極悪な奴ら/THE EVIL HERO   作:早乙女

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もう今年は投稿しないといったが、あれは嘘だ。



番外編8「短編集①『ドレスブレイクの秘密?』『大胆な猫』」

 

「ドレスブレイクの秘密?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深夜。イッセーこと兵藤一誠の家。そのイッセーの部屋ではある秘密の特訓が行われていた。

 

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』に付いている緑色の宝玉。それが光ったかと思うと・・・。

 

ババババババッ!

 

「きゃあっ!」

 

表向きでホームステイとして暮らしている元・シスター、アーシア・アルジェントの悲鳴が聞こえて来たかと思うと衣服の破ける音が聞こえた。

 

「で、できましたね!」

 

微笑ましい笑顔で言うアーシア。その姿は純白の下着姿のみになっていて、衣服の残骸が床に散らばっていた。

 

それを聞いたイッセーは顔を悔しそうにしながら首を横に振る。

 

「イッセーさん?」

 

「・・・違う。これでは未完成だ! 一体、何が悪いんだ!?」

 

その後も、ある技の特訓は続いた。

 

翌日、イッセーはいつものように松田、元浜の悪友2人を連れて更衣室の外にいた。

 

その目的はもちろん、女の着替え姿を覗くためだ。2年生は週に2度の体育の授業があるわけだが、その合間の休み時間の更衣室は女子生徒の着替え時間となっているのだ。

 

エロ坊主こと松田が偶然に見つけた覗き穴に3人して密集しているわけだが、現在はイッセーが覗き穴を独占した状態になっていた。

 

「ウッヒヒヒ」

 

「早く変われよ、イッセー!!」

 

嫌らしい笑みを浮かべながら、女の着替え姿を覗くイッセー。その背後から松田が抗議の声を諭す。

 

「あとちょっと!」

 

「1人1分の約束だぞ!!」

 

腕時計を見る元浜に注意されても全く顔を離そうとしないイッセー。

 

悪さをしようとすれば当然報いはある。それを象徴するかのように、この駒王学園にはこのような変態をお仕置きするための人物が一人いるのだ。

 

「おい。またやってるのか?」

 

着物姿の少女―――サクラが3人組に向かって冷たい声を聞かせる。

 

「やっべ! 気付かれた!!」

 

背後の悪友2人に話しかけて逃げようとするイッセーだが、その2人はすでにいなくなっていた。

 

「しまった!!」

 

すっかり逃げ遅れたイッセーは自分の横で懐から金属バットを取り出すサクラの姿を見て青くなる。その背後には胴着に着替え終え、竹刀を構えた片瀬と村山の姿があった。

 

「お仕置きは覚悟の上ってことでいいんだな?」

 

しゃがんでいるイッセーを見下ろしながら、サクラが言う。

 

「そんな覚悟はできてねぇよ!! うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「待て!!」

 

金属バットを振り上げながら、背後からダッシュして逃げ出すイッセーを追跡する。

 

「待ちなさいよっ!」

 

「覗き魔! 痴漢!!」

 

「慢性発情スケベ! エロ兵藤!!」

 

イッセーのことを散々罵りながら、サクラの背後から追いかける2人。

 

イッセーは全力で逃げ出していたが、何とも運の悪いことにその先にバナナの皮が落ちていた。足を滑らせ、尻餅を付いてしまうイッセー。

 

サクラはイッセーが滑らせた瞬間に走りを止めたが、元より3人組をケダモノ扱いしている片瀬と村山の走りは止まらない。

 

「「覚悟!!」」

 

イッセーが尻餅を付いたところを狙って、竹刀を叩き込もうとする2人。

 

「ちょっ! 待っ!」

 

イッセーは反射的に竹刀を振り下ろそうとする2人の手を掴んでしまう。すると魔方陣のようなものが2人の手に移された。

 

「「きゃあぁぁぁぁ!!」」

 

悲鳴を上げ、思わずイッセーから離れる2人。

 

「いっけねぇ・・・つい魔力を・・・」

 

自らの両手を見ながら、やっちまったとでも言いたげな声を出す。

 

「ちょっ、ちょっと触らないでよ!」

 

「どうしよう片瀬! 被れるかもー!」

 

一方の2人はイッセーに触られたところを蚊にでも刺されたかのように擦っている。

 

「急いで消毒すれば大丈夫よ、きっと!」

 

いくら変態として悪評が広まっているとはいえ、片瀬が限りなく失礼な言葉を吐きながらそそくさとイッセーから離れていく。

 

「人を毛虫みたいに・・・!」

 

「・・・お前、何したんだよ? 被れるとか言われてるが」

 

自分に背を向けて走り去っていく2人の姿を睨むイッセーに、サクラが声を掛ける。

 

「俺は何もしてねぇよ! うっかり触っちまっただけであんな態度―――?」

 

サクラに向かって不機嫌そうに言うイッセーだが、途中で自分の手を見て何かに気付いた。糸の形状になっているイッセーの魔力が、糸の先―――片瀬と村山の体を縛るように付いていたのだ。

 

これは・・・もしかすると・・・!

 

一つの希望が見出したかのようにイッセーは立ち上がった。

 

「物は試しだ!!」

 

「?」

 

サクラが疑問を抱く中、イッセーは高らかに言うと指をパチンと鳴らす。

 

鳴らしたイッセーの手の甲が円状に光ったかと思うと、片瀬と村山を縛っていた糸状の魔力が絞られ・・・・・・。

 

ババババババッ!!!

 

ババババババッ!!!

 

2人の胴着が破ける音が響いた。

 

「「えっ?」」

 

2人は一瞬分からなかったが、下着も残さず弾け飛び真っ裸になった自分の姿を見て絶句した。

 

「「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」

 

悲鳴を上げた2人はそのまましゃがみ込んで、お互いの体を抱き合う。

 

「な、何よこれぇぇぇぇぇ!?」

 

「み、見ないでぇぇぇぇぇ!!」

 

泣き喚いている2人だが、この学園の男子にとってはエロい意味での格好の的だろう。

 

「な、何だか分からんが・・・」

 

「類まれない眼福現象ッ!!!」

 

いつの間にか男子の中にいた松田は鼻の穴を大きくしながら興奮気味にいい、元浜も眼鏡で直視しながら言った。

 

「で、できた・・・!」

 

イッセーは真っ裸になった2人を見ながら言う。そして、シキが隣にいる前で堂々と言った。

 

「これが、俺の―――!!」

 

「へぇー、お前そういう趣味があったんだな。しかも、オレの目の前でそういうことをするとはな」

 

「・・・えっ? あっ・・・」

 

忘れてたと言うにはもう遅い。隣には金属バットを再び構えながら、ドSで酷薄な笑みを浮かべながらサクラが立っていたのだから。

 

「ち、違う! これは―――!!」

 

「問答無用!!」

 

イッセーとサクラは再び、鬼ごっこを繰り広げた。

 

またかよ、と言いたくなるこの2人の追いかけっこ。それは休み時間の間、間抜けな絶叫を響かせながらずっと続いた。

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

放課後のオカルト研究部の部室。イッセーは今日の休み時間の出来事をリアスに話した。

 

「新必殺技ですって?」

 

「はい!」

 

自信たっぷりに返事をした。これはきっと全国の健全男子の中でも俺だけにしかできない。そう自慢げに言えるものだ。

 

「あらあら、うふふ。それはぜひ見てみたいものですわ」

 

「どうせ、性も無いことでしょ? 変態のアンタのことだから」

 

「・・・本当にどうでもいい」

 

朱乃は朗らかな顔をしながら興味があるようだが、リリーとサクラは両側からジト目でイッセーを見つめている。

 

「じゃあ、朱乃さん失礼します!」

 

「えっ・・・?」

 

そう言うとイッセーは朱乃の肩をタッチして魔力を注ぐ。朱乃は疑問の声を漏らす。

 

「リリーちゃんとサクラも!」

 

「アタシは良いわよ! どうせ卑猥なんだし!!」

 

「オレはもう知ってるからいいよ、面倒臭い」

 

「いいからいいから!」

 

「・・・・・・」

 

「ちょっ・・・何よこれ?」

 

そう言って無理矢理リリーとサクラの肩をタッチするイッセーは魔力を付ける。リリーも疑問の声を上げた。

 

そして指をパチンと鳴らす。

 

バババババッ!! バババババッ!! バババババッ!!

 

3人の服が一気に弾け飛んだ。

 

「あらあら・・・」

 

「・・・・・・おい」

 

「ちょっ、何なのよこれ!? アタシのドレスが・・・」

 

朱乃が困惑し、サクラがイライラしたような声を漏らし、リリーが茫然したような声を上げる。

 

「うっひょぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

大興奮のイッセー。3人が真っ裸になった姿を見たリアスは思わず絶句した。

 

「これが必殺技!?」

 

「朱乃さんやサクラ、リリーちゃんにも通じたってことは充分戦力になるはず!」

 

自信満々に言うイッセー。変態が絡んだときの彼のポテンシャルは驚くことばかりだ。

 

「部長もぜひ実験台に!!」

 

「えっ? わ、私は遠慮しておくわ・・・」

 

イッセーの提案に苦笑しながら、机から後ずさろうとするリアス。しかし、イッセーはリアスを真っ裸にしなければ気が済まなかった。

 

「そんなこと言わずに協力してください!! 部長ぉぉぉぉー!!!」

 

目をキラキラと光らせながら、嫌らしい顔になったイッセーが部屋の中でリアスを追いかける。

 

「だから、私はいいの!! イッセーの必殺技の凄さは分かったからぁ!!」

 

「部長ー!! いいじゃないですかー!! 協力してくださいよぉー!! 可愛い下僕のためじゃないですかぁー!!」

 

今、この部室で女の子と男の子が追いかけっこをしているわけだが、お花畑が見えているわけがない。いや、見えるわけがない。

 

エロスイッチの入ったイッセーは止まらず、リアスはそれを拒んで逃げ続ける。何ともシュールな光景だ。

 

「あらあら、部長も恐れるなんて凄い効果ですわね~」

 

真っ裸になった朱乃が胸を隠しながら、微笑ましく2人を見ている。

 

「アタシのドレス・・・アタシのドレス・・・」

 

「・・・・・・」

 

リリーはすっかり呆然としていて、サクラは黒いオーラを出しながらワナワナと震えていた。

 

「部長ぉ~!!」

 

「もぉ~! イッセ~!!」

 

リアスは逃げ続けていたが、壁に追い詰められとうとうイッセーに手首を掴まれてしまった。

 

「つかまーえたー!!」

 

笑顔のイッセーはリアスの手首に魔力を付加する。

 

「ま、待って・・・私、こういう強引なのはちょっと弱くて・・・」

 

リアスは苦笑を浮かべつつも、眉をひくつかせながら待ったを掛けようとするが、イッセーの嫌らしい顔は崩れない。

 

「観念して弾けてくださぁぁぁーい!!!」

 

イッセーはそう言うと指をパチンと鳴らす。

 

バババババッ!!

 

リアスの制服が弾けてボロボロになった。

 

「こらぁー!! もぉー・・・」

 

真っ裸になったリアスは胸と裸を隠すようにしゃがみ込みながら、抗議の声を上げる。しかし、その声には全く威厳が無い。

 

「あらあら・・・」

 

「むっほぉー! いつもは冷静な部長まで!!」

 

リアスの前に立ちながら、彼女の裸を堪能する。

 

「萌える!! じゃない、これは!! イケるッ!!」

 

イッセーは親指を立てながら、歯を輝かせて言った。

 

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・!

 

「はっ!?」

 

凄まじい怒りのオーラを感じたイッセー。その背後には2人の黒い影があった。

 

「エロ猿ぅ・・・アタシの一張羅どうしてくれんのよ・・・!」

 

「オレのだってお気に入りだったのに・・・」

 

2人は怨嗟の入り混じった声を上げながら、リリーはハリセンを、サクラは金属バットを構えた。

 

冷や汗を搔くイッセー。

 

「あ、こ、これはその・・・事情があって―――」

 

「「問答無用!!」」

 

振り向いて言い訳をしようとしたイッセーだが、サクラとリリーに同時に肩を押されて倒され、その上から2人が襲いかかった。

 

ドカッ! バキッ! ボコッ! ドガッ!!

 

「ご、ごめガハッ! ごめんって2人ともだはぁっ!!」

 

「ごめんで済むならファントムはいらないのよっ!!」

 

「イライラするから泣くまで殴っていいぃ・・・?」

 

「ぎゃあぁぁぁぁぁっ!!」

 

ドゴッ! ボガッ! バキッ! ドカッ!!

 

土煙を立たせながら、1人の男が2人の美少女にタコ殴りにされている。

 

「あ、あらあら・・・」

 

朱乃も苦笑に変わっていて、困ったような顔をしている。

 

それを見ていたリアスが恥ずかしそうに顔を赤らませながら、こう漏らした。

 

「・・・・・・バカ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「大胆な猫」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、ある放課後の出来事。

 

「あぁ・・・うふふ・・・」

 

自身の悪魔の依頼から帰ってきたリアスが笑顔で気持ちよさそうに、湯気が立ち込めるシャワー室でシャワーを浴びている。

 

一方、ソファでは無表情の小猫がおやつのドーナツを食べている。これは先程、リリーが彼女に買ってきたものだ。たまにはケーキ以外のお茶菓子でもいいだろうと思い至った故のリリーの気遣いなのである。

 

まあ、それでも小猫はお菓子類だったらなんでもいいのだが。

 

そのリリーはエレンに急に呼ばれたのでここにはおらず、現在は1人でお菓子を堪能しているのだ。

 

そこへティーカップにポット、ミルクピッチャーなどをお盆で持ってきたアーシアがテーブルの横に来る。

 

「どうぞ」

 

「あっ、すみません」

 

ティーカップに紅茶を入れて差し出したアーシアに恐縮する小猫。

 

「いいえ。昨日朱乃さんに紅茶の入れ方を教わったので、誰かにお出ししたくて」

 

アーシアは笑顔でそう言った。

 

小猫はアーシアが出してくれた紅茶を啜る。こんなに心優しい先輩に入れてもらったのだから美味しいはず。

 

しかしその紅茶を飲んだ直後、小猫の目がとろんとしてくる。そして、そのままソファに後ろにもたれかかったまま眠ってしまった。

 

そこにシャワーから出たリアスがタオルで髪を拭きながらやってくる。テーブル辺りに何かを探すようにキョロキョロとする。

 

「あれ? ねえ、アーシア。ここにあったお茶が見当たらないのだけど・・・」

 

テーブルの上に置いてあったはずの紅茶の箱が見当たらず、アーシアに訪ねる。

 

「そのお茶なら、今小猫ちゃんに―――」

 

アーシアが小猫にその紅茶を飲ませたと聞いたリアスは驚いたような顔をする。

 

「ええ!? あのお茶には私が魔力を掛けていたのよ!?」

 

「えっ!?」

 

それを聞いてアーシアも驚く。

 

ほんの数分前、シャワーに入る前にリアスが魔力を掛けていたのだ。置いておいたリアスにも非はあるが、使ったアーシアもどうして気付かないのかと思った。

 

ちなみにお茶はグレモリーが用意した冥界でも高級な紅茶だ。紅茶なのだからお茶菓子として出されるのも、おかしなことではない。

 

「特に変化は無いみたいね」

 

リアスが眠っている小猫を見ながらそう言う。

 

「お茶にはどんな魔力を?」

 

「イッセーのエッチなところを少しでも直せないかと思って、人格を矯正する魔力を」

 

「人格、ですか?」

 

アーシアの質問に返答するリアス。

 

ここ最近、イッセーの変態ぶりに手を焼いているリアス。このままでは身内や知り合い、そして何よりもグレモリー家としても恥ずかしい思いをしてしまうかもしれない。そこでいっそのことイッセーの性格を変えてしまおうと作ったのがこの紅茶だったのだ。

 

そのとき、小猫がゆっくりと目蓋を開く。小猫が目覚めたことに気付く2人。

 

「き、気分はどうですか、小猫ちゃん?」

 

アーシアが心配そうに声を掛ける。

 

「・・・アーシア先輩」

 

「ごめんなさい、実は―――」

 

申し訳なさそうな顔をするアーシアだが、言葉を噤もうとする前に小猫が言葉を発する。

 

「アーシア先輩、相変わらず素敵なおっぱいにゃん・・・」

 

「「・・・はぁ?」」

 

2人は分からなかった。小猫が絶対に言わない言葉を発したのだから。しかも、本来の矯正相手が言いそうな言葉を・・・。

 

「にゃぁん♪」

 

「にゃん?」

 

それに語尾が変わってしまっている。おまけに嫌らしく手を付き出し、顔は無表情ではなく笑みを浮かべた表情だ。

 

「私もこのぐらいあればいいのににゃーん♪」

 

妙に明るい声でそう言いながら、アーシアの胸に手を付ける小猫。

 

「あぁぁん! うあぁ、あぁぁん」

 

「アーシアせんぱーい♪ 前からこうしてみたかったにゃーん♪」

 

「んぅぅぅ・・・部長さぁーん・・・」

 

小猫は恍惚とした表情でアーシアの小さな胸を揉みしだく。その感覚に甘い声を上げながらアーシアが叫ぶ。

 

「こ、これは・・・!? 真面目な小猫が飲んだがために人格が逆転し、イッセーみたいなエッチな性格になってしまったんだわ!」

 

「えっ!?」

 

タオルを体に巻いただけのリアスが、小猫の考えられない行動に面食らう。

 

「あぁ・・・んぅ、ぁあ!」

 

「アーシアせんぱーい♪」

 

「いやぁ、あぁ・・ぁん・・ぁぁ・・・」

 

アーシアの胸を触りながら頬ずりをし始めた小猫。アーシアはその感触に喘ぎ声を漏らし、口をパクパクとさせるだけだ。

 

「お、お止めなさい・・・小猫」

 

小猫に注意をするリアスだが、その言葉に小猫がこちらを向いた。

 

「にゃん!」

 

「!」

 

小猫がリアスの大きな胸を見て明るい声で語尾を発し、アーシアから体を離すとリアスのほうに体を向けた。それを見てリアスは「しまった」とでも言いたげそうに表情を強張らせる。

 

「部長ー! 部長さんも、いろんなことしましょうにゃーん♪」

 

「こ、こら小猫・・・!?」

 

再度注意する間もなく、両手をワシャワシャとさせていた小猫がリアスに飛びかかってきた。

 

「きゃあっ!」

 

「逃がさないにゃーん♪」

 

今やエロの塊と化した小猫からリアスは逃げる暇さえも与えられず、捕まってタオルを剥がされてしまう。

 

「お、オイタはいけませんよ、小猫ちゃ、あぁぁぁぁん!!」

 

止めようとするアーシアだが、小猫の馬鹿力を止められるわけもなく、制服や下着ごと引き裂かれて全裸にされてしまう。

 

「アーシア!?」

 

「部長ー♪」

 

小猫はリアスに抱き着いて、彼女の巨乳を揉みしだいた。

 

「あぁん、ぁん、うぁん、あぁん!」

 

「部長、なんていい匂いにゃん♪」

 

赤い髪の匂いを堪能しつつ、手付きは両胸を擦るように動かしている。

 

「ぶ、部長さん! いくらイッセーさんでもこんなには・・・」

 

いくらなんでもエロをやりたい放題の小猫に、アーシアが自分の胸を隠しながら言う。大好きなイッセーは確かにエッチだが、服を剥がしたり匂いを嗅ぐなんて行為はしたことがない。

 

「魔力の加減をミスったみたぁ、ぃぃぃ・・・ぁん」

 

「えっ!?」

 

胸を揉まれる感覚に悶えながらリアスがそう言う。驚いてばかりのアーシアだが、今回ばかりはそんな日になるのも仕方がないのかもしれない。

 

「その上、馬鹿力があるから始末に負えないわ・・・んぅ」

 

小猫はアーシアのときと同じように胸を揉みながら、頬ずりをしている。

 

「ど、どうしましょう・・・?」

 

「こんな、怪力で色欲な状態で、部室の外に出したら大変なことになる、わ・・・とにかく、お茶の効果が治まるまでなんとか、あぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

小猫が言葉の途中で乳首を捻ったために、リアスの口から甘い悲鳴が上がった。

 

そこに部室のドアが開いて、エレンからようやく解放されたリリーが帰ってくる。

 

「バタバタと騒がしいわね。一体、何の騒ぎよ?」

 

不機嫌そうな声で言うリリーだが、その胸に小猫が目を付けた。

 

「にゃーん♪ リリー先輩だー♪」

 

喜ぶや否やリアスから体を離すと、リリーに飛び付いて胸を揉みしだく。

 

「あぁん! ど、どうしたの、小猫ちゃん? アタシの胸なんか触って・・・んぅ」

 

「リリーせんぱーい♪ 素敵な胸をしているにゃーん♪」

 

小猫が飛び込んでくるのは嬉しいが、様子がおかしいとなると素直に喜べないリリー。顔は頬を赤らませて笑顔だったが。

 

「ん、んぅ・・・ぁん・・・ちょっと2人とも、んっ、小猫ちゃんに何したのよ・・・あぁ・・・」

 

小猫を背中で抱いたまま、2人に問いかけるリリー。

 

「えっと、実はですね・・・」

 

リアスは息を切らせていたので、アーシアから事情を聞かされる。

 

「なるほどね、ん・・・それで小猫ちゃんが、あぁ! こんなことに・・・んんぅ」

 

「そうなんです・・・なんとかしようとしてるのですが、手に負えなくて・・・」

 

アーシアが全裸で申し訳なさそうにしているが、リリーは小猫の体を抱き寄せながら言った。

 

「別にいいんじゃない? こんな、あぁん・・・違う子がいたって、んぅ・・・」

 

「えっ!? で、でも・・・」

 

「アーシアだって、んぅ・・・別に悪い気はしなあぁ! いでしょ? あぁんぅ・・・」

 

リリーの言葉にリアスがようやく言葉を発する。

 

「そういうわけにはいかないわ。こんな娘を外に出したら大変なことになるもの!」

 

「例えば? あっ・・・」

 

リリーの体から小猫が離れ、立ち上がった全裸のリアスのほうに飛び付いた。

 

「部長のおっぱいも、もっと堪能したいにゃーん♪」

 

「ちょっ、またんぁぁぁぁ、あぁぁぁん!!」

 

乳首を捻くりまわされて悲鳴を上げるリアス。その様子にリリーはソフトな笑みを浮かべてこう言った。

 

「部長さんだって悪い気はしないでしょう?」

 

「そ、そんなこと、ぁぁぁぁぁぁん!!」

 

「気持ちよくないんですか? そんなに胸を弄りまわされて・・・」

 

「き、気持ちよくなんか、な、ないぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

小猫に乳首を捻りまわされ、悲鳴を途切れ途切れに上げていくリアス。体をピクピクと痙攣させたようになり、質問に全く答えられない。

 

「アタシは結構ゾクゾクして、天に昇る気分でしたわよ。ウフフフ」

 

「リ、リリーさん・・・?」

 

リリーは口に手を当てながら笑った。女性相手だと隠れマゾが発動することのあるリリーなのであった。

 

アーシアはその様子に苦笑するしかない。

 

「と、とにかく、私たちだけで何とかするしかないわ」

 

「何とかって・・・」

 

「私たちだけで小猫の相手をするしかないわ・・・」

 

「わ、私たちで・・・?」

 

「アタシはこのままでもいいと思うんだけどなー」

 

アーシアが胸を隠しながら驚いたような顔をする。そこに嫌らしい顔の小猫が再び目を付けた。

 

「にゃん♪」

 

「ひぅ! わ、分かりました・・・。さあ、小猫ちゃん。落ち着いてお姉さんと遊びましょうね・・・」

 

「アタシも一緒に遊んであげるわよ♪」

 

ぎこちないながらも、小猫を落ち着かせようと言葉を交わすアーシア。リリーは嬉しそうな顔で遊ぶ気満々だ。2人にとってはとんでもないことだというのに・・・。

 

「はいにゃーん♪」

 

「ひぅぅぅぅぅ!!」

 

「あは♪」

 

小猫が手を振り上げながら突然立ち上がる。また、飛びかかってくるのだと思ったアーシアは体を庇うように構える。リリーは抱き着かせる気満々で手を広げている。

 

しかし、どっちの胸にも飛び込もうとしない小猫。どうしたのかと思い、目を開ける2人。すると・・・。

 

「にゃーん♪」

 

「ええっ!?」

 

「あっ♪」

 

驚いたような顔をするアーシアと恍惚とした顔をするリリー。小猫の制服の姿がスルリと脱げたのだ。いや、正確に言えば脱いだのだ。

 

「小猫、一体何を!? ってリリー! あなたも何してるの!?」

 

制服を脱いでいく小猫に、胸を隠しながら言うリアス。リリーも一緒にドレスを脱ぎだすものだから、驚きを隠せなかった。

 

「お風呂に入りたいんでしょ? 小猫ちゃん♪」

 

「そうだにゃん♪ みんなでお風呂に入るにゃん♪」

 

リリーは脱いだ時から、小猫の行動を察していたのかそう言った。

 

「さあ、アーシアと部長も入りましょう♪」

 

「ええっ!?」

 

下着姿になって笑顔で言うリリーに、リアスはもはや絶句した。

 

「いいじゃないですか。後輩の頼みぐらい聞いてあげましょうよ♪」

 

「「・・・・・・」」

 

正論を言われたリアスとアーシアはもう、何も言い返せなかった。というか、そっちのほうが外に出さないで済む気がするが、何だか複雑な気分である。

 

シャワー室。湯気が立ち込める室内で金髪の少女2人と赤髪の少女、そして乾いた笑みを浮かべるリアスの胸を頬ずりしている小さな後輩がいる。

 

嬉しそうな顔をして胸に頬ずりをしている小猫の後ろに赤らめながら満更でもないといった表情のアーシアと嬉しそうに笑っているリリーがいる。

 

「こんな素敵なお姉さま方と裸のお付き合いなんて~。小猫、ドキドキしちゃうにゃん♪」

 

「いいわね~。アタシ、一度はこうして美女たちと裸の付き合いをしてみたかったのよね~♪」

 

「あ、あはは・・・」

 

小猫は嬉しそうだ。当然、後ろにいるリリーも。リアスは乾いた笑いを漏らす。

 

リアスの胸を頬でスリスリしていた小猫だったが、不意にアーシアの小さな胸が目に入る。

 

「こ、小猫ちゃん?」

 

「アーシアせんぱーい♪」

 

異様な空間に戸惑っているアーシアに、小猫が胸に飛び付く。

 

「うりうり、むほむほー♪」

 

「あぁぁん! ダ、ダメですぅぅぅ、は、離してぁぁん!」

 

アーシアは拒絶の意思を表しつつも、体はピクピクと震え、表情も快感で歪ませている。

 

「小猫ちゃん♪ アタシの胸にも飛び込んでおいで♪」

 

「リリーせんぱーい♪」

 

リリーの言葉の通り、小猫がリリーの胸にも飛び込んでくる。

 

「むふむふ、ふかふかー♪」

 

「んうぅぅぅん! もっともっとアタシを気持ちよくさせてぇ・・・んぁぁぁん!」

 

恍惚とした顔で言葉を搾り出しながら快感を受け止めるリリー。

 

「な、何をしているの、リリー?」

 

戸惑うリアスだが、そこに小猫の洗礼が待っていた。

 

「にゃーん♪ ぁん♪」

 

「あっ、な、きゃあぁぁぁぁぁぁぁ、ぅぁぁぁん・・・」

 

小猫が飛び付いて胸をスリスリとさせる。押し寄せてくる快感にリアスは甘い声を漏らす。

 

「はぁ・・・ただいま戻りました・・・」

 

「・・・・・・疲れた」

 

外はすでに暗くなっている状態。そんな中、外で鞄を持ったイッセーと一緒に付き添っていたサクラが帰ってきた。2人はチラシ配りに行っていたのだ。

 

「・・・? 兵藤、何か聞こえないか?」

 

「あ・・・?」

 

異変に気付いたサクラがイッセーに問い、言われた彼も耳を澄ませてみる。

 

あぁぁん! いやぁん、あぁぁ小猫! そこ、そこぉぉ!

 

んぅ、んぅぅぅぅ、あぁぁん、いいぃ・・・いいわよぉ!

 

あぁぁん、うぁぁん、んぁぁぁぁん! ふぁぁん!

 

何やら喘ぎ声がこの部屋に聞こえてくる。しかも、聞こえてくるのは部屋の隅にあるシャワー室からだ。

 

「な、何だ一体!?」

 

「・・・さあな」

 

イッセーはそれを聞いて驚いたような顔をしていたが、サクラは特に興味も無かったので受け流した。

 

これからが本番だにゃーん♪

 

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・!

 

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・!

 

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・!

 

3人の快感ともとれる甘い叫び声がシャワー室から響いてくる。

 

「この声って小猫ちゃんだよな? 何か様子がおかしいような・・・」

 

「・・・4人して酒入りのチョコでも食べて酔っぱらってんじゃないのか?」

 

2人で顔を見合わせて憶測を立ててみるも、全く状況が分からなかった。

 

ただ単に言えることは、明らかに気が狂っているようだとしか言いようがなかった。

 

サクラは疲れたように溜息を吐いて、ソファへと座り込む。イッセーはシャワー室の中が気になり、覗きたくて仕方がないようだ。

 

こうして小猫はしばらく戻らず、夜は更けていったのであった・・・。

 

後日、小猫が事の端末を聞いて、「・・・イッセー先輩みたいになるなんて、一生の恥です」と恥ずかしさに顔を手で覆いながら言っていたのは、また別の話である。

 




今度こそほんとに最後です!

ではみなさん、また来年!!
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