この作品では、最高にハイとしてはっちゃけるッ!
見てくれる方は、楽しんでいってくれ!(のんびりしていってね!)
一人の青年の目の前の少女が、笑った。
嗤った。
わらった。
ワラった。
彼女の、生気を喪い、虚ろになった片眼は、彼をずっと捉えていた。
顔のほぼ半分は、包帯で覆われていた。
あちこちに傷跡が、無惨に刻まれた腕を、少しずつ、彼の顔に近付けてくる。
少女は、とても嬉しそうに、青年の頬に手を当てた。
青年は、少女の眼を凝視する。
その眼の奥に、自分の罪を見出だして。
料理のスパイスの真価は愛情だ。
一部たりとも、その調味料を怠ってはならない。
彼なりの秘訣を密かに想いながら、リベラは、疲労がまだ残っている様子のリリアを、来客用のソファに座らせた後、少しでも体力回復にと、調理に励んでいた。
ほぼ出来上がった品々を見下ろし、満足げに笑みを浮かべると、作っておいた付け合わせを持ち出す。
数秒立った後には、一目見ただけで美味と分かる食事が揃っていた。
完成した食事を持ち、エプロンを華麗に脱ぎ捨てた彼は、足早に事務室の方へと駆けていく。
「なぁ、主よ。我の分もあるのだろうな?」
危ないから、という理由でケースごと持ってこられたアニマは、何時もの古くさい口調で、リベラに問い掛けた。
「あるけどアニマ、あの嬢ちゃんの見てないとこでな?」
溜め息をつくリベラ。
「承知した!」
表情は見えなくとも、アニマの声色は、とても喜びに満ちたものであったという。
「リベラよ、お主は...」
彼の背を、一つの剣が、じっと見守っていた。
その視線の意味は、まだ、分からない。
一方、リリアは。
「...一度は敵意を向けられたというのに、食事まで出すなんて、お人好しってレベルじゃないわ」
キッチンと事務室が見えない程度に隣接しているのを良いことに、中々酷いことを、恩人に呟いていた。
まぁ、たまたま見かけた人に下心無しで、ここまで尽くす優しさは、そうそう持ち合わせる人間はいないだろう。
その上、姿形さえ分からぬ『何者か』から逃げてきて、ほぼ疑心暗鬼になりかけていた彼女だ。
混乱するのも当たり前と言える。
しかも、だ。
彼女にも、人間らしい本能、というものがあるのか―
(...いい匂いがする)
緩んでいたとしても、彼女自身の勘の良さは、そこはかとなく漂う料理の香りを、余すことなく感じていたのである。
無表情で、ぽつんとソファに座っていても、食欲に対しての心は変えられないのだ。
「...これは」
表情には出さずとも、心は驚きを隠せない私は、リベラが持ってきた食事を見て、唖然とした。
野菜、肉類、穀物...色々な品々が、今の、腹減りを隠していた私には、とても輝かしく目に写る。
「これは...食べてもいいの?」
私の恥知らず。
敵意は持っていなくても、警戒はしている相手だ。
毒を盛られたとも思わないのか。
私が自分を責めながらも問うと、リベラは、きょとん、とした顔をした。
「いや、お前さんの為に作ったもんだし...食っていいも何も」
許可され、我慢できず、ゼロ距離でまじまじと見ると、食欲をそそる香りが、更に強く漂っている。
知らず知らずに、私は手元の食器を掴んでいた。
感覚で覚えていたかのように食器を流暢に扱い、食べ物を口へ運び、味わう。
私は、この感覚をどう表現すればいいのかわからない。
だが、至福、幸せ。
そういう言葉でなら、表すことができる。
俗に言うと、『美味しい』、だろう。
ここに宣言するッ!
一作目も二作目も、最初からクライマックス、意見も求めぬ、自分の作品を作り出すッ!
...黒歴史確定だね。