htoL#NiQ―無垢な少女の輪廻への乱入者   作:通行人 放浪

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銃を持ってても、あんまりチートじゃ有りませんよ。

言うなれば、多分少し強くなったヤムチャ程度です(戦闘的な扱いは)。



謎の世界に翻弄される二人

―この残骸だけが、過去の人の存在を思い出させることが出来ない世界には、青空が無かった。

 

いや、正確にいうと、青空を拝むところが無かったのだ。

 

私の光で、やっと辺りを照らせる程に、暗闇は無尽蔵に続いている。

 

もう既に私は何度も経験しているから良いが、ミオンが闇に目が慣れていないと、どうしようもない。

 

辺りは残骸だらけ故、触れるだけで皮膚を抉るような物も、多々ある。

 

 

この世界は、そんなものだった。

 

例え幼い少女にも、残酷で、非情な世界。

 

ミオンだけでは、直ぐに命を奪われてしまう。

 

だから、私達は存在する、輪廻から抜け出させる為に。

 

でも、私は、既に自信を無くしかけていた。

 

自分を信用するには、余りにも失敗が多すぎたのだ。

 

 

でも、輪廻に呑まれようと、絶対にミオンの命を目の前で、易々と奪わせたりはしない。

 

だって、ミオンは私の―

 

 

 

 

 

 

「なんだこりゃぁぁぁ!」

 

俺こと行人は、全速力で走っていた。

 

所々にある鋭利な鉄製の残骸をステップなどで躱し、飛び越え、本気で避けまくった。

 

何故なら―

 

「ギギ」

 

「グギ」

 

「ゲケ」

 

「気持ちわりい!くんな!俺なんもしてねーだろ!」

 

言葉を喋らぬ、俺が叫ぶほど不気味な真っ黒い影が俺を追い掛けてきていたからだ。

 

しかも一匹ではない、数十ほどの数である。

 

影の癖に、真っ赤な眼があるのも、更に気味が悪い。

 

銃を抜いても良いが、ここが何処かは分からない為、銃声で面倒事が起きないとも限るまい。

 

こういうとき、普段適当に振る舞っている為、焦りもそこまで感じないのが、有り難いものである。

 

全速力で逃げていても、この判断力が鈍らないのは、俺のポイントとも言えるだろう。

 

しかし、そろそろ飽きてきた頃か、かなりの数を撒き、一体程度しか化け物を確認できない、逆襲のチャンスが到来した。

 

ここぞ、とばかりに俺はナイフを取りだす。

 

しかし、素手で行くわけにもいかず、渋々ナイフを投擲した。

 

すると、意外な事に、化物の頭、と思える影の部分に綺麗に入った。

 

―影がなければ、地面に刺さってるようにしか見えないが。

 

しかし、俺が驚いたのは、そんな、ちゃちなもんじゃなかった。

 

 

刺さった影が、まるでアイスを高熱に当てたかのように”地面に溶けた”のだ。

 

「気味が悪いな、ええおい」

 

俺は、影に刺さっていたナイフを引っこ抜くと、この世にあるまじき物を見て、苦い笑みを浮かべた。

 

やれやれ、とばかりに掌を旗のように軽く振った後、俺以外の人間を探すために、歩き始める―

 

 

 

 

 

 

 

苦しそうに肩で息をしながら、壁に凭れかかり、心臓辺りに手を当て、座り込んでしまうミオン。

 

無理もない、起きたてなのに、梯子を何度も昇ったのだ。

 

ミオンの身体では、直ぐに限界が来てしまうだろう。

 

私は、彼女を少しでも落ち着けるために、静かに、ミオンの頭に降り立った。

 

しかし、ミオンの表情は、疲労よりも、恐怖の方が多く締めてしまっていた。

 

 

『ごめんなさい、ごめんなさい...』

 

 

泣くことも言葉を話すことも出来ない今の私には、ミオンに寄り添うことしか出来ない。

 

心の内で泣くしか出来ないのだ。

 

今すぐミオンを抱き締めたい。

 

 

―そんな、些細な願いさえも、この世界では叶わなかった。

 

 

 

何分たった頃か、ミオンは、息を整えて、立ち上がった。

 

私は、ミオンを導くために、頭から離れ、彼女の前方へと移動した。

 

再び、ミオンの正面が照らされる。

 

「...なんだろう」

 

ふっ、と軽く力を抜いたように、ミオンは呟いた。

 

私は、ミオンの言葉に釣られて振り向くと、私の真下辺りに―

 

 

紫色の、謎の双葉があった。

 

こんなもの、今までの輪廻には存在しなかった。

 

そのせいで、少し私は、狼狽えてしまう。

 

しかし、ミオンは幼い。

 

 

だから、気付かなかった。

 

一瞬の狼狽の間に、彼女が、双葉に触れてしまっていることを。

 

 

「うっ...あ...?」

 

ミオンが触れた双葉は、霧散するように、刹那的に消え去ってしまった。

 

だが、そんなことは、今の私にはどうでもよかった。

 

『ミオンっ!?』

 

―まるで事切れたかのように、ミオンは顔から、地面に倒れこんでしまったのだ。

 

 

 

 

何処だろ?ここは?

 

周りは真っ黒だけど、ここだけ、おうちのお部屋みたいなのが見える。

 

あの茶色の髪の、女の人と、男の人は誰?

 

 

―なんでだろ、あの人達を見ていると、とても胸が暖かい。

 

思い出せないけど、大切な人だった気がする...かも。

 

 

この人達が頭を撫でている、あの女の子は?

 

あの子も、私と同じ茶色の髪をしてる。

 

あ、此方を振り向いた。

 

 

その女の子を見たとき、私の時間が止まった。

 

 

 

 

え?

 

 

なんで?

 

 

あの子はどう見ても

 

 

 

 

 

 

 

『私』

 

 

 

 

 

 

 




文才がない+実際のストーリーの深い明記が無い事がこれ程難易度をはね上げるなんて...

クソカスどころか、『ゲロ以下の臭いがプンプンするぜぇーッ!』って感じで、一蹴されるかもしれない...


そんなことにならないよう、亀更新でやっていきます...

あ、感想や、評価、手厳しくても大いに結構、宜しくお願い致しますー。
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