「悪い。遅れた。」
日向がまさかの中破で合流した。
「扶桑達はどうしたんだ?」
「…。殺られた。」
あぁ?あいつら仮にも戦艦だろ!?
「そうか。まぁ、どうでも良いことじゃねぇか。
突撃だ‼」
バタンッ
ドアが突然開いた。
お陰で駆逐艦がぶっ飛んだ。
「なんだ?俺の刀の錆にされに来たか?」
出てきたのは、俺!?
「てめぇ…。」
「俺の名は、天龍。フフフ、怖いか?」
ドアの中からも凄まじい殺気だ。
「戦艦武蔵、突撃する。」
沈むことのない戦艦と呼ばれた
かの大和に並ぶ最強の戦艦。
その恐ろしさは、
敵兵に化け物と呼ばれるほどだ。
立ちふさがるは
「ビック7の力、侮るなよ?」
長らく連合艦隊旗艦を勤め、
ボロボロの状態であったにも関わらず、
水爆を二回食らっても沈むことのなかった
戦艦長門。
「私と北上さんにかかれば…。」
「お、大井っち…。」
クレイジーサイコレズ姉妹
対するは
「みんなのお姉ちゃん、球磨だクマぁ……。」
「多摩だニャ…。」
猛獣コンビ
こちらも選りすぐりの精鋭だが、
敵も本気だ。
ここは、恐らく地獄になる。
俺らとしては、この先がゴールなんだ。
奴らからすれば、最終防衛ラインってとこだ。
援軍が来たら終わりだ。
ちゃっちゃと殺らねえと
袋叩きにあってゲームオーバー。
何もできず帰ろうものなら提督に殺られる。
こちらとしては、
突破した奴があまりに少ないことが驚きであり
計算外だ。
「殺れぇ!!」
「ここは、通さねえーーー‼」
死闘が始まる。
地上戦。
それは、常識のない戦い。
室内戦。
それは、砲撃などが著しく制限される戦闘。
どうなるかは、
誰にも解らなかった。
提督side
執務室にて遺書を書きつつ
ガタガタ震えている初雁ちゃんを抱きしめ、
膝に乗せて、頭を撫でる。
サラサラと気持ちいい手触りが心地よく、
震えている私の心を癒してくれる。
木曾もソワソワしていて落ち着きがない。
金剛の入れてくれたお茶を飲み、
間宮さんの作ってくれたクッキーをいただく。
「あーん」
パクッ
青葉のお使いは
成功したのかなぁ。
迎撃していた皆は
怪我してないかなぁ。
心配だ。
「グスッ怖いです。」
抱っこしたまま
ゆっくりと立ち上がり
木曾に着いてくるように言う。
静かに部屋の隅の棚をスライドさせ、
自室に入って扉を閉める。
今、執務室にいるのは金剛型姉妹のみである。
多少心配だが、
敵を倒した迎撃部隊も戻りつつある。
青葉のお使いが成功したなら
憲兵さん達がなだれ込む。
こんな意味のない戦いをして…。
一体何が良いんだろう……?
ただ、負けられない。
シュラン
静かに刃を抜いた。