魔法少女リリカルなのはStrikerS ENEMY Side   作:トータス

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思い浮かぶがままに、思い描けるがままに・・・


第八話   故意ではない、人為的ミス? 《第一次 Kids Hazard?》

故意ではない、人為的ミス?

 

 

 デバイス調整室、そこで何やら作成中のシャーリー。

そこに呼ばれたデュオは少し待っていてくれと言われ、待つ事五分・・・

 

「・・・よっし! 出来たァ!

デューオ君! 一寸、良いかな? コレ、着けて見てくれる?」

 

 シャーリーが手にしているのは、首飾(チョーカー)と言われる。

首にピッタリするタイプの首飾りだ。

 

 それを手渡され、着けようとするが、中々上手くは行かない。

悪戦苦闘しながらも、留まらない。

 

「あー、一寸難しかったかな? ・・・手伝っても良いかな?」

 

 そう言うと、すんなり手渡されるソレを手に、

 

「ハァイ、後ろ向いててね。ヨォッと!

はい、出来た!」

 

【ソレデ、ナァニ?・・・!!】

 

「あはっ! やー出来てる出来てる!

それはね、君の念話を、声に変換してくれるものなの。

だから、今度はもっとお話しが出来ると思うよ!」

【アリガトー! チャーリー!!】 =誤変換?

 

 そう言うと、凄い勢いで外へと飛び出して行った。

 

「あ、あれ? 一寸ミスッたかな? バグが何処かにあったのかな?

でも、そんなに問題には成らないよね? ふぁー、流石に参轍は疲れるか。

一寸寝てから、原因を・・・ZZZzzz」

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 アチコチに顔を出し、誰か居ないかと探すデュオ。

 

 最初の犠牲・生贄を探す。(=無意識)

 

 ・・・見付けた!

 

【エロオ《エリオ》ー! キャオ《キャロ》ー! クリーム《フリード》!】 =誤変換?

 

 ビキッとばかりに固まるエリオ。

 呼び方は違えど、自分が呼ばれた気がしたキャロ。

 何だか、食われそうな気がしたフリード。

 

「な、なぜ。その名を・・・」

 

 豪く落ち込むエリオ。

かつての寮生活で、そう呼ばれる事があった・・・

その事を知る者の無い場所であるはずが・・・

 

「え、えっと。私?」

 

 きゅー! キャロの帽子に隠れようとするフリード。

 

【オー!】

「あ! デュオ!? 如何したの、それ?」

【チャーリー、ツクッテクレルノ!】

「? ぁ、シャーリーが作ってくれたんだ。良かったね!」

【オー! 皆ニ見セウ!】

「そっか、がんばってね!」

 

 もう、既に居なくなっていた。

落ち込むエリオ。

 

「どうしたの? エロオ君?」

 

 キャロの口に染(うつ)っていた!

さらに落ち込むエリオ!

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

【アー! エターナル・ロリータ!】 =事実?

 

ギッギギギギッギギィィィィイ!  ギィィン!

 

 そんな擬音が聞こえそうな、振り返り方だった。

 

「誰だ、そんな言葉を発したのは、頑固な汚れになりてぇって奴(ヤツ)ァァア! 私は、大人だぁああ!」

【・・・チャウノ? ジャ、レッド・ロリータ?】 =事実・・・

 

 辺りを見回すヴィータは、その場にデュオしか居ない事に気が付いた。

 

「アン? デュオか?」

【ソーダヨ?】

「・・・今のは、お前か?」

【オー!】

「・・・そうか、コレか」

 

 首に巻かれた見なれないモノを見て、ある程度察したようだ。

 

「なら、そう言って居たのが誰か、教えて貰っても、良いか?」

【オォウ。オ顔、コアァイ!】

「あー、悪かったな。これでもう、怖くは無いだろ?」

 

 口元が引き攣って、井桁はあるが一応? 笑顔。

 

【エットエット、ダイスト、クリプス?】

「・・・ヴァイスとグリフィスか?」

【オー、オハアシシテテ、キコエタ!】

「・・・そうか、ありがとうな」

 

 そう言うと、頭をクシャクシャと撫でて来た。

その脇の向こうに、ある後姿を見て、

 

【ア! 悪魔!】 =事実?

 

 ギ! 動きが止まった!

 

「・・・誰かな? そんな事を口にするのは?」

 

 なのはは、悪魔でニコヤカァぁに、こちらを振り返る。

 

【オォウ! オッカナイ! 大マオーニナッタ! タッケテー!】 =事実と認識!

 

 そう言うと、一目散に逃げ出した!

あとに残されたのは、ヴィータ。唯一人。

 

「ヴィータちゃん! 一寸、O・HA・NA・SHIしましょ?」

「な、何で!? あ! オイ! 逃げるな!

なのは、落ち着け! 今のはデュオだ!」

「何を言ってるのかな? デュオは、喋れないでしょ?」

「イ、イヤ! アレだ!」

「あんな可愛い子に、罪を擦り付けたらイケナイよ?」

 

 

 テテテテッ!   タタタタタッ!    トトトトトッ!

 

 急ぎ、安全と思われる場所へ避難を開始したデュオ。

その途中、声を掛け垂れて、

 

「あら? 如何したの、デュオ?」

【ア! テオ《ティア》! スパウ《スバル》! マオーガ召喚サレテ、ダイマオーニナッタ!】 =誤変換+事実!

「・・・え!?」

 

 スバルは、咄嗟に何を言われたのか判らず硬直する。

 

「・・・ああ、これね?」

 

 その様子を伺い、ティアナは冷静に判断を下した。

 

「多分、このチョーカーで念話を受信して、そのまま、と言うか。誤変換してる感じだけど、音声変換してるのね」

「そっかぁ、アー吃驚したぁ!」

「でも、あっちで何か起きた事は、確か見たいね。

デュオ、ココは危ないから、受付の方、判るよね。そこに行って避難していてね?

スバル! 行くわよ!」

「う、うん!」

【オー、行ッテラッサイ!】

 

 燃料投下?

 

「え? なのはさん? いったい、何が?」

「・・・えっと、何が?」

「あ! ティアにスバル! 手伝え! なのはを止めなきゃ、ならねぇ!」

「ふふふ、ティアナもスバルも、そっち側なんだね? だったら、手加減は、要らないかな? 全力全壊で逝っても、良いよね? フフフ」

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

【ア! 豆狸! リーン!】 =事実+上手く言えない?

「誰かな? そんな事言うんは? んー? どのお口かな?」

「はわわわ!」

 

 ハヤテはそう言いながら、口の端を釣り上げた。

リィンフォースは、そんな有る時の姿を見て慌てふためいた。

 

【チャウノ? 豆狸?】

「ほほぉう、まだ喋れるんか! ん?

デュオ? ソレ、どないしたん?」

 

 見慣れないモノを付けている事で、有る程度察し。

 

「・・・誰が言って居たか、教えて貰っても、エエか?」

【ント・・・ジッチャ!】

「・・・判った、ありがとぅな! それと、私は、ハ・ヤ・テな。ハヤテお姉ちゃんや。

次からは、綺麗で美人のハヤテお姉ちゃんって、呼んでな!」

「はぅわ!」

「あ、主?」

「ハ、ハヤテ、ちゃん?」

 

 その声を聞き、びくぅ! とばかりに、恐る恐る、振り返るハヤテ。

そこにはシグナムとシャマルの二人が立っていた。

 

【ア! シグママ! シャママ!】 =上手く言えない+誤認?

「主にそんな趣向が有ったとは、気付きませんで・・・」

「ハヤテちゃん、そんな小さな子にまで手を出すなんて!」

「シ、シグナムもシャマルも! シグママ! シャママ! なんて、呼ばせとるやないか!」

【シグママ、シャママ、イヤ?】 =確認

「ううん、イヤじゃ無いわよ? そう呼んでくれるのね。嬉しいわ!」

「わ、悪くは無いな! そう呼んでも構わん! むしろ、そう呼んでくれ!」

 

 ハヤテをじーっと見詰め。一言。

 

【・・・豆狸?】

「・・・駄目や!」

【・・・豆狸?】

「・・・駄目や!!」

【・・・豆狸?】

「・・・駄目や!!!」

【・・・綺麗デ美人ナハヤテオ姉チャン?】 =認識

「・・・駄目や!!! え!?」

【・・・綺麗デ美人ナハヤテオ姉チャン?】 =再確認

「あ!」

 

 そう言われ、段々と恥ずかしさが込み上げて来た!

ハヤテの頬が、顔が、額が真っ赤に染まる。

 

【・・・綺麗デ美人ナハヤテオ姉チャン?】 =再々確認

「ううう!」

 

 ハヤテは大急ぎで部屋に籠り、出て来なくなった。

 

【・・・綺麗デ美人ナハヤテオ姉チャン? ドッタノ!?】

 

 そう連呼しながら、不思議そうにドアを叩く幼子が居た。

その途中、ヴィヴィオ姉と合流。

 二重奏となる。

 

 周囲では何が起きたのか、人だかりが・・・

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

受付

 

 そこには偶々近くまで来た為、ついでとばかりに集まった面々。

 

【アァ! インジューダ! ピーピング・トムダ! 悪人ダ!】 =認識?

「デュオ? 何それ?」

【何カ皆ソウ言ッテタノ】

 

 談笑していた筈が、一気に凍りついた三人!

 

「だ、誰が、インジュウかな?」

「そりゃ、お前だ。ユーノ、こんな小さな子にも認知されて・・・フッ」

 

 その様子を鼻で笑うクロノ。

 

「だが、だとすると悪人は?」

 

 ヴェロッサは自分の事は棚上げにし、気になる事を口にした。

 

「さあな。だが、覗き魔は判るぞ。ヴェロッサ」

「・・・ほほぉう、そう来たか。じゃあ、この子に聞いてみよう。

悪人が誰か、お兄さんに、教えて貰えるかな?」

 

 ビシッ!

示された先には、クロノしか居ない。

 

 クロノは、自分の後ろに誰かが居るのかと思い。移動する。

それに付いて行く様に、動く。

クロノは更に動く! それに伴い、動く! 更に動く! 伴い動く!

 

「・・・諦めなよ、クロノ」

 

 ユーノはそれを大人気ないと諌めてみるが、口元は笑っている。

 

「所で、如何して、クロノが悪人なんだい?」

 

 ヴェロッサも笑いつつ、どうしてそうなのかが気になったようだ。

 

【黒クテトゲトゲ! 悪ソウ!】 =黒くて肩の辺りに棘状の突起

 

 がっくりと項垂れるクロノ。

 

「ぷっ!」

「ク、クロノ!? プ、プププ!」

「ゴ、ゴメン! 聞いちゃった!」

「フェ、フェイト! 何時から、そこに!?」

「あ、うん。割と、最初から」

【ア! ヘイトママ!】 =誤変換+上手く言えない?

 

 ガックリとはしても、気丈に振舞うフェイト。

 

「ヘイト《=憎悪》・・・な、なぁに? デュオ?」

【ロシュツキョーッテ、何?】

「・・・フェイト! 気をシッカリ持つんだ! 子供が言った事だ、気にするな!」

 

 クロノは自分にも言い聞かせるように、力を込めている。

 

「う、うん。今のは一寸、挫けるかと思った。でも大丈夫!

何処でそんな言葉、覚えたのかな?」

【ンート、メット!】 =インター・ネット

 

 

 子供にはまだネットは速いと言う事で、プロテクトが強化されたとか・・・

それを掻い潜り、プロテクトを解除し、さらなる情報を手にするデュオ。

 

 末恐ろしい才能を見せた瞬間でも有ったと、皆が語り草に・・・

 

 

   ・・・   ・・・

 

 

 とある日、皆の手が放せない時が重なり、本局へと連れて行かれた。

 

 受付のソファで一人座っていると、目の前が陰った。

顔を上げると、大きな人がこちらを見ていた。

 

「君は、待ち合わせかい?」

 

 こんな幼い子供が一人で居る事に、疑問を持ったらしい。

待ち人が来るまで、少し話し相手になっても良いかと考えたらしい。

 

【オー! メタボノドンダ!】 =渾名を認識?

 

 周囲が一斉に凍りついた。

 

「だ、誰が、ソンナコト言って居たか。オジちゃんに、教えて貰えるかな?」

 

 出来るだけニコヤカァ(見た目、オットろしい)な、顔をして、聞いた。

 

「中将! こんな小さな子に、そんな顔をしても・・・(泣かせてしまうだけだと言いたい)」

 

 自分の親がどう認識されるか、何気に気にしている副官のオーリス女史。

 

【・・・オヒゲ、触ッテイイ?】

 

 顔より髭に興味津々! 周りは誰も生えて無いから。

 

「・・・ああ、良いぞ!」

 

 意外と上機嫌で、肩に抱き上げて触らせてくれた。

 

【オオ! ザックザク! スゴイスゴイ!】

「ハッハッハ! こんなので良かったら、もっと触っても良いぞ!」

「中将! そんな!」

【ジャリジャリスル!】

 

 周囲のザワメキを余所に、子供と戯れる中将。

それを周囲の人々は、記録として残そうと、次々に収める。

 

 

とあるモブ局員たちの、暴走した会話《聞き耳モード?》を、お楽しみください。

 

 

「お、おい! 見ろよ、あの子供!」

「お、オオ!」

「あの顔で、あんな!」

「・・・明日は、世界の終りが来るな!」

「あ、でも、副官のオーリスさん。長官の娘だろ?

だから、おかしくは無いのかも」

「・・・恐ろしや!」 =見た事が無かった、あんなデレデレな顔は・・・

「でも、あの顔は・・・」 =満面の笑み?

「・・・親だな、人の」 =人では無いと、思われていたようだ!

「だ、だれか! クマ(=渾名)が! 子供を!」 =襲っている様に見えるらしい?

「・・・誰だ、アレは!」

「・・・長官では、無いな」

「誰か、自然保護隊を呼んで来い!」 =半ば本気?

「麻酔銃を!」 =本気?

「オノレ不審者! 神妙にしろ!」

「長官に化けた不審者が現れた様だ!」

「・・・武装隊! 前へ!」

「イヤ、それより白い悪魔を!」

「いや、豆狸を!」

「それより、フェイト執務官を! あの子は、関係者だ!」

「何? それは本当か!?」

「た、確かに、最近見たぞ! 俺は!」

「お、おお! 仲睦まじく、アーン! をされていたのを!」

「イヤ、俺が見た時は、あの! フロスティ女史だった!」

「・・・だったら、それを助けたのであれば・・・」

「俺の!」

「いや、俺だ!」

「「「株が天井登りに!?」」」

「イ、イヤ待て。あの子を助け、印象付ければ」

「・・・おお! パパと呼ばれれば!」

「「「「「いや、呼ばせるんだ。俺の未来の為に!」」」」」

 

 一気にヒート・アップ!   一部、冷ややかぁな目。

 

「「「「「「うおぉぉおおおおぉぉおぉぉぉ!!!!」」」」」」×6?

 

 襲い来る人津波!

 

「はっはっはっ! ココは危ないな。オーリス、一寸抱いていてくれ。何、予行演習だ」 =何の?

「パパ! こんな所で!」

「何、ちょっと懲らしめて来るまでさ!」

【オー、パパ?】

 

 中将を指さし、言った。

 

「え? ええ、私の、パパなの」

【パパ、ガンパレー!】 =名前と勘違い

 

 双方に燃料投下。

 

「応! 見て居ろ! ワシの底力!」

 

 バリバリと、内側から弾け飛ぶ制服!

 その下からは隆々とした筋肉の束が!

 

「オオオオオォォォオオ! この子に会いたければ、ワシの屍を、越えて行けぇぇぇぇぇえええ!」

 

 雄叫びが上がった! それに応えんとする雄叫びも×36?

 その後は、無双。

 そうとしか、言い表せなかった。

 

 死屍累々とする中、呵々大笑とする中将。

その肩に乗り、同じく大笑するデュオ。

呆れ果てるオーリス女史。

 

 ご機嫌で、制服の替わりを取りに帰る中将。

それを、元気よく手を振り、見送るデュオ。

 

 聞く事を忘れる程、上機嫌だった!

 

 管理局員、謎の集団暴走として、内々に処理されたとか、されなかったとか?




まだもう少し続きます。

次回 《第二次 Kids Hazard?》
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