止まった時の中に送り込めるのは一人だけ。そこでは誰の助けも入らない。あなたは正面から12を破らなければならなくなる」

「構わん」

 

 ウルティアの言葉にカグラは即座に返答した。

 

「相手がどれほどの力を持っていようと打ち破る。青鷺が繋げてくれたこの機会、我が誇りにかけて逃しはしない」

 

 そう言って、カグラは拳を強く握りしめた。そこには一枚のメモが握られている。

 メモは青鷺が残したもの。もしものときのため、ディマリアに攻撃を仕掛ける前に書き残していたものだ。そこにはディマリアの魔法に関する考察と青鷺が攻撃を仕掛けたときに起こりえる可能性、そして実際に起きた状況から相手の魔法を見極めて対策をとるようにとのメッセージが記されている。

 青鷺はこのメモを影狼の一匹に持たせ、自分が殺された場合は自動発動でカグラだけでもディマリアから逃げられるように手を打っていた。カグラがこれを知ったのは青鷺が気を失った後、現われた影狼からメモを渡されたときである。

 

「愚問だったわね」

 

 ウルティアは薄い笑みを浮かべて頭を振った。

 

「早速準備にとりかかるわ。ジェラールはカグラと作戦を練っていて。きっとあなたの力も必要になるでしょうから」

「わかった」

 

 こうして、三人は打倒ディマリアに向けて動き出したのである。

 

 

 

 

 

 *******

 

 

 

 

 

 時が封じられた世界を動くカグラを呆然と見つめていたディマリアだったが、次第に身体を小刻みに震わせ始める。

 

「私だけの世界を穢すなァ!!」

 

 怒りとも恐怖ともいえない感情と共に、ディマリアはカグラに斬りかかる。それをカグラは冷静に受け止めた。

 

「もはやここはそなただけの世界ではない。私とそなたの決戦場だ」

「黙れ! ここは私だけの世界。誰にも邪魔はさせない。なぜ私が時を操れるのか見せてあげる!!」

「────!!」

 

 急激に高まったディマリアの魔力に悪寒が走る。カグラはディマリアの剣を弾くと大きく距離をとった。

 

「これは……」

 

 今度はカグラが驚く番だった。

 ディマリアの魔力が急激に高まり、そして変質した。それに伴ってディマリアの肉体は黒く染まり、その上を黄金の光が紋様を描く。髪の毛も伸び、炎のように逆立っている。

 その姿を前に、カグラの脳裏には姉のように敬愛し尊敬する斑鳩の姿が重なった。

 

接収(テイクオーバー)、ゴッドソウル」

「神の力……」

 

 ディマリアが咆哮すると共に大地が爆ぜた。

 カグラは腕を交差させて身を守る。

 

「畏み申せ。我が名はクロノス。時の神なり」

「なるほど。時を封じるはその神の権能と言うことか」

「然り」

 

 ディマリアが腕を上げ、カグラを指さした。指が光り、レーザーのように魔力が放たれる。

 

「────!!」

 

 カグラは咄嗟に反応して、ギリギリでレーザーを小太刀で弾いた。そのスピードにカグラの頬を汗が伝う。

 

「速い」

「神の力を前に屈さぬとはなんたる不敬か」

 

 対するディマリアは攻撃を防がれ、不快さを露にして口元を歪めた。そして指先から次々とレーザーを発射していく。

 カグラは一発目こそ間一髪で防いだが、続くレーザーは指から射線を予測して避けていく。だが、避けることに精一杯で中々ディマリアに近づけず、鎌鼬を繰り出す暇もない。

 カグラはディマリアに近づくため、地面につまずいたようにして足を止めた。そこへディマリアがレーザーを撃ち込もうとしたところで、重力魔法でディマリアの腕を逸らす。その隙に地面を蹴ってディマリアとの距離を詰めた。

 ディマリアはゴッドソウルをした際に剣を手放している。よって、カグラの小太刀を右腕で受け止めた。小太刀は肉を裂き、骨に達して動きを止めた。

 

「神の体に傷をつけるか!? 何なのだ貴様は! なぜ神の力を前に微塵も恐れを見せぬ!!」

「生憎、単純な強さならそなた以上の戦神を知っていてな」

 

 カグラはもう片方の小太刀を振り上げる。ディマリアの腕に食い込む小太刀の峰を打ち、その腕を両断しようとした。

 その狙いに気付いたディマリアも、もう片方の手で小太刀を振り下ろすカグラの腕を掴んでくい止めた。

 

「人が神に触れるという愚行の行き先、教えてやろう。アージュ・スクラッチ!」

「があ!」

 

 それは相手の身体に刻まれた痛みを思い出させる魔法。カグラの全身を引き裂くような痛みが走る。

 しかし、カグラがそれで怯んだのは瞬きにも満たない一瞬。すぐにディマリアの腹を蹴り飛ばし、同時に発動した斥力圏で後方へと弾き飛ばす。

 

「これが神の力か。悪魔と対して変わらんな!」

「おのれ、この時の神である我を悪魔と同列に語るなど! 我が世界を犯した罪! 我を侮辱した罪! もはや貴様の命をもってすら償いきれぬ!!」

 

 ディマリアは再びレーザーをカグラに向けて連射した。

 カグラはアージュ・スクラッチによって思い起こされた痛みを堪えることに精神力を割いていたがために、ディマリアの攻撃に対して反応が僅かに遅れる。レーザーのことごとくを弾いたが、一発だけ弾ききれずに脇腹を貫いた。

 

「ぐっ!」

「理解せよ。神に逆らう愚かさを」

 

 ディマリアは痛みに呻いたカグラへさらにレーザーを打ち続けた。このまま押し切れると判断したが故であるが、予想に反してカグラは脇腹を貫かれてなお動きを鈍らせることなく小太刀でもって弾き続ける。

 

(あれほど速く見えた攻撃が遅く見える)

 

 今、カグラの思考はかつてなくクリアになっていた。身体の末端まで神経が行き渡り、今ならば全身をミリ単位で制御することすら可能に思える。そして、一太刀交わすごとにこれまで積み重ねた修練や経験が身体の内から溢れ出し、動きが洗練されていくことを実感していた。

 

「おおおおお!!」

「バカな!?」

 

 そして、カグラは遂にレーザーを弾きながら鎌鼬での反撃を可能とする域にまで達する。

 全く予想していなかった反撃にディマリアの攻撃が緩み、その隙をついてカグラが飛びかかる。ディマリアは思わず後退しようと足を浮かせ、そこをカグラの引力圏が襲う。

 

「しまっ──!」

 

 カグラの小太刀が突き出される。それを受け入れるようにディマリアの身体が前に傾く。

 ディマリアは右腕を咄嗟に前へ差し出した。カグラの小太刀はディマリアの腕を刺し貫くが、おかげで胴体には届かない。そしてカグラは勢いのままディマリアを押し倒すと馬乗りになる。

 

「先程の言葉、私からも返そう。我が祖国を侵した罪、我が友を傷つけた罪、この白刃でもってそなたに償わせてくれる」

「ひっ────」

 

 カグラがディマリアの腕を貫いているのとは逆の小太刀を振り上げた。

 それを見上げるディマリアのゴッドソウルは解けかかり、喉を恐怖に震わせる。時を止めるという規格外の魔法を持つディマリアにとって、命の危機にさらされることなど初めてと言っていい経験だった。ディマリアの両目に涙がにじむ。

 カグラの小太刀が振り下ろされた。迫る刃がゆっくりに見える。かつてない危機を前にディマリアの感覚もまた研ぎ澄まされていく。

 

(嫌だ嫌だ嫌だ! どうする、どうする、どうしたら!!)

 

 必死に思考を加速させるディマリア。

 

「あ──」

 

 そして、ディマリアはカグラの着物の襟、その奥から覗く魔法陣を見つけ出す。

 

 

 

 ディマリアの耳に戦場の喧噪が戻ってくる。

 

「く、くく、ハハハハハハハハハ!!」

 

 カグラの白刃はディマリアの目前で止まっている。ディマリアは腹の底から溢れるおかしさを堪えきれずに、狂ったように哄笑をあげた。

 ディマリアはカグラを突き飛ばして立ち上がると、腕に刺さった小太刀を抜いて投げ捨てた。

 

「そうだ、私の世界にそう簡単に入れるはずがない! 自らの肉体の時間を止めることで入ってきたのか!! だが、そんなことをすれば現実時間で貴様は動けまい!!」

 

 笑いながら、ぴくりとも動かなくなったカグラを見下ろす。

 

「なんて無防備! なんて無様! ただでは殺さない。四肢を砕いた後、再び時を止めてやろう。そして、思う存分なぶってやる! 泣きわめこうがやめてなんてあげな──ごばっ!!」

 

 その時、溜め込まれた鬱憤を晴らすように喚くディマリアに光が直撃する。無防備な状態で攻撃をうけたディマリアはきりもみ回転しながら地面を転がった。

 

「────え?」

 

 ディマリアは回転が止まっても、呆然としてうつぶせに身体を横たえていた。

 

「その様子では、カグラに余程痛い目に合わされたらしいな」

 

 頭上から聞こえてきた声に顔を上げれば、最初にアルバレス兵をなぎ倒したマントの男、ジェラールが立っている。ジェラールの存在などカグラとの戦いですっかりディマリアの頭の中から抜け落ちていた。

 

「悪いが、こちらの世界に来るというならオレが相手をさせてもらう」

「あ、あ……」

六連星(プレアデス)!!」

 

 跳ね起きて逃げ出すディマリアの後を六つの光が追う。転がるようにして這々の体でなんとかよけるが、安心するのも束の間、尻餅をついたように倒れるディマリアの頭上を九つの光の剣を出現させたジェラールが飛んでいた。

 

九雷星(キュウライシン)!!」

「いや!」

 

 迫る九つの剣を前に再びディマリアは歯を鳴らして時を止める。

 

「はあ、はあ……」

「私などより余程、ジェラールの方が手強かったか?」

 

 荒い息をつきながら静止した九雷星を見上げるディマリアに、カグラは小太刀を拾いながら声をかけた。

 

「そろそろ終わりにしよう。今の私は調子がいい。ようやく届きそうなんだ」

「お前さえ、お前さえいなくなれば私は! 私の世界は────!!」

 

 ディマリアは涙を浮かべながら、半ば破れかぶれで残った魔力をぶつけようとする。それでも、その身に宿すは神の力。カグラを一撃で倒して余りある。

 カグラはそれを前に剣を構える。ディマリアとの戦いを通してカグラの剣はかつてなく研ぎ澄まされていた。カグラの目には確かに、追い続けている背中が間近に見えていた。

 カグラの小太刀が風を切る。斑鳩に勝るとも劣らぬ神速で繰り出されたその連撃は距離だけでなく、方向さえも歪めてしまう。

 

「──乱旋風(らんせんぷう)狂鼬(くるいたち)

 

 ディマリアが魔力を解き放つよりも速く、絶対不可避の剣の檻がその身を切り刻む。

 

 

 遂に今、カグラの剣は夜叉へと追いついた。

 

 

 

 

 

 *******

 

 

 

 

 

 九雷星が大地を削る。そこにディマリアの姿がないことに気がついたジェラールは首を巡らせて辺りを見る。

 

「そうか、勝ったか」

 

 すぐ近くで全身に切傷を負って倒れるディマリアと小太刀を振り抜いた格好で静止するカグラの姿を見つけた。ジェラールはまだ息があったディマリアに魔封石の手錠をかけて拘束すると、懐から連絡用魔水晶を取り出した。

 

「ウルティアか。決着はついた。もう魔法を解いてやってくれ」

 

 簡単に言わないでとぼやくウルティアにジェラールは苦笑して言葉を続ける。

 

「そう言うな。あと一つ、カグラには大事な仕事が残っているんだから」

 

 

 

 連合軍はアルバレス側に降り注いだ光の魔法によって持ち直しはしたものの、依然としてカグラの安否が知れず士気は低いままだった。

 その時、再び降り注いだ光がアルバレス兵を吹き飛ばして連合軍の前に道を作り出した。

 

「おい、あれを見ろ!」

 

 誰かが道の奥をさして叫ぶ。

 しかしその声に言われるまでもなく、連合軍とアルバレス兵たちの視線はそこに釘付けになっていた。

 満身創痍ながらしっかりとした足取りで歩いてくる和装の女剣士と、ぐったりとした女を抱えた青髪の男。

 

「あれは、まさか……」

 

 アルバレス兵たちの間から、ありえないと震える声が漏れて出る。

 カグラは剣を掲げると、連合軍に向けて高らかに宣言した。

 

「敵将捕らえたり!!」

「うおおおおおおおおおお!!」

 

 連合軍から高らかな雄叫びが上がり、空気を大きく震わせた。

 

 

 

 その後、アルバレス帝国において絶対的存在である12の一人が敗北した事実を前に、アルバレス軍の士気は最低レベルに低下。逆に士気を最高潮に高めた連合軍に追いやられて壊滅した。

 同じく12の一人であるワールはディマリア敗北の報を受けて、人格設定を「お調子者」から「冷徹」に変更。戦線を建て直すことが不可能とみるや兵をハルジオンの街に収容する。未だに兵数が十倍ではきかないほどの差があることを考え、軍を再編して戦いを明日以降に持ち越すことを決断する。

 連合軍も圧倒的兵力差の中で戦っていたため追撃する余力はなく、また妖精の尻尾からの援軍が向かっているという連絡も入っていたため無理をして追撃はしなかった。

 こうして、連合軍はハルジオン奪還という当初の目的を果たせてはいないものの、一日目は勝利と言って良い戦果をあげたのだった。

 




ディマリア戦はウルティアがラストエイジスを使って時の狭間の住人になっていないのでこんな感じになりました。
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