今回はかなり長めです。
そろそろリアルでテストが近づいてきました。
なので、次回の投稿はテストが終わってからということにしたいと思います。楽しみにしていただいている方には申し訳ございません。
それでは、Episode12始まります!
さやか、杏子、まどか、ゆまの四人は見滝原の大通りを歩いていた。
まどかは携帯に届いたメールを見てさやか達に伝える。
「あっ、マミさんが魔法少女に関してとても大切な話があるからうちに来て、だって」
「何だろう?大切な話って」
「おいおい、あたしも行ったほうがいいのか?」
「ゆまもー?」
「待って、今マミさんに聞いてみる」
まどかはマミに杏子がいるけどそれでもいいかとメールを送る。
数分後、マミからメールが返ってくる。
「えーと、出来れば佐倉さん達にも聞いて欲しいからお願い、って」
「そんじゃ、マミさん家に行くとしますか!」
その時、さやかの携帯が鳴る。
「ん?あ、恭介からだ」
「上条君から?」
「それがあんたの祈りの源かい?」
「うん。退院したから今会える?って」
「…会えるもんは今のうちに会っておきな。後悔してからじゃ遅いんだ。あたし達魔法少女はいつどうなるかわかんねぇからな」
杏子の助言に頷くさやか。
急いで恭介に電話をかける。
「もしもし恭介?メール見たよ」
『良かった、出てくれた。てっきり忙しいから出られないかと思った』
「今魔女退治終わったところだから」
『あまり無茶はしないでね。さやかのことだし』
「あ、あはは…。うん、大丈夫!」
(言えない、今日早速死にかけたなんて…)
「そうそう、今なら大丈夫」
「そう?じゃあ、近くの公園で」
「わかった、後でね」
そう言って電話を切る。
「そういうわけだからまどか、マミさんには少し遅れるって言っておいて」
「ゆま、わかった」
「んじゃ、後でな」
杏子とまどかとゆま、さやかと別れる。
さやかは待ち合わせ場所につき恭介を待っていた。
すると、流石に走ってはいないが、松葉杖をついて歩いてきた。
「やあ、おまたせ」
「恭介、足大丈夫なの?」
「うん、少しでも早く元に戻さなきゃいけないからね。学校には明日からまた通うんだ」
「本当!?何かあったら言ってね、あたしも手伝うから」
「ありがとう、さやか。…さやかには色々とお世話になったからね。これを受け取って欲しい」
恭介が出したのはリボンに包まれた小さな箱だった。
「これ…?」
「僕からのお礼の気持ちさ。い、今開けられるのは恥ずかしいから後にしてくれ…」
「本当にいいの?」
「ああ」
「ありがとう恭介」
そう言ってさやかは微笑む。
「それじゃあ、また学校で」
「うん、またね。ありがとう」
さやかと恭介はお互い手を振り別れる。
「さてと、今度こそマミさん家に行きますか!」
さやかは軽やかにスキップをしながら目的地へと
向かって行く。これから残酷な信実を知らされると知らずに……。
今、マミの家にはマミ、ヴァン、ほむら、織莉子、キリカ、ゆま、まどか、杏子の8人が揃っていた。
しかし、早速雰囲気は悪いものになっていた。
「あっ、あの時の白いお姉ちゃん!」
「あら、久しぶりね。元気にしてたかしら?」
「…っ!…こいつが織莉子か…!」
杏子は白い少女が織莉子と知ると直ぐ様槍を向けた。
「杏子ちゃん!ヴァンさんも止めて!」
「まあ落ち着け、これ上手いぞ」
「お前は黙ってろ。つーか、何でお前もあたしの名前知ってるんだよ。前に何処かで会ったか?」
ほむらにも警戒を向ける。
「その件に関しては後で話すわ。今は矛を収めて」
「何でだ、こいつはゆまを唆したんだぞ!」
「ゆ、ゆまは後悔してないよ!」
「そういう問題じゃねぇ!」
バンとマミのテーブルを叩く杏子。
ゆまはそれに怯える。
「彼女を唆したのは謝るわ。でも、必要なことだったのよ。貴女だって、そのお陰で命を救われたでしょう?」
「必要なことだと?魔法少女にすんのがか!?」
「少し落ち着けってお前ら…」
その時、ピンポーンというその場の雰囲気に合わない音が鳴る。
「美樹さんが来たわ」
マミはさやかを家に入れる。
「いやーごめんごめん、遅れちゃって…って何なの?この雰囲気…」
杏子はさやかが来たことで槍を仕舞う。
「ちっ。おいマミ、さっさと話せ。あたしは気が立ってるんだ」
「佐倉さん、落ち着いて」
「ふん」
マミはため息をつきながら今日知ったことを話す。
「はぁ、これから話すことは私達魔法少女にとっても重要なことよ、よく聞いて」
マミは自分のソウルジェムを出す。
「キュウべえと契約したとき、私達の魂はこのソウルジェムに変えられたの。つまり、今の私達のこの体は…只の抜け殻なのよ」
「は…?」
「どういうこと?全然ワケわかんない…」
「そして、自分の体とソウルジェムが百メートル以上離れたとき、私達の体は動かなくなる」
「抜け殻…?百メートル?」
さやか組四人は突然言われた事が理解できず、混乱している。
「嘘だよね、ほむらちゃん!」
「残念ながら、本当よ」
「ヴァンさん!」
「そうらしいな」
「そんな……」
「それじゃあたし達、ゾンビにされちまったようなもんじゃねぇか!」
「それだけじゃないわ」
織莉子が言葉を発する。
「あんたは?」
「申し遅れました。私の名前は美国織莉子、魔法少女狩りの司令塔です」
「じゃあ、織莉子に合わせて。私は呉キリカ。魔法少女狩りの張本人だ」
「そんな奴らが何で…」
「私達が協定を結んだからよ」
ほむらが答える。
「ほむら…」
「さっきの続きを話すわ。ソウルジェムの濁りが限界に達する時、ソウルジェムはグリーフシードへと変化して私達は魔女となる」
「冗談、だよね?」
「ふざけんな!そんな話聞いてねぇぞ!」
「それはそうさ、聞かれなかったからね」
いつの間に何処から入ってきたのか、キュウべえが現れる。
「キュウべえ!あんた、あたし達を騙したの!?」
「騙すとは人聞きの悪い。僕はきちんと魔法少女になってくれとお願いした筈だよ」
「だからって何でこんなこと…」
「やれやれ、只の人間と同じ壊れやすい体のままで魔女と戦ってくれなんて、とてもお願い出来ないよ。君たち魔法少女にとって、元の体なんていうのは外付けのハードウェアでしかないんだ。君たちの魂には、魔力をより効率良く運用出来る、コンパクトで安全な姿が与えられている」
キッとキュウべえを睨み付けるさやかと杏子。
キュウべえの話を聞き、恐怖に震えるまどか。
あまりの情報量により、オーバーヒート寸前のゆま。
「君たちの魂を抜き取ってソウルジェムに変える。それが僕達の役目さ」
「酷いよ…そんなの、あんまりだよ…」
「ほむらっていったよな。あんたはこの事を最初から知っていたのか?」
杏子がほむらに聞く。
「ええ。全て」
「どうやら、マミたちは暁美ほむらと美国織莉子達から全て聞かされたようだね」
「キュウべえ、ほむらちゃん達の言ってること、本当なの?」
「訂正するほど間違ってはいないね」
「ねぇ、つまりどういうことなの?」
ゆまがこの場の全員に聞く。
「つまりあたし達はいずれあの魔女になっちまうって訳だ」
「魔女に…」
「まどか、これが貴女の憧れていたものの正体よ」
「どうにかならないの…?」
「無理よ。一度魔法少女になった者はもう二度と、普通の人生を歩むことは出来ないわ」
そこに巧くまどかに取り入ろうとするキュウべえ。
「だけど鹿目まどか。君なら彼女達の運命を救うことが…」
キュウべえがそこまで言いかけたとき、キュウべえの体に一瞬で無数の穴が空いた。
「黙りなさい、インキュベーター」
杏子とゆまは一瞬で起きた光景に驚く。
「この一瞬で…!」
「私の家なんだけど…」
「やれやれ。僕の体は無数にあるとはいえ、無意味に潰されるのは困るんだよね。もったいないじゃないか」
しかし、別のキュウべえが現れ、ほむらに撃ち抜かれた自分の体を食べる。
「自分で自分を食べるの…?」
「気味悪りぃ体だな」
「だけど暁美ほむら。今の君の攻撃で君の魔法が大体わかった。君の魔法は時を操る魔法だね。自分以外の時を止め、僕に銃弾を発射する。避けるのは困難だ」
「お前、時を止められるのか」
「瞬間移動のからくりはそれなのね」
仲間に自分の魔法が知られるが、一切動揺しないほむら。
「そうよ、私の魔法は時を操る。あなた達の目論見は全て知っているわ」
「なるほど、君が鹿目まどかの契約を阻止する理由。それが理解できた。君は時間遡行が出来るようだ。そして君は鹿目まどかを失ったことから未来で僕と契約し、この時間に戻ってきた。出なければ、僕が君と契約した記憶がないなんてことはあり得ない」
「まあ、間違っていないわ。…丁度良い機会だから話しておくわ、私が魔法少女になったきっかけを」
「ほむらちゃんの…過去?」
「私は始め、病気で体が弱かった。この見滝原中学校に来たときまどかは私に話しかけてくれたわ」
ほむらは自分の過去を話していく。
魔女の結界に囚われた自分を当時魔法少女だったまどかとマミが助けてくれたこと。
二人がワルプルギスの夜に挑み、敗れ死んでしまうこと。
まどかとの出会いをやり直したいと願い、魔法少女になり、時間を遡ったこと。
戻った先の時間でまどかと共に魔女を倒していくこと。
ワルプルギスを倒したが、まどかが魔女になってしまったこと。
さらに時間を遡り、皆に魔法少女の信実を伝えようとするが誰も信じてくれないこと。
さやかが魔女になり、信実を知ったマミが杏子を殺し、まどかがマミを殺し、仲間同士がバラバラになったこと。
まどかと二人でワルプルギスに挑み、二人一緒に魔女になろうした時、まどかが自分にグリーフシードを使い、魔法少女になる前のバカな自分を止めて欲しいと頼まれ、まどかのソウルジェムを撃ち砕いたこと。
もう誰も頼らないと決めたこと。
何度も遡り、この時間軸でヴァンと出会い、ヴァンに全てを賭けてみたこと。
「ようやくここまで来た。誰一人死なず、それどころか私よりもイレギュラーな男が良い結果を生み出して…」
気がつけば、ほむらの目には涙が浮かんでいた。
「私はもう、これ以上貴女が傷つくのを見たくない!なのに貴女は誰よりも優しくて、強くて、どんなに警告しても、阻止しても貴女は契約してしまう…!」
悲痛に叫ぶほむらの声はいつものクールさが無くなっていた。
「お願いだから、私にも貴女を救わせてよ!何で貴女ばかりそうやって全て背負おうとするの!?私は…」
そこまで言うとまどかはほむらを抱き締める。
「ま、どか…?」
「辛かったんだね。ごめんね、ほむらちゃんの想いに気付いてあげられなくて」
「まどかぁ……」
まどかはキュウべえを見据える。
「私、絶対魔法少女にはならない。あなた達の思い通りになんかならない!」
「いいのかい?まどかが契約しなければ、きっとこれからやってくるワルプルギスの夜に勝つことは難しいだろう」
「だってほむらちゃんは私のためにこんなに傷ついて、頑張ってくれているんだよ?なのにあなたは何も感じないの?マミさんやさやかちゃん達を騙して、ほむらちゃんを苦しめて、何も思わないの!?」
「生憎だが、僕たちには感情というものがない。それに、一つ弁解させてもらうと、何も僕たちは君たち人類に対し、悪意を持っているわけじゃない。やむを得ない事情が、こういう結果を招いているんだ」
「事情って、何…?」
「全てはこの宇宙の寿命を延ばすためなんだ。君たちは、エントロピーという言葉を知っているかい?」
「聞いたことはあるけど、詳しくは…」
「私には必要のない情報だね」
「ええ、知っているわ」
「知らねぇ」
「ゆまも」
まどかはヴァンを見る。
「知らん」
気のせいか少しずつ不機嫌になっている気がしている。
(そういえばヴァンさん、ほとんど喋っていない…)
ただ黙ってキュウべえの話を聞いているだけである。
「簡単に例えると、焚き火で得られる熱エネルギーは、木を育てる労力と釣り合わない、ってことさ。エネルギーは形を変換するごとにロスが生じる。宇宙全体のエネルギーは目減りしていく一方なんだ」
まどかはヴァンを見るが表情が見えない。テンガロンハットで隠れてしまっている。
「だから僕たちは、熱力学の法則に縛られないエネルギーを捜し求めてきた。そうして見つけたのが、魔法少女の魔力だよ」
「つまり、あんたは一体何なのさ?」
杏子がキュウべえに聞く。
「僕たちの文明は、知的生命体の感情をエネルギーに変換するテクノロジーを発明した。ところが生憎、当の僕たちが感情を持ち合わせていなかった。そこでこの宇宙の様々な異種族を調査し、君たち人類を見出したんだ。人類の個体数と繁殖力を鑑みれば、一人の人間が生み出す感情エネルギーは、その個体が誕生し成長するまでに要したエネルギーを凌駕する。君たちの魂は、エントロピーを覆すエネルギー源たり得るんだよ」
淡々と述べていくキュウべえ。それについていけているものは極僅かしかいなかった。
「取り分け最も効率がいいのは、第二次性長期の少女の希望と絶望の相転移だ。ソウルジェムになった君たちの魂は、燃え尽きてグリーフシードへと変わるその瞬間に、膨大なエネルギーを発生させる。それを回収するのが、僕たちインキュベーターの役割だ」
ほむらたちから大体は聞いていたマミだったが、それでもそのショックはかなり大きいものだった。
「そんな…私たちはあなた達にとって道具でしかなかったの…?」
「ふざけんな…あたしたちはあんたらの玩具じゃないんだぞ!!」
「この宇宙にどれだけの文明がひしめき合い、一瞬ごとにどれほどのエネルギーを消耗しているかわかるかい?君たち人類だって、いずれはこの星を離れて僕たちの仲間入りをするだろう
。その時になって、枯れ果てた宇宙を引き渡されても困るよね?長い目で見れば、これは君たちにとっても得になる取引のはずだよ」
「馬鹿言わないで……」
そう言ったのはさやかだった。
「弁解になんかなってない…。あんたたちは分けわかんないこといってそうやって他の子たちも騙してきたんでしょ、ずっと」
「騙す、という行為自体、僕たちには理解できない。認識の相違から生じた判断ミスを後悔するとき、何故か人間は他者を憎悪するんだよね」
「あんたは…!」
「君が魔法少女になったのは上条恭介の腕を治したかったからじゃないのかい?君の願いは叶った。なのに君は僕を騙したという。わけがわからないよ」
「あたしを、あたしたちをゾンビみたいにしておいて、最後は魔女になる?それが宇宙の寿命を延ばす?ふざけんな!」
「何をどう言ったところで、君の魂はソウルジェムでいずれは魔女になる。それは紛れもない事実だ」
「…っ!」
「君が魔女になりたくないのなら絶望しなければいい。まあ不可能だとは思うけどね」
「……あたし、バカだ。恭介の腕を治して、マミさんと同じ魔法少女になって意気込んで、舞い上がって…」
さやかが立ち上がり玄関に向かう。
「さやか!何処に行くんだ!」
「あたしたちはいずれ魔女になるんでしょ?なら、皆に迷惑が掛からない所に行く…」
「おい、待てって!」
さやかはマミの家から出て行ってしまう。
追いかけようとする杏子。すると彼女の足に何かぶつかる。
「何だこれ…」
「多分、上条君から貰った物じゃないかな」
まどかが答える。
「あの坊やからのか…。届けてやらねぇとな」
「ゆまも!」
そう言って杏子とゆまも家を出る。
「やれやれ、少し事実を言っただけでこれだ」
「私、あなたの事を友達と思っていたのに…」
マミがキュウべえに失望する。
「あなたの言っていることが理解できない…」
まどかも静かな怒りを向ける。
「これが、インキュベーターよ」
ほむらが辛そうで悔しそうな表情をする。
「君たち人類の方こそ、僕には理解に苦しむなぁ。今現在で六十八億人、しかも四秒に…」
次の瞬間、キュウべえの体が真っ二つになった。
「うるせぇ」
キュウべえを真っ二つにしたのはヴァンだった。
「さっきから聞いていればエネルギーだの宇宙だ寿命だのわけ分からねぇことばかり言いやがって。魔法少女のシステムは大体分かった。だが俺はそんな与太話を聞きに来たわけじゃねぇ」
「ヴァン…」
「与太話ではないよ、全て本当のことだ。さっきも言った通り、僕たちはこの宇宙の…」
「知ったことか、だったら証拠を見せやがれ!」
「無茶を言うね…。いいだろう、知りたいんだったら見せてあげよう」
キュウべえの目が妖しく光る。
「ヴァン!」
「ヴァンさん!」
ほむらとまどかが止めようとするがヴァンは奇妙な術にかかる。
「うおっ!何だこりゃ!?」
「ヴァン、このまま何もせずに時代が進めば宇宙はこうなる」
その光景は宇宙が崩壊していき、生き物が住めなくなっていくものだった。それは正に、絶望の世界と呼べるものだった。
「……」
「分かるかい?君にも分かりやすくしておいたんだけど…」
「成る程、お前たちの考えていることはよく分かった。伝えたいこともな…」
「そうかい?なら…」
ヴァンは蛮刀を振るい、奇妙な光景を斬り裂く。
「俺はお前たちが気に入らない!」
キュウべえは首を傾げる。
「何故だい?君もあの光景を見ただろう。とても生きていられない」
「お前の見せているものは、ただのまやかしだ、いくらでも変えられる。それにな…」
「それに?」
「俺はあいつらを利用したお前らがムカつくんだよ!!!」
「ヴァン…」
ほむらがヴァンを見る。その表情は色々なものが含まれていた。
「わけわかんねぇことばっかり言いやがってあいつらを惑わして、利用して、それでお前らは用済みになったらあいつらを見捨てんのか。性質悪りぃんだよお前のやり方は!あいつらは真っ直ぐに素直に生きてんだ。お前らとは違って、いつか滅びるからってビビッて他人に頼ってるわけじゃねぇ。あいつらだっていつ死ぬかわからねぇ状況で戦ってんだ。そこにお前らの事情を持ち込むんじゃねぇよ!!」
「ヴァン、僕の話を聞いていたかい?」
「あいつらの話を聞け!!」
蛮刀を振りかざし、キュウべえを斬る。
「無駄だと知っているだろう?」
「うるせぇ!」
現れたもう一体のキュウべえを斬り捨てる。
「やれやれ、どうやら彼はバカのようだ」
「残念ね、多分、元からよ」
そう言ったほむらの顔は、笑っていた。
「ほむらちゃんが笑った…」
「ヴァンの人柄がほむらを変えたのかな?織莉子」
「多分そうよ。まあでもあのバカさだと、笑いたくもなるわね」
「ここ、私の家なんだけどなぁ…」
マミのリビングにキュウべえの死体が増えていく光景に苦笑いするマミ。
「ありえない、理解不能だ。この状況で笑顔が出るなんて…」
「それはお前らがあいつらの事をきちんと知らねぇからだ。俺だってあいつらの事はよく知らねぇ。だけどな、あいつらは前向きに生きてんだ。前向きに生きてる奴らの邪魔すんじゃねぇよ!」
キュウべえは迫りくるヴァンの刀から逃げるのをやめる。
「…そうか、ではまどか。君たちはヴァンのことを知っているかい?」
「…?知らないけど…」
「そうか、では教えてあげよう。ヴァンがどこから来たのか」
「…っ!」
キュウべえの目が再び妖しく光った。
ウェンデイ「そろそろシリアス展開になってきたわね…」
カメオ「なのにこっちときたらいつも変わらずのんびりやっていますよ…」
ウェンデイ「あ~あ、こっちにも何か変わったことがあればいいのに。そうは思わない?カメオ」
カメオ「それならちょうどいいところに結界が」
ウェンデイ「あらほんと、魔女の結界よ。グロいわね」
カメオ「そんなこと言ってる場合じゃないですよ!下手すれば死んでしまいますって!」
ウェンデイ「最悪、カメオを盾にすれば何とかなるわ!」
カメオ「うわー!後ろ後ろ!」
ウェンデイ「あら?」
犬の魔女「キヒヒヒヒ」
ウェンデイ「ぷよぷよするわね、まるでゴムみたい」
カメオ「ちょっと、食べられそうですって」
???「させないわ、ティロ・フィナーレ!」
犬の魔女「キヒヒヒ」ズドーン
???「危ないところだったわね、でももう大丈夫」
カメオ「うわーお、この出るとこ出てるナイスバディな女性は」
マミ「怪我はないかしら?」
ウェンデイ「大丈夫ですよってあれ?大きい割には立体感がないような…」
カメオ「あらあ~ら、これまたペラペラですわ」
マミ「知ってしまったのね、そんな私の名前はマミさん99!」
カメオ「マミさん99!?ってこれまたどこかで聞いたことのあるような名前が…」
ウェンデイ「99センチのバストともう一つは…?」
マミ「99個の必殺技よ!」
ウェンデイ「期待した私がバカだったわ…マミール・面倒ささん」
マミ「何なのその名前!?」
ご意見、感想お待ちしております。