Fate/Rage   作:ぽk

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第三回戦(中)

 

 

 

白と黒の世界に覆われた私。

しかし、その正体はとても意外な人物だった。

 

 

「お姉ちゃん、遊びましょう」

 

「何して遊びましょうか。鬼ごっこ?それとも、かくれんぼ?」

 

 

正面から、私に抱き付いてきた小さな少女達。

一人は白のドレスを。もう一人の少女は黒のドレスを。

 

まるで双子の様な少女たち。

顔つきも、声も、身長も...全く同じに見えてしまう。

 

ねえ、君たちは一体...?

 

 

「あたしはありす!」

 

「あたしはアリス!」

 

 

満面の笑顔で、更に抱き付いて来るありすとアリス。

同姓同名なのだろうか?

 

しかし、何故私に抱き付いて来るの?

私と君たちは、初対面な筈だよね?

 

 

「お姉ちゃん、ありすの事覚えてないの?」

 

「ずっとあたし(ありす)はお姉ちゃんを見てたのに?」

 

「お姉ちゃんと遊びたくて、あたしは会いに来たのに...」

 

「酷いお姉ちゃん。お姉ちゃんと遊びたくて、此処まで来たのに...」

 

 

少女たちはこう言うが、私は本当にありす達を知らない。

何処かですれ違うとしても、こんなに目立つ彼女たちを、忘れる事は無い気がする。

 

一体何処で...

 

 

「まあ、お姉ちゃんが覚えてないのはしょうがないよ。其れよりも、遊びましょう!」

 

「鬼ごっこにしましょう!」

 

「じゃあ、鬼は……」

 

 

白いありすの視線は、私。

 

……では無く、私とありす達の下敷きになっているサーヴァント。

サモナーに視線が向けられる。

 

 

「あたしを殺した、怖~い魔法使いね!逃げましょうお姉ちゃん!」

 

「早く逃げないと、怒って殺しに来ちゃうかも!」

 

 

白いありすは、私の右手を。黒いアリスは、私の左手を取って走り出す。

屋上から逃げるように走るありすと私。

 

まあ、鬼ごっこだから捕まったら負けなのは確かだ。

 

屋上に置いてけぼりになったサモナーは、大丈夫だろうか?

死んでも生き返るのはそうだが、それは私が傍に居た時だ。

 

今回は...流れで離されてしまったが...

 

 

 

何だろう。

今までに無い、胸騒ぎが襲う。

 

 

 

———————————————————

 

 

 

 

大事に大事に育てている小鳥を、横から攫われた。

小鳥と戯れているときに、隙を付かれて攫われた。

 

取り返さなくては。

取り返して、奪った奴を懲らしめてやろう。

 

小鳥は■■▬▬▬_■

 

 

雨など降らぬ、電子の世界で、一滴の雫が零れ落ちる。

雫は波紋を広げ、波を生む。

 

その波は大きくうねり、柱を立てる。

柱は幾つも生まれ、形を成す。

 

 

「返してもらおうか...僕の大事な小鳥を。返してくれないと言うのなら、もう一度、お前の元に僕が現れよう。さあ、鬼ごっこを楽しもうか」

 

 

それは笑う。

碧い光を残して、それは笑う。

 

殺し殺され、死に出会う。

 

幼き少女は再び出会う。

出会ってはいけないソレに。

 

大事な鳥を奪った罰を下しにやって来る。

 

ソレがひとたび暴れたら、女王様も狼狽える。

大事なお茶会が...壊されてしまうよ、アリス。

 

 








日本の童歌って、怖いのが多いよ...
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