会いになんていけない。
俺には、そんな資格ないんだ。
あの時、俺は泣いているあいつになんて言った?
「大丈夫だ。俺は、お前を独りになんてさせねぇ。」
大嘘つきじゃないか。
ドッグで沈められるお前を助けてやれなかった。
演習と称した一方的な暴力からも救えず、最後にはお前を残して1人、逃げ出した。
「木曾っち、悩み過ぎ。とっとと会って来なよ。」
それができたら苦労しない。俺は、あいつの姉妹艇も守れなかった。どの面下げて会いに行けと言うんだ。
でも、いかないと俺はもっと最低な奴になるだろう。
親しい相手が突然消えて、唯一の見方が居なくなるんだ。不安だっただろう。怖かっただろう。
そして、俺も実は会いたいんだ。
初雁side
ノックの音がした。
とりあえず、
「入ってまーす」
「トイレじゃねぇだろ!!」
きれいな突っ込みありがとうございます。
そして、この声は、きっと木曾さんです!!
「入るぜ。」
「どうぞです」
会話が思い付かない。
「「あのっ」」
同時に…。タイミング悪いです。
「すまなかった。心配かけた。それに、お前を守れもしなかった。許してくれ。」
はぁ?!
ちょっとどうしてそうなるんですか。
木曾さんのことは、提督から伺ってます。しかし、何故に突然の謝罪?
「まったく気にしてないです。」
本心からの言葉。この人、責任感感じやすいから、多分相当思い詰めてから来たと思う。
「そんなことより、またこうして会えた事が嬉しいです!!」
「…。俺もだ。
よし!!!」
ひょいっ。
木曾さんに抱っこされてしまいました。何故に?
「一緒に飯、行こうぜ?」
い、良いですけど…。自分で歩けますから!
「気にすんな、気にすんなって。」
木曾さんの抱っこは、意外と好きだったりする。
木曾さんは、今まで見せたことないような表情を浮かべて 走っていく。速い、速いって!!!
さすが軽巡。速い速い。
あっという間に食堂です。
ン?後から、足音が…。
「うおおおおお!!!!!
初雁ちゃーん!何処に行ったのー!?」
ビクゥッ!
長門さんか…。 びっくりさせないで下さい。
そして、此処にいますよ。
「あ、いた。
まったく、居なくなるなら一言言って欲しい。」
「ごめんなさい。」
こういう時、素直に謝った方がいい。だって今回は、私が悪いし。
いつの間にか長門さんの後ろにいた古鷹ねえがちょっと赤い顔してたけど、気のせいだよね?
結局、この面子でご飯になった。
長門さん、木曾さん、古鷹ねえ、私。
戦艦、軽巡、重巡、水雷…。
変な組み合わせです。
やっぱり長門さんの食事量は、半端なかった。
私は、そんなに食べられないのでちょっと長門さんに食べてもらった。
皆でよかった。
二人っきりだったらどういうこと話したらいいかわかんなかった。
ただ、ピンクの髪の毛の重巡さんがとても気になった。
ずっとこっち見てるから。
ちなみに、その人は古鷹ねえに連行された。
ワレアオバ~。
よくわかんない叫び声聞こえたのは、幻聴でしょう。