曇天の空の下。
一人の少年が赤子のように泣いていた。
その瞳から流れ落ちる涙はとても後悔で溢れている。
少年は天を仰ぎ叫び狂う。
友を返せ・・・!!!
親友を返せ・・・!!!、と。
爪が掌に食い込み、血が出るほど拳を握り振りかざす。
あぁ・・・理解者を失った少年は何とも憐れだ。
しかしそこに同情は無い。
何故なら核はその少年だからだ。
少年は分からぬのだ。
お前こそがその原因なのだと。
人よ、超えて見せろ。
その涙を糧として見事試煉を乗り越えろ。
その先にあるのは人の願い、人の答え。
乗り越えた者だけが辿り着ける人の理想郷。
さあ人よ、僕を超えて見せろ・・・
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サモナーの宝具。
確かに私には分からなかった。
けれど、その背景には泣き続ける少年の姿があった。
曇天の空の下、少年は泣く。
きっとあの少年は泣き続けなければならないのだ。
許される日が来ても少年は泣き続ける。
それが...きっと————————。
「・・・マスター?ぼんやりしてどうしたの?身体に何か異常があるの?」
マイルームとやらの鍵を言峰から貰い、行く途中で立ち止まった。
どうやら随分とその場に立ち止っていた所為かサモナーが心配している。
大丈夫。少し考え事をしていただけなんだ。
「ごめんね。きっと僕が宝具を使ったのが悪かったんだろう。今日はマイルームで休んでキートリガーは明日取りに行けばいい。」
キートリガー...確か言峰がサーヴァント同士で戦う為の条件だったか。
2つのキートリガーを集めなければ自動的に敗北が決まる。
流石にそれはうっかりどころでは済まない。
今日は少しだけでもアリーナに慣れておきたいから行こう。
確かキートリガーは普通のアリーナで取れるはずだ。
「僕は基本的には君の意見を尊重するけど・・・無理はしないでよ。」
分かっているさ。サモナーは心配性だから霊体化をあまりしない。
未熟者の魔術師である私を心配してくれるのは有り難いが、サーヴァントが狙われたら元も子もないのではないか?
「その心配は要らないよ白野。この校舎での戦闘は禁止されているし、アリーナでの戦闘も本戦以外では厳禁だ。もしも血気盛んなマスターが襲ってきても相手がペナルティを負うだけだよ。」
それはそうかもしれないけど・・・・・・、個人的にやはり不安になるものだ。
未熟なマスターにイレギュラーのサーヴァント。
それにサモナーのステータスまだ全部解禁されてる訳じゃないよ。
「あれ、そうだっけ?」
そうなんですよ。
「それはごめんね。じゃあマイルームに入ったら僕のステータスを全て君に見せるよ。」
いや全部じゃなくても・・・
「妻となる君に隠し事なんてしないよ。安心して、僕は不倫や浮気なんてしない。」
いやそう言うのも要らないから。
あ、マイルームって確か2-Bだったっけ?
「・・・・・・そ、そうだよ。」
若干サモナーが泣きそうな顔で窓の外を見る。
何がそんなにも悲しいんだよ...。
サモナーの求婚?を軽く流しながら2階へと辿り着く。
しかし、そこで出会ってはいけない人物に出会ってしまった。
「あら?貴女確か教会に入ろうとしていたNPCじゃないの。どうして此処に?」
そうだ。確かにあの時私は教会へ足を踏み入れようとしていた、が。
月海原学園のマドンナ・・・噂の赤い悪魔によって止められたのである。
「ちょっと貴女!今私に対して失礼な事言わなかった!?」
き、気のせいですよ。気のせい。
「ったく・・・ん?この気配は・・・。ねえ貴女...ひょっとしてマスター?」
一応、ですけどマスターです。
でも魔術師として私が未熟だからそんなに強くもないけどね・・・。
「それは君であって僕のステータスには全く持って関係ないから安心して。」
まじか!?だって言峰が、『サーヴァントの力はマスターによって変動する。』って言ってたじゃん!?
「それは普通に
身に覚えがありません。きっとあなたの気のせいですよ。
「何言ってんの?その証拠に
令呪...。
って何です?
「ちょ、聞いてれば驚く事ばかりなんだけど。貴女令呪も知らないの?!」
なにぶん未熟者でして...聖杯戦争って単語も今日知ったばかりです。
と言うか見知らぬ間に参加してました。
「それ絶対におかしいわ!」
いやほんとそうですよね。
「開き直るな!そしてあんたは笑ってんじゃないわよ!」
どうやら彼女のサーヴァントが茶々を入れたようだ。
サモナーは最初みたいに霊体化しないんだね。
「当然だよ、僕は君の生涯のパートナー何だから霊体化してたら君の手を握れないだろ?」
「な、なにこのサーヴァント?」
いやほんとそうですよね。かなり困ってるんですけど悲しい事にクーリングオフ無効なんだよね。
返却したいのに返却できないのが辛い。
「・・・・・・流石に私も貴女に同情するわ。私のサーヴァントはまだいい方ね。」
言峰に言ってもムカつく笑顔を向けられるばかりなんだ・・・!
なんだよあの顔!絶対に人の不幸見て喜んでるぞ!
ムーンセルに頼み込みたいくらいだ・・・!!!
「白野は酷いなぁ・・・。僕よりも
「えっ・・・・・・?」
いま・・・今なんといった?
私の隣に居るサーヴァントは何と言った?
私が驚くよりも目の前の彼女の方がよほど驚いている。
なんせ、霊体化して
「ん?白野一体何をそんなに驚いているの?まさか本当に浮気だったの?」
いやもうその話からお前は離れてろ。
そんな事よりもサモナー!お前見えてるの?!
彼女のサーヴァント見えてるの?!
頼むから見ていない、って言ってくれ!!!
「バッチリ把握できてるよ。何ならここで真名言っても良いけど?」
「ちょ!?あんた・・・!!!」
あーあーマイルームマイルームへ行かなければ!
サモナーいざ行かん、マイルームへ直行だ!
「
サモナーは此処が校舎だろうと関係なく何かの装置に私を抱えて飛び込む。
するとどうだろう。
マイルームに入る為には鍵を通さなければならないのだが・・・、なんてこった。
そんな事をせずともマイルームに入ることが出来・・・た。
いやそもそもマイルームへ侵入する事は不可能な筈、サモナーは一体何をした?
「なに...って、君がマイルームへ直行したいって言うから、マイルームへ脱出と言う名の帰還をしたんだけど?」
そんなに簡単な事でしたっけ?
ここって厳重&頑丈じゃなかったっけ?
「そりゃムーンセルが管理してるルールはサーヴァントやマスターがあれこれと試行錯誤したところでそれは無駄に終わるけど、僕は月如きに管理される存在じゃないからね。」
ち、チーーーーートォォォオォォォオオオオオ!!!!!
お前のそれってチートオブチートじゃないかあああぁあああぁぁぁあ!!!
私この聖杯戦争に参加してるマスター全員にDOGEZAしなければいけないじゃないか!?
「ははは。面白い事を言うんだね白野。この聖杯戦争に参加しているサーヴァントの中にもチートオブチートは居るんだよ?」
マジで?其れマジで言ってるの?
本当じゃないですよね?嘘だと言って・・・あ、やっぱ言わなくていいや。
「いやあ・・・まさか上位種のあいつが居るなんて面白い戦争だよ。下手したら一瞬でこの戦争終わっちゃうのにね。」
い、言わなくていいって・・・。
さっきのもそうだけど、何で霊体化してるサーヴァントの情報が見えたり、そんな事も分かるの?
普通のサーヴァントは絶対に分からないよね?
サモナーは一瞬驚いた顔をし、不敵な笑みを浮かべる。
「だって———————これは君の力なんだよ?」
サーヴァントのステータスが更新されました。
マスター:岸波白野
真名:■■■■
クラス:サモナー
身長:今は175cm
体重:不明
スリーサイズ:不明
属性:■■・混沌
パラメータ:筋力 C :耐久 E-Ⅹ :敏捷 B+ :魔力 EX :幸運EX
耐久がE-Ⅹなのはサモナーの真名が■■■であるがためにこうなってしまった固定ステータス。もはや豆腐ではなく豆腐を当てられたら死ぬレベルの耐久力。如何なる攻撃を避けたとしても余波で死ぬだろう・・・。
保有スキル
蘇生(Ex)万物の理を覆す能力。ランクEXともなれば蘇生ではなくそれは創造に等しい。
次元召喚(■■)本来ならサーヴァントが別次元から何かを召喚する事など有り得はしないが、
共鳴(EX)マスター潜在能力を最大限に使用できる能力。潜在能力がそのマスターによって違うのである意味何が起きるか分からない。
宝具
さあ人よ!生き行く中で僕を超え、僕を否定するが良い!その先にあるものこそが人が求めた望み成り!
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概要
ランク:? 種別:対人宝具 レンジ:1~??? 最大捕捉:???
■■が編み出した対人宝具。
対人となっているが何も一人を対象としているのではなくその星の全ての人類を対象としているので、対星宝具に変化する事が可能。
■■が人類に■■■として襲い掛かる。乗り越える事は不可能であり、超えてしまえばあるのは生きとし生けるものの「死」が待っている。