htoL#NiQ―無垢な少女の輪廻への乱入者 作:通行人 放浪
行人さんには、ミオンのサポートをしてもらいます。
設定&プロローグ
乱入者(行人)
壊れた世界に、運悪く紛れ込んだイレギュラーの青年。
元の世界では一般人ではなく、特殊なオリジナルカスタムを施した自動拳銃とナイフ、大量の携帯食料等を詰め込んだリュックを常備している。
外見は、日本人のそれと変わらない黒髪黒眼に、古ぼけた黒いコート、長い黒ズボンと、露出の少ない格好である。
性格は、とてもマイペースで、適当であるが、いざというときには、鋭い洞察力を発揮する。
この適当な性格は、『どんな逆境でも、ペースを崩さないように』という彼の信念のものであるらしい。
--------------------------------------------------
少女(ミオン)
ブロンドの、独特に巻いた長髪に、翠の眼、そして、頭部に植物のような、謎の双角を生やした少女。
原作では、喋るような描写が全くと言っていいほど無いため、性格は、普通の幼い少女のような物に、少しだけ寡黙が付属したような性格、と作者は捉えることにする。
外見は、質素なワンピースに、両手首にブレスレットのようなものを着けている。
幾度となく輪廻を繰り返しているが、過去の輪廻の記憶は完全に喪われている。
--------------------------------------------------
蛍(不明)
ミオンを、何度も輪廻の中で導いてきた、淡い光を放つ不思議な蛍。
ただの蛍ではなく、歴とした意思を持っている。
この蛍は、一体何の為に、ミオンらを導くのだろうか...?
正体はまだ、謎に包まれている。
--------------------------------------------------
―暗い。
有るのは暗闇だけ。
少女は、何もない世界を、震えながら、ただ一人で歩く。
延々と続く闇の中、少女は考えることを止めていた。
其ほどの恐怖だったのだろう。
人間は、信じられないものを怖がる。
少女も、例外ではなかった。
数十歩歩くと、少女は、恐怖に耐えきれなくなったのか、強い頭痛を感じ、糸を切られた人形のごとく崩れ落ちてしまう。
朦朧とする意識。
そのとき、少女の前に、柔らかな光が射した。
母親に抱かれるような温かさの光は、そのまま、少女を包み込んでいった。
「ん...」
少女が、堅い瞼を、ゆっくり開いていく。
目の前には、先程のような、温かい光を湛えた蛍が居た。
少しの間、じっと蛍を、見詰めていたが、その内少女は起きあがり、辺りを見回す。
―少女は、大きな鉄製の机のようなものに寝かされていた。
周囲は、スクラップにされたかのような器械の破片だらけで、原型を留めているものは少ない。
そんな残骸が、小さな山を造り出していた。
正面には、出口であろう扉も見える。
見回しても何も起きない、と思ったのか、少女は机から降りた。
その時、少女の頬を掠めるように近く、背から少女の目の前の辺りまで、蛍は光の残滓を描きながら近付く。
―少女は、蛍の光に、安心感を覚えていた。
この蛍は味方、私の敵じゃない。
蛍は、二週ほど、少女を中心にして弧を描くと、一直線に扉の方へ飛び立った。
その様子を少女は見ていたが、何故か、逃げるであろう蛍は、扉から微動だにしない。
「もしかして、出ないといけないの?」
訝しみながら、おずおずと口を開く少女の言葉に答えたのか、蛍は、縦に体を揺らす。
此処に居ても仕方がない―そう考えた少女は、久々に目が覚めた冬眠の獣のような、覚束無い足取りで扉へ向かった。
ドアノブに手を置く。
深呼吸。
そして、静かに扉を開ける少女。
その扉の先の世界は―
誰かに呼ばれた気がする。
助けて、と。
まだ眠りたい、と駄々を捏ねる心身を黙らせつつ、眼を擦りながら、身体を起こした。
「ふぁ~...」
締まりのない大欠伸をして、頭を掻く青年。
その後、気をいれるように、軽く自分の頬を叩いた。
「よし、目が覚めた」
そう言いながら、青年は目を確りと開く。
...が。
青年の目に写ったのは、研究所のの残骸のような、見知らぬ場所であった。
ボロボロになった梯子や、スクラップの山も、沢山見える。
呆気に取られていた青年だが、ハッ、として自分の持ち物を確認した。
リュックOK、銃OK、ナイフOK、残弾、緊急品共にOK。
持ち物が、昨日から何も欠けてない事を確認すると、青年は訝しげな表情を作り、呟いた。
「どこだ、ここ」
勢いで描いちゃいましたけど、頑張ります