魔法少女リリカルなのはStrikerS ENEMY Side   作:トータス

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秋にまつわるエピソード

小さい秋から、中位の秋、大きい秋まで捜しに行かせて見ました

「乙女心と秋の空」

女性の心も秋の空も、どちらも変わりやすいという意味です。
主に女性の心変わりに対して例えたりしますね。


上手くいったモノもあれば、一寸苦しいモノもありますが、それはそれで楽しんで頂ければと考えております。


2016・9・01 大きな秋の結末を変更しました。
有罪はギルティ
無罪はノット・ギルティ
デュオの下す判決は・・・如何に?

2017・2・15 乙女心・エイミィ編を追加・・・


ハジメテノ、秋見ーっけ!

小さい(あーきぃ)、見ぃー付けたぁー!

 

 今日は、カレルとリエルも一緒にお散歩!

士郎お爺ちゃんとクロノ伯父さんも一緒!

小さい秋、捜しに出かけたー!

 

 イッパイ見っけた!

ドングリ!=樫の実 真ん丸ドングリ!=クヌギ 大きなドングリ!=マテバ椎 曲がったドングリ!=椎の実 衣(?)が三つに分かれた歪なドングリ!=栃の実 真ん丸トゲトゲ!=毬栗 キレーな形のチクチク!=松ぼっくり

 

真っ赤な紅葉! 真っ黄色な銀杏の葉っぱ! 臭い銀杏の実! 大きな楓の葉っぱ! 色んな落ち葉! 緑色の《子供の》拳大の大きな木の実!=胡桃の実

 

たぁーっくさん! 拾ったー! 持って帰ったー!

 

 拾った落ち葉でぺたぺたお絵描きー! 楓の葉っぱでお面!

その間、クロノ伯父ちゃん、何やら工作?

士郎お爺ちゃんは近寄り難い!

 

「士郎さん、コレで良いんですか?」

 

 クロノ伯父さんは、おっかなびっくり慣れない大工道具を手にドングリと格闘中?

 

「ん? そうそう。シッカリと押さえて、真っ直ぐ小さくね」

「はい。・・・これで、どうですか?」

「ん。どれどれ?」

 

 そこにあるのは、ドングリから爪楊枝が生えた物体。

 

「ふむ、良いんじゃないかな?

よし、廻してみよう」

 

 そういうお爺ちゃんは、今は臭くて近寄り難い!

 何やら面白そうだが、近寄れないから遠巻きに見ている。=銀杏臭いから

暫くの間、近寄って見ては、逃げる! 近付いて見ては逃げる! の繰り返し。

銀杏の実を綺麗にしていた後だった。

 テーブルの上で何やらカラコロと音がする。

臭いのを我慢して、テーブルの上を覗き込んで見た。

 

 そこでは、様々なドングリが立ちあがり、ダンスを踊るかの如く回転していた!

 

「「【ワァ! 独楽だぁー!」」】

「そら!」

「どうだ!」

 

 次から次へと投入されるドングリの独楽!

 

「まだまだ!」

「これで、どうだ!」

 

 それだけではツマラナイと、逆さまに廻して行く二人。

子供達そっちのけで廻して熱くなっている。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

真ん中なアキ? 見っけ!

 

 

 ママママ達が、三時のオヤツを作ってるって!

 

「「【ママママー! オヤツ、チョーダーイ!」」】

「はい、手を洗ってからねー」

「外から帰って来たら、うがいもしっかりねー」

 

 そんな声がキッチンから聞こえてきた。

 

「「【ハァーイ!」」】

 

 ガラガラ、ぺッ! ジャバジャバ! うがいをし、手を洗い、ダイニングへ突撃!

 

【「「オーヤーツーはー、なぁーにぃー?】」」

 

 何やらジュウジュウ音がする鍋から何かを引き上げている二人。

鍋を見ているせいか、背中越しに答えてくれた。

 

「真ん丸の穴が開いた」

「ドーナッツですよー」

「「【ワァーイ!」」】

 

 そう言って振り返る二人。

 

「おいくらですか?」

 

 とリエルは尋ねた。

 

「さぁ、お幾らでしょう?」

「お値段は幾ら付けてくれるのかな?」

 

 と、二人も乗って来た。

 

「えーっと・・・一億(いちょぉく)えん!」

 

 と声を上げるカレル。

 

「まぁまぁ、その位かしら?」

「あらあら、凄い値段ね」

 

 と驚く二人。

 

【ハイ! イチョォクエン!】

 

 と黄色く綺麗な公孫樹(イチョウ)の葉っぱの束をさしだすデュオ。

 

「あらあら!」

 

 一寸驚くリンディさん。対照的に、

 

「これは貰い過ぎかしら? じゃあ、お釣りを出すわね。

はい、イチゴさん」

 

 と、イチゴを三粒ずつ追加する桃子さん。

 

「「【頂きまぁーす!」」】

 

 砂糖やチョコがトッピングされた、揚げたてのドーナッツの皿をテーブルの上に置くと、ドーナッツはあっと言う間に消え去った!

 

「母さん、俺の分は?」

「あら、クロノ。オヤツは一人一億円よ」

「は!?」

「あの子達は用意して見せたわよ?」

「ええっ!?」

 

 美味しそうに満面の笑みを浮かべる三人を見て、

 

「まぁ、子供達の笑顔は百万ドルの笑顔ね」 =約一億相当

「あら、本当ね」

「ど、どうやって!?」

 

 一人だけワケが分からぬクロノであった・・・

 

 

真ん中な(アキ)は真ん中に穴が()きます。

 

 

 他にもカキやミカンを民家の庭に獲りに行ったり。というか、美味しそうだと見ていたら・・・

 

「坊や達、少し持って行くかい?」

「あらあら。一杯生っているから、少し持って行っても良いわよ」

「どれ、採り方を伝授しようかの」

「お爺さん、無理をしてはいけないわ」

「何を言うとる。ワシの若い頃の杵柄じゃて」

「おお、柿泥棒で慣らした腕は健在か」

 

 とばかりにお年寄りに囲まれ、アレもコレもと持たされた。

中位の秋、ゲット! 尖ったのは・・・渋かった! 酸っぱかった! 認識が甘かった!

 

「「【・・・ママママー! 舌、エガィー!」」】

「あらあら、どうしたら・・・」

「これは渋柿だったみたいね。じゃあ、コレを食べて口直しよ」

 

 そう言って冷蔵庫からヨーグルト出して来る桃子さん。

 

「それで治るの?」

 

 と、一寸懐疑的なリンディさん。

 

「ええ。柿渋はタンニンだから、タンパク質と一緒にすれば中和出来るわ」

 

 暫く後・・・

 

【「「・・・治ッタァー!】」」

 

 治ったら治ったでまた元気に遊び始めた子供達。

 

 尖った柿は剥いて吊るして干して、干し柿に・・・

食べられる様になるまで待てないだろうから、半分位はヨーグルト専用ジャムになったとさ・・・

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

大きな秋、見ぃーつぅーけぇーたぁー!!

 別名=四匹の子豚?

 

 

「「「【ブーブー!」」」】

 

 日本のハラオウン家のリビングで、盛大なブーイングの嵐を巻き起こす四匹の子豚達!

ブーイングを上げているのはヴィヴィオ、デュオ、カレル、リエラ。

その前で小さくなっているオーカミ(女将)さん達=エイミィ、なのは、フェイト、ハヤテ。

更にその炬燵の上には、紫色の残骸が・・・

 

「ゴ、ゴメンゴメン!」

「ゴメンね!」

「あははは、ゴメン! つい美味しくって・・・」

「ゴメンな。でも、美味しかったで!」

 

 ついついそれぞれが手を伸ばし、冷めてしまっては美味しくないからと? 食べ切ってしまったとか・・・

 

「「「【ブーブー!!」」」】

 

 

 その後、四匹の子豚は冬眠寸前の黒熊さんを叩き起こしては見たものの、冬の眠りは深かった?

久しぶりのオフを満喫中のクロノに跨り、どっか連れてけー! と・・・

 

 そこへ番犬さんと猫又さんが現れて、ある場所へと連れて行かれましたとさ

なのは達、皆が居ると聞いて顔を見に来たアリサとすずか

事の顛末を聞き、それなら丁度良い所《=634の村》があるとお呼ばれしてみた

 

 白熊さんはお仕事中・・・

士郎さんはお店をお休み出来ないとか・・・

 

 そこからそれぞれ散って行った?

 

 一人は藁束、沢山ある所へ

カレルは稲藁が積んである所で籾殻を沢山分けて貰い、担いで帰った

 

 一人は枯れ枝、沢山ある所へ

リエルは小枝を両手一杯に抱えて帰った

 

 一人は煉瓦色した塊を求め

ヴィヴィオは煉瓦色したお芋を沢山掘り返してきた

 

 一人は狼さんを引き連れて精霊探しの旅へ出た?

デュオは? (アギト)(リィン)の精霊達をザフィーラとアルフと共に一緒に呼びに行く

 途中、(チチ)牛さんと瓜坊さんと山羊さんもお仲間に

シグナム、ヴィータ、シャマルも合流

 

 お家で焚火中のカモシカさん、何だか泣く泣く燃やしてた?

美由紀姉が焚火中、目に煙がしみたらしい・・・決して薄い本とかでは無い・・・筈である

 

 その火に落ち葉を追加した、強火の炎に煙突立てまして、煙突の中に小枝を投げ込みます

薫炭用のトタンの煙突

 

 その煙突周りに籾殻山積みに

 乳牛さん瓜坊さん山羊さん、軍手で籾殻の中へと芋を埋め

 子豚達は周りで暖をとり、踊り踊って心待ち

 籾殻真っ黒、墨色に、全てが炭へと変わった頃に、スコップ片手にお芋掘り

 それぞれ大きな塊抱えて頬張った

 

「あちちち!」

「あっつい!」

「あったかいね!」

【アチュイ!】

「あつつ!」

「そんな熱いワケ・・・あっちっ!」

「ほらほら、そんなに慌てなくても」

「焼き芋は逃げてかないぞー」

「そんなに熱いなら牛乳に浸してはどうだ?」

 

 それは名案と、冷たい牛乳を貰いに行く年少組。

 

「あちっ! アチチッ! ホックホクだね!」

「あれ? なのは達は?」

「そう言えば、出て来ないね。なにかあったの?」

「えっと、なのはママ達、残さず食べちゃったから」

「「ぎるてぃ!」」

 

 それだけで大体の意味を察したらしい。

 

「あらら」

「まぁ。それなら仕方が無いかもね」

 

 窓からこちらを恨めしそうに見て来る四人を見て、見せ付ける様に食べている。

 

「で、デュオも怒ってるの?」

 

 ただ一人、窓辺を見上げ考え込んでいると・・・

 

【? ン~ト・・・ミルキィ~!】と判決?

 

 大きなお芋を手に取ると、フェイトの元へ。

 

「わぁ! デュオ、許してくれるの?」

【??? ン~ン、ミルキ~】

 

 そう宣言して、フェイトの膝の上に座ると、お芋を渡し、【ア~ン】と小さな口を大きく開けて、食べさせて~との事。

 

 流石に好きなモノを目の前にしつつ食べられない事と、甘えられて嬉しいやら悲しいやら葛藤しつつ、でも嬉しそうに小さな口に運ぶフェイト。

 それを見ていた三匹も、それぞれお芋を手にすると、

 

「「「・・・ミルキィ!」」」と一斉に宣言。

 

 それぞれお腹が一杯になるまで甘え倒したとか。

食べ物の恨みは怖いぞと、一層美味しく頂きましたとさ。

 

 なのは達はお腹が一杯になる前に、胸が一杯になったとさ。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

秋の風情

 

 今日はゲンヤパジとお散歩!

さっきまで晴れてたのに・・・冷たい雨が降って来た!

急いで雨宿りとばかりに、近くの軒先に飛び込んだ!

 

「やれやれ、とんだ天気になったもんだな。乙女心と秋の空、か・・・」

 

 濡れた服から水を絞りながら空を見上げてそんな事を呟いている。

 

【??? ナァニ、ソレ?】

「ん? ああ、乙女の気持ちは、今の天気みたいに秋の空の様に急に変わり易い、て意味だな」

乙女(トトメ)心?】 =上手く言えない

「んー、若い譲ちゃんらの事を言うんだぞ」

【フーン、姉達モ?】

「ん? ・・・ああ、乙女だな」

【ジャ、ママ達モ?】

「そうだぞ」

【ソッカー!】

 

 

 それで済むかは、その時次第?

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

管理局・地上本部・通路

 

 偶々見掛けたアルトとヴァイスの二人組。

 

アルト(アウト)姉ェー! 乙女心(オトトココロ)ッテ、何処アルノ?】

「ブフッ! ア、アウト」

「ア、アウト・・・」

 

 つい吹き出してしまったヴァイスと、ガックリと項垂れてしまうアルト。

兎に角、気を取り直し、

 

「デュオ君。ど、どうしたのかな?」

【オトトココロッテ、ドコアルノ?】

「オトト心? うーん・・・ああ! 解かった!

ヴァイス先輩、一寸協力して貰いますね!」

 

 ヴァイスはツボに嵌まったのか未だ笑い転げている。

 

「・・・な、何をだ?」

 

 何とか笑うのを堪え、振り返った。目元はまだ笑っているが・・・

 

「イエ、一寸・・・

デュオ君、男心っていうのはね・・・ココね!」

「ギャァッ! いだだだだっ!」

 

 唐突にヴァイスの鳩尾の下辺りに五指を突き立てているアルト。

 

「ココ、胃袋の辺りに男心は在るの! 胃袋を掴む事が男心を掴むって事だからね!」

「た、確かにそうとも言うが、物理的に掴むな!」

 

 アルト姉の乙女心はヴァイス兄の胃袋=男心を掴む所にあるらしい、と理解した。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

ティアナとスバルの場合・・・

 

【テア姉ェー、スパム姉ェー】

「ス、スパム!?」 =迷惑メールorランチョンミート?

「う、うう・・・!」

 

 ちょっと吃驚した様子のティアナ。既に呼ばれ慣れたのか、自身の呼ばれ方に関しては慣れたが、意外な呼び方が誰を指すのかも予想できた。

 まさかそう呼ばれるとは思わず、意外にダメージが大きいスバル。

 

「ほ、ほら、スパム。呼ばれてるわよ」

 

 一寸笑いが込み上げてきたティアナ。

 

「ティアまでそう呼ばないで・・・」

乙女(オトト)ゴコロ、持ッテル?】

「え? オトト心?」

 

 疑問符しか出て来ないティアナ。

 

【ソー! 乙女心ト秋ノ空ッテ!】

「んー? あ! 解かった! 乙女心だ!」

 

 そのフレーズで何なのかが分かったスバル。

 

「乙女心?」

 

 そう問い返したティアナ。

 

【ソー、トトメゴコロ?】 =まだ言えない

「ティアは、持ってないよねー」

「何よスバル」

「だってスレちゃって、乙女って感じじゃなくなっちゃってるじゃん」

「あー! 言ったな! そう言うスバルだって、乙女というより邪な心持ちじゃない!

私の胸を良く揉むし!」

「だって、気持ち良いんだもーん!」

「それが邪なの!」

「ティアも、今日は横縞だったね!」

「な、何で、それを知ってる!」

 

 そんなこんなで揉めていると、新たな被害者が?

 

 

なのはの場合・・・

 

【ナノハママー!】

 

 タッタカ駆け寄ってくる幼いデュオの姿を目にし、身体をデュオの目線に合わせる様に屈むなのは。

 

「はぁい、何かな?」

【ナノハママ、ナノハママ、乙女(トドメ)心持ッテル?】 =言い間違い

「ブッ! そ、それは・・・持ってないかな?」

 

 周囲の人々は『イヤイヤ、絶対に持ってる!』とジェスチャーしている。特にティアナ&スバル。

 

 なのはママは持っているんだか持っていないんだか・・・

 

 

フェイトの場合・・・

 

 今度はそこから少し離れた場所に居合わせた、フェイトとハヤテ達の元に向かって行くデュオ!

 

【フェートママー!】

「はぁい」

 

 何があったのかは、近くで見ていたので薄々勘付いて警戒している。

 

【フェートママモ乙女(オトメ)心、持ッテル?】 =やっと言えた

「そ、それは流石に持って・・・るよ?」

 

 何とか気付く事が出来たフェイト。

 

「そ、それなら持ってるよ! 持ってるからね、デュオ!」

 

 すかさず訂正を入れるなのは。

だが、その時にはなのはさんには乙女心ではなく、止め心が搭載されていると、管理局内に実しやかな噂が流れたとか・・・

それを知った局員は尽く止めを刺されたとか・・・

 

 

ハヤテの場合・・・

 

【ジャア、ハヤテ姉ェー!】

「はぁい、何やろうねぇ?」 =気付いている

【ハヤテ姉ハ、親爺心?】

「そう・・・え!?」

「「「「「ブッ!」」」」」

 

 反射的に答え様としたのだが、引っ掛かる言葉を聞いた気がした。

咄嗟に思い当たる節を思い浮かべてしまった面々は、つい吹き出してしまった。

 

【・・・持ッテナイノ? 親爺心】

「そ、それは・・・」

 

 日頃の言動が邪魔をして、一概に否定できないでいるハヤテ。

 

「まぁまぁ、ハヤテちゃんは乙女心と共に親爺心も持ち合わせているのよ」

 

 そんな助け舟ならぬ泥船を差し向け、自分にも聞いて欲しそうなシャマル。

 

「シャ、シャマルー!」

「まぁ、否定できないな」

「ヴィータまで!」

「主よ、否定しきれないかと」

「う、うう! シグナム、お前もか!」

【ソッカァー!】

「デュオ、他に聞きたい人は?」

 

 そう言って水を差し向けて見る面々。

 

【ンー、シグママー! シグママハ、乙女心?】

「ん、私か? 私は、そうだな。乙女心というよりは騎士としての心を持っているな」

【オー! ビータママー! ビータママハ、鬼教官ノ心?】

「だ、誰がそんな事を吹き込んだんだ?」

【ンーット、ビータママノ生徒(セート)サン?】

「あ、アイツらぁ! 次は目にモノ見せてくれる!」

 

 訓練が三倍厳しくなったとか・・・

 

【オォウ! 鬼教官、持ッテタ! シャママー!】

 

 ちょっぴり怖くなったヴィータから離れ、うずうずして待っているシャマルの元へと駆けるデュオ。

 

「はぁい!」

 

 待ってましたとばかりに心待ちにしていたシャマル。

 

【シャママハ、オットット=ウッカリ心?】

 

 突っ伏してしまうシャマル。

納得して頷いてしまう周囲の人々。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

リンディ提督の場合・・・

 

【ママママー! ママママハ乙女心、持ッテル?】

「んー? 乙女心ね。乙女心はもう持ってないかな? ママママの旦那さんが持って行っちゃったのよ。

その代りにね、真心を持つ事は出来たかな?」

 

 ニコニコしながら答えてくれた。

 

 リンディママママの乙女心は遥か遠くの人が持って行ってしまったらしい。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

桃子さんの場合・・・

 

【ママママー! ママママハ乙女心、持ッテル?】

「そうね、私の乙女心は幾つになっても乙女心を忘れないのよ。

女の人は、何時までも乙女心を持ち続けるの。

で・も、私の乙女心は士郎さんだけのものよ☆

いっつも私の乙女心を奪って行っちゃうの」

 

 そう言ってウィンクしてた!

お爺ちゃん、真っ赤っ赤?

 

【オジーチャーン! ママママノ乙女心、返シテ上ゲテー!】

「そ、それは流石に返す事が出来ない!」

【・・・ナンデ?】

「・・・独り占めしたいから・・・」

【メー!】

 

 ぽかぽか叩くが始終笑って受け止める士郎さん。

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

美由紀姉の場合・・・

 

 恭也おじちゃん、色々教えてくれた!

 

【ミウキ姉ェー!】

「はぁーい! 何かなぁ?」

 

 さっきまでの桃子さんとのやり取りを見ていて知っている。

 

【ミウキ姉ノ乙女心、(クサ)ッテ()クナッチャッタノ!?】

 

 ビキィッ! と固まり、ギ、ギ、ギィィィイ! っとばかりに恭也の方を伺う。

さて、何の事やらとそしらぬ顔をする恭也。

 

「・・・デュオ。そ、そんな事は、無いよ?」

【ソーナノ? ベットノ下ニ置キ忘レチャッタノ? ソレトモ、机ノ鍵ノ掛ル引キ出シノ中?】

 

 段々と顔が怖くなっていく美由紀姉。

 

「・・・キョーウーちゃーん? 何て事吹き込んでくれてるのー!」

 

 鬼の形相で小太刀=真剣を持ち出し、速攻で駆け出す美由紀姉!

流石にやり過ぎたと感じたのか、逃げ出す恭也伯父!

置いてけぼりを喰らって呆気にとられてしまうデュオ?

 

 それを見て聞いてた忍お姉ちゃんは笑い転げてた!

それから暫くし起き上がると笑いながら教えてくれた。

 

「あ、あのね、美由紀お姉ちゃんはね。明腐真道《=明快なる腐への真の道(勝手に捏造しています)》の修羅道へ踏み込んじゃったから・・・フフッ!」

「忍義姉(おねえちゃん)! デュオ、ち、違うのよ! 腐ってたりしないからね!」

 

 ボコボコになった恭哉伯父さんの襟首を掴んで引き摺りつつ帰って来ていた。

 

「ち・な・み・に、お兄ちゃんより強い男の子なら付き合うっていったら高嶺の花になっちゃって・・・言い寄る男の子を逆に倒したりしちゃったりしたから、男の子が寄り付かなくなっちゃって傷んじゃったんだよね?」

「そ、それは! 恭ちゃんが手加減しなかったからで・・・」

「そんな事は・・・」

 

 恭哉伯父さんは美由紀姉にギロリと睨まれ口篭った。

 

 原因はどちらにも有ったり無かったり?

 

 

   ・・・   ・・・   ・・・

 

 

エイミィ伯母さんの場合・・・

 

「ママ! ママ!」

「ママの乙女心、どこ?」

 

 カレルとリエラもデュオの真似して尋ねてみたらしい。

 

「え? 私の乙女心?

・・・私の乙女心はね~。クロノの浮気心と交換しちゃったの」

「ぶふっ! な、何を!」

 

 リビングでコーヒーを呑んでいたクロノは噎せ返った様だ。

 

「え~?」

「ど~して~?」

「そ・れ・はぁ~、私の事だけしか見えなくしちゃったから! きゃ~!」と、自分で言ってみて、ほんのり赤くなったエイミィ。

「きゃ~?」とカレルは首を傾げ。

「きゃ~!」とリエラはちょっぴり羨ましそう。

「ぎゃ~! エイミィ! そ、そこまでだ!」と耳まで赤くなったクロノが慌てている。

 

 そして、この日のクロノは一日アカノだったそうな。




大きな秋
ギルティ=有罪 ですが、ミルキー=乳化=柔和(にゅうわ)
ミルキィは執行猶予的に、甘やかしてくれたらユルシテあげる! といった意味を持たせて見ました。

乙女心
今回の一番の被害は美由紀に降りかかった様です。

元ナンバーズ編は上手くは思い付きませんので、出来上ればという事で・・・
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