htoL#NiQ―無垢な少女の輪廻への乱入者   作:通行人 放浪

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今日からちょっと厄介な期間に入ります...投稿率が1日一回から二日くらいに一回に...お許しを...


機械仕掛けが導く先は

何の抗いも許されず、少女は、煙突を辿り、下へ落ちる、落ちる、落ちる。

 

何度も煙突の壁にぶつかり、煙突自体が、鈍い音を立てて、まるで蛇が這いずるかのように蠢く奇妙な光景を作り出して。

 

 

途中で脳震盪でも起こしてしまったのだろう、彼女が、高い煙突から出てこれた時には、多少の擦り傷等を残し、気を失ってしまっていた。

 

 

そして彼女が落ちた先は―

 

 

何処へとも分からぬ所へと動く、ベルトコンベア。

 

 

まるで運命付けられていたかのように、コンベアに倒れこむミオン。

 

 

 

遅れて蛍達も到着するが、ピクリとも動かないミオンを見て、大慌てで彼女に駆け寄る。

 

 

しかし、依然かわりなく呼吸は続いていて、再起不能ではないようだ。

 

 

 

 

ゆっくりとした流れ方で、コンベアはミオンを流して行く。

 

抗うことも叶わず、ミオンは、死の淵へと招かれていくのだった。

 

 

堅い鉄をもスクラップにしてしまうスタンプ機が、始めに立ち塞がる。

 

 

普段の彼女なら恐怖で固まったり、逃げたりするだろうが...気絶していたのが幸いしたか。

 

 

スクラップ地帯の先、そこには無垢な少女が煎餅となった、無惨な姿は...ということはなく、運よく、スタンプを通りすぎた。

 

 

しかし、その先でも、鈍く光る丸鋸も、彼女達の障害となる。

 

 

 

 

蛍達は、スタンプ機をひらひらと回避しながらミオンを照らし、追い、彼女の前方を見張っていた。

 

 

先の仕掛けを知っている蛍達ならではの行動だ。

 

 

『影蛍、このままじゃあの機械に押し潰されるわ!』

 

『ああ、分かってる!』

 

影蛍が、蛍の声に合わせ、スタンプ機の影に入り込むと、影蛍の力で、スタンプ機の槌がミオンの目の前で、強制的に下ろされる。

 

言葉の通り、ミオンがあと少しでも前で出ていたら、ペチャンコになっていただろう。

 

 

 

蛍達は知っているのだ。

 

このスタンプ機は、『一度槌が降りると、次に鎚を降ろすためには、少しのインターバルが不可欠』だということに。

 

 

 

避けきれない障害は、影蛍の、影の中から現実に干渉する力をフルに使用し、蛍は、危険な障害を、集中し見張る。

 

即席にしては、最適とも言える布陣である。

 

 

『ミオン...今回『も』助けられないかもしれないけど...私は、蛍の身に変えても貴女を守るから』

 

 

さも大切そうに蛍は、ミオンをじっ、と見ると、哀愁をその小さな身体に漂わせ、彼女の耳元に囁いた。

 

 

 

『蛍...そろそろ、全自動で移動する足場に到着するよ』

 

危険な障害が見受けられないことに、少し油断していた蛍は、はっ、としたように影蛍の声に反応した。

 

 

 

少しずつ降りていく足場の影を、虚ろに漂う影蛍は、ミオンに引っ付きっぱなしの蛍に、渇を入れるかのように、強く、そして静かに呟いた。

 

 

『この先の迷路は、君にしか突破出来ない...頼んだよ、蛍』

 

 

その言葉の意味を組んでか、少し、辛そうに呻いた後、幽鬼のようにゆらり、とミオンから離れ、浮かび上がる。

 

 

『分かってるわ...』

 

 

その蛍の暖かかった筈の光は、この時だけは、とても冷たいものだったという。

 

 

 

 

 

 

ミオンちゃん...大丈夫だろうか?

 

舌打ちをつきつつ、俺は、もはや入り口など見当たらない『”煙突のようなもの”だったもの』の記憶を思い出しながら、彼女とは別の道を辿っていた。

 

 

 

ミオンちゃんを追い掛けようとしたら、まるで狙っていたかのように、老朽化した歯車がすっぽりと煙突のようなものの、入り口にはまってしまったのだ。

 

 

老朽化していても、鉄製なのは変わらない。

 

銃では壊せないのだ。

 

 

 

もし、彼女を追えていれば、という過去の出来事に悔しさを覚えつつ、俺は、しばらく動かしていた歩みを止め、辺りを見回す。

 

 

 

辺りは、様々な瓦礫まみれで、どちらかというと、見た目は、昇降気前の研究所だ。

 

そこらの壁にランプが付いているのも気になるが...それ以上に気になるのは。

 

 

目の前にある物々しい、でかい機械だった。

 

 

単なる機械なんてものではなく、今にも歩き出しそうな二脚、そして、印象的な、人間で言うなら『顎』と『牙』がついた、まるで兵器のようなものである。

 

明らかにコイツはやばい。

 

 

そう俺は感じた。

 

 

通らない、と分かっていても、咄嗟に銃を引き抜き、牙の辺りに銃弾をぶっぱなす。

 

 

...筈だった。

 

 

銃弾は切れていない筈なのに、カチャ、という音が、排莢する部分から鳴る。

 

まさか、と思いつつも、排莢部分を見てみると―

 

 

「にゃ、にゃにィーッ!?」

 

 

排莢不良、つまりジャムが起きていた。

 

このタイミングでのジャムに、悲鳴をあげてしまう。

 

 

 

不幸は連鎖するものだ。

 

 

その叫び声に反応してか...

 

 

緊急事態の時に成りそうなけたたましい音と、赤くランプが光りだしたのだ。

 

 

更に俺が感じる寒気は増加する。

 

 

嫌な気配を感じつつ、沈黙していた機械の方を振り向いた。

 

 

 

 

まるで獣の咆哮と聞き間違えるかのような唸りをあげながら、牙を打ち付け、火花を散らし、威嚇するように此方を一点に向き、完全に地に脚を踏み込んだ、悪魔の姿が、そこにはあった。




「投稿する」と心の中で思ったときッ!

既に行動は終わっている...いや、終わってなければならないんだッ!

「投稿した」なら使っていいッ!


この概念で頑張りたいですねぇ
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