ベル・クラネルが魔術師なのは間違っているだろうか(凍結中)   作:ヤママ

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お久しぶりです。色々一段落して更新できました。

銀英伝見てたらハマっちゃいました。めっちゃおもろい。
今考えているのはベルが18階層に行ったときのタイトルを「魔術師、帰らず」にすること。不謹慎かしら?でも郷田ほづみさんのヤンなら死にそうにないし(ネタバレ)

今回はベルとヘスティアのいちゃいちゃとリリの冒頭部分。


金額に愕然とする少年と変人に捕まった小人

「どないや?魔術師殿の容態は?」

 

「ただ疲れて寝てしまっただけみたいだ。助かったよロキ、ありがとう。」

 

「なんや、ドチビに礼を言われるなんて、天界でも降ってくるんちゃうか?」

 

「折角礼を言ったってのになんだいその返しは!」

 

ニヤニヤとからかってくるロキに対してヘスティアはツインテールを立たせて「グググ!」と唸って怒っている。

 

植物型モンスターの撃退後、ヘスティアはロキに頼んでベルを黄昏の館で治療してもらうことにした。魔術という不確定要素を孕んでいるベルが別ファミリアで治療を受けると、背中や右腕の魔術刻印から探られかねない。加えてアイズたち一級冒険者たちが苦戦したモンスターを倒したことが広まれば、すかさず別ファミリアからのスカウトがなりやまぬことは必死である。ヘスティアはアイズ、ティオナ、ティオネ、レフィーヤに、植物型モンスターを倒したのはベルではなく、4人であることにしておくように頼んだ。そして、事情を知るロキにベルの治療を頼んだのだ。

 

「それにしても、何だったやろなあのモンスター?ガネーシャ曰く知らんそうやし。うちんとこの子供たちも知らん言うてたわ。」

 

「でもあんな土に根を張るようなやつがモンスターを入れる檻に紛れ込めるかい?」

 

「まさか。ガネーシャファミリアは毎年怪物祭(モンスターフリィア)を開いてるんやで?警備だって厳重なはずや。モンスターが紛れ込むなんてあり得へん。逃げ出すなんて事態もな。」

 

「詳しいじゃないか。犯人の目星もついているのかい?」

 

ロキは今回の事件を起こしたのはフレイヤであると睨んでいた。というのも、あの植物型モンスターはともかく、ガネーシャファミリアから逃げ出したモンスター達は人を襲うことはなく、何かに従われるように行動していたそうだ。特にシルバーバックに関しては、ヘスティアを狙っていた。加えてモンスターの見張りをしていた者は涎を垂らして惚けるように伸びていたそうだ。

状況から考えて両方を可能なのは魅了だ。魅了といえば美の神であるフレイヤだ。問題はなぜそんなことをしたか、ではあるが。

 

「・・さぁな。そこまでは分からへん。」

 

だがロキはヘスティアにその考察を伝えることを止めた。単純にそれの推理が大方当りだとしても証拠がなく、フレイヤがやったということを立証できないためであることと、何よりロキから言わせれば頭スッカラカンのヘスティアがいたずらに事を荒立てることをおそれてのことだった。

 

「まぁゆっくり休ませとき。あの気持ち悪い植物はあんたの子供が倒したんやから。」

 

「うん、悪いね。そうさせてもらうよ。」

 

ロキの言葉を受け、ヘスティアはベッドで横になるベルの手を握り、優しく髪を撫でていた。その姿は、家庭生活の神に相応しく、子供をあやす母のようであり、恋人に甘える娘のようでもあった。それを見ていたロキは、当初の予定ではベルが寝ている間にヘスティアから根掘り葉掘り魔術について聞き出す予定であったが、ずかずかと突っ込んだ話を出来る雰囲気ではなかったので、今回は諦めて部屋をあとにした。

ちなみに、ヘスティアは眷属といい感じになっている(?)ような雰囲気をかもし出していたのに対し、ロキは眷属にセクハラは出来ても内にも外にもイイ感じな関係になっている者が1人もいない。

 

(ドチビに先越されてしまうなんてなぁ・・・)

 

一人敗北感にうちひしがれる悪神であった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ん、うぅ・・・ここは・・・」

 

目を覚ましたベルは自分がベットの上で横になっている事に気が付いた。自身の左手を包む柔らかい感触に目を向けると、眠っているヘスティアが上半身をベットに傾け、両手でベルの手を握っているのが分かった。ベルはヘスティアの姿と左手の感触に安心感を覚え、上体を起こし小さく微笑みながら右手でヘスティアの頭を撫でる。

 

『よかった・・・今度は守れた・・・』

 

ベルは無意識のうちにヘスティアを祖父を重ねていた。

唯一の家族の死を認めてしまった過去とは違い、今の彼には過去の自分を払拭するために、自身の二の舞を生み出さんと決心して手に入れた力があった。今回のシルバーバック、植物型モンスター撃退において、ベルは確かに家族となったヘスティアを守ることが出来た。その証拠が今彼の目の前で寝息をたてている主神である。その姿にベルは自然と心が温まる感覚を覚えていた。その感覚の正体が彼にとってヘスティアが一体どのような存在であることからきているのか、家族(ファミリア)として見ていることからか女性として見ていることからなのかはともかく、ベルは左手にある柔らかいヘスティアの手と右手のさらさらとしたヘスティアの髪の感触と大切だと思える存在を守ることが出来た達成感に浸っていた。

 

「んーーー。くすぐったいなぁ・・・」

 

あまりにベルが握ったり撫でたりを繰り返していたためか、少々鬱陶(うっとう)しそうに、だがなぜか心地よさそうにヘスティアが顔をあげる。ベルはヘスティアの顔が完全に上がる前に両手をひっこめた。なんだか急に自身の行動を卑しく思った、いや気付いてしまったためだ。

 

(女性の、しかも主神に、それも本人が寝ている間に体を触るなんて!僕は一体なんてことをしている!自分を正せベル・クラネル!煩悩退散煩悩たいさんnnnn!!)

 

手を握ることも頭を撫でることも大したことでは無いように思えるが、女性経験は当然ながら無いし思春期真っ盛りなお年頃。どこまでが失礼にあたるか、なんて分かるはずもなく。というよりベルの性格上女性に何をしようにも緊張感と罪悪感を覚えてしまうのは目にみえているが。

 

「だ、大丈夫かいベル君!?頭を抱えて唸っているけど、どこか打ったのかい!?まさかあの植物の毒が!?」

 

「い、いえ何でも。ヘスティア様は無事みたいですね。よかったです、本当に。」

 

「ああ!ああ!!ベル君!ベル君!!ベル君!!!」

 

「っつ・・・はい、ヘスティア様。ベルです。」

 

ヘスティアはあふれ出る感情を言葉にすることが出来ず、目頭に涙の粒を浮かべてベットの上のベルに飛びついた。ベルはまだ癒えていない傷に触れられ、鋭い痛みを感じたが、顔には出さず、ヘスティアの抱擁を受け入れた。ヘスティアはそのままベルの胸に顔を埋め、そのまましばらくぐりぐりと潜っていた。ベルは自分の無茶がヘスティアの心配を招き、ベルがいなくなってしまうのではないかという不安から今の状況が出来上がったと思った。

ベルは、ベット脇の小さなテーブルに置いてある神の刃(ヘスティアナイフ)に目を向ける。ヘスティアがベルの助けになりたいといい作ったナイフ。鞘にはヘファイストスの文字があり、駆け出し冒険者のベルには分不相応な代物であることは明白。弱小ファミリアの自分達では決して買えないものをヘスティアは与えてくれた。そしてそのナイフは、魔術回路の増設という本来ならば不可能なことを可能にさせた。それが神の起こした奇跡であったとしても、ヘスティアが自分の無茶を許容し、必ず生き残るという根拠のない誓いを『信じて』くれた結果だと思うと、ベルの内にはヘスティアには親愛に似た何か別の感情、いずれにしても好意的な想いが湧き上がっていた。

 

「ありがとうございますヘスティア様。信じてくれて。」

 

ベルはあやすようにヘスティアの背中をポンポンと優しく叩き、残ったもう一方の手で先ほどと同じように優しく髪を撫でていた。その行動から自然とヘスティアの頭を包み込むような体勢をとっていたベルだが、何故か普段なら感じるはずの緊張や羞恥心を感じることはなく、寧ろこの時がずっと続けばいいのに、と思うほどだった。

 

(そうか。僕にとってヘスティア様はそれくらい安心できる存在だったんだ。)

 

ベルは改めてヘスティアをファミリアの主神としてはもちろん、家族として大事にしていきたい存在として認識した。

 

一方抱き抱えられたヘスティアはというと

 

(うわあああああ!!!ベル君に撫でられてる!背中ポンポンされてる!!いやっふうぅぅぅ!!我が世の春が来たとはまさにこの事だね!!僕からアプローチすることはあってもベル君から何かしてくるなんてことはなかった。でも今!今この瞬間!!僕はベル君から抱き締められている!!!!もう最っ高だね!頭沸騰しそうだよぉぉ!!今日からベル君とおはようするときは芋けんぴを髪につけよう!角から食パンでもいいね!毎日が出会いの場さ!!僕とベル君だけのね!!想像しただけで・・・グへ!グヘヘヘヘ!!あ、やべ。鼻血でそう。)

 

頭から湯気をだし、興奮で顔を真っ赤にさせていた。

 

 

―――――――――――――――――

 

 

 

「あ、ところでヘスティア様。」

 

「グヘヘ、っとなんだいベル君?」

 

「グヘ!?ってああ!ヘスティア様鼻血が!今拭きますね!」

 

ヘスティアが普段ださない汚い声に驚いたベルだが、鼻血を見て急いでハンカチを取り出すベル。鼻にハンカチをあてるとさっきよりも勢いよく鼻血が溢れてきた。心なしかヘスティアの表情は恍惚さが増した気がする。

 

「ああ、わるいねベルぐん。」

 

「いえ全然。それで話は変わるんですけど、このナイフいくらしたんですか?」

 

「!? え~と、それは~・・・」

 

その質問にヘスティアの表情と鼻血は固まった。それもそうだ。ヘスティアファミリアは新設して一か月もたたない弱小も弱小。一級品の装備を揃えるヘファイストスファミリアの武器を買える金なぞあるはずもなく。いくらヘスティアとヘファイストスの仲が良く、仮に友人価格であったとしても払えるわけはない。だがはあくまで神の刃(ヘスティアナイフ)はヘスティアのベルに対するプレゼント。ヘスティアのプライド的にベルに払わせるなんてことはさせないつもりであったが・・・

 

「いえ、ただ僕たちはその・・・そんなにお金ないじゃないですか。ですから幾らであろうとローンになろうと僕も払います。」

 

ベルとしてはヘスティアが『信じて』くれていることが何より嬉しく、それだけで十分であった。それにこれから使っていく装備の支払いを主神に全て任せるというのはベル自身が許さなかった。

 

「それにいくらであろうと手放すつもりなんてこれっぽっちもありません。大好きな神様から貰ったものですもの。」

 

大胆な告白は冒険者の特権、と言わんばかりにヘスティアに大胆発言をくりだしたベル。当然のことながらその一撃は重くヘスティアにクリーンヒットし・・・

 

「ぐほぉ!!」

 

「ヘスティア様!?また鼻血が!ていうか血の量多すぎません!?ちょ、上向いて!ヘスティア様上向いてください!!」

 

噴水がごとくヘスティアの鼻血は綺麗な放物線を描いて噴出されていた。

 

 

 

 

 

しばらくしてヘスティアが落ち着いてから

 

「で、いくらなんですか?これ」

 

「え~と、これだけ・・・」

 

指を二本出すヘスティア。

 

「20万?」

 

「まっさかー。」

 

まぁそんなわけない。ヘファイストスファミリアの武器は良質なもので大体千万単位である。ベルはその位は覚悟していた。だがまずは希望的観測として低い金額から・・・

 

「ですよねー。200万?」

 

「うーん・・・もう一声!なんちゃって・・・」

 

「2000万ですか?」

 

(そんなもんだよな・・・魔術の研究用に貯めてる魔石売り払うか・・・)

 

だが彼の予想はヘスティアの次の発言で無残にも否定される。

 

「あともうちょっと~~~、なんて・・・」

 

(もうちょっと?もうちょっとってどういうこと・・・?)

 

「・・・2200?」

 

「・・・・・・」

 

(いやいや、待って!待ってくださいヘスティア様!お願い!頷いて!まさか・・・!嘘!うそでしょ!ウソダトイッテ!)

 

ベルの背中に嫌に冷や汗が流れる。それはヘスティアも同様であるようで、白いワンピースが汗で透けて少々肌が見えている。エロい。だがベルの心境は穏やかではなく、そんなことにも気付けない。そして震える声でベルはヘスティアに聞いた。

 

「2億?」

 

「(コクリ)」

 

「Oh・・・」

 

こんなことになるなら師匠(クソ変人)と別れる前に宝石の一つや二つくすねておくべきだった、後悔しながら支払い金額に呆然としたベル。だが臓器と同じで元々魔術回路の本数は個々人で決まっているものであり、その本数を2倍に増やせることを考慮すれば、さほど高い買い物でもないのではないのだろうか?

 

「べ、ベル君。僕もアルバイトで頑張るからさ、二人でこつこつ返していこう。ね?」

 

「hahaha・・・はい・・・そうですね・・・」

 

しかし今の彼にはそこまで働かせる頭はなく、意気消沈していた。次の日、回復した時には「そこまで高い買い物じゃないですね!」とヘスティアに笑顔で言い、金銭感覚のズレに戦慄させたそうな。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

ここはダンジョン10階層。オークなどの大型モンスターが出現しはじめる階層である。そこでオークの集団から必死に逃げる犬人とそれを心底楽しそうに観戦する男の光景がひとつあった。

 

「ひいぃぃぃぃ!!冒険者さま!リリが一体何をしたっていうんですか!!なんでこんな逃げなくちゃならないんですかあぁぁぁぁ!!!」

 

「えー。だって君私の宝石盗もうとしたじゃん。ちょーっとちらつかせたらホイホイついてきたくせに、油断したすきにひったくろうなんて、甘い甘い!ハイパーミラクルマジカル魔術師の私がそんなのを見抜けない訳ないでしょう?あ、それと私冒険者じゃないから。」

 

「はぁ!?嘘言わないでください!恩恵なしにそんなよく分からない術を使えるわけが「グオォォォォ!!!」ひいぃぃぃぃ!?!?!?死ぬ!?今度こそ死んじゃいます!!」

 

「いやいや、よく避けてるよ?これで俊敏だったっけ?のパラメーターカンスト必至じゃないか!あぁ、礼はいらないよ。ほんの親切心さ。ま、せいぜい私に感謝することだね!!」

 

「こんな怪物進呈(パスパレード)されて誰がありがたく思うかあぁぁぁ!!!!」

 

「う~ん。全部君の窃盗未遂が原因なんだけどねぇ・・・」

 

「グオォォォォォォォ!!!」

 

(あ、避けられない。死んだ)

 

「ま、こんなものだろうねぇ。Fervor,mei Sanguis(沸き立て、我が血潮)

 

犬人にあたるはずのオークが振りかざさんとした棍棒による一撃は、男が操作したのであろう水銀の斬撃によってオークの腕ごと吹き飛ばすことによって阻まれた。そのほかのオークも、水銀によって瞬く間に魔石に変わってしまった。周囲にモンスターがいなくなったことにより、犬人は安堵からその場に腰が崩れ落ちたように座った。だが彼女を害した根源はまだピンピンしているわけで・・・。

 

「あのー、そんな座り込んで大丈夫?モンスターがいなくなってほっとしてる顔されるとモンスターおかわりさせたくなっちゃうんだけど。」

 

「ひ、ひいいぃぃぃ!?!?ごめんなさいごめんなさい!!リリが悪かったです!!どうぞご容赦を!!!」

 

「えー・・・そこは『この鬼畜!外道!鬼!悪魔!人でなし!』とか言ってほしいんだけど・・・。あーあ、やっぱりクラネル君じゃないと張り合いないなぁ・・・。」

 

男は犬人の反応にかなり落胆している様子だ。天を仰ぎながら(といってもダンジョンの中だが)ブツブツと「クラネル君いじりてぇー。死んじゃう一歩手前にさせてぇー。」などとかなり危険な事を口走っている。その隙に犬人は逃亡をはかろうとするが水銀の塊が彼女を包囲し、逃げることは叶わなかった。

 

「あらあら、逃げちゃだめだよリリルカ・アーデ君?君と交わしたダンジョンを出るまでの荷物持ちの契約はまだ終わっていないだろう?」

 

「な、なぜ名前を・・・あなたに伝えたのは偽名のはずです・・・」

 

「なぁに、別に難しい話じゃない。知っていた。ただそれだけのことさ。まぁそんなことより、君は僕から物を盗もうとしただけではなく契約を放棄して一人で地上に帰ろうとした。こいつはなかなかにヤバイ状況だねよねぇ?」

 

男の声は美声でありながらネットリとした口調でリリルカの精神を追い込んでいく。実際リリルカは先ほどのオークの群れとそれを一瞬で消滅させた男の実力から、逆らえば殺されると思い、その足はガクガク震えていた。その様子を見た男はうれしそうにだが少々物足りなさそうにリリルカに話しかける。

 

「あぁ、別に君をどうこうしようとは思っていないさ。ま、ただケジメはつけてもらわないとね?」

 

「・・・ギルドに出頭しろ、ということですか?」

 

「まさか!それじゃ面白くない!!キミにはある拳法を覚えてもらうことにするよ。死に物狂いでね。あぁ、報酬の方は心配しないで。当初の倍、4万ヴァリスあげよう!」

 

男がなぜ自分の名を知っているのか、いったい自分をどうしたいのか、そんなことを考えることは今のリリルカには出来ず、ただただ男の『どうこうするつもりはない』という言葉を信じて男に従う他なかった。ただ今の彼女でもはっきりと言えることは

 

「さてさて、物語はどう変わっていくのか、そんなことはだいぶどうでもいいけど人が苦労したり苦しんでたりする姿はほんといい酒の肴だよ!ふふふ、愉悦!!メガッサ美味!!」

 

とんでもないクソ変人に捕まってしまったということだ。

 

(あぁ、神様。リリの人生って、一体何なんでしょう・・・)

 

放心しつつ、言われたとおりに拳法の構えをとるリリルカであった。




師匠によって改造されていくリリ。

次回
リリ「八極とは大爆発のことです。」

※この通りに行くかは補償しかねます。

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