魔法少女リリカルなのはStrikerS ENEMY Side 作:トータス
故意ではない、人為的ミス?
デバイス調整室、そこで何やら作成中のシャーリー。
そこに呼ばれたデュオは少し待っていてくれと言われ、待つ事五分・・・
「・・・よっし! 出来たァ!
デューオ君! 一寸、良いかな? コレ、着けて見てくれる?」
シャーリーが手にしているのは、首飾(チョーカー)と言われる。
首にピッタリするタイプの首飾りだ。
それを手渡され、着けようとするが、中々上手くは行かない。
悪戦苦闘しながらも、留まらない。
「あー、一寸難しかったかな? ・・・手伝っても良いかな?」
そう言うと、すんなり手渡されるソレを手に、
「ハァイ、後ろ向いててね。ヨォッと!
はい、出来た!」
【ソレデ、ナァニ?・・・!!】
「あはっ! やー出来てる出来てる!
それはね、君の念話を、声に変換してくれるものなの。
だから、今度はもっとお話しが出来ると思うよ!」
【アリガトー! チャーリー!!】 =誤変換?
そう言うと、凄い勢いで外へと飛び出して行った。
「あ、あれ? 一寸ミスッたかな? バグが何処かにあったのかな?
でも、そんなに問題には成らないよね? ふぁー、流石に参轍は疲れるか。
一寸寝てから、原因を・・・ZZZzzz」
・・・ ・・・
アチコチに顔を出し、誰か居ないかと探すデュオ。
最初の犠牲・生贄を探す。(=無意識)
・・・見付けた!
【エロオ《エリオ》ー! キャオ《キャロ》ー! クリーム《フリード》!】 =誤変換?
ビキッとばかりに固まるエリオ。
呼び方は違えど、自分が呼ばれた気がしたキャロ。
何だか、食われそうな気がしたフリード。
「な、なぜ。その名を・・・」
豪く落ち込むエリオ。
かつての寮生活で、そう呼ばれる事があった・・・
その事を知る者の無い場所であるはずが・・・
「え、えっと。私?」
きゅー! キャロの帽子に隠れようとするフリード。
【オー!】
「あ! デュオ!? 如何したの、それ?」
【チャーリー、ツクッテクレルノ!】
「? ぁ、シャーリーが作ってくれたんだ。良かったね!」
【オー! 皆ニ見セウ!】
「そっか、がんばってね!」
もう、既に居なくなっていた。
落ち込むエリオ。
「どうしたの? エロオ君?」
キャロの口に染(うつ)っていた!
さらに落ち込むエリオ!
・・・ ・・・
【アー! エターナル・ロリータ!】 =事実?
ギッギギギギッギギィィィィイ! ギィィン!
そんな擬音が聞こえそうな、振り返り方だった。
「誰だ、そんな言葉を発したのは、頑固な汚れになりてぇって奴(ヤツ)ァァア! 私は、大人だぁああ!」
【・・・チャウノ? ジャ、レッド・ロリータ?】 =事実・・・
辺りを見回すヴィータは、その場にデュオしか居ない事に気が付いた。
「アン? デュオか?」
【ソーダヨ?】
「・・・今のは、お前か?」
【オー!】
「・・・そうか、コレか」
首に巻かれた見なれないモノを見て、ある程度察したようだ。
「なら、そう言って居たのが誰か、教えて貰っても、良いか?」
【オォウ。オ顔、コアァイ!】
「あー、悪かったな。これでもう、怖くは無いだろ?」
口元が引き攣って、井桁はあるが一応? 笑顔。
【エットエット、ダイスト、クリプス?】
「・・・ヴァイスとグリフィスか?」
【オー、オハアシシテテ、キコエタ!】
「・・・そうか、ありがとうな」
そう言うと、頭をクシャクシャと撫でて来た。
その脇の向こうに、ある後姿を見て、
【ア! 悪魔!】 =事実?
ギ! 動きが止まった!
「・・・誰かな? そんな事を口にするのは?」
なのはは、悪魔でニコヤカァぁに、こちらを振り返る。
【オォウ! オッカナイ! 大マオーニナッタ! タッケテー!】 =事実と認識!
そう言うと、一目散に逃げ出した!
あとに残されたのは、ヴィータ。唯一人。
「ヴィータちゃん! 一寸、O・HA・NA・SHIしましょ?」
「な、何で!? あ! オイ! 逃げるな!
なのは、落ち着け! 今のはデュオだ!」
「何を言ってるのかな? デュオは、喋れないでしょ?」
「イ、イヤ! アレだ!」
「あんな可愛い子に、罪を擦り付けたらイケナイよ?」
テテテテッ! タタタタタッ! トトトトトッ!
急ぎ、安全と思われる場所へ避難を開始したデュオ。
その途中、声を掛け垂れて、
「あら? 如何したの、デュオ?」
【ア! テオ《ティア》! スパウ《スバル》! マオーガ召喚サレテ、ダイマオーニナッタ!】 =誤変換+事実!
「・・・え!?」
スバルは、咄嗟に何を言われたのか判らず硬直する。
「・・・ああ、これね?」
その様子を伺い、ティアナは冷静に判断を下した。
「多分、このチョーカーで念話を受信して、そのまま、と言うか。誤変換してる感じだけど、音声変換してるのね」
「そっかぁ、アー吃驚したぁ!」
「でも、あっちで何か起きた事は、確か見たいね。
デュオ、ココは危ないから、受付の方、判るよね。そこに行って避難していてね?
スバル! 行くわよ!」
「う、うん!」
【オー、行ッテラッサイ!】
燃料投下?
「え? なのはさん? いったい、何が?」
「・・・えっと、何が?」
「あ! ティアにスバル! 手伝え! なのはを止めなきゃ、ならねぇ!」
「ふふふ、ティアナもスバルも、そっち側なんだね? だったら、手加減は、要らないかな? 全力全壊で逝っても、良いよね? フフフ」
・・・ ・・・
【ア! 豆狸! リーン!】 =事実+上手く言えない?
「誰かな? そんな事言うんは? んー? どのお口かな?」
「はわわわ!」
ハヤテはそう言いながら、口の端を釣り上げた。
リィンフォースは、そんな有る時の姿を見て慌てふためいた。
【チャウノ? 豆狸?】
「ほほぉう、まだ喋れるんか! ん?
デュオ? ソレ、どないしたん?」
見慣れないモノを付けている事で、有る程度察し。
「・・・誰が言って居たか、教えて貰っても、エエか?」
【ント・・・ジッチャ!】
「・・・判った、ありがとぅな! それと、私は、ハ・ヤ・テな。ハヤテお姉ちゃんや。
次からは、綺麗で美人のハヤテお姉ちゃんって、呼んでな!」
「はぅわ!」
「あ、主?」
「ハ、ハヤテ、ちゃん?」
その声を聞き、びくぅ! とばかりに、恐る恐る、振り返るハヤテ。
そこにはシグナムとシャマルの二人が立っていた。
【ア! シグママ! シャママ!】 =上手く言えない+誤認?
「主にそんな趣向が有ったとは、気付きませんで・・・」
「ハヤテちゃん、そんな小さな子にまで手を出すなんて!」
「シ、シグナムもシャマルも! シグママ! シャママ! なんて、呼ばせとるやないか!」
【シグママ、シャママ、イヤ?】 =確認
「ううん、イヤじゃ無いわよ? そう呼んでくれるのね。嬉しいわ!」
「わ、悪くは無いな! そう呼んでも構わん! むしろ、そう呼んでくれ!」
ハヤテをじーっと見詰め。一言。
【・・・豆狸?】
「・・・駄目や!」
【・・・豆狸?】
「・・・駄目や!!」
【・・・豆狸?】
「・・・駄目や!!!」
【・・・綺麗デ美人ナハヤテオ姉チャン?】 =認識
「・・・駄目や!!! え!?」
【・・・綺麗デ美人ナハヤテオ姉チャン?】 =再確認
「あ!」
そう言われ、段々と恥ずかしさが込み上げて来た!
ハヤテの頬が、顔が、額が真っ赤に染まる。
【・・・綺麗デ美人ナハヤテオ姉チャン?】 =再々確認
「ううう!」
ハヤテは大急ぎで部屋に籠り、出て来なくなった。
【・・・綺麗デ美人ナハヤテオ姉チャン? ドッタノ!?】
そう連呼しながら、不思議そうにドアを叩く幼子が居た。
その途中、ヴィヴィオ姉と合流。
二重奏となる。
周囲では何が起きたのか、人だかりが・・・
・・・ ・・・
受付
そこには偶々近くまで来た為、ついでとばかりに集まった面々。
【アァ! インジューダ! ピーピング・トムダ! 悪人ダ!】 =認識?
「デュオ? 何それ?」
【何カ皆ソウ言ッテタノ】
談笑していた筈が、一気に凍りついた三人!
「だ、誰が、インジュウかな?」
「そりゃ、お前だ。ユーノ、こんな小さな子にも認知されて・・・フッ」
その様子を鼻で笑うクロノ。
「だが、だとすると悪人は?」
ヴェロッサは自分の事は棚上げにし、気になる事を口にした。
「さあな。だが、覗き魔は判るぞ。ヴェロッサ」
「・・・ほほぉう、そう来たか。じゃあ、この子に聞いてみよう。
悪人が誰か、お兄さんに、教えて貰えるかな?」
ビシッ!
示された先には、クロノしか居ない。
クロノは、自分の後ろに誰かが居るのかと思い。移動する。
それに付いて行く様に、動く。
クロノは更に動く! それに伴い、動く! 更に動く! 伴い動く!
「・・・諦めなよ、クロノ」
ユーノはそれを大人気ないと諌めてみるが、口元は笑っている。
「所で、如何して、クロノが悪人なんだい?」
ヴェロッサも笑いつつ、どうしてそうなのかが気になったようだ。
【黒クテトゲトゲ! 悪ソウ!】 =黒くて肩の辺りに棘状の突起
がっくりと項垂れるクロノ。
「ぷっ!」
「ク、クロノ!? プ、プププ!」
「ゴ、ゴメン! 聞いちゃった!」
「フェ、フェイト! 何時から、そこに!?」
「あ、うん。割と、最初から」
【ア! ヘイトママ!】 =誤変換+上手く言えない?
ガックリとはしても、気丈に振舞うフェイト。
「ヘイト《=憎悪》・・・な、なぁに? デュオ?」
【ロシュツキョーッテ、何?】
「・・・フェイト! 気をシッカリ持つんだ! 子供が言った事だ、気にするな!」
クロノは自分にも言い聞かせるように、力を込めている。
「う、うん。今のは一寸、挫けるかと思った。でも大丈夫!
何処でそんな言葉、覚えたのかな?」
【ンート、メット!】 =インター・ネット
子供にはまだネットは速いと言う事で、プロテクトが強化されたとか・・・
それを掻い潜り、プロテクトを解除し、さらなる情報を手にするデュオ。
末恐ろしい才能を見せた瞬間でも有ったと、皆が語り草に・・・
・・・ ・・・
とある日、皆の手が放せない時が重なり、本局へと連れて行かれた。
受付のソファで一人座っていると、目の前が陰った。
顔を上げると、大きな人がこちらを見ていた。
「君は、待ち合わせかい?」
こんな幼い子供が一人で居る事に、疑問を持ったらしい。
待ち人が来るまで、少し話し相手になっても良いかと考えたらしい。
【オー! メタボノドンダ!】 =渾名を認識?
周囲が一斉に凍りついた。
「だ、誰が、ソンナコト言って居たか。オジちゃんに、教えて貰えるかな?」
出来るだけニコヤカァ(見た目、オットろしい)な、顔をして、聞いた。
「中将! こんな小さな子に、そんな顔をしても・・・(泣かせてしまうだけだと言いたい)」
自分の親がどう認識されるか、何気に気にしている副官のオーリス女史。
【・・・オヒゲ、触ッテイイ?】
顔より髭に興味津々! 周りは誰も生えて無いから。
「・・・ああ、良いぞ!」
意外と上機嫌で、肩に抱き上げて触らせてくれた。
【オオ! ザックザク! スゴイスゴイ!】
「ハッハッハ! こんなので良かったら、もっと触っても良いぞ!」
「中将! そんな!」
【ジャリジャリスル!】
周囲のザワメキを余所に、子供と戯れる中将。
それを周囲の人々は、記録として残そうと、次々に収める。
とあるモブ局員たちの、暴走した会話《聞き耳モード?》を、お楽しみください。
「お、おい! 見ろよ、あの子供!」
「お、オオ!」
「あの顔で、あんな!」
「・・・明日は、世界の終りが来るな!」
「あ、でも、副官のオーリスさん。長官の娘だろ?
だから、おかしくは無いのかも」
「・・・恐ろしや!」 =見た事が無かった、あんなデレデレな顔は・・・
「でも、あの顔は・・・」 =満面の笑み?
「・・・親だな、人の」 =人では無いと、思われていたようだ!
「だ、だれか! クマ(=渾名)が! 子供を!」 =襲っている様に見えるらしい?
「・・・誰だ、アレは!」
「・・・長官では、無いな」
「誰か、自然保護隊を呼んで来い!」 =半ば本気?
「麻酔銃を!」 =本気?
「オノレ不審者! 神妙にしろ!」
「長官に化けた不審者が現れた様だ!」
「・・・武装隊! 前へ!」
「イヤ、それより白い悪魔を!」
「いや、豆狸を!」
「それより、フェイト執務官を! あの子は、関係者だ!」
「何? それは本当か!?」
「た、確かに、最近見たぞ! 俺は!」
「お、おお! 仲睦まじく、アーン! をされていたのを!」
「イヤ、俺が見た時は、あの! フロスティ女史だった!」
「・・・だったら、それを助けたのであれば・・・」
「俺の!」
「いや、俺だ!」
「「「株が天井登りに!?」」」
「イ、イヤ待て。あの子を助け、印象付ければ」
「・・・おお! パパと呼ばれれば!」
「「「「「いや、呼ばせるんだ。俺の未来の為に!」」」」」
一気にヒート・アップ! 一部、冷ややかぁな目。
「「「「「「うおぉぉおおおおぉぉおぉぉぉ!!!!」」」」」」×6?
襲い来る人津波!
「はっはっはっ! ココは危ないな。オーリス、一寸抱いていてくれ。何、予行演習だ」 =何の?
「パパ! こんな所で!」
「何、ちょっと懲らしめて来るまでさ!」
【オー、パパ?】
中将を指さし、言った。
「え? ええ、私の、パパなの」
【パパ、ガンパレー!】 =名前と勘違い
双方に燃料投下。
「応! 見て居ろ! ワシの底力!」
バリバリと、内側から弾け飛ぶ制服!
その下からは隆々とした筋肉の束が!
「オオオオオォォォオオ! この子に会いたければ、ワシの屍を、越えて行けぇぇぇぇぇえええ!」
雄叫びが上がった! それに応えんとする雄叫びも×36?
その後は、無双。
そうとしか、言い表せなかった。
死屍累々とする中、呵々大笑とする中将。
その肩に乗り、同じく大笑するデュオ。
呆れ果てるオーリス女史。
ご機嫌で、制服の替わりを取りに帰る中将。
それを、元気よく手を振り、見送るデュオ。
聞く事を忘れる程、上機嫌だった!
管理局員、謎の集団暴走として、内々に処理されたとか、されなかったとか?
まだもう少し続きます。
次回 《第二次 Kids Hazard?》