魚雷を持ち、突っ込んでくる二人の妹達。
鉤爪装備の球磨と多摩
「球磨は、皆のおねえさんクマ。
姉より優れた妹なんて存在しないクマ。」
「そうだニャ。
多摩と球磨の姉妹愛の力の前に敵はないニャ。」
「北上さんと一緒ならどんなことがあっても大丈夫よ!!」
「大井っちと一緒なら、無敵だね。」
「木曾のために、頑張るクマよ?」
「木曾のために…。木曾のために…。頑張るニャ‼」
廊下という狭い空間における激しいインファイト。
怒濤の攻め
降りやむことのない怒濤の嵐
「私は、私は…。北上さん…………。」
何かに取り憑かれたかのように
何度も何度も
ゆらゆらと立ち上がる大井。
その姿は、ボロボロで
もともと虚ろであった眼に光はなく、
普通だったら立つことさえ出来ないはずの攻撃。
これは、異常だ。
何故か?
北上への攻撃も庇い一人で球磨と多摩による攻撃を受けたのである。
「大井。そのくらいにするクマ!!」
「これ以上は、危険だニャ!」
「北上さんに指一つ触れさせない。」
「大井っちぃ。
もうこんなこと、やめて。同じ姉妹じゃん。
球磨と多摩だって私達と同じ姉妹じゃん。
こんな悲しいこと…。 」
「それじゃ、北上さんが…」
「いいよ。大井っち。もう、十分だよ。
私は、消えたって大井っちを向こうで待つだけさ。
前回は、みんなみんな私を置いてきぼりにして…。
…寂しかった。
大井っちに会えたとき、凄く凄く嬉しかった。
もう、十分だよ。解体されようと、私は幸せだよ。」
「北…上さ……ん。」
「北上!!どういうことだクマ!?」
「簡単だよ。この作戦が成功しなかったら私か大井っち
どっちかが解体されるってこと。」
「そんな、ひどいニャ…。」
「酷すぎクマ…。」
「「………………。許せないクマ(ニャ)
黒井提督めぇ!!
絶対後悔させてやるクマ(ニャ)!!!」」
「ここに宣言するクマ。」
「現時点をもって大井と北上を保護するニャ。」
「え?
私は敵だよ?」
「うるさいニャ、とっととこっち側に来るニャ!」
「球磨は、皆のおねえさんクマ。
敵だろうと味方だろうとそんなの関係ないクマ。」
「たとえ世界が敵になっても球磨と多摩は、
かわいい妹達を守るクマ。」
そう、
この球磨と多摩に常識なんてものは、存在しない。
これは、周知の事実である。
球磨は、
その呼び名の通り熊のように強く
そして執着心が良くも悪くも強い。
多摩も
猫のように
マイペースだが、
譲れないものがあれば何にでも立ち向かう。
この二人の姉妹愛の前に敵はない。
「ここに宣言するよー。
大井っちと私は、
この鎮守府に保護されることとなった。
姉の為にならどんな苦労もいとわず、協力するよ。」
球磨型軽巡洋艦。
それは、最強の姉妹。