オバロ二次 設定適当の駄文   作:むみあ

15 / 16
古代種族

 オウル・アマルガムがナザリック地下大墳墓に招かれ、大仰な試練の末にその盟に加わる事を許されてから数日、その間に実力上位のしもべ達よりそれは他のしもべ達に伝えられた。

 その後、盟約に加わる者を歓迎する為、と称した盛大なお披露目の場に引き立てられるなどして周知も図られ、概ね問題なくオウルはナザリックに受け入れられる事となった。

 正直な話、そんな人間一人がナザリックをうろつくことになった事よりも、彼らからすればその者との相対の場で語られたアインズの、至高の御方の慈愛に満ち満ちた御心の一端、その御言葉の内容のインパクトが強すぎて相対的にあまり深刻に考えすぎる者がいなかった。

 実際に目にすれば至高の御方とは流石に比べるべくもないが、その身に纏う気配といい装備といい階層守護者クラスの者でなければ太刀打ちできないであろうと、その報を聞いただけではイマイチ釈然としなかった者にも納得をもって迎えられたのであった。

 

 こうして恙無(つつがな)く受け入れは終わり、それと前後してオウルのナザリックでの立ち位置やその他諸々の条件と言った物も詰める事となった。

 アインズとオウルで話し合いが持たれたのだが、正直な話双方とも互いを害さなければ特に言う事もなかった為、非常に大雑把な物となった。

 互いの陣営に所属する者へ害を成す行為の禁止、特にオウルにおいては決して二振りの魔剣をナザリック所属の者へ向けることを禁じ、それを行った場合は即座に抹殺、及びその陣営及び関係者への報復を明記されるなど厳しい物となっている。

 それ以外に『外』で行動を起こす際の協力に関する事項、ナザリック内でのオウルの立ち位置、これは基本的に管理運営には一斉関知しない一部の場所を除き墳墓内を歩き回り、指定された住居に寝泊まりを許可されただけの居候のような立場であるが。

 互いの陣営に所属する者を害する事、作戦行動に対する妨害の禁止。

 陣営、と銘打つがナザリック側はともかくとして、オウル・アマルガムはその範囲が現状定まっていない為、それに属する者が出る度にナザリック側へと通知を行う事、それがない場合は被害を被ってもナザリック側は関知しない。

 端的に言えば何かあって巻き込まれても、お前らが悪いのでこちらは知らない。

 そして、通知があってもその者がこちらの行動を妨害するようであれば、必ずしもその安全を保障する物ではない。

 ナザリック側が何某かの作戦行動を行う際は、該当区域にオウル及びその関係者を発見次第、連絡・警告は行うが、従わずに巻き込まれてもその被害に責任を負う事はしない。

 オウル側は行動に関して特に前述のような連絡は必須ではないが、それによってナザリック側の行動を阻害した場合は警告を行い、従わない場合は制裁を科す。

 端的に言えば、こちらの邪魔になる所をうろついていればこちらから見つけて警告はするが、従わずに巻き込まれても自己責任だし、お前と関係者が何処で何をしようとこちらは基本何も言わないが、邪魔な時は警告し、従わずに巻き込まれたり邪魔をして排除されても責任は取らない。

 と言うよりも、既に組織として纏まっているナザリック側からすれば、これからオウル側の関係者となる連中を即座に信用できるかと言われると、当然不可能である。

 多少は考慮するが、特にオウルから強く念押しでもされない限りは信用以前に配慮すら最低限になるだろう。

 

 そう言ったことを話し合いながらも、アインズとしてはこの内容を目の前の男がどれだけ頭に留め置くことが出来るのかが不安で堪らなかった。

 兎に角、ナザリックの者を傷つけない事、『外』でこちらの行動を妨げない事、危地にあった場合必ず助ける事、助成を求めた場合はその者の『意向に沿う形で』協力する事、以上の事だけは絶対に守る様に念を押した。

 協力する際に『意向に沿う形で』と言うのも強調した。

 闘技場の一件で見ても、恐らくこの男は『良かれと思って』余計な事をするタイプであると確信している為、何度も念を押した。

 

 「いいか、余計な事はするなよ? 絶対にするなよ?」

 

 「・・・振りか?」

 

 「違うわァァ!!」

 

 コイツやっぱりプレイヤーなんじゃないかと疑ってしまうアインズだった。

 

 そうして粗方の話し合いが終り、アインズは目の前でぐったりしている男を見ながら、ふと疑問に思う事があったので聞いてみることにした。

 

 「そういえば、住居はジャングルで本当によかったのか?」

 

 「ん? ああ、ジャングル? ああ、森ね、いいんだよってか『森がいいんだ』」

 

 質問に対して、一瞬何のことかわからないと言った風だったが、ジャングルという言葉にピンと来なかったのだろうオウルはそう答える。

 闘技場の一件が終り、盟に加わる事を許された後に部屋を用意しようとした所、この男は第六階層でアウラと闘う時に駆け回ったジャングルを気に入り、可能ならそこで寝泊まりしたいと申し出た。

 アインズとしては人間であった時の感覚から、正直森に住むと言うのはどうなのだと思いつつ、そういえば自分が存在した現実(リアル)は自然に囲まれるなど望むべくもない環境だった為、逆に贅沢な話かと考えてそのまま了承した。

 しかし、よく考えると目の前のこの男は本人の言によればプレイヤーではないのだと後になって気が付く。

 そう考えるとやはり森に住むと言うのは若干の違和感があるのだが、故郷である村が森に囲まれた環境だとも言うしそちらの方が落ち着くのだろうと思う事にした。

 そうして内心で納得していると、オウルは何でもない風にポツリと。

 

 「やっぱ闇妖精(ダークエルフ)の血の性って奴かねえ。

 樹がねえと、森じゃねえと据わりが悪いっつーの?」

 

 そんな事を呟いた。

 

 「えっ」

 

 「ん?」

 

 アインズの口から思わず零れた驚きの声に首を傾げるオウルだったが、そう言えば言ってなかったかと頭を掻きながら説明を始めた。

 

 なんでも、昔は村には基本的に人間種ばかりだったらしいが、数百年前に外部から闇妖精(ダークエルフ)が流れて来て血が交わり、今では殆どが闇妖精(ダークエルフ)ばかりになったとの事。

 そして自分も両親は人間の血が幾許かは残っているだろうが、見てくれは闇妖精(ダークエルフ)であるとの事だった。

 

 「・・・どう見ても人間にしか見えないが、耳も長くないし、尖ってもいないぞ?」

 

 外見を変える魔法なり道具なりを使用しているのかと問うアインズに、

 

 「んにゃ、外見はなーんも弄っとりゃせんよ。 

 あー、なんつったかね精霊様曰く・・・そう、『先祖返り』らしいぜ?」

 

 あっけらかんとそう答えて、笑った。

 なんでも、その精霊も直接は見たことがない聖域にかつて存在したと言われる種族。

 その種族は現在存在する人間種ではなく、よく似た別の何かであり、その力を正当な形では継ぐことが出来なかった子孫がこの村の人間であったらしい。

 一体どういう原理かは不明だがそれが部分的に先祖返りを起こしたのではないか、との事だった。

 人間ではなく、その種族と言われた理由が、

 

 「闘技場で戦った時に目が碧になっただろ?」

 

 闇妖精(ダークエルフ)のそれとはまた違う、碧に煌めく瞳なのだと言う。

 かつて聖域を支配し、そしてそこで息絶えたと言われる六つの種族、その中で人間種と同じ姿を持っていたとされるその種族の名を、

 

 「なんつったかな確か、『ノルニル』とか言うらしいぜ」

 

 そうなんて事もないように呟くオウルを見ながら、アインズは再度思った。

 

 

 

 

 

 

 プレイヤー云々を抜きにして、一体コイツのキャラビルドはどうなっているんだ、と。

 

 

 

 

 

 ちなみに、後日様々な方法を使ってそれを判明させようとしたが、散々な結果に終わり、

 

 「バグキャラか! 修正パッチは何処だ!!」

 

 と人知れず叫ぶアインズの姿があったとかなかったとか。

 

 

 















 別にバグキャラだから強いってわけでは決して無いって言う。


 弱くもないんでしょうけど、多分。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。