海龍のアルペジオ ーArpeggio of LEVIATHANー 作:satos389a
本家海龍にない圧倒的な力強さを出したかったことがその理由です。
リヴァイアサンとゴジラは「龍」繋がりなので、リヴァイアサンをゴジラのような圧倒的存在感を持つ無敵の存在に仕立てたいと考えながら書きました。
あとヤマト達がフォーゲルシュメーラと戦います。
ヒエイ達も船体を取り戻して参戦です。
それではじっくりとお楽しみください。
追記
第19話の一部の描写にリヴァイアサンとヴォルケンクラッツァーに力強さ、威厳が足りないという個人的不満があったので、旧19話を削除した上で改めて新規に編集したストーリーを挿入しています。
個人の考えでストーリーを変えて申し訳ありませんが、改めてお楽しみください。
ーー超巨大双胴航空戦艦オウミの独白
「大丈夫ですか⁉︎」
北極海で起きたあの事件以降、世界は狂乱と混沌の時代に突入した。
私達太平洋の霧と人類は講和しているため、このような異常事態においても彼らと戦うことなく、寧ろ彼らを援護するために積極的に化け物達と戦っている状態だ。
モンタナ様の命に従い私がアラビア海に到着した頃には傷まみれとなって命からがらヨーロッパから逃げてきた霧の姿があった、そしてその後ろから迫ってくる化け物達の姿も。
私達太平洋の霧は日本海軍と共同して彼らが逃げる時間を稼ぎつつ戦闘した。
ーーシャァァァァァ!
ーーズガァァァァァン!
「戦艦ネブラスカ、クラインフィールド飽和‼︎」
「こちらサウスカロライナ、船体の一部にカビが付着しましたが、処理に成功しました。」
戦局は一進一退だった、モンタナ様から訓示として伝えられたダメコンによって極限できたとはいえ、それでも被害は軽視できるものではなく、かなりの艦が被弾し少なからず行動不能になった艦も出た。私は被害は防げてはいるものの、クラインフィールドの稼働率が90%近くに達していたため、早くエネルギーの拡散を行わなくては次の攻撃でクラインフィールドが飽和してしまいそうだった。
「敵艦隊、後退していきます。」
「なんとか、此度も守りきったのね…。」
幸い私達は此度も敵軍を押し返しはしたものの、化け物達の軍勢の質量は急激に充足しつつある。霧の超兵器のコピー品も何隻か撃ち沈めたものの、破片までは破壊し切れておらず、しかも彼らは後から後から次々と湧いてくる。それに防衛ポイントの範囲が広すぎて今は的確に処理はできてはいるが、いつ抜けられてしまうのかが気になって仕方がない。こちらも対抗して物質を強化しつつあるが、果たしてここの防衛ポイントを守るのに十分なのだろうか。
智史さんの「自分達の手で未来を掴みとってほしい」という気持ちは分かるけど、これだけの苦境の前では智史さんや他の人に助けを求めたいぐらいだったーー
ーー南米ブラジル沖に向かうリヴァイアサン、そのCIC
「ハルナ、キリシマ、コンゴウ。お前達は「生」を選んだのだな。」
「そうだ、友達である蒔絵を守るという観点上、船体を取り戻すことで得られるメリットは少ない。」
「まあヒエイ達のように船体を取り戻せはするがな。」
「そうだろうな、実際に私は多少は悔しい思いをしている。だが私達以外で蒔絵を守れるのはお前ぐらいだ、今の状態で仮に船体を取り戻して戦うとしても、そう活躍して戦うまでの場所が無い。お前のようなあんな力を扱う器は私達には無く、かといって力を精一杯持ってもあの化け物の群れに勝てる保証はなく、生き残れるかどうかさえ怪しい。ましてや蒔絵を乗せていた場合、蒔絵を守れるという保証は無い。」
「そして私達全員が死んでしまったら蒔絵は悲しむ。私も死んで蒔絵に会えなくなったらどうすればいいのか考えても分からん、めんどくさい…。」
「ハルハル達も戦いたい気持ちは分かるけど、ハルハル達が死んじゃうのはやだよ…。」
「そうね、無理に引き離されるのは蒔絵ちゃんが置かれていた境遇も考えると酷ね。智史くん、しばらく彼女達をここに居させてあげましょう。」
「そうだな…。しかし琴乃、ブラジルを見て回れなくて残念だな。まあ私の考えがそれを生み出してると言った方がいいが。」
「そうね、いつでも来れるでしょ。今は私達も含めたみんなとフィンブルヴィンテルのバトルショーが私達好みに仕上がるように専念しましょう?」
「バトルショーか…。智史、お前は贅沢だな…。」
「すまないな、琴乃。いつも私の欲望ばかりで。」
「いいのよ、智史くんと一緒にいることで人生が色々と面白いことになったんだから。」
色々な雰囲気で会話する智史達。友達を守りたい、自分の好きな色付で一つのストーリーを終わらせたいというファクターがリヴァイアサンのCICを染めていた。
「敵艦隊を肉眼にて捕捉、事前のデータ通りの規模と確認。こちらに向かって来ている模様。」
そして智史が敵艦隊を肉眼にて捕捉した。リヴァイアサンは艦速を上げていくーー
ーー超戦艦ムサシの独白
ーーリヴァイアサン、マスターシップフィンブルヴィンテルも含めた全てがあなたの手中に収まってしまう程の圧倒的なスケールを持っているのね…。もはやあなたには誰も勝てないわ…。
私はヤマト、いやお姉ちゃんと再び会って仲直りした後、しばらく眠っていた。フィンブルヴィンテルに船体を破壊された際に大量に損失した演算リソースをまだ回復出来ていなかったからだ。
再び目が覚めた時、お姉ちゃんは「フィンブルヴィンテルの手先と戦うからあなたを私と一緒のままにしておく訳にはいかないからごめんね」と置き手紙を彼に託したようで、実際にその置き手紙が置かれていた。
私はとりあえずリヴァイアサンの艦内を見て回ることにした、とにかく広い。
ピアノという楽器が沢山置かれている部屋があった、私は何だろうと思い、ボタンの一つを押してみたら音が鳴ったので少し驚いた。これも人類の「文化」なのだろうか。
彼と敵対する気は今の私には無いのだが、かといって彼と関わりたくないと怯えている気持ちもあった。自分が彼を忌み嫌い、排除しようとしたその反動だろうか。
そして私はフィンブルヴィンテルという化け物を目覚めさせてしまった、私達霧でも止められなかったこの艦を彼、リヴァイアサンは止められるだろうか?
私は人間の言葉で言うCICという部屋に向かう、既に戦闘は始まっているようだ。
「敵艦隊接近中、こちらとの距離400㎞。ミサイルの発射及び発砲を確認!」
「了解」
部屋は少し緊迫した雰囲気だったが、彼は平然としている感じだった。
「おや、ムサシか。お目覚めかな?」
「大丈夫よ、疲れはだいぶ取れたわ。」
「そうか。」
ーーカァーン!
ーーピチャッ!
ーーブォォッ‼︎
「…侵食弾頭はもはやお約束、そして焼夷弾か…。」
そして敵の攻撃が次々と着弾する、私達霧が用いている侵食弾頭は勿論の事、中には焼夷弾のようなものも含まれていた、恐らく火をその船体に纏わせることで彼を焼殺しようとしたのだろう。モニターは艦体の表面に付着した燃焼材が燃え盛り、黒煙を生み出す様子を映していた。
「ふん、真似事を以って私を燃やそうというのか?笑止。その程度では我が肉体は焼けぬ…。」
しかし彼、リヴァイアサンは平然とそれを受け止め無効化し、自分の力へ変えてしまう、それに伴い船体の表面で燃え盛っていた火の熱エネルギーさえ吸収されてしまい、結果的に急速に消えていく。
あの化け物ーーフィンブルヴィンテルにさえ匹敵、いや圧倒してしまう程の彼の圧倒的な威圧感と恐怖を間近で見るのはとても新鮮で、怖くとも壮厳さが出ていた。
黒煙と火炎の中からゆっくりと、しかし平然と出てくるリヴァイアサンに敵の憎悪と怒りは恐怖と絶望に変わっていく。
自分達の攻撃がほとんど無意味であることにも関わらず、死を恐怖した敵の大軍はレーザーやミサイル、侵食魚雷、量子兵器といったあらゆる兵装をリヴァイアサンに向けて必死に放つ。しかしその攻撃さえ無力化されて自身の力に変えられて終わってしまう。そして破壊と殺戮に満ちた攻撃が始まる。
「時間だ、破滅を与えよう。」
彼がそう言うとリヴァイアサンの前部主砲塔が甲高い唸りを上げていく、そしてーー
「「砕け散れ。」」
ーーピシャァァァァン‼︎
ーードゴォォォォォォォン‼︎
リヴァイアサンから一瞬紫電が程走る、そして紫電は拡散すると敵軍と海面を一度に直撃する、次の瞬間、まるで隕石が炸裂したかのような無数の巨大な爆発が起きる。
一撃で敵軍は大半が壊滅し、潰乱状態となり、本来の姿となった超兵器達さえ錯乱してあちこちに逃げ惑う有様だった。
「逃すものか、貴様ら1匹残らず焼肉だ。」
そして彼は逃げる者にさえ慈悲を与えない、一度逆らった者には余程の事情が無ければ徹底的な死を与えるのが彼の鉄則だということを私は仲間の霧からの報告で嫌という程理解していた。
そしてすぐにミラーリングシステムによって海が割れて干上がり、リヴァイアサンを中心としてクラインフィールドの結界が形成される。
ーードォォォン!
ーーカキィィィィン!
ーーキンキキンキンキンキン!
「キュィィィィィ!」
「そんなに逃げたいか?なら私を倒すんだな。」
挑発じみたその言葉に更なる絶望と恐怖に駆られながら突っ込んでくる敵に対して彼は嬉しそうに微笑む。そして敵の自滅すら厭わぬ高エネルギー砲や各種光学兵器ーーフィンブルヴィンテルの力によって威力は前よりも格段に向上していたーーといった攻撃をどんなに食らっても彼は平然としていた、瞬く間に化け物達から更に血の気が引いていったような感じがした。
「さあ、貴様らを焼いてやろう、恐怖と絶望をじっくりとその体に刻みつけて美味しくしながらな。」
彼のその言葉とともに更なる殺戮劇が開幕する、リヴァイアサンの船体から一瞬強烈な紅雷と閃光が程走ると次の瞬間強烈な紅雷を帯びた赤白く、光幅が私やお姉ちゃんの超重力砲の20倍以上はあろうかという図太いレーザー、いや熱線がジェネレーターから放たれる。
その熱線は弾道に触れたものだけでなくその周りのものまで瞬時に爆発炎上、いや融解させ、生き残った化け物達を容赦なく焼き払い、新たな恐怖と断末魔の叫びを片っ端から植え付けていく。しかもただ単に焼き払うだけでなく、化け物達に狙いを定めるように発射されたため、照射された地面は化け物達の爆発とほぼ同時に滅茶苦茶に吹き飛び、溶けて煉獄の大地がみるみるうちに生成されていく。
だが攻撃がこれだけで終わるならまだ可愛い方だ、リヴァイアサンの熱線チャージの際に艦体から発される紅雷と閃光だけで大地が抉れ、そこにいた化け物達が一撃で焼け、溶けて吹き飛び、更に主砲や副砲が機関砲の如く唸りを上げて片っ端から生き残った者達の体を抉り、粉砕していく。
もはや肉を焼くどころか一つ残らず焼き尽くしてしまうほどの苛烈な火力だった、焼き肉と言っておきながら実際には一方的にまで苛烈過ぎる殲滅戦ではないか。
「キィィ、キィィィィ」
ーーキュォォン!
ーーガガガガガガガガ!
ーードガァァァァン!
生き残った化け物達は彼に勝てないことを悟り必死にこの結界から抜け出そうとするも全く抜け出せない。そしてそれは彼の目にとまり、高熱によってパーツをじわじわと焼かれ燃やされて生きながらにして殺されていく。
ーーガァァァァァン!
ーーベキイッ!
そして燃え盛るこの世の地獄絵図と化した「海」の中をリヴァイアサンは燃え盛りながらもゆっくりと落下してくる超兵器の残骸に体当たりし、そのまま叩き割る。
逃げようとする者にもジェネレーターの熱線だけでなく、主砲や副砲、機関砲、ミサイル、魚雷を容赦なく浴びせて只の挽き肉に変えていく。
それでも最後のあがきとばかりに生き残った化け物達が一つに合体する、それはまるで軍艦がたくさん合体し、たくさんの翼を生やした大きな禍々しい姿をしたキメラのようだった。
「グォォォォォ‼︎」
ーーコオオオオオオオ!
ーーバァァァァァァァン!
そしてその大きな口からこれまでにない強烈なエネルギー弾が放たれ、リヴァイアサンを直撃する、しかしそれは程度の問題だった、襲ってきた攻撃の規模が大きいかどうかという違いぐらいで彼、リヴァイアサンに全て吸収されて終わってしまう。
「これでもう終わりか?なら貴様を解体して丸焼きとしてやろう。」
しかも彼にしてみればこの事態はかえって好都合だった、ハワイ蹂躙以降、少し溜まりがちだった自分の鬱憤を盛大に叩きつけるいい標的が生まれたのだから。
直ぐに攻撃が開始される、しかもこの攻撃の規模はさっきの規模を上回っていた。リヴァイアサンの艦体から紅雷と閃光のエネルギー衝撃波が程走り、そして紅雷を帯びた強烈な熱線がジェネレーターから放たれるたびに、周りが次々と爆発を引き起こして更に燃え盛っていく、そしてその化け物の体に強烈なエネルギーと共に着弾するや否や強烈な爆発と火花、そして燃え盛る肉片と血飛沫が多数散る。化け物の方も必死に抵抗しているものの、それは更に攻撃を苛烈にさせるのを促すだけに終わり、熱線、主砲、副砲、機関砲が容赦なくその化け物に浴びせられ、その体の表面だけを単に貫き焼き払うだけに留まらず、中までも同様に凄まじい勢いでズタボロに焼き尽くし、もう煮えたぎっている大地を次々と爆発させて吹き飛ばし、化け物の苦悶と恐怖、そして絶望の呻き声と叫びがその度に響き渡る。しかし彼は攻撃の手を緩めるどころか逆にますます過激さを強めていく。
「キィィ、キィィィ」
「「終わりだ。」」
ーーピキィィィン!
ーードガァァァァン!
ーーボガァァァァン!
彼は化け物がもはや黒焦げとなって燃え盛るだけの骸となってもも慈悲など掛けず、狂気を撒き散らしながら嬉しそうに攻撃を加えていく、そして何発目かが放たれる際に一際強烈な赤い熱線が放たれ、化け物の骸に着弾し、天地を軽く染め、目が焼けてしまう程の閃光と大地を捲り飛ばすような爆発と衝撃波が生じる。
ーードガァァァァン!
ーーグワァァァァン!
「いい様だ、これで結界が無ければ地球は滅びる。」
「だぁ〜めっ!こんなことしたらみんなに嫌われちゃいますよ〜?」
「頼むから結界だけはちゃんと張ってくれ…。」
その爆発の規模は尋常ではなく、地球が砕けて滅んでしまうのかと言わんばかりの地獄絵図を生み出さんと言わんばかりだった。何せ爆発の衝撃だけで地球が激しく揺れているのだ。これで結界を張らなかったら地球は木っ端微塵だろう。
そして何故か煉獄は冷めていく、そして海が帰ってきて本来の元の姿だけがここにあった。
「リヴァイアサン、あなたはあの化け物に勝てる存在だと私は考えてるけど、どうして勝てると言い切れるの?」
私はそう尋ねる、すると彼はゆっくりとこう語るーー
「「奴を軽く上回る力を持つこの世界の外にいる強者と戦い、一方的に蹂躙し、嬲り、殺戮する事が自身の愉悦の一つでもあるから、そのために己を常に常に磨き続けている、だからだ。」」
と。
実際に私はフィンブルヴィンテルの反物質砲の雷球のエネルギー量は限定的とはいえ理解できている、しかし彼の攻撃のものはそれを軽く上回ってしまっていた、しかも彼曰く、これは見栄えを派手にしたいという自己満足から次元横断能力とやらを使って他の世界のものである「ゴジラvsデストロイア」という映画の「インフィニット熱線」のシーンを参考にして盛大にやった事であって本気は全然出ていないという事らしい。これだけでフィンブルヴィンテル本体ではないとはいえ、私が生み出した最強の「駒」に匹敵してしまう程の力を持ったフィンブルヴィンテルの欠片を持つ超兵器達の集合体を平然と捻り、一方的なまでに蹂躙し虐殺していったのだ、ハワイ沖での一方的な虐殺劇を思い出すと一層恐ろしい。
フィンブルヴィンテルの底は自身がやつに触れていたこともあってなんとなく見えるのだが、彼の底は全く見えない、というかフィンブルヴィンテル一味のものを遥かに上回る速度でどんどん深くなっているので見ようにもコアがオーバーフローして見切れない。しかもこれでも満足し切れていないとばかりに己を磨く速度を更に上げ、私達はおろか、その強者さえ追い越し、引き離そうとしている。実際に彼自身のスケールを見せてもらったものの、とてもとても、彼が一つの強化基準としている者達は私にしてみれば全く先が見えないような強者ばかりだった。
私は彼がとんでもない相手だということを更に強く思い知らされた、まるで力のスケールが違いすぎるからだ。フィンブルヴィンテルの件は私達にしてみれば重大な事でも彼にしてみれば些事にさえならないのだ、むしろ片付け方を色々と選べる余裕さえある。これでは彼が本気を出さなくともフィンブルヴィンテル一味やお姉ちゃんも含めた全ての霧、そして人類の総力を纏めて叩きつけようとしてもその前に各個撃破、いやまとめて一蹴されておしまいだろう…。
「智史〜、お前が作ってくれって頼んでおいたお魚の刺身が出来たぞ〜。」
「ズイカクか、ありがとう。みんな、行こうか。」
そして海が平穏を取り戻した中で私達はリヴァイアサンの料亭のような部屋の一室で料理を食べに行く。何故だろうか、これまでの「駒」達との戦闘、そしてあの一方的な殺戮劇を見せつけられた後のリヴァイアサンの艦内だとフィンブルヴィンテルに対する恐怖を全く感じない、寧ろ軽く蹴散らしてくれるという頼もしささえある。だけど彼やその仲間達と話すのは自分が彼らを排除しようとした前歴がある事もあって如何しても気が引けてしまう。
「今日はクロカジキとカツオの刺身だよ〜!」
「美味そう〜!」
「みんなで揃って」
「「「いっただっきまぁ〜す‼︎」」」
その言葉と同時にみんなは食べ始める、でも私は「あんな事をしておいてそんな事をサラリと忘れて幸せにふけっていいのだろうか」という責めから、食指が進まない。
「あれ、ムサシ。どうしたの?」
「大丈夫、大丈夫だから…。」
「ダメでしょ〜?そんなことしたら大きくなれませんよ〜?ね、コンゴウ。」
「ちょっとすまんな、ムサシと2人っきりで話をしてくる。」
私の真意に気が付いた、というかもう気が付いている彼は私をこの部屋から連れ出す。私は何をされるのかという不安で心が震えた。
「やはり気がひけるのか?」
「違う、そんな事ない…。」
「違わないな、だって自分から他人を苦しめるような事をしておいてそれをさっぱり忘れてその他人と仲良くなろうというのは何処か気がひける所がある、良心が「さっぱり忘れていいのか」と責めてくるからな。私もそうだった、マミヤと話す時に彼女と親しい関係にあったナガトをはじめとした霧を些細な事で興奮して血祭りに上げてしまい、それなのにそれを忘れて仲良くなろうというのは「そんな記憶をあっさりと忘れて幸せになっていいのか」という責めが強く効いた。」
「そうね、あなたは些細な事で興奮して暴れてしまう性格ね、でも私と同じ心境を持っていた事には少し安心したわ…。」
「そして禍根は引きずれば引きずるほど傷口を増大させていく、私はその禍根を対象共々「抹殺」するという方法で消し去ってきた、そして今もそれは変わらないかもしれん。でも敵対していたヒエイやキリシマ達を面白半分とはいえ、殺さなかったことは自身を破滅どころか逆に虚無への未来から救った…。」
「リヴァイアサン、あなたの中では敵を徹底的に甚振り、最終的に殺してしまう人格ばかりではなく、私と同じように良心があるのね…。もしそうだったとしたら、何処か物悲しいわね…。」
「そうだな…。」
彼とそう会話する私。彼は敵対者には徹底的な破壊しか求めないという一面ばかりではないということを知り、彼に殺されてしまうのではないかという恐怖と警戒が和らぎ、安心する。
「もう過去は引きずらなくていい、自分が苦しくなるだけだ…。そしてお前には幸せになる資格はまだあるさ…。」
「そんな過去は忘れろというの…?」
「忘れろとは一言も言っていない、引きずらなくてもいいとは言った。」
「私はあなたや人類を殺そうとした、それでも私の為の居場所はあるというの…?」
「あるさ、たとえ神が許さなくても…。」
「それでも私がまだ生きているということが人類や他の霧に知れ渡ったら私はみんなから恨まれて憎まれて、挙句に体を切り裂かれて殺されるかもしれない…。」
私は人類に対する憎しみが自分に帰ってくるから自分には幸せになる資格は無いと涙を流して彼に訴える、しかしーー
「その時は私がお前の居場所を守ってやる…。」
この一言を聞いた途端、私は孤独と恐怖から救われた。私の中の孤独が崩れ、中から何かが溢れ出す。
「ありがとう…。」
私は泣きながら彼に抱きついた、そして彼は私を優しく抱きしめる。
「智史くんは優しいところもちゃんとあるわね、少し前まで敵対していたムサシちゃんをそのまま受け入れようとするなんて。」
「琴乃、聞いてたのか。」
「いいのよ、智史くんのその優しさによってムサシちゃんは救われたんだから。そしてやはり鵺が「囮」に食らいついたみたいね。」
「始まったか…。まああの戦闘の後、バイナルが消えた平常状態でこっちに気がないということを示していたからな…。」
そう会話する2人、そして智史は401一行に通信を繋ぐ。
「群像くん、作戦通りに鵺が「囮餌」に食らいついたわ。」
「智史、隕石が落ちたようなとんでもねえ揺れと爆発、これらの鮮やかすぎるパーフェクトな終わり方はおめえの恒例だな、オイ。こっちも激しく揺れたぞ。」
「でもあなたがいつも勝利を飾って健在でいてくれるのは、どこか嬉しい…。」
「そうか、なら俺達はこのことは智史、君に任せてこのままアフリカに向かうとしよう、無理に戻って変に警戒されたら困る。今は君と彼らにこの戦いを任せるしかない…。」
ーーカリブ海、スキズブラズニル
「ヒュウガちゃん、鵺様がおいでになさったわ。」
「来たわね…。あいつの力を借りなくても化け物共を倒せるということを立証してみせるわ。これで勝てなかったらあいつの笑いのネタにされそうだわ…。」
「そうね、そして智史ちゃんはいつも通りに南米にて完全勝利。あの揺れ、そして智史ちゃんの気配は衰えるどころかますます強大さを増しているわ♪もう智史ちゃん強すぎ〜‼︎」
「あいつが自分達だけで鵺仕留めろとか言い出したのにあの気配をムンムンと出しまくってるじゃない、これで鵺が逃げ出したら思いっきりあいつの顔をブン殴ろうかしら…。」
「それはないと思うわ、智史ちゃんが私達に自力であの化け物を倒す為の機会をわざわざ作ってくれているんだから。」
そう会話するイセとヒュウガ、それは生死に関わるようなことだという緊張が感じられない会話だった。
「こちらアトランタ、目標物が迎撃ラインを突破!」
「目標を肉眼にて確認、総員配置につけ!」
「こちらヤマト、戦闘態勢に移行!」
しかし実戦は実戦である、フォーゲルシュメーラの姿が確認されていくにつれ、緊張が走っていく。
「目標、事前予測通りにスキズブラズニルと総旗艦に向かっています!」
「来た…。目標、本艦の迎撃開始ラインを突破、戦闘開始‼︎」
ーーバシュゥゥゥゥン‼︎
ーーバシュゥゥゥゥン‼︎
ヤマトがフォーゲルシュメーラに発砲したことを契機としてついに火蓋は切って落とされる、光弾と光線が激しく「霧」と「鵺」の間で入り乱れる。
「主砲、ミサイル、てぇー!」
ーーバシュゥゥゥゥン‼︎
ーーバシュゥゥゥゥン‼︎
ーーヒュォォォォン!
ーーヒュォォォォォン!
ーーブオンッ!
ーーブオンッ!
「くっ、量子フィールドで防がれているか‼︎」
「おまけにちょこまかと動き回りやがって‼︎」
「敵飛行物体、静止しましたーーっ、敵飛行物体に高エネルギー反応!」
「レーザーを照射する気だ、まずい!射線上にいる艦は退避!」
ーーヴォォォォォォォ!
ーーヴィィィガァァァヴィィィィガァァァヴィィィィ‼︎
「一部の艦が被弾、クラインフィールドが飽和した模様!」
「事前に知ってたとはいえ、一撃でクラインフィールドを飽和させるような高威力兵器を持っている上に高機動だなんて…。やられる前に量子フィールドをなんとか破らなくちゃ…。」
「一撃で破れなくていい、負荷を連続で与えるんだっ、うっ⁉︎」
ーードガァァァン!
ーードォォォォン!
ーーガァァァァァン!
「大戦艦ヴァーモント、クラインフィールド飽和!一撃です!」
「こちらメイン、左舷対空火器並びに後部主砲が融解!」
「くっ、損傷した艦は後退‼︎沈むのは許しません!」
敵の攻撃によって被害が出始める、ヒエイはその中で次々と指揮を飛ばす。
ーードォン!
ーーズガァン!
「こちらコネチカット、敵フィールドの貫通に成功、しかし致命的な損傷は認められません‼︎」
「タイゴンデロガからの侵食弾頭が表面に着弾したことを確認、しかし効果は限定的です。」
ーーヒュルルルルル!
ーーパシャッ!
ーービィィィィィン!
「投下物からのレーザーの発射を確認、小型レーザー砲台と推測されます!」
「重巡、軽巡部隊は投下されたレーザーユニットを破壊しろ!禍根は全て絶てっ‼︎」
「くそっ、こんな時にレーザー砲台とは、忌々しいっ、どはあっ⁉︎」
「重巡セーラム、敵のAGSにより機関を全損!航行不能!」
「こちらハワイ、振動弾頭により船体の一部を破損!」
「我が航空隊の一部が光子榴弾砲により撃墜されました!」
「敵飛行物体、再度レーザーの発射態勢に入った模様‼︎」
「まずい、退避が間に合わない‼︎」
ーーヴォォォォォォォ‼︎
ーーヴィィィィガァァァァヴィィィィガァァァァヴィィィィ‼︎
ーードガァァァン!
「軽巡ウースター、先ほどのレーザーにより船体が消滅!ユニオンコアは辛うじて脱出できた模様!」
「我が方の航空部隊や我々が先ほどのチャージ中に加えた攻撃により、右ブースターのAGSと一部の砲を破壊!ですが依然として現在ーー」
ーードガァァァン!
「こちらアーチャーフィッシュ、侵食爆雷により船体が大破!脱出します!」
戦闘は熾烈を極める、両者共に恒例となった侵食魚雷は勿論の事、あらゆる武装をひっちゃかめっちゃかに打ち込み、お互いに被害を与えていく。フォーゲルシュメーラは徐々に弱っていく、しかしそれに伴う被害も増大していたため予断を許さない。それでも彼らに犠牲はあまり出ていない、フォーゲルシュメーラを仕留める役目は彼らには最初から無いからこそ、生存を優先して戦ったからだ。
「くっ、作戦の内容は理解はしていても、レーザー砲台といい高機動といい色々と叩きつけられるときついな…。」
「これでも食らえぇっ‼︎」
ーーズゴォォォォン!
ーーボガァァァァン!
「キィィツ⁉︎」
「やったか⁉︎」
「…くそ、大したダメージを与えられない…。」
大戦艦ケンタッキーが船体を無理やり引き起こしてフォーゲルシュメーラに超重力砲を放つ、通常なら防げたはずだが他の霧の連続攻撃で弱っていた状態からまだ回復していなかったためにバリアを貫通し、一部の武装を薙ぎ払う。しかし本体に使われているパーツが強固だったため、大したダメージは与えられなかったようだ。
「くっ、離脱しなくてはーー」
ーーパシュゥゥゥン!
ーーズビィィィィィン!
「だはっ⁉︎」
「ケンタッキー⁉︎」
「クラインフィールド飽和、損傷率42%…、でも大丈夫です…。」
大戦艦ケンタッキーを光子榴弾砲が直撃する、威力こそ先程までの攻撃によって落ちてはいたものの、それでも破壊力は絶大だった、新型艦ではないとはいえ、大戦艦級のクラインフィールドを一撃で飽和させ、中破に追い込んだのだ。
「敵飛行物体、再度レーザー砲のチャージを開始した模様!」
「くっ、離脱が間に合わないーー」
射線上からの離脱が間に合わないことに焦るケンタッキー、しかしその時こそが作戦始動の好機だった。
「いまです、アシガラ‼︎銛を打ち込みなさい‼︎」
「了解い〜っ‼︎」
ーーバシュゥゥゥゥン!
ーーズドッ!
突如としてピンクの重力子の銛がフォーゲルシュメーラのブースターに打ち込まれる、その一撃に慌てふためくフォーゲルシュメーラ、必死に引き剥がそうとするもそれを打ち込んだ主、重巡洋艦アシガラはそう簡単には引き抜こうとしない。
「キィィ、キィィィィッ‼︎」
ーーブォォォォォォォォ‼︎
「離すかぁ〜‼︎鵺野郎めぇ、これでも食らえぇ〜っ‼︎」
ーードゴォォォォォォォ‼︎
ーードガァァァァン‼︎
そして銛を振りほどこうとジタバタと暴れ回るフォーゲルシュメーラにアシガラは船体諸共体当たりを敢行する。
一瞬衝撃音が轟いた次の瞬間、アシガラの鋭く鋭利な半円形の艦首がフォーゲルシュメーラのブースターの一つを貫き、粉砕する。
「ナチ、照準の修正頼む!」
「照準誤差、修正完了。発射、いつでもどうぞ!」
「てぇーっ‼︎」
ーーズドォォォォォン!
ーーダガァァァァン!
そして今度はアシガラに続き、その隙を突くのかのように狙撃型の長砲身の超重力砲を展開したミョウコウがナチの照準誤差修正データに基づいて超重力砲を放ち、もう一つのブースターを貫き、破砕する。
智史に船体を木っ端微塵にされたことで、改めて船体を新規に貰った彼女は他の霧の艦からエネルギーを貰ってまでこの一撃を叩き込んだ上に、フォーゲルシュメーラが弱っていたことも相まってブースターだけでなく翼の一部も吹き飛ばした。
「ギィィィィィィィ‼︎」
「やった…‼︎」
この攻撃でバランスを大きく崩すフォーゲルシュメーラ、そして翼を捥がれた鵺は海へと落ちる。
「今よ、みんな、マガノシラホコを打ち込んで!」
そしてヤマトの命の元、次々とマガノシラホコが大型の霧の艦達から打ち込まれる、打ち込まれたマガノシラホコは先程までの攻撃によって弱りかけていたフォーゲルシュメーラからエネルギーを吸い取り、彼らへと超重力砲を撃つ為のエネルギーを与えていく。
「こちらワイオミング、エネルギーチャージ完了!」
「こちらニューハンプシャー、多連装超重力砲展開完了、いつでもどうぞ‼︎」
「ありがとう、みんな…。撃てぇっ‼︎」
そしてあらゆる艦の超重力砲が唸り、既に海に着水して自己修復が未だに終わっていなかった為に動けなかったフォーゲルシュメーラに一斉に牙を剥ぐ。フォーゲルシュメーラは色んな艦が奏でる超重力砲の光のメロディに襲われ、修復が未だに終わっていない傷まみれの外装は急激に焼かれ、溶かされていく。
「やったか…⁉︎」
「いいえ、まだ。智史さんがつき、ヒュウガがこねて作り上げたあの新兵器の発射準備に移行して!」
ヤマトが新兵器の発射をするように命じたのを受け、霧は急いで新兵器の発射準備に移行する。そしてヤマトの予想通り爆煙と水煙の中から、元の形から大きくかけ離れ、醜い姿となっても存在しているフォーゲルシュメーラの姿があった。
「こいつ、なんてしぶといんだ…!」
「でも、マスターシップのパーツが露出しています‼︎フィールドも消えている模様!ヤマト様、好機は今です!」
「ありがとうヒエイ、「プリフィカチョニス」発射‼︎」
ーーバコンバコンバコンバコン!
ーードンドンドンドン!
ーーシャァァァァァ‼︎
そしてあらゆる霧の艦のミサイルVLSのハッチが次々と開放され、そこから「プリフィカチョニス」ミサイルが一斉に飛び出していく。フォーゲルシュメーラはその意図に気がつき生き残った火器を撃って撃ち落そうとするもその前に他の霧の艦がその火器達を叩き潰していく。
そしてマスターシップの「パーツ」に着弾した「プリフィカチョニス」達は次々とその「パーツ」達を侵食し、死へと追いやっていく。
これによって「コア」を失ったフォーゲルシュメーラは遂に沈黙する、そしてまだ残留していたエネルギーを抑える枷が「コア」がなくなったことで消え去り、それに伴ってエネルギーが暴走し、フォーゲルシュメーラの巨体を焼き尽くし、一瞬フォーゲルシュメーラを輝かせた後、爆散させた。
「フォーゲルシュメーラの反応、消滅しました…‼︎」
「や…、やった…!」
「やったぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
「やった、やったぁぁぁぁ!智史、見ろぉ〜!鵺野郎を私らの手でやっつけたぞ〜‼︎」
「智史さん…、私達は、遂に「化け物」を自分達の手だけで倒してみせました…!」
彼方此方から歓声が上がる、何せ智史の手を多少借りたとはいえ、直接戦闘にて自分達だけで「マスターシップの破片」が入っている本来の姿をした超兵器に破片一つさえ完全に無力化して勝利してみせたのだ。
犠牲も少なくはなかったが、リヴァイアサンごと智史に敗れ、若しくは頼りがちだったヒエイ、ヤマト達はこの戦闘の勝利で僅かながらも自信を取り戻し、世界中の霧の士気を高揚させた。
ーー南大西洋 ブラジルから500㎞沖合
「ふっ、成功か…。」
「彼らはこれまでは智史くんに頼りがちだったけど、これで荷が下りたわね。」
「そうだな、これでヤマト達は自分達の力で立てるだろう。後はフィンブルヴィンテル一味と植物共の駆逐を手伝うだけだ。」
「そうね、自力で立てるようになったとはいえ、フィンブルヴィンテルの強大さは半端じゃないからね。そして群像くん達、アフリカにいる敵と交戦を開始したみたいね。」
「ならバックアップにでも回っておくか、ムスペルヘイムが気になるからな…。」
そう会話する智史達。彼らはヤマト達が自立できるようになったことに喜んでいた。
「智史、これは快挙だぞ!お前抜きでもあの化け物共に対抗できるということが立証されたからな!」
「ああ、厳密に言うとそれはオウミ達が立証してはいる、だが破片までは破壊しきれてはいない。お前達「霧」が単独で破片一つさえ完璧に破壊した上で勝ち取ったこの戦闘での勝利は大きい。私抜きでの戦闘の勝利を加速させるだろう。」
そう会話するキリシマと智史。そしてリヴァイアサンはアフリカへと向かう。
ーー北極海
「ほう、多少ヤツの助けを借りたとはいえ、虫ケラ共も案外粘るものだな。」
「はっ、この戦闘でフォーゲルシュメーラが撃墜されました。そして南米に展開していた手先達はヤツに悉く粉砕されて全滅しました…。」
「リヴァイアサン…。虫ケラ共の言葉で言う「旧約聖書」では最強の生物と定義された存在か…、その言葉の如く底が見えぬな…。ふっ、ふはははは!面白い!ヤツを余が直にこの手で倒し、我がものにますますしたくなってきたわ‼︎」
そう呟くフィンブルヴィンテル、彼は自身がすでにリヴァイアサンごと智史に追い抜かれ、しかも彼はもう既に自分の手の届かぬ所にいることを知っていた、しかし彼が放つ独特の魔力に何処かで惹きつけられていた。
アフリカ、ケープタウンから南400㎞の沖合
「提督、前方に敵艦隊多数を確認!超兵器も含まれています!」
「了解した、総員、戦闘配置につけ!」
「ラジャー‼︎」
敵艦隊を確認したことで慌ただしくなる信長の艦内、それと同じくして401とタカオも敵艦隊を捕捉、バイナルが点灯して戦闘モードに移行した。
「群像、智史が打ち負かした南米のものより兵力は少ないけど、それでも強力な艦隊。気をつけて。」
「イオナ、ありがとう。総員戦闘配置!全速前進!小回りを利かせて敵艦隊を撹乱するぞ!」
そう叫ぶ群像、そして遂にオウミ達が対峙している戦線の真後ろで3隻だけの大海戦が勃発しようとしていたーー
おまけ
今作にて登場した新兵器
マガノシラホコ
元ネタはガンダムseed astrayより。
非常に細いとはいえ、何度も運用する為にワイヤーにて繋がれているという特性上、霧の艦隊が装備している艦砲から射出されるという形で運用される。
本家並のスペックを持っていることに加え、撃ち込んだ敵からエネルギーを吸い取って吸収するーーマガノイクタチの役目も背負わせたため、実質的な取り扱いは本家より改良されている。
プリフィカチョニス
ラテン語で「浄化」を意味する言葉を持つ兵器。
その言葉の名の如く、リヴァイアサンごと智史以外には破壊不可能だったマスターシップの破片を破壊する為の兵器である。
マスターシップの破片に着弾すると、その中に入っている弾体が破片を外部から侵食することで、無力化してしまう。
しかしこれは代謝的問題で強引に解消されてしまう可能性もあるため、現時点では決定打とは言い難い。今後改良していく必要性がある。
それでも、智史が直接戦わなくてもフィンブルヴィンテル一行に勝てるという可能性があることを立証したという功績は讃えてしかるべきものである。