htoL#NiQ―無垢な少女の輪廻への乱入者   作:通行人 放浪

5 / 33
前半食事という名のメタルギアネタです(白目

許してください!何でも!何でもしますから!


本編は、stage1-2前半、カゲホタルとの邂逅。

第5話、始まります。



もう一つの、黒い光

ミオンと、行人という青年が顔を合わせて、数分立った。

 

私達三人は、歩幅を合わせて(私は飛んでいるが)道なき道を進んでいた。

 

しかし―

 

「...行人お兄さんは、何故ここにいるの?」

 

警戒の色を少し見せつつも、敵意を持っていないミオンと、

 

「いやぁー...実はお兄さんもよくわかんね」

 

愉快そうに笑いながら、訝しげな表情のミオンと談話する行人。

 

 

私は、謎のイレギュラーである行人の適当さと、言葉巧みに溶け込む早さに、ある種の感動を覚えかけていた。

 

しかも、何故か私達に着いてくる気でいるらしい。

 

私がミオンに隠れて問いただそうとすると、

 

「味方は多い方が良いと思うぜ」

 

と、私の警戒心に対しても、あっけらかんとした態度で笑い飛ばされた。

 

確かに、言っている事は、的を得ているが...

 

やはり、行人という青年は、まだ謎だらけ。

 

 

私は、それとなく、二人の方に、また目をやった。

 

「―いや、やっぱりミオンちゃんは、元気だねぇ」

 

「あ、ありがと―!?」

 

殆ど心を開きかけているような、柔らかな微笑みを湛えていたミオンが、不意に足を止め、表情を曇らせた。

 

『どうしたの!?』

 

「どした?」

 

私は焦りながらミオンの頬辺りに寄り掛かり、行人はシガレットを砕きながら、先程とは一転、真剣な表情になった。

 

 

 

―そのとき、小さな、腹の虫が無く音が、静寂の空間を、少しの間支配した。

 

 

「えっ」

 

『え?』

 

私と行人は、お互いを見合わせた。

 

―最も、妖精のような姿の私に、目があるかどうかは知らないが―

 

「俺はまだ腹は減ってないぞ」

 

物凄く悪い笑みを浮かべながら、私を見る青年。

 

 

行人でないなら、腹の虫を鳴かせた本人は決まっているようなものだ。

 

 

案の定、ミオンは私達から目を背けて、且つ、顔を伏せていた。

 

「腹へってんの?」

 

人の気持ちも知らずに、これまたあっけらかんとした態度でいってのける行人。

 

最早、人間の身体だったら、間違いなく、はたいていた程である。

 

諦めたように、目を伏せながら、ミオンは頷いた。

 

 

すると、行人は、提げていたリュックの中を、利き手であろう右手で、漁り始めた。

 

そして、何処かの青いタヌキ...もとい、猫型のロボットのような効果音が鳴りそうな感じで、人の掌くらいの袋を引っ張り出した。

 

思わず、ミオンと私は袋に目を奪われる。

 

その視線に気付いたか、気付いていないかは分からないが、その袋を一文字に裂き―ミオンの方へ、何かを投げやった。

 

ついでに、行人は何食わぬ顔で、裂いた袋を投げ捨てた。

 

ごみは投げ捨ててはいけません。

 

「ほれ、食べてみな」

 

ミオンは、慌ててその”何か”を両掌で皿を作って受け止める。

 

私は、興味本意でミオンの掌を見てみると、長方形の、ブロック状のクッキーのようなものだった。

 

行人に言われるがまま、警戒せずにミオンは、そのブロッククッキーを口にする。

 

その時、行人も、ほぼ一緒のタイミングでブロッククッキーをかじった。

 

すると―

 

 

 

「「うますぎるっ!」」

 

 

 

突如響く二人の大声に、流石の私も大きく怯んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、廃液垂れ流しの機械か...自然に悪いな」

 

先程の謎の事件を、何もなかったかのように、シガレットを悠然とくわえて警戒しつつも、のんびりと歩く行人。

 

貴方のポイ捨ても相当なものです、と思ったが、突っ込むだけ無駄なのだろうか?

 

悲観したくなる気分だ。

 

一方ミオンは、幼さ特有の好奇心故か、速歩きで周囲を見回していた。

 

 

―しかし、ある一歩をミオンが踏み出した時だった。

 

「止まれッ!」

 

呑気な彼からは想像できないような、行人の声が辺りを木霊する。

 

ミオンと私は、驚愕で、直ぐ様行人の方を振り向くと、鋭い睨みを利かせながら、ミオンの端の壁に、銃を向けていた。

 

 

漆黒の銃口は、恐ろしく冷たい光を放っていた。

 

 

そして、その銃口が向けられていたのは―

 

 

―幾度となく、ミオンの輪廻を助太刀してくれた『家族』だった。

 

 

 

「「黒い...影の、蛍?」」

 

 

 

行人とミオンは、口を揃えて呟いた...

 




(ネタの滑りやすさ的な)帝王はこの私だッ!依然かわりなくッ!

...すみません。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。