キンッ
ガキン
「ちぃっ!中々やるな!!」
「うるせぇえ!!!」
「てめぇ、
向こうの鎮守府で教導係だったらしいじゃねえか。
俺もだいたいそんなとこだが、
自分より弱いやつを虐めて、
恐怖を植え付けて楽しかったか?」
「だまれ、
弱いカスなんて置いとく場所ねぇんだよ‼」
「だとしたら
お前は、ただのゴミだ!!」
キンッ
ガキン
ギリッ
キンッ
何度も何度もぶつかり合う刃。
それは、
曲げられない自らの想いが形になったように
力強く、
真っ直ぐで…。
キンッキィッン!!!
正直だった。
「この、ゴミがぁあぁ!!!」
叫ぶ双方。
「だまれ、畜生めぇえぇ!!!」
剣が舞う
その姿は、
まるで怒り狂う龍のようであった。
鋭く研ぎ澄まされた
斬撃、刺突が繰り返されて
咆哮をあげて
相手を打ち倒さんと
走り出す。
「「うおぉおぉおお!!!!!!」」
「えい!!」
突如吹っ飛んだ敵の脚。
そこには…。
「天龍ちゃん大丈夫?」
いつもの相棒の姿。
「あぁ、大丈夫だ。
何てったって世界水準軽く越えてるしな!!」
「天龍ちゃん。相手も天龍よ?」
「あんなゲス野郎俺じゃねぇ。
ただのゴミだ。ゴミ。」
「言わせて置けば…!!」
ぐしゃッ
「うるさい。」
「龍田やり過ぎるな?
殺すのは、NGだからな。」
「くそがくそがくそが…!!
てめぇら全員呪い殺してやる!!」
バコォン
「きっと私たちよりも貴方が呪われるんじゃない?
あんだけ虐待して、許されるとでも?
私なら、許せないわ。
許す前に
あなたを殺して幸せになるわ。」
ガシッがしッ
出血によってどんどん顔色、声色が悪くなる敵。
そんな敵でも、
龍田は、許したくなくて
最愛の姉に手を出したことに関しても怒っているため、
呻き声を聞きながらも、
容赦なく蹴っている。
口元が笑っていたが、
目は笑っても居なかった。
「青葉がお使いできたってぇ…。」
「そうか。
それじゃ憲兵にこのゴミを始末してもらおうか。」
「…
……
…………
………………。」
もう、口さえも聞けなかった。
こえもなかった。
今までの罪悪感に沈みそうだった。
俺だって殺りたくてやったんじゃない。
くそな提督のために
俺は、この手を汚し続けてきた。
やってられない。
悲しすぎる。
うっすらと霞んで見える龍田の顔は、
美しくて、自分のそばにいてくれた。
そんな龍田が自分にも居て、
くそ提督に人質として取られているのだ。
叫びたかった。
駆逐艦に言いたかった。
死ぬなってこと。
あんなゲス野郎に沈めといわれても従うなと
でも、
教えろって言われたのは
棄て艦の動き。
あぁ、今度生まれるなら
次こそ争いなき世界に…。
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