htoL#NiQ―無垢な少女の輪廻への乱入者 作:通行人 放浪
っても、私の想像ですがね。
細々としてるけど...次からはステージ4-1だっ!
夢怖いでしょう...(震)
「...行人御兄さん!」
先程の銃声に、行人君の身に、何かあったのかと心配するのも束の間、ミオンが、扉を蹴破る勢いで開け放った。
アクティブなミオンの行動に、暫く呆気に取られる私達だったが、直ぐに我に返る。
『追い掛けないと!』
ついを声だして、まだ現実に戻ってきていない蛍を叱責する。
蛍がハッとしたかのように動き出すのを確認すると、私は矢も盾も構わず、ミオンが開け放った扉の隙間を潜り抜けた。
果たしてその部屋に居たのは、怒気を辺りに撒き散らしているかと錯覚するような怒りを孕んだ視線を、ある一点に向ける行人君と、その行人君を見て、怯えたように萎縮するミオンの姿。
そして、行人君が見つめている一点には、『私達は何度も見ているが、絶対に見たくない』ものだった。
――家族のよう...いや、家族の一人であった、愛犬の変わり果てた死体。
何度見ても、もし私達が元の姿だったら、確実に嘔吐してしまう程に、惨たらしく刺突、斬裂、打撲の後が残った死体――
運良くミオンは行人君に視界を奪われ、その死体を見ていないようだが、もしこの愛犬の記憶が残っていたりした時に見てしまえば、心が壊れてもおかしくない。
それほどに、『今回』の愛犬の姿は、残酷なものだった。
『あの娘』が、この先へ行けばこうなる、というメッセージの代わりとでも、この死体を置いていったのだろうか?
そうだとしたら、やはり、『あの娘』は...
歯噛みしたい気分を味わっていると、行人君は、視点を、死体から、先の道へと切り替える。
そして、何も言わず、彼は先へと歩み始めた。
――意味深長な、歯軋りの音を立てて。
遅れて、ミオンも、行人君の後を追う。
もう既に、彼は先の暗闇に溶け込んでいたが、方向だけは分かるミオンは、その方向へと向かっていった。
私達は、互いに、無惨な姿へと変わり果てた家族を一瞥し、ミオンを追って行く。
この先の道に、ミオンの救いがあることを望みながら。
恩人の姿を借り、外道じみた事をされ、穏便に運ぼうとする奴は居るだろうか?
俺は、無理だな。
まぁ、普通なら撃ちはしない、精々たこ殴り位で止めておいてやるだろう。
だがこんな状況で、明らかに『人』では無いものに触れるというのは、即死に値するかもしれない。
怒りが『有頂天』になる一歩手前だというのに、打算的な俺は、自身を軽く嘲笑した。
少しずつ思い出していく断片を拾いつつも、俺は思考を止める。
そして、俺は扉を開く。
怒りで視線を下に向けていた為、扉の『中』の異変に気付かなかった俺は、何の躊躇いもなく、扉の奥へと入っていった。
そして、気付いたときには。
「どこよ...ここ」
自分が通ってきた扉の『中』の異常さ。
まるで、通り抜けフープを使ったかのような、部屋の変化。
怒りも月までブッ飛ぶ衝撃に、知らず知らずに、身を硬直させていた。
3月に入れば...私の勝ちなんだ...そう、それまで...
この眠さの太平洋を渡って、布団で、寝よう...
...布団で、寝よう...
じゃがいもに襲われる夢を見たとさ。