バカが見滝原にやってくる   作:クルクル舞朱雀

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遅れてしまって本当にごめんなさい!!!

今回はストーリーを進めるのに手間取りました。

…さらに実はファントムオブキルでガチャ回していました。ごめんなさい。


今回はあの子がでるよ~!


Episode6 新たな可能性

見滝原中学校の屋上でまどかとさやかの二人は、昼御飯の弁当を開けようとしていた。

 

「さぁ、お待ちかねのお昼タイムだーー!」

「今日のおかずは何かな?」

「遅れてしまってごめんなさい」

 

マミがやって来る。

 

「マミさん!」

「よっ、待ってました!」

「今日は私だけじゃないんだけれど、良いかしら?」

「…?別に良いですけど」

「ありがとう。良いそうよ」

 

そう言うと階段から一人の少女が現れる。

 

「ほむらちゃん…」

「転校生…!」

 

二人は驚いた顔でほむらを見る。

 

「……お邪魔だったかしら」

「…!そんなことないよ!」

「いや、少しびっくりしたけど。あんたが混ぜてって言うなんて思わなかったから」

「そうね。私でも驚いているわ」

「でもほむらちゃん、どうして急に…」

「魔法少女としての付き合いも必要だと思って。でもまどか、貴女だけは魔法少女にさせないわ」

「そこはブレないんだ…」

「じゃあそんなこんなでお昼にしましょうか」

 

マミが話題を切り替える。

マミは弁当の蓋を開ける。中身は玉子焼きとミニトマト。

そしてアスパラを豚肉で巻いたものと炊き込みご飯だった。

 

「うわぁ、マミさんのお弁当すごく美味しそう!」

「ふふ、ありがとう。鹿目さんのはどんなお弁当かしら」

 

まどかも蓋を開ける。

 

「あっ、ハンバーグだ。ポテトサラダも入ってる」

「あら、すごく美味しそうじゃない」

「まどかのパパの弁当は絶品なんだよなぁ」

「そういう美樹さんのはどうかしら?」

「あっ、いやぁあたしのはちょっと…」

 

さやかが口ごもる。

 

「もしかして手作り?」

「はい…しかも大分焦げちゃって…」

 

諦めたように蓋を開けるさやか。その中は少し焦げ茶色の唐揚げがあった。

 

「本当だ、焦げてる…」

「確かに焦げてるわね」

「うぅ…あんまり見ないで下さい」

「意外と不器用なのね」

 

ほむらがまじまじと見る。

 

「う、うるさい!今回は偶々失敗しただけだ!そういうあんたのはどうなのよ」

「もちろん、完璧に仕上げてあるわ」

 

自信満々に蓋を開けるほむら。

その中は色とりどりの野菜が主役を張っていた。

 

「これは…」

「チンジャオロースね…」

「す、すごい…」

 

その出来映えは正に完璧であり、お肉と野菜の比率も上手く取れていた。

 

「美味しそう…」

「本当ね…。良い匂いだわ」

「悔しいけど、あたしの敗けだわ…」

「良ければ少し分けてあげるけど…」

「あら、いいの?じゃあ私のアスパラ巻きをあげるわね」

「ありがとう、頂くわ」

 

そう言っておかずを交換する。

 

「あの…私も良いかな?」

「あたしもあたしも!」

「わかったわ。皆均等に分けるから」

 

そう言っておかずを分けっこする昼食。それはほむらにとってなつかしい光景だった。

 

(またこうしてみんなとご飯を食べられるなんて…)

「どうしたの、ほむらちゃん?」

「何かボーッとしてるけど」

「もしかして口に合わなかった?」

「いいえ、そうではないわ」

「そう?ならいいんだけど」

(今までのことを整理すると、まずは巴マミを生存させることが出来た…。それも今までには無かった形で)

「おーい、転校生?」

「まただ…」

(この原因は恐らくヴァン。彼の存在がこの結果をもたらしたと考えていい。つまり巴マミが死亡する運命をねじ曲げた。となると残った問題は三つ)

「ごめんなさい、少し考え事してたの」

「本当、転校生は不思議ちゃんだよね~」

「そうかしら」

「美樹さん、あまり敵視しないであげて。彼女は自分だけの為に行動していた訳じゃないの」

「もう大丈夫ですよ。マミさんの危険を知らせてくれたんだし。前みたいにつっかかったりしませんよ」

(…!美樹さやかの敵意が薄れている!しかもこんな短期間で…)

 

さやかはほむらの驚いた顔が気になったのか話しかける。

 

「どしたの?そんなに嬉しかったの?」

「え、ええ」

「ありゃま、意外と素直なとこあんのね」

(いける!この調子でいけば!となれば益々ヴァンの協力は必要になる。…そろそろ彼女にも接触しなくちゃ)

 

そんなこんなで久々のまどか達とのふれあいは、ほむらの心に安らぎを与えることが出来た。

 

一方その頃、ヴァンはというと…。

 

「一体何だ、何で俺を呼んだんだ」

 

上条恭介の病室に居た。

 

「それは近くにヴァンさんが彷徨いていたからだけど」

「ただの散歩だ」

 

本当は魔女の結界がないかパトロールするようにマミに言われたのだが、本当の事を言う訳にもいかず、ヴァンはただの散歩と言った。

 

「病院を散歩するなんて変わってるなぁ」

「…俺がどこ歩こうと勝手だろ」

「まあそうだね」

 

少しの間、沈黙が訪れる。

やがて、恭介が口を開いた。

 

「ねぇ、ヴァンさん」

「何だ」

「僕には夢があったんだ。プロのバイオリニストになるっていう夢が」

「……」

 

ヴァンは顔を上げず黙って聞いている。

 

「でもその夢が叶えられなくなったんだ。たった一つの事故で。酷いよね、神様って。そんなささやかな夢すら叶えさせてくれないなんて」

「…………」

「ヴァンさん、もう諦めた方がいいのかな?」

「……お前の気持ちはどうなんだ」

「え…?」

「お前はどうしたいんだ」

「僕は…」

「俺はお前の夢を諦めさせる権利はないし、お前の夢を決めさせる権利もない。だから、自分の夢くらい自分で決めろ」

「……」

「じゃあな、じっくり考えな」

 

そう言ってヴァンは病室を出る。

 

「僕は……」

 

一人残された恭介は自分の心に聞いてみるのだった。

 

「どうしたんだい、ヴァン。君がそんな台詞を言うなんて」

 

ヴァンの前にキュウべえが現れる。

 

「さあな。ただの気紛れだ」

「へぇ、珍しいこともあるもんだ」

「それより良いのか、あいつらの所に行かなくて」

「勘弁してほしいな。今行ったら暁美ほむらに殺されるじゃないか」

 

キュウべえは相変わらずほむらの事を良く思っていないようだ。

 

「別に困らないだろ」

「グリーフシードの回収はどうするんだい?」

「ああ、そうか。それもあったな」

「所で君のヨロイ、ダンと言ったかい?一体あれは何なんだい?」

「エレナの作ったヨロイだ」

 

少し違う回答が帰ってくる。

 

「いや、そうじゃなくて。あんな技術見たことないよ。お菓子の魔女を圧倒できるなんて。上から降ってきたけど何処からやって来るんだい?」

 

キュウべえは興味津々に聞いてくる。

 

「知らん。ダンは呼べば来るんだ。何かガドヴェドが昔説明してたが……忘れた。まあとにかく呼べば来るんだ」

「わけがわからないよ」

「俺も分からん」

 

キュウべえは聞くだけ無駄だと悟ったのか、聞くのを諦めた。

 

「さてと、僕はそろそろ行くよ」

「そうかい、またな」

 

ヴァンはキュウべえと別れるとまたフラフラと歩き出す。

 

「日が暮れるまではまだあるな」

 

暫く歩いていると、ヴァンはボロボロの教会に辿り着いた。

 

「随分ボロボロだな」

 

ヴァンは近くにあった瓦礫に腰掛ける。

そして、昼なのでマミ特製の味のバランスが整ったごちゃ混ぜ弁当を開けた。

 

「頂きますっと」

「美味ーーーーーい!!!」

「おい、そこはあたしの場所だ」

 

ヴァンが弁当を食べようとしたとき、教会の入り口から声が聞こえた。

 

「んぁ?」

 

口にご飯を頬張りながら顔を上げるヴァン。

その視線の先には、赤い髪をポニーテールでまとめた水色のパーカーを着た少女が居た。

 

「そこはあたしの席だって言ってんだろ」

「俺が先に座ってたんだ。悪いがそれは譲れねぇな」

「…おいおっさん。怪我しないうちにさっさとどきな。じゃないと痛い目みるぜ」

「嫌だ」

「あたしは警告したからな」

 

そう言うと赤い髪の少女は何もない場所から先端が赤い槍を出してヴァンに襲いかかる。

 

「…!?」

 

ヴァンは咄嗟に蛮刀を出し、受け止める。

 

「なっ!?」

 

少女は急に伸びた蛮刀に驚く。

 

「ったく、危ねぇじゃねぇか。急に斬りかかってきてよ…。危うく死んじまうところだったじゃねぇか!」

 

ヴァンが押し返す。

幸い、弁当はギリギリ食べ終えたようだ。

 

「何だよあんた。その変な刀も。ただ者じゃねぇな」

「お前こそ、その変な能力魔法少女ってやつか」

「…!!?」

 

少女はまたまた驚く。

 

「へぇ、あんた何処で知ったんだい?」

「白猫とくるくるとほむほむと…まぁこれぐらいか」

「白猫はキュウべえだとして、くるくるは…マミぐらいかこの街じゃそんな髪型してるやつ。ほむほむは知らねぇけど」

「くるくるを知ってんのか」

「まあね」

(それにしてもマミの奴、彼氏選ぶんだったらもうちょいマシな男選べよな…)

「まあ、どうでも良いけど!」

 

そう言って少女は再び槍を振るってくる。

 

「またいきなりかこいつ!」

 

ヴァンは少女が振るう槍を丁寧に払っていく。

しかし、払った槍が曲がり再び襲いかかってきた。

 

「っ!」

「へへん、どうだいこの多節槍の猛攻は」

「調子乗るのもいい加減しろ!」

 

ヴァンは蛮刀を槍に絡め動きを封じる。

 

「何!?」

「少し落ち着け」

「しまった…!……何てね」

 

少女は一度槍を仕舞い、そして再び槍を出した。

そしてヴァンに向かって突く。

 

「てめぇ、ズリィぞバカ!」

「はん、賢い方が勝つんだよバカ!」

「バカバカうっせぇぞこのバカ!」

「バカ言う方がバカなんだよ!バカ!」

「てめぇは…」

「お前は…」

 

「「引っ込めバカ!!!」」

 

二人は激しい攻防を繰り返す。

しかし二人の体力は限界になってしまった。

 

「ハァハァ、チッ、余計な体力を使わせやがって」

「それは、ハァハァ、こっちのセリフだっつうの、ハァハァ。大体、何なんだよ。あたしと互角に戦うって」

「時間を食った。俺は帰って寝る!」

「待ちな」

 

帰ろうとするヴァンを少女が止める。

 

「何だ」

「佐倉杏子だ」

「は?」

「あたしの名前だよ。覚えておきな、おっさん」

「おっさんじゃない。ヴァンだ。人呼んで、見滝原の彷徨く防人、ヴァンだ」

「ん、覚えておいてやるよ」

「ああ、じゃあな杏子」

「ヴァン、いつか決着を着けるからな」

 

こうして二人は別れた。

二人が再開するのは意外と近いかもしれない。

 




ウェンディ「とりあえず作者は一度懲らしめておく必要があるわね」

カメオ「今回ばかりは異論はありませんよ姉さん」

ウェンディ「そうよ!絶対にメッツァメッツァにしてやるわ!本来なら、後書きにカルメン99を出す予定が無くなってしまったのよ!」

カメオ「これは重罪ですね」

ウェンディ「作者の強制終了は今回はぶっ壊してやったわ」

カメオ「これでもう逃げられませんね」

ウェンディ「カメオ、準備はいい?」

カメオ「はい、いつでも」

ウェンディ「それじゃ、いくわよ」

ウェンディ&カメオ「チェェェーーーストォォォ!!!」

作者「私の金が散っていく、私の犯した罪と共に…」

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