両親がアホ過ぎてデュノア社に就職した   作:只野飯陣

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気付いた時には

皆さんどーも、私です。

前回デュノア社にお願いしたあみだちゃんの件ですが、やはり世界有数の企業だけあって懐が広いですね、無事許可を頂けましたよ。

まぁ何だか世界中に異世界の超技術が流れたみたいですが、私にはちょっと解らない話ですね。ぼくごさい。せきにんのうりょくなんかないよ。ぷるぷる。

さてそんな私が今現在何処に居るのかと言えば、フランスはデュノア社御抱えの航空機「ゴーイング2005」に乗って空の旅です。

服装は至って普通の短パンYシャツ、勿論男物です。

両親が背後で割りとマジで悔しがってますが気にしないでください。マジ泣きするな3○歳ども。

さて………さてさて、実はこの飛行機、乗客は私達親子だけでは無いのですよ。

え?どーせアミダとボールズだろうって?

ちーがーいーまーすー。

アミダとボールズが可愛いからって全話で推してく訳無いじゃないですか。

いくら私だってそこまで癒しを求めてません。癒しはアホ両親で間に合ってます。ただしストレスもマッハ、追跡も殲滅もしないのにね。フシギダネ。だねふっしー。

まぁ、早々にネタバラしをするなら私の足元見てください。

 

「じぃ」

 

誰が脚を凝視しろって言った!?隅っこで大人しくしててください!!

……あぁ、スイマセン、母様がちょっと奇行種みたいなポーズで近付いてきたので、つい。

おっと、私達以外の乗客でしたね?

では、御開帳!!

 

「ぎゃう!!」

 

護衛用のシールドライガー君です!!

いやぁ、小型化には苦労しましたね、何せ私の知識にも小型化に関するものは有りませんでしたから、工夫と応用を何度も行い、やっとの事で成猫サイズに出来たのです。

何故そんな苦労を背負ってまで護衛用のシールドライガー君を製造したのかと言えば、例のイギリスの御貴族様からテロ屋が私を狙っているという話を聞いたからなのですよ。

何でしたっけ?某国……亡国?まぁ兎に角そんな訳で私達はわざわざ護衛用のシールドライガー君と共に空の旅と相成った訳です。

にしてもいくらアホみたいな設計図をバラ売りしたからって、それでテロ屋が「絶対に釣られないくまー」「設計図には勝てなかったくまぁ」と、即堕ち2コマレベルの速さで食い付くとは思いませんでしたよ。

世界は物騒なリー南無南無。

まぁ現行兵器では核でも持ち出さなきゃシールドライガー君の防御は抜けないのは確定的に明らかです。………長いですね。ポチの助と呼びますよ。

ポチの助の護衛があるからこそ、私も両親も安心していられるんですねぇ。

偉いぞポチの助!!凄いぞポチの助!!だから噛まないでください!!

 

「そろそろだね」

 

そうですね、後ほんの9時間ですね、格好つけてるところ申し訳無いんですが対して飛んでませんよ父様。

 

「くっ……時間が……!!」

 

母様も乗っからないでください、何ですか?乗れと?この流れに乗れと?

見せちゃいますよ?むしろ魅せちゃいますよ?演技の『技術』を魅せちゃいますよ?

 

「なぁに、慌てるような時間じゃぁないさ」

 

ちょっ!?父様!?

 

「だが、もうついてしまうわ!?」

 

あっ……乗り遅れですよ。

 

「大丈夫……何故ならば」

 

子供放って遊ぶなし。

まぁこうなったら放置が吉ですね、むしろ良く三時間も退屈に耐えたものですよ。両親にしては凄いです。パチパチ。

両親のはしゃぎっぷりを観察しているのも楽しいっちゃ楽しいんですが、如何せん暇で仕様が有りません。

一人しりとりは鬱になって死にますから嫌です。

どーしましょう、何しましょう。

魔改造ノーパソは貨物室ですし、あみだちゃんもボールズも別の便で本社に直行ですし、ポチの助は両親に捕まって演劇に強制参加させられてますし……暇潰しのクオリティじゃないですね、あの演技。流石です。

空の旅の暇潰しに最適な玩具はもってきてませんしねぇ、ちょっとチートの無駄遣いでもして暇を潰す事にするですよ。

 

チートのⅠ:目測の技術

 

「ふむふむ、父様大好きグラビアアイドルのスリーサイズは上から83、56、81です」

 

ごしゃっと何か物騒な音が聞こえてきましたね。何ですかね?

私は絶対に振り向かない、絶対にだ。

 

チートのⅡ:音真似、ヒューマンビートボックスの技術

 

私の音を聞けー!!

 

チートのⅢ:音効きの技術、絶対音感

 

エンジンはレのボーイバス、風切りは高音のドのソプラノ、横切ったミサイルは低音の………ミサイル!?

 

私は慌てて窓に張り付きました、頬を押し付け機体の後ろをみると、既に豆粒のようになったミサイルが………

 

「いや、違います……これは!!」

 

更に遠くにも飛行機雲が延びていきます。

それが幾重も、幾重も……

まるで世界中から一ヶ所に向かって放たれたかのように様々な方角から一方向に向かって。

 

「なにが……」

 

起きているのか、それを私が知るのはフランスに付いてから三時間待たされてからの事でした。

 

 

 

「デュノア氏いったいこの騒ぎは……」

 

空港にて三時間、エールフランス受付ロビーに現れたデュノア社長を名乗る男性に近付き尋ねます。

勿論騒ぎの理由が先程のミサイルだとはわかっていますが、それが何処から何処に発射されたのか、それが気にかかるのです。

記憶の底に沈められた何かが疼くような、落ち着かない感覚。

チートの副産物である記憶術を扱える私が思い出せないと言う事は、前世に起因する何かだとは思うのですよ。

ただ、前世でミサイルの群体が飛んで何処かに向かったという記憶は無いのですよね。

 

「落ち着いて聞いてほしい、フランスを含めた核保有国全ての、全核弾頭が日本に向けて発射された」

 

な!?

何て、事ですか……確かに私も日本に核をぶちこむとは言いましたが、まさか実行に移す輩がいるなんて。

クレイジーです。それだけの数の核が爆発したら、放射能被害は日本だけには留まりません。

海上汚染により水性生物の生態系は乱れます、地形の変化や海面温度の変化、これから10年は日本周辺各国に混乱期がやって来るでしょう。

いえ、海上汚染はガルガンディアナノマシンが有ります。

地形の変化だってボールズを動員すれば市街船の一隻や二隻直ぐにでも。

海面温度の変化は経過観察が必要になりますが、多層式の壁で隔離すれば、周辺海域に影響を与えません。

あぁ!!でも!!ミサイルが向かった場所にいる人は…!?

死者を蘇らせる技術なんて、何処の世界にも有りませんよ!?

 

「巧妙に計算されて全ての核弾頭が、現在からおおよそ七時間前には日本海域に到着した。アメリカ海軍、中国空軍及び海軍、ロシア空軍及び海軍、日本の空自海自がスクランブル発進したのが七時間半前、更に日本陸上から目視可能距離に来てから、韓国もスクランブル発進した」

 

っ……人様の国だからって、淡々とし過ぎじゃないですかね?

そりゃ!!他人事かもしれ「うぉーー!?かっけーー!!」父様!!今真面目な話してるから黙っ……て……

 

「ほぁぁぁぁぁ!?」

 

白騎士!?TVに白騎士!?何で!?

だって白騎士ったらI・Sの……I…Sの……

 

「ひぁぁぁぁぁ!?デュノアーー!!」

 

「う、うむ、確かに私がデュノアだが」

 

「ちげぇですよ!!そうじゃない!!」

 

「何がだね!?」

 

デュノア氏がデュノアで!?つまりお父さんで!?つまりつまりシャルが可哀想で!?

 

「あんたは何て酷いんですか!!」

 

「だから何がだね!?」

 

いやいや、落ち着け、落ち着くのですよ私、転生者は慌てない。be cool、be cool、私の記憶を呼び覚ますのは今なのです。

テロ屋が亡国何たら→ファントム何たら→ファントムタスク

イギリスの御貴族様→家名はオルコット→チョロイン筆頭

2000発のミサイル→ウサギは何処でもメイワクダナー

 

……………気付けよ私ェ

何だかどっと疲れました。

あぁ、安心したら、何だか…眠く……zzz




シールドライガーは今でも通用するデザインだと思う
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