バカが見滝原にやってくる   作:クルクル舞朱雀

6 / 25
祝☆お気に入り件数30突破!


今年最後の投稿です。
次話は1月8日までに投稿したいと思います。




Episode5 幸せのありか

ヴァンがVの字に蛮刀を振るうと、空から白いロボットが落ちてきた。

 

「へ?」

「何なの…あれ…」

「凄い……」

「ヴァンさん…?」

 

まどか達は状況があまり上手く飲み込めないでいた。

ヴァンはその落ちてきたロボット、いや、ヨロイに乗り込んだ。そして蛮刀を操縦室の中に立てる。

 

「ウェイクアップ、ダン!」

 

ダンと呼ばれたヨロイは、動き始める。

シャルロッテに向かって縦に大刀を振るう。しかし、危険を察知したのか、シャルロッテは身を翻し避ける。

しかしダンの攻撃はそれだけでは終わらない。すぐさま、大刀を右斜め上へ振るう。

シャルロッテは、急にやってきた白い巨人が刀を持って斬りかかって来たので、上手く反応できずにいた。

そして、遂に攻撃が当たる。掠った程度だが、しかしそれでも確かにダメージを与えていた。

 

「つぇぇあ!」

 

追撃をやめること無く攻めるダン。対してシャルロッテは回避に専念するしかなくなっていた。

 

「凄い…これならあの魔女を倒せる!」

 

さやかが目を輝かせて言う。

 

「あれがヴァンさんの言っていたヨロイ…」

「魔女と互角以上に戦えるなんて…」

 

マミとまどかはその戦いに釘付けになっていた。

 

(これならあの魔女にも勝てるかもしれない…!)

(…やはり彼はとびっきりのイレギュラーだ。どうしたものか…)

 

シャルロッテは苛立ちが募ってきていた。そして隙をみて、ダンの頭部に思い切り咬みついた。

しかし、ダンの装甲はその程度では掠り傷程度にしかならない。

 

「いきなり咬みついてくるなよ…ちょっとビックリしちまったじゃねぇか!」

 

シャルロッテは逆にヴァンの怒りを買ってしまった。

ダンは頭部に咬みついているシャルロッテの頭を殴り、引き離した。

 

「さあ、覚悟しな!」

 

ヴァンはダンを一気に加速させ距離を詰める。

そして大刀で斬りつけ、突き刺す。そのまま刃を上にし、斬り上げると同時に高く飛び上がる。

下には満身創意のシャルロッテ。それに目がけて大刀を腕に装着し一気に降り下ろす。

 

「いっけぇー!やっちゃえ!」

「さやかちゃん、落ち着いて…」

 

「チェェェーーーストォォォ!!」

 

その勢いよく降り下ろされた大刀はシャルロッテを真っぷたつにする。

 

「お前の夢は、終わりだ」

 

シャリン。

 

ヴァンの帽子の輪っかが鳴ったと同時にシャルロッテは消滅した。

 

「やったぁぁー!」

 

さやかが喜ぶ。

 

「凄い…凄いよ!」

 

ヴァンはダンから降りて、ダンをベースへ戻す。

するとダンは変形して、上に上がっていく。そして魔女の結界も消えていく。

「あ…帰っちゃった」

 

さやかが残念そうに呟く。

戻ってきたヴァンはマミの所に近づく。

 

「おい、大丈夫か」

「ヴァンさん…」

「心配ないわ。致命傷を負ったわけではないから」

 

かわりにほむらが答える。

 

「それと貴方がもっているグリーフシードを出して」

「これか?魔力がどうたらこうたらって言ってたな」

「それを巴マミのソウルジェムにかざすわ」

「借りを作っちゃったわね」

「それ程の事ではないわ」

 

マミのソウルジェムは黒く濁っていた。

 

「あれ?マミさん、魔法を大して使ってなかったのに…」

さやかが不思議に思い、呟く。それに対し、ほむらが答える。

 

「…濁りは自分の心が不安定でも溜まるの。恐らく巴マミは自身が死の危険に晒されてしまったためにこうなっているわ」

(これぐらいなら少し話しても問題なさそうね)

 

そう言いながらマミのソウルジェムを浄化し終えると、マミの意識は無くなった。

 

「マミさん!?」

「大丈夫だよ、マミは安心して寝ただけだから」

 

キュウべえがまどか達を安心させる。

 

「無事に魔女も倒せたことだし、私は帰るわ」

 

そう言ってほむらは回れ右をする。しかしヴァンに止められる。

 

「待て。ほむほむ」

「…何かしら?」

「こいつを家に運ぶの手伝ってくれ。俺だけだったらどう見ても犯罪だろ」

「は?」

 

ほむらの口があんぐりと開く。

 

「あははは、そりゃ不味いよねー。女子中学生の家に怪しい男が女子を連れ込むなんて。転校生、手伝ってやれば?」

「なっ!?」

 

さやかは人事のように話す。

 

「うん…私もその方が良いと思う」

「近所のおばさん達に変な目で見られるのはもう勘弁だからな」

 

ほむらは確かに面倒を起こされるよりはマシだと判断し、仕方なくヴァンと共にマミを家に運ぶことにした。

 

30分後、マミを背中に背負ったヴァンと付き添い人のほむらは、何とか職質をされることなくマミの家に着いた。

鍵を開け、中に入る。そしてほむらがマミをそっとベッドに寝かせた。

そして役目を終えたほむらは帰ろうとするが…。

 

「まだ帰るな」

「……何故かしら?私の役目は終わった筈よ」

「何言ってんだ。このままあいつが起きなかったら誰が飯を作るんだ」

「………分かったわ。もう少し居る事にするわ」

 

ほむらは頭に血が上りそうなのを堪えた。

 

「貴方、料理出来ないの?」

「やったことない」

 

即答である。

ほむらは、流石に人の冷蔵庫を開けるわけにもいかず、どうしようか考えていた。すると良いことを思いついた。

「ヴァン、夜の九時になっても巴マミが起きなかったらコンビニで何か買うけどいいかしら」

 

夜の九時までにはあと三時間程ある。

 

「わかった」

 

そう言うと、静寂が訪れる。

こんな展開前にもあったなとほむらはひしひしと感じていた。

四十分くらい経っただろうか。ヴァンは暢気に窓の外を見ている。

 

(気楽なものね…)

「…貴方とこうして話すのはあの日以来ね」

「そういやそうだな」

「今日の事感謝しているわ。話を聞いてくれてありがとう。おかげで巴マミを死なせずに済んだ」

「そりゃあお世話になってるんだからな。助けるのは当然だろ」

「そう……」

「そういやお前、何であの魔女が危険だって知ってたんだ?」

「…分かるのよ、私には。色々と…」

 

曖昧な答えを出すほむら。

その姿はどこか悲しそうに見えた。

ほむらはヴァンにお願いする。

 

「ヴァン、鹿目まどかを魔法少女にさせないようにして。お願い」

「何でだ?あいつがなりたいんだったらさせればいいんじゃないか?」

「駄目なの!絶対に…!」

 

必死にそれを否定するほむら。

 

「…何かあったのか?」

「……」

「何か言いたそうじゃないし、追求しねぇよ」

「…助かるわ」

 

ほむらは奥の部屋を見る。

 

「巴マミも起きているようだしね」

 

そこにはマミが立っていた。

 

「気づいていたの」

「大丈夫なのか、体は」

「ええ、おかげさまで。それで暁美さん、私たちに話してくれないのかしら。悩みがあるなら聞くわ。同じ魔法少女なんだもの」

 

その言葉を聞き、ほむらは一瞬目を見開く。

 

「意外ね、あなたなら「私のいない間にヴァンさんを変な道へと誘わないでくれる?」と言うと思ったのだけれど」

「その手には乗らないわよ。あなたはいつもそうやって他人を信じようとしない。だから今日みたいに私に拘束されてしまう。まぁ私も暁美さんの言うことを聞いていればこんなことにはならなかったんだけどね」

「……」

「よく考えれば、あの時私を止めようとしたあなたは私の身を案じてくれているように感じたわ」

「…!違うわ、私はただ…」

「そしてさっきの話を聞いて思ったの。別に悪い子じゃないんだってね。ヴァンさんのおかげね。ヴァンさんが暁美さんと話していなかったら、私今でもあなたのことを敵視していたわ」

「暁美さん、あなたは少し不器用なだけなの。だから私たちにも話してくれないかしら」

「…私はもう誰も頼らないって決めたの。今更…」

「それは私が頼りないから?私では力不足なの?」

「そうじゃないわ。私が望んだ願いとあなたの理想が合わない。それだけよ」

「あなたの願いって…?」

「……鹿目まどかを守りたい。鹿目まどかを魔法少女にさせずに。それだけよ」

「その理由は?」

「…言えないわ」

「それは絶対に?」

「ええ」

 

二人はしばらくお互いの顔を見る。

 

「…しょうがないわね、今日は諦めることにするわ。無理に聞いても険悪になるだけだものね。けど暁美さん、忘れないでね」

「え?」

「私はもうあなたを敵視していないわ。同じ魔法少女、仲間よ。あなたが困っていたらいつでも私たちが助けてあげるから」

「っ!」

「おい、俺もか?」

「仕事の内容、忘れたの?」

「…そうだったな」

 

そう言うとマミは立ち上がり台所へと向かう。

 

「さて、今日はもう遅いからご飯食べていって。嫌とは言わせないわよ?」

「お、ようやくか」

「…頂いていくわ」

(こんな状況、今までには一度もなかった…。ヴァンがいたからというの?…この時間軸ならもしかしたら…)

 

数十分後、マミがシチューを持ってくる。

 

「はい、出来たわよ~」

「良い匂いね」

「調味料」

「はいはい、持ってきてるわよ」

「巴マミ、あなたまさか…!?」

「安心して、シチューに合う物を持ってきたから」

 

そう言って胡椒、バジル、塩、七味を取り出すマミ。

 

「それにしても七味は…」

 

早速かけるヴァン。

 

「辛ーーーーーーーーーい!!!」

「もう何も言わないわ」

「くす、暁美さんの反応、面白いわ」

(これが普通の日常だったらどんなにいいことか…)

(絶対に手に入れて見せる!まどかのいる世界を…!)

 

食後、ほむらは家に帰っていく。

 

「美味しかったわ、巴マミ」

「それは良かったわ」

「それと先ほどの話だけど…考えておくわ」

「え?」

(もう一度だけ、信じてみようかしら)

「それじゃ、お世話になったわ」

「え、ああ、こちらこそ…」

 

バタンと扉が閉まる。

 

「暁美さん…」

 

思わず微笑むマミ。

 

「どうした?変な顔して。何かあったのか」

「ヴァンさん?少しはデリカシーを持ってほしいわ」

「…すみません」




ガン×ソードさん☆マギカ


ウェンディ「ねえ、見た?」

カメオ「はい、見ました」

ウェンディ「ダンが動いたわよ!やっぱヴァンは世界を救ったヒーローよ~~!」

カメオ「私としてはあの無職のニート、ヴァンがきちんと働いていることに驚きなんですが…」

ウェンディ「きちんとヴァンも成長しているということよ!私のおかげね~!」

カメオ「それは無いと思いますよ姉さん。姉さんがやったことって、お嫁さん宣げ…」

ウェンディ「カメオの亀~~~!!!」バンバーン

カメオ「痛~~い、そんなバンバン撃たないでくださいよ~弾の無駄遣いですよ」チーブシャー

ウェンディ「いいのよ、どうせ自動で増えていくし」

カメオ「あの銃どういう仕組みになっているんですかねぇ?」

ウェンディ「気にしたら負けよ!さあ、気晴らしにもう一回いくわよ~~!」

カメオ「や~め~て~!」

感想、ご意見、お待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。