魔法少女リリカルなのはStrikerS ENEMY Side 作:トータス
それを、こちらで再現してみようかと・・・
ハジメテノ、節分!?
ミッドチルダ・管理局・体育室
『皆ぁー! 用意は良いかな!?』
舞台の上、更に大きな台の上に乗り、何やら大きな籠を持ったリンディ提督。
その傍には、更に大きな籠が有り。
ロウラン提督と、騎士カリムの姿も!
手に手に、豆をテンコ盛りにした笊を手にしている!
その下に、機動六課の前線メンバーと隊長陣・ロングアーチ陣も、バックヤードの方や年少組は前の方に集められた。
【???】
「???」
何も解らず、戸惑うばかりの幼い姉弟。《ヴィヴィオ、デュオ》
その手には、なぜか、豆の詰まった大きな紙袋。
「おっしゃ! 今年こそ!」
「ウン! 今度こそだよ!」
事情を知っているらしく、盛り上がるイトコ達!《カレル、リエラ》
「やー、これをするのも久しぶりやね!」
「そうね、あんまりやらなくなっちゃったし・・・」
「それは、仕方が無いと思うの」
そんな事を口にする隊長陣。
「ああ、危険だからな」
「にゃ!? そ、そうかな?」
「そうね、結構、危険だった!」
「フェイトちゃんまで!?」
「あはは! まぁ、流石に、また出来るとは思わなかったしね」
「まぁ、またやれるなら、手加減はしねぇ!
ドンドン来やがれ!」
最後尾で物騒な事を言いながら、盛り上がる隊長陣!
一方、ロングアーチ・来賓陣
「エット、何をするんでしょう?」
それを聞きつけたアルトとルキノ。
「あ、シスター・シャッハは、初めての参加でしたね!」
「ええ、騎士カリムから、この行事に参加するようにって言われて・・・」
「その手に持った豆を、オニと呼ばれる相手にブツケテ追い払うんです!」
「え? そんな事を?」
「ええ! 日頃の鬱憤を! 苛立ちと共に! 全力で!」
「そ、そんな事をしても良いんですか!?」
「その為のオニです!」
「そうなんです! それを追い払ってこそ、福の神が呼べるんです!」
「・・・判りました! 全力で務めさせていただきます!
異教の行事とはいえ、その様な悪を滅する為の行事であれば!」
ヒートアップ! ボルテージはウナギ登り! ・・・その後、有る鬼を見付け、更に!!
もう一方
「えっと、何が・・・」
「あ、あの! 何をするんですか?」
「えっと、セツブン・・・ですよね?」
「えっと、豆を鬼にぶつけるんだったっけ?」
「確か、そんな事が文献にあったわね・・・」
年少組の次に、前へと集められた前線メンバー。
それを聞き咎めたヴィータ。
「ああ、オメェらは、まだ知らないんだったな。
確かに、鬼を、厄を追い払うんだが、もう一つ。
重要なモノが有る!」
「そ、それは?」
「・・・もうじき判る!
その前に、鬼を追いださないといけないんだ!」
「「「「は、はい!」」」」
「思いっきり! ぶつけて良い!
部隊隊長命令や!」
「「「「はい!」」」」
ハヤテ部隊長も加わり、煽る!
舞台は整い、開催を宣言する!
『さぁ! 今年の鬼が入場します!
全力で、追い払ってね!
・・・悪い虫も』
最後だけは、聞こえそうで聞こえない小声で有った。
・・・ ・・・
ドアが開かれる少し前の廊下側・・・
「皆、覚悟は良いか!」
真っ黒な衣装と共に、更にバリアジャケットで防備を固めている黒鬼。
「ああ、覚悟は出来ているよ!」
負けず劣らず、防備を固めている黄鬼。
「・・・なぁ、そんなに防御を固めなくても・・・
豆をぶつけられるだけだろ?」
そう気易く言う緑鬼。
その事を後悔するのは、意外と直で有ったり・・・
「甘いぞ! お前の作る菓子の数十倍は甘い!」
「そうだよ! それでも足らない位だよ!」
「ウム、それは同意する」
それでも、自前の防御が軽装なので、一応厚手の上着を着込んだ暑そうな青鬼。
「ん? そんなに凄いのか? これじゃ不味かったかな?」
割と軽装な銀鬼。
割と暖かかったから、薄手の制服と念の為にと、娘に持たされた腹巻《虎縞?》姿。
「えーっと、そこまでは流石に・・・」
同じく、ツナギ姿の白鬼。
一寸汚れが目立つが、汚れても良いモノをと言われていた。少し縞々?
「え!? そうだったんですか?
てっきり、気楽な行事みたいに言われてたんで・・・」
制服姿の茶鬼。
「ああ、だが、今からじゃ間に合わないか・・・」
「うん、出来れば厚着をして来るべきなんだけど・・・」
そうこうしている内に、扉が開かれた・・・
・・・ ・・・
大きなドアが開き、黒鬼《=クロノ》、緑鬼《=ヴェロッサ》、銀鬼《=ゲンヤ》、白鬼《=ヴァイス》、黄鬼《=ユーノ》、茶鬼《=グリフィス》、青鬼《=ザフィーラ》が登場した!
それぞれに、思い思いの服装をしている。
頭には、角が付いたカチューシャ。
ただ、黒鬼、黄鬼はバリアジャケット装着! 完全防備!
青鬼は、一寸暑いが、厚手のジャケット。
参加する直前に、三人から防備を薦められはしたが、何も知らない他の鬼は、何故、そこまでするのかが判らない。
ただ豆をぶつけられて、豆が無くなる頃に退場すれば良いと言われていた。
その事を理解した時には、後の祭りだった!
『『『鬼はぁー、外!』』』
【弾幕が薄いぞ!】
「まだまだ! 追い払えて無いぞ!」
『もっとだ! もっと弾を持ってこい!』
≪豆だけよ! 当てて良いのは!≫
《ソレソレ! まだ鬼が居るぞ!》
豆の弾幕が張られ、鬼に向かって飛んで行く!
それを、かろうじて防ぐ鬼達、防げていない鬼も居るが、そちらに対しては、相対して飛んではいない。
人徳がモノを言う様だ・・・
「ふ、ふふふ! ワレ、敵を見付けたり!」
緑の鬼に向かって、シスターからの豪速球ならぬ、豪速豆!
高々と振り上げられた足、はしたないと言われ様が、今回ばかりは無礼講!
投げた! 袋ごと! 次々と!
皆中!
緑鬼は、一瞬で出口へと飛んでいった!
更に、追い討ちとばかりに・・・追いかけられて行く?
廊下からは、
『ちょ! た、タンマ! こ、これは、行事だよね!?』
『ええ、貴方の中の、悪い鬼を追い出す行事だそうです。
覚悟は良いですね? 緑鬼?』
『そ、そんな! ま、豆だけの筈じゃ!』
『ええ、豆ですよ? 何を言ってるんですか?』
『ど、どう見ても、ヴィンデルシャフトにしか見えないが・・・』
『シッカリ豆が付いてるじゃないですか』
『それは! 袋が巻きつけてあるだけじゃ・・・ ギャー・・・』
・・・何か、濡れた重いモノを引き摺る音が聞こえて・・・来ない?
鬼は場外へと、追い出された様だ・・・更に、追い駆けられている?
それはさておき、場内は・・・
黒鬼と黄鬼はシールドで防ぐが、魔法を乗せた《豆》弾【?】は流石に防ぎ難く、破られた様だ!
そこを猛烈な勢いで追い打ちされ、敢え無く退場。
年少担当の銀鬼、白鬼、茶鬼、青鬼は、痛いが我慢でき、豆が尽きる頃に、やーらーれーたぁー! とばかりに退出して行った。
豆も尽き、各々袋や笊が空になったのを確認し、第二幕が始まらんとした。
『さて! 皆ぁー! 袋や笊は、空になったかなぁー!』
『なったようだから、次を始めるわね!』
『じゃあ、始めます! 怪我をしない様に、気を付けてね!』
その合図とともに、照明が消えた!
舞台の上では薄暗い中、ガサガサと大きな籠を前に寄せ、中身を投げ始めた!
『『『福はぁー、内!』』』
キャアキャアと薄闇の中、年少組がそれを拾い、空になった袋へと詰める。
それを年長組も拾う!
次から次へと、降り注ぐお菓子の雨!
稀に、大物も降り注ぐ!
【アイタ!】
「ほら! 大丈夫!? こんな大きなのが拾えたよ!」
【オォ! デッカイ!】
「まだまだ降って来るから、ガンバロ!」
【オー!】
箱モノが当たったようだ・・・
ゴチ! ガチ! むにゅ! ゴン! ガササ! ぶちゅ!
「痛ぅう! ・・・誰だ!」
「アイタタ! ・・・誰よ!」
「キャァアッ! 誰!? 変な所を触るのは!」
「エヘヘ・・・ゴメーン!」
「スーバールー!」
「ギ、ギン姉!?」
「誰だ! 人の袋に手を突っ込むのは!」
「キャァ! 何か、踏んだ!」
・・・混沌としている。
有る程度、手に触れるモノが無くなった頃、照明が復活した!
「「「「!!」」」」
・・・目に入るモノ目掛け! つい、殺到する!
ゴ! ガ! ギ! グ!
「「「「!?」」」」
声にならない悲鳴が上がる!
その様子を見つつ、小さな影がそれを拾って行く!
「「「「あ!」」」」
「わ! おっきいの取れたね!」
コクコク!
戦利品を姉に見せ、ご満悦! 漁夫の利を得た!
「あ! ヴィヴィオ! デュオ! 怪我は無い?」
フェイトが、そう尋ねると、サッと額を指し示すデュオ。
「だ、大丈夫なの!?」
心配そうに詰め寄るが、
「んー? ・・・大丈夫、だね。 一寸赤くなってるけど、直治るよ。
フェイトちゃんは心配し過ぎだよ」
なのはは、傍に居た為、すぐに確認して断言する。
「そんな事言っても、まだ病み上がりなんだよ?」
「それは、そうなんだけど・・・
何時までもって、訳にも行かないから」
「でも・・・」
そう言っている間にも、何かに躓いたのか、小さな体が転んだ。
「ああ!」
「大丈夫、そんな心配・・・」
その言葉が途中で途切れた・・・
小さな体の下から、夥しい赤いモノが、流れ出て来た・・・
「デュオ、大丈夫?」
特に心配している様子も無いヴィヴィオ。
「だ、誰か!」
「病院へ!」
相対的に、慌てふためく二人!
そんな二人を後目に、ムックリと起き上がるデュオ。
「は?」「へ?」
「あぁーあ! 潰れちゃったね」
【美味シソウダッタノニ・・・】
服の胸ポケットに手を入れ、何かを引き出している。
その手には、潰れたザクロの実が有った。
「仕方が無いよ。それはもう諦めて、着替えに行こう」
コク!
そうして、袋一杯にお菓子を満載しつつ、手を引かれて着替えに去っていった。
「よ、良かった!」
「う、うん!」
心配の余り、ついへたり込んでしまった二人。
「二人とも、心配し過ぎだぞ?」
「また二人に何かあったら、守り切れないぞ」
「そやな、いっその事、二人に護身術でも仕込む?」
そんな話し合いがされていた・・・
・・・ ・・・
思い浮かぶがままに、思い描けるがままに・・・
えー、以上が、ミッドチルダ・機動六課で行われた節分イベントです。
実際に、我が家では節分の時は、鬼を追い払い、福ノ神を呼び込むと言う意味で、お菓子撒きと言う行事があります。
家長が福ノ神に扮し、富を、福を撒く。
その福を多く拾えれば、一様に笑顔に口福になれる!
少ないと、泣いてしまうかも、怒ってしまうかも・・・
でも、そんな時は、福のお裾分けとして、年長者が年少者に分け与えたりします。
まぁ、良く有るのですが、つい見えないモノだから、踏み付けたり、掴んで握り締めてしまったり・・・
だから、子供と女性のみの場合が多かったですね。
流石に現在は、そこまで子供でないので、お休みしています。
いずれ、自分に子供が出来た時、また行いたいと考えます。
次回 戦斗 馬連茶盗?
戦いの星の元に生まれ、馬を連れ立ち、お茶菓子を盗む・・・怪人?
ついでに、人の気持ちをも、盗みまくる?
盗まれる人も多数?
奪って行く輩も?
余裕を盗み、淡い期待をも盗みまくる?
とまぁ、ふざけ半分、羨ましいぞ! と言って見たいかな?
・・・読めますか? 意味は、通じますか?
答えは次回本編にて・・・