256鎮守府の新造艦と315鎮守府の新造艦(?)
「艤装、重たいなぁ~。」
どうも、初雁です。今、演習場に1人ぼっちです。これから、256鎮守府と315鎮守府の新造艦どうしの演習です。
「始め!!!」
始まっちゃいました。困りました。何故なら私は、ただの水雷艇。相手が駆逐艦でも軽巡でも私より格上です。千鳥型は、大鑑巨砲主義からか、ミニ駆逐艦とも言える装備です。しかし、扱いが大変です。実際私の姉は、演習時に転覆して大事件、友鶴事件なるものを起こしていますから。
おっと、相手が見えました。
相手は…。
「とっとと終わらせるっぽい。」
ソロモンの悪夢、夕立さんです。
よく見れば、装備がおかしい。砲がデカい。
「ってぇ!!」
ドォン‼
相手がヤバいことこの上ない。しかし、諦める訳にはいけません。全力で打ち返します。
ドォン‼ズドーン!‼
至近弾をくぐり抜ける。攻撃の時には、どんなに優れたものも隙ができる。
「エイ!!」
ドォン‼ズドーン!‼
当たった!!
「痛いっぽい!そんな奴は、これでも喰らえっぽい!!!」
え、ちょっと近い。近づき過ぎです‼
ドカッ‼
う、殴られてしまいました。
ドォン‼
横に至近弾が……‼とっさに撃ち帰す。立ち上がり、距離をとる。
「ちっ、当たらなかったっぽい。的が小さすぎるっぽい。」
「当たれ!!」
ズドーン!‼
砲撃を与える。迫る砲弾。演習用は、沈まないというだけで、受けるダメージと痛み、被害は通常弾と変わりません。
なのに…。なのに彼女は…。
なんて素敵なパーティーっぽい?
とか言いつつ、距離を積めて来る。そして、捕まったら最期のか追いかけっこになった。
ジグザグに走って、身を屈めて砲弾をよける。
主砲を後ろに向けて、ときどき撃ち返す。
あと少し、あの岩までいけば…。
「今だ、やれ!‼」
銃声。「よし、あたったぞ。」とか「よし、やったか!?」等と言った喜ぶ声。
「ふぅ、危なかったっぽい」
沈黙。
次の瞬間、撃ち抜かれる妖精。死なないけど、嫌な光景だ。
そして、(殴りかかって)噛みついて来る狂犬(夕立)。
必死によける。当たったらまずい。それでも、当たる。痛い。そうだ、あれをやろう。
今度は、私が魚雷を手に持って突っ込む。そして、そのまま殴る。と見せかけ、相手の目の前で手を離す。魚雷は爆発。反動で小さな私の身体は後ろへ吹き飛ばされる。
空中にいる間にも撃ち続ける。
着水。
敵は?すると、ボロボロになった夕立が目にはいった。このまま勝てたら良い。負けたら、提督に嫌われちゃうかも知れない。それだけは嫌だ。もしかしたら、殴られたりするかもしれない。長門も私の力に失望して、怒ったりするかも知れない。
でも
ボロボロの夕立もおなじみたいだ。赤い目でこちらを睨む。その目には、強い恐怖が宿っていた。
同時に走り出す。相手の事を倒すために。手にした魚雷を相手に叩きつける。
そこで意識が途絶えた。