提督side
うちの長門は、ながもんだ。
きっと今回の問題は、面倒な事になる。
バタンッ
「提督いるか!?話したい事がある!」
出たな、妖怪ながもん!!
「いるけどどうしたの?」
「この前保護した艦娘を私達の鎮守府に配属させられないか?」
いやいや、どこの誰かも知れない艦娘を配属させるって普通に無理だろ‼
「どこの誰だったのその娘?」
「256鎮守府の千鳥型水雷艇四番艦の初雁だ。ほら、自己紹介しなさい。」
どこに隠れてたの!?
「は、はい。
は、初めまして、256鎮守府の千鳥型水雷艇の四番艦、初雁といいます。」
ン?ちょっと待てよ…。あ、この前演習したブラックっぽいところの娘か。でも、データに登録されていない。
まぁ、良いか。本人に聞けばいい。
プルルルルル、プルルルルル、ガチャッ。
「もしもし?こちら、256鎮守府の提督の黒井です。」
「あ、失礼します。こちら、315鎮守府の提督の斎藤乃愛というものです。この前は、演習でお世話になりました。」
「あぁ~。あのときの?そうですか。そして、何か御用事でも?」
「率直に聞きます。最近、捨て艦とかってやりましたか?」
「いやー、やってないですよ。そんな事。」
嘘つけ!この前の演習の時の駆逐艦への指示。私の目の前で、叫んでいたではないか。弾除けぐらいにはなりやがれ!!とか色々。それに、駆逐艦の全てを諦めきったかのような目…。あぁ、思い出すだけで、悲しくなる。
「じゃあ、いなくなって困っている艦娘は?」
「いませんね。どうしたんですか?そんな事聞いて。」
ってことは、いまここにいる初雁ちゃんは、どこにも所属してないってことになるわけで、もらってもいいってことか。いいや、そういうことにしよう。大本営にもこの音声が残っていれば、言い訳できるし。
「あ、そうそう。また演習しましょう。できれば明日あたりに。まぁ、貴女にも会いたいですし?」
黒井の野郎…。無茶言うなよ。そして出来れば私は、会いたくないぞ。
「解りました。それでは失礼します。」
ガチャッ ツーツー
終わった。終わったぞ。よくやった私。
長門、私は頑張ったぞ。
「疲れたぁ~。大仕事終わったから休んでくるよ。書類、書いといて。」
「む、まぁ仕方ない。わかったやっておこう。」
「あ、初雁ちゃんは、こっちに来てくださいな」
「解りました。」
「初雁ちゃんは、最初私の事を怖がっていたけど、今は大丈夫なの?」
「一応、大丈夫です。提督さんは、優しいって長門さんが教えてくれたので。」
「へぇ~。例えば?」
「第六駆逐の皆さんが怪我をした時のエピソードとか、普段の生活での事とかです。」
え、大丈夫だよね…。あの事とかあれとか言われてないよね?
「提督のエピソードが面白くて、黒井提督とは全然違ういい人だなって思ってそしたら怖くなくなっちゃいました。」
「そうか。それならよかった。これからよろしくね。」
「はい、水雷艇初雁、提督のために最善を尽くします‼」
あ、明日の演習どうしよう?
提督、出てきました。
自己紹介。
「どうも、斎藤乃愛(さいとう のあ)です。315鎮守府の提督をやらせていただいています。好きなものは、艦娘です。苦手なものは、黒井提督とブラック提督、あと比叡カレーとかですね。皆さんよろしくお願いします。」