魔法少女リリカルなのはStrikerS ENEMY Side 作:トータス
今日は、エリオ兄とキャロ姉の所に一人でお出掛け!
出発前に、フェイトママに捕まった・・・
「・・・良い? 知らない人には付いて行かない。判らない事が有ったら、近くの人に尋ねる事。
向こうで、エリオとキャロが待っていてくれるからね。
気を付けてね・・・」
そんな事が延々と・・・
なのはママ、それを見かねたのか、
「フェイトちゃん、そんなに心配なら、一緒に行ってあげたら?」
「・・・そうね、それが良いかも!」
妙案だと納得するも、それは即座に断たれた・・・
「駄目ですよ、フェイトさん。
これから会議や予定が詰まってるんですから」
「そうです。それに、デュオなら大概の事は何とか出来るでしょうし・・・」
シャーリーとティアナが諌めるが・・・
「え・・・でも、こっちの方が重要だよ?」
「駄目です」
「そうです。確かに大事ですが、可愛い子には旅をさせてあげるべきです」
「そ、そんな! こんなに可愛いと誰かに攫われちゃうんじゃないかって思わないの?」
「・・・確かに、否定は出来ませんね」
「・・・まぁ、否定できないかも」
「そうだね・・・」
三者三様、否定されなかった。
「そうでしょ?」
「でも、それはソレ、これはコレです!」
「デュオ、気を付けてね。
良い人ばっかりじゃないから。危ないと思ったら、躊躇したらダメだからね?」
コクコク!
そんな事を言わなくても、陰から見守っている相手が躊躇なく対応するだろうが・・・
一寸離れた所から、見付からない様に窺っている新ナカジマ家の面々・・・
乗り込むまでは見て居て貰える?
・・・ ・・・
第61管理世界スプールス・ターミナル
エリオ兄とキャロ姉が迎えに来てくれる筈で・・・
クキュー!
その聞き慣れた叫びで、何処に居るのかが判った。
相手の方も、それで分かったようだ。
「あ! 居た居た! こっちこっち!」
私服に着替え、皆でお迎えに来てくれた!
【エリオ兄! キャロ姉!】
「わぁ、迷わずに来れた?」
コクコク!
「へぇー、この子がエリオとキャロの弟さんか。
私はタント。自然保護隊で、エリオとキャロの同僚だよ」
「私は、ミラ・バーレット。
同じく、エリオとキャロの同僚だから、宜しくね」
ジー! サッ!
キャロ姉の後ろに隠れて見た!
・・・あんまり隠れられない? エリオ兄の方は細いから、余計に隠れられない。
キャロ姉の方は、スカートが広がっているから、面積広め?
「あら? 緊張してるのかな?」
「あはは、初めての人だからね」
「ほら、デュオ。怖くないよ」
「そうだよ、皆優しいよ」
じー、じー、じー!
「うーん、どうしたら・・・
あ、じゃあ、これは如何?」
そう言ってミラが取りだしたのは、美味しそうな果物。
「ほら、貰っておいで?」
そうキャロ姉に背中を押された。
トテテテテ? ・・・じー?
「・・・はい!」
【・・・アイガトー!】
「わ! この子、とっても可愛い!」
ガバッと捕獲された!?
自然動物を捕獲するのに慣れた相手には、子供の捕獲も造作ない!?
「お、おいおい! ミラ! ビックリしているぞ!」
「んー! 可愛い!」
そう言いながら頬ずり・・・
【キャー! タッケテー!】
聞こえていない?
聞こえる筈だが、放すつもりはない?
それでも、貰ったモノは離さない?
「ミ、ミラさん!?」
エリオは突然の事で、どうしたらいいのかと慌てふためいている。
「ミラさん!」
キャロも、何とか落ち着かせようとするも、如何にもならない・・・
「あちゃー、これじゃ暫くは無理かな?」
「・・・そう、ですね。いっそこのまま連れて行きましょう」
「え!? 良いの!?」
そんな有様に、タントとキャロは当たり前に対応。
それに戸惑うエリオ。
「ああ、エリオは初めてだったか。
こうなったミラを引き剥がすのは、一寸やそっとじゃ無理なんだ」
「そうなの。以前、スッゴイ可愛いって大蜥蜴を締め上げちゃって・・・」
「そ、それは、危険なんじゃ・・・」
「ああ、でも怪我はさせていないし、してもいないから、そこは流石と言うべき所かな?」
「うん、デュオも・・・大丈夫だと思うよ?」
「で、でも・・・キャロ、そこは断言できないの!?」
「うふふ! スベスベ!
かわいー! ほらほら、暴れても無駄だよ!」
・・・上手くあしらわれている。
そのまま一緒に連れて行かれる事に・・・
・・・ ・・・
自然保護隊・ベースキャンプ
そこでデュオはカメラを回しながら、
【エリオ兄ト、キャロ姉ハドンナオ仕事シテルノ?】
「えっと、密猟者を捕まえたり、保護動物の観察だね」
「密猟者って言うのはね。
捕まえて欲しくない動物や植物を持って行ってしまう人ね。
それを高いお金を出して欲しがる人が居たりするから、そう言った事をしないでって伝えるお仕事なの」
【フゥゥン】
そんな話を聞き付けて、タントとミラも参加して来た。
「あとは、狩らないで欲しいモノと、狩っても良いモノかの選別も含まれるね。
どうしても増え過ぎてしまったり、減り過ぎてしまわない様に調整する事も仕事だよ。
面白半分で狩られたりしない様にする事も、仕事の内だよ」
「そうそう、ブッシュ・ミートや、野味って言って、一般に出回らないお肉やお魚なんかもあるからね」
「へぇー、そうだったんですか・・・」
「あれ? エリオ君も食べたりしてるよ?」
「え!? 何時!?」
今明かされた真実?
「えっと、お昼とか夜とか・・・偶に食べてるよ?」
「ああ、調整しなきゃいけないのなんかは、偶に食べるね」
「そうだよ、キチンと最後までが基本だからね。
始末するだけじゃ、駄目なんだよ。
かと言って、市場に出す訳にもいかないし、だから出来るだけ内々に処理するの」
タントはその様子を見て、ある事を決めた。
「エリオはまだ見た事が無かったかな?」
「は、はい!」
「いずれは、そっちも手伝って貰う事になるからね。覚えていてくれ」
「・・・はい!」
一寸凛々しい?
こういうのは、納めるべき?
カシャッ!
「え!? デュオ? 何してるの?」
【・・・エリオ兄ノ、雄姿?】
「わわ! そんなの撮らなくても・・・」
一寸恥ずかしい?
でも、キャロ姉は見てみたいらしい。
「わぁ! 良く撮れてるね!」
「キャロも!」
そんなこんなで、ベースキャンプには笑い声が響く。
・・・ ・・・
思い浮かぶがままに、思い描けるがままに・・・
・・・ ・・・
その後、あちこち案内してもらったり、探検ごっことばかりに探索にも・・・
そこは、森の奥深くの密林。
ふと、足を止め。地面を見定めるタント。
「・・・エリオ」
「はい、タントさん」
その口調に、何か有る事と、ある事に気が付いた。
「気が付いたかい?」
「・・・ここだけ、草が踏まれてますね」
不自然に踏まれた跡が有る草地。
点々と、ある方向へ向かっている・・・
「この時期は、登録された人も立ち入りを制限されている筈なんだが・・・」
「密猟者ですかね?」
「多分、そうだろう。
間違って入り込んだりするとは思えない」
「・・・だったら、キャロ達に連絡を」
「待て。もう少し様子を見よう。
それからでも遅くはない筈だ」
「はい!」
・・・ ・・・
ベースキャンプ
何か、聞こえる?
クイックイッ! キャロ姉の袖をひっぱり、注意を引いて見た。
「ん? 如何したの?」
【キャロ姉、誰カ来タノ】
「・・・エリオ君達じゃない?」
フルフル!
「そっか、今日は特に予定はなかった筈だし・・・
ミラさーん!
お客さんが見えたみたいでーす!」
それに応えるかのように、
「あら、珍しい。
この間、あれだけ歓待してあげたのに、懲りてないのかしら・・・」
「どうなんでしょうね?」
クイクイ!
【ドウスルノ?】
「ん? そうね・・・
皆捕まえちゃおっか!」
「え、良いんですか?」
「まぁ、男手が無いのを見計らって来たみたいだし。
手荒く扱っても構わないわよね?」
「はい。
じゃぁ、デュオ。
これからかくれんぼするから、知らない人が鬼で、鬼に捕まらない様に逃げてね。
逆に捕まえちゃうのは危ないから、出来るだけ逃げてね」
クキュ? コクコク!
「んー! 可愛い! ねぇ、キャロ・・・」
「駄目です」
「えー? まだ何も言ってないけど・・・」
ミラは一寸未練がある様子。
「それでも、この子をウチに・・・」
「まだまだ先ですよ。
それに、ここを気に入ってくれるのかは判りませんし」
「まぁ、仕方が無いかな?
じゃぁ、あっちの方にタントとエリオが居る筈だから、逃げるならあっちに向けて逃げてね!」
コクコク!
十数分後
足元には、数名の男達。
手に手に銃を持ち、武装していたが、二人の敵ではなかった・・・
魔法を使わずして倒していた!
その男達をバインドで拘束し、更に物理的に拘束し直す二人。
「さて、デュオー! もう良いよー! 出ておいでー!」
そのキャロの呼び掛けに対し、ヒョコッとばかりに、木の上から顔を出す。
【モウオ終イ?】
「うん、そんなに大した事が無かったからね」
「そうね、前に比べたら、大した事は無いわね」
【・・・ツマンナーイ!】
「じゃぁ、タントさんとエリオ君に知らせて来てくれる?」
「・・・そうだ、どっちが早く二人の元に着けるか。
オニゴッコしよっか!」
そんな提案をするミラ。
【オー!】
「じゃぁ、私が鬼だからね! よーい! ドン!」
「ま、待ってください! ミラさん!」
タッタカタッタッター!
「待て待てー! 捕まえちゃうぞー! 後はお願いねー!」
既にその姿は遠くに消えていった・・・
「はぁ、念話で連絡すれば良いのに・・・」
そう言いながらも、足元に転がる相手を見据える。
相手はこんな筈では・・・といった顔をしているが、コレだけで如何にか出来ると考える方がおかしかったり・・・
見張りが一人になったのを知り、好機と見て動こうとするが、動けない。
動こうとすれば、呆気なく取り押さえられそうなほどの制圧力を感じた密猟者達・・・
六課の修行の成果が今、発揮されている。
見る力によって、抑えつけられている。
・・・ ・・・
ガサガサと茂みを掻き分け、小さなモノが飛び出した!
【エリオ兄!】
「! わっ! デュオ!?」
驚きながらも、エリオはその体を受け止めた。
タントは、あちこちに葉っぱを付け、泥だらけになっているのを確認した。
「! 何か有ったかな?」
【鬼ニ追イカケラレテルノ!】
「え!?」
「ん?」
その言葉に、違和感を覚えたが、直にそれは解決した。
「待て待てー! 捕まえちゃうぞー! あ、タント、エリオ」
同じく、多少泥に塗れたり葉っぱが付いたりしているが、さほどではない様子のミラ。
流石に現役の保護観察官らしい。
「ミラさん!?」
「ミラ、そっちは?」
結果は分かっているが、確認の為に尋ねる。
「うん、私とキャロで如何にか出来たから。
もう大丈夫みたい」
「そうか。でも、何で鬼が出たとか?」
「え? ああ! オニゴッコしててね。
でも、捕まえられかなかったか・・・残念!」
本当に悔しそう?
・・・ ・・・
そんなこんなで、社会科見学?
とまぁ、こんな感じになったかなと、想像し、捏造して見ました。
何となく、キャロはかなり強いかなと・・・
一般人に比べて、自然保護・自然動物を相手取っているのだから、見た目以上の威圧も可能かなと・・・
そう考えて見た次第です。