魔法少女リリカルなのはStrikerS ENEMY Side 作:トータス
ミッション・スタート!
ルー姉とゼットンが来る前に、オークションが始まった!
取敢えず、そのまま席を用意して貰い、その席に着いた。
そのままの椅子だと、流石に高さが合わないので、その辺はリストランテから子供用の椅子が運ばれてきた。
その場にそぐわないが、特別だって!
あ、インジューの挨拶だ。
ふうぅん、ユーノって言うんだ。
何だか場馴れしてるみたいだけど、チラチラ何かを気にしてる。
その視線の先を辿ってみた。
あ、まおーだ。
まおー、何で驚いてるんだろ?
あ、金色の鬼もだ。
・・・ ・・・
オークションが始まり、次々に落札されたり、見送られて行く。
あ、出て来た!
やっと目的の物が出て来た!
オー、たっけー! ゼロがイッパイ!
取敢えず落としてぇ、難癖付けてきたら掻っ攫うと。
その場合は、手数料が掛るけど、仕方が無いよね?
こっちが受け取る前なら、微々たるモノになるし!
でも、何々だろ、アレ?
レリックでもないし、ロストロギアでは有るみたいだけど・・・
変なの?
あ、予想価格より下がってる?
今一なのかな?
でも、下がってるなら、ウー姉も喜ぶ?
最近、ろーひ(浪費)が多いって、言ってるし。《主な原因1号》
そうこうしている内に、置いて来たデバイスから、正面入り口からの映像が転送されて来た。
あ、ルー姉!
あ、ゼットン揉めてる、入り口で。
ルー姉は素通りなのに。
ドレス・コード? 汚い? ボロイ? 怪しい!?
追い出されてる? あ、伸した! 大騒ぎになってる!?
オー、追っかけられてる。
あ、落とさなきゃ!
・・・間に合った!
カチャカチャカチャ ピッ!
以下、交信中。
Text only ウー姉へ
落とせた! 予算内!
上出来!
ルー姉とゼットン、追い出されちゃった。
・・・了解。確保でき次第、離脱と伝えて置く。
続行せよ。
りょーかい!
交信終了
さて、後は受け取ってから、撤収する用意に移らないと。
・・・お? 地響き?
急に、外に居る筈の職員が慌しく動き始めた。
何だろ? 慌しい?
壇上に、メモを受け取った司会者が、
「少々、外でトラブルが起きた様で、一時、オークションを中断させていただきます。
お客様は、席をお立ちにならない様、お願いします!
なお、警備に関しては、管理局から、選りすぐりの武装局員が警備に当たって頂いております!
ご安心ください!
なお、この会場にも、管理局のエースの方が、ご来場いただいております!」
そう言うと、スポットライトが幾つかの場所を照らし出した。
それを後目に、撤収。
席を立ち、外へと繋がる扉へ。
子供であるからか、体が小さく、見付かり辛かったからか、アッサリと通れた。
取り敢えずは、部屋に・・・
・・・ ・・・
自分の部屋
部屋の窓から外の様子を伺って見た。
おー、良く見える。
ガジェット、不利かな?
あ、ルー姉のインセキ《インゼクト・ツーク》!
動きが良くなって来た! ・・・でも、アレだ、まかせっきりは良くないし・・・
でも、コットスは駐車場に置いて来たし・・・動かそっかな?
回収は、ルー姉に任せて良いかな?
良いよね? 退屈だし!
だったら、ブリアレオス・限定起動・SET UP!
キャリー・カートが開き、ヘッド・マウント・ディスプレイとグローブが現れる。
それを装着し、コットス・起動。
目に見える風景が替わる。
・・・ ・・・
薄暗い、無機質な空間、地下駐車。
誰も居ない筈のそこで、コンテナをゴソゴソと漁る人影。
【ア、ガロー!】
その声に気付いたのか、こちらを振り返るガリュー。
【オ仕事?】
ガリューは、ゆっくりとした肯きを返して来た。
【手伝ウ?】
ゆっくりと、顔が横に振られた。
【ジャア、表ヲ手伝ウネ! ジャ、マタネ!】
そう言うと、地上へと繋がる通路を走って行くが、途中気になるモノを見付け、それを拾い上げながら、坂を駆け上って行く。
視界が拓け、戦場が見える。
最初に目に入ったのは、近くの少女が何がしかの魔法を行使しようとしていた。
その傍に、跳び出して来たような格好になった。
・・・ ・・・
「!! きゃあ!」
クキューウ!
咄嗟の事ながら、その場から離れ、距離をとるキャロとフリード。
「キャロ!」
思いもしなかった所からの乱入に狼狽するが、直にその間に割って入るエリオ。
「ック! キャロは下がって! エリオはキャロを援護!」
「「はい!」」
その驚きの声を聞き、驚きを隠せないが、どうするべきかを判断し、指示を飛ばすティアナ。
即応する二人!
「コイツは、私とスバルが相手をするから!
スバル! 行くわよ!」
「うん! 今度はそうは逃げられ・・・?
ねぇ、ティア? 何か、この間とは一寸違うみたい、だけど?」
スバルは直に引き返し、その敵の様子を真近で確かめ、その事を伝えた。
そこには、モスグリーンの単眼の長身痩躯が居た。
角と思しきモノが無くなり、全体的にすっきりした感じになっている。
【うん、多分。同系統の機体の筈。出来れば、壊さないで捕えて。
無理なら、壊したって構わないから!
行くわよ、スバル!】
【うん!】
そのまま交戦状態に移るが、その動きに翻弄される二人。
コイツ、素早い! 有り得ない速さで動いてる!
スバルでも、追い付いて行けてない!
そんな事を考えながら、援護をしていると、スバルが突っ込む!
「クッソォオ! こ、れ、で、如何だっ!」
ひょい! ひょい! ッズア!
交わされた! 受け流されている!
【スバル! 後、もう少しだけ、下がって! それから、惹き付けて。合図したら、離れて!】
【ワ、判った!】
その間も、応酬は続く。
カートリッジを連続して装填し、自分が制御できる、ギリギリの量を数を、制御しきる。
今の私に、できる? イヤ! やらないと、駄目なんだ!
ランスターの弾丸は、外さない!
相手が避けても、その軌道上に、弾丸を配置するんだ!
そうすれば確実に、仕留められる!
【スバル、後10秒したら、離れて】
【・・・判った、ティア。信じてる!】
・・・5・4・3・2・1!
【スバル!】「クロスファイアシュート!」
「え!? な、何で!?」
想定していなかった。
避ける所までは、想定していた。
だが、そこから、想定外な事が起きた。
スバルが離脱しようとした瞬間。
その、ホンの少しの時間で、アッサリと立ち位置を入れ替えられるなんて!
さらに、スバルの足を掴み、逆さまにし、盾にするなんて!
「スバル!」
「ック! この! 放せ!」
ガンガン! と相手を蹴り付けるが、ビクともしない!
間に合わない!
逃げてスバル!
「逃げて!!」
「ぁぁぁぁぁああ! だりゃあぁ!」
上空から、赤い塊が降って来て、スバルに当たる筈だったそれを、弾き飛ばした!
「ラケーテン・ハンマー!」
そのまま、スバルを掴んでいる相手にジェット加速したそれを叩きつける!
ゴギャ!
頭部を半分抉られながらも、その手に掴んだ相手を、叩きつける様に投げた!
「なっ!」「スバル!」
咄嗟にヴィータが受け止め、相手を確認すると、既に逃走に入っていた!
直に森の奥深くにまで達し、見えなくなっていた。
即座にスバルの許へ向かい、怪我の有無を確認するティアナ。
「ス、スバル! 無事!? 怪我は、無い?」
「う、うん。何とか」
「そ、そう。良かった!」
安堵のため息を吐くと、怒気を帯びた罵声が周囲に響いた!
「良かった、じゃねぇ! 何だ! あの戦闘は!」
「あ、ヴィータ副隊長! アレは、自分が・・・」
そう抗弁し様とするスバルを制し、
「スバル、お前は黙ってろ。
今、あたしはティアナに言ってるんだ。
味方を殺すかもしれない様な弾を撃った、コイツに言ってるんだ!」
「で、でも、私がちゃんと避けてさえ、いれば・・・」
「避けれなかった処(どころ)か、盾にされただろうが!
今は、それを指示したコイツに言ってるんだ! だから、下がってろ!」
「あ、はい・・・」
その剣幕に圧(お)され、納得が行かないまま、頷いていた。
「スバル、良いから。私が、いけなかったんだ。そんな簡単な事も想定して無かった、私が」
「それに、お前も動けないだろ?」
「え? あ、あ、れ? ど、どう、して?」
「え? 何処か、怪我をしてるの!? キャロ! お願い!」
「あ! はい!」
駆け寄ろうとするキャロを制し、
「ああ、違う。怖くなって、動けなくなってるだけだ。
もう暫く、じっとしていればまた動ける。それまではジッとしていろ、いいな。
・・・何せ、死に掛けたんだからな」
そう言われ、なおさら、怖くなった。
殺されかけた ・・・殺しかけた・・・
死にかけた ・・・死なせかけた・・・
その恐怖が・・・徐々に、二人に押し寄せて来た。
「ティ、ティア。私、生きてるよね。まだ、生きてるよね?」
「スバル。うん、生きてる。まだ、生きてるよ」
互いの身の安全を確かめ合い。抱き合い、震えている。
その様子を確かめたヴィータは、
「エリオ! キャロ! お前たちはこのまま、ここで警戒してろ!
スバルとティアナも、動ける様になり次第、二人をサポートするように!
いいな! ・・・返事!」
「「「「ハ、ハイ!」」」」
それを聞くと、残りを掃討する為、上空へと飛びながら。
「あと、ティアナとスバルは、後で今回の事を報告書に書くように!」
「「ハイ!」」
・・・ ・・・
もう一話!
一応、アグスタ編自体はここまで、後は本当に思い浮かぶがままに・・・