水雷艇初雁頑張ります!   作:バイオレンスチビ

5 / 23
黒井提督と初雁の話です


初雁が此処に来るまで(黒井提督&初雁side)

黒井side

「本当に使えねぇ奴だなおまえ。俺の鎮守府には、使えない道具なんて置いとく場所ないんだよ。使えないゴミなんぞいらねんだよ。」

バキィッ!

「ご、ごめんなさい…。ゆ、許してください。」

謝れば良いって問題じゃねぇ。弱い奴は、弾除けに使ったり、腹いせに使ったりするがどちらにもこいつは使えねえ。

「よし、わかった。チャンスをやろう。」

「ありがとうございます。」

「沈むまで戦って来い。」

「へ?」

ドカッ‼

「う、うぐ…。」

「二度も言わせんじゃねぇ、カス。わかったら、とっとと逝きやがれ!!」

「は、はい…。」

ククク、その絶望感の漂うその顔、その顔が見たかったんだ‼

あんなチビ、俺の鎮守府にはいらない存在だ。弾除けにも使えねえ、そのくせ何故か沈まない。本当にうざったい奴だ。

 

 

一週間後

プルルルルル、プルルル

電話だ。誰だ?今、躾している真っ最中なのに…。

出てみたら、この前演習した鎮守府の提督だった。

ちょうど良い。こいつを試してみるか?

あぁ、そうしよう。

面白い事になりそうだ。

 

初雁side

今日も殴られた。しかも、沈んで来いってつまり私なんていらない、死んでしまえってことでしょ?

い、嫌だ 嫌だ 嫌だ。怖い。怖いよ。誰か、誰かぁ!!

千鳥ねぇ!真鶴ねぇ‼友鶴ねぇ!誰でも良い、なんだって良い。私をここから出して、助けて!!

 

目の前にいるのは、駆逐イ級が2体、戦艦ル級、レ級が一体づつ。

勝てない。殺される。怖い。

でも、頑張らないと…。こっちがいきるには…きっと相手が死ぬか、逃げるしかない。

私は、叫びながら攻撃した。無我夢中だった。

駆逐艦、それは水雷艇を駆逐するための艦。

戦艦、それは圧倒的破壊力と脅威的な防御力を兼ね備えた艦。

しかし、練度ならばこちらに分があるはず。あの提督に朝から晩まで、未成艦(イレギュラー)だからといって鍛えられたこの力。伊達ではない。

咆哮を上げながら、撃ち合う。

至近弾を浴びながら、前に前に進み、水柱に身を隠す。

艦載艇を放ち、相手の混乱を狙う。

魚雷を手に持ち、ル級に叩きつけて沈める。右腕がもげたが、関係ない。まだいける。

はずだった。

 

え!?

艦載機?!

なんで、なんで?あ、そうかレ級か……。終わった…。

頭を捕まえた。目の前には、オモチャでも見つけたかのような無邪気な笑みを浮かべるレ級。

グハァ!

腕をもがれた。

痛い。痛すぎる。死んでしまいそうです。

上に、放り投げられた。

次の瞬間迫る尻尾。そいつは、私の脚をもぎ取った。

その瞬間、私の意識は跡絶えた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。