祝☆劇場版公開記念! ガルパンにゲート成分を混ぜて『門』の開通を100年以上早めてみた   作:ボストーク

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皆様、こんばんわ~。
連続投降12日目、そしてついに……【祝☆劇場版公開記念! ガルパンにゲート成分を混ぜて『門』の開通を100年以上早めてみた】が最終話を迎えられました!

ここまでこれたのは、皆様の応援のおかげです。
本当にありがとうございました。

最終話はエピローグ的な話で、ちょっとR-15的な表現が(^^
そういう物がお嫌いな方はブラウザバックを強く推奨します。
いえ、本当に戦闘シーンとかないので、前話が最終話でもかまわないくらいの……そうですね、エクストラ・ステージという感じです。

一部、今までと少し違うスタンスで書いてますし(笑)

なんか最終話で顔出素オリキャラとかもいますが、ラスト・エピソードを楽しんでいただければ幸いです♪





最終話 ”装甲少女達に花束を”

 

 

 

今、一つの戦闘が終わった。

だがそれは戦争が終わったことを意味するわけではない。

 

リリー・マルレーンの歌詞じゃないが、彼女達の戦いはまだまだ続く。

そして戦場は『特地』だけじゃないのだから……

 

とはいえ、戦士にも休息は必要だ。

では、この在り来たりの戦争の一幕の最後に、彼女達の近影を追ってみよう。

 

 

 

***

 

 

 

臨時編成装甲大隊の帰還後、汗と硝煙と煤と機械油で汚れた身体をシャワーで洗い流し、軽い食事と仮眠あるいは休息……連戦に継ぐ連戦で疲弊してるだろう彼女達に師団司令部はそれに見合う計らいをした。

 

戦場で滾った血をクールダウンし、落ち着きを取り戻した頃……戦闘後の事後ミーティングを終えた彼女は、随時解散となった。

無論、小隊長や中隊長などの役職持ちは戦闘詳報や報告書の作成などまだまだ仕事はあるが、とりあえず平常運転を取り戻したといっていいだろう。

 

「じゃあ、ちょっと”慰安”してくるわね~♪」

 

三々五々と散る中、そんな台詞と共に動いたのは沙織だった。

 

「はぁ……またか」

 

幼馴染の判り易すぎるそう溜息を突いたのは麻子だった。

 

「なによー。死と隣り合わせの解放から生存本能全開になるのは、男も女も一緒でしょ?」

 

「否定はせんがな。お陰で戦闘後のイタリカの”悪所”は軍人で満員御礼らしい。んで、今日は何Pなんだ?」

 

「え~っとね、アツキくん、カズヒトくん、サトシくん、タツミくん、ナオキくん……」

 

指折り数える沙織に、

 

「いや、もういい。一応、聞くがいっぺんに相手にするのか?」

 

「うん♪ ほら、わたしってモテモテだからぁ~」

 

「……今に壊れるぞ」

 

「ほら? わたしって身体、頑丈だしー」

 

「そうじゃなくてだな……まあいい。避妊だけはしっかりやっておけ」

 

「そのへんは準備万端だよぉ☆」

 

彼女の手には、軍の女性将兵に標準支給の避妊薬(ピル)が入った防水処理のホーローピルケースがきらりと光っていた。

 

 

 

「擬似モテモテ体験か……わざわざ自分から疲れに行くとはご苦労なことだ」

 

麻子さんは行かないので?

 

「悪いが間に合ってる。第一、趣味じゃない」

 

スタスタと歩き始めるけど……あれ? そっちは西住隊長の部屋なんじゃ……

 

「ん? ”隊長のベッド”でもう一眠りするだけだが……何か問題あるのか?」

 

冷泉麻子……侮りがたし。色んな意味で思考が掴みづらい娘である。

優花里とみほのベッドの上でキャットファイトとか起こさなければ良いが……それとも、それはそれで平和な風景というべきなのだろうか?

 

 

 

***

 

 

 

「西住隊長、何をなさってるんですか?」

 

一方ここは兵舎(バラック)の小隊長執務室。執務室というと立派に聞こえるかもしれないが、実際はプレハブの小部屋という風情だが。

 

「んー、強いて言うなら”アイデア・スケッチ”ってところかな?」

 

既にみほは戦闘詳報もその他必要な報告書も書き終えてる。

学生時代から押しかけ女房的な意味でみほの秘書的立ち位置の優花里は、そのことをよく心得ていた。

 

「”アイデア・スケッチ”?」

 

「うん。今回の戦いで『あっ、あったらいいな』とか『こんな装備があれば便利だな』っていうのを纏めてたんだよ。せっかくだから、これを稟議書って体裁にして提出してみようかと……」

 

優花里が覗き込むと、履帯の横に取りつける『泥除け増加装甲(マッドガード・スカートアーマー)』とか、増加装甲の上にプラスチック爆薬と指向性の対人散弾を積層させ敵兵が近づいたとき任意で車内からの操作で爆発させダメージを与える『攻性増加装甲(スラッシュメタル・アーマー)』という文字がイラストと共に躍っていた。

このうちのいくつかが実用化され、後に大きな恩恵を日本戦車に齎すのだが……今はまだ、ラクガキ程度の代物だった。

 

「それと夜戦装備ももうちょっと拡充させたいね。車体の照明灯(ライト)だけじゃなくて砲塔にも大型探照明灯(サーチライト)とか欲しいし、”九六式車載擲弾筒”で照明弾や対人榴弾を撃つのはいいけど、煙幕は一気に大量に広げたほうが効果的なのが今回の戦いではっきりしたからね~。同時複数の煙幕弾を発射できる専門の”煙幕弾投射機(スモークディスチャージャー)”とか欲しいし。あの情況ならドイツの【S-マイン】とか有効そうだし……まっ、贅沢言い出せばきりがないのはわかってるんだけどね」

 

”ぎしっ”

 

みほが椅子の背もたれに身を預けるように”う~ん”と背伸びをすると、

 

お兄ちゃん(西住虎治郎)お姉ちゃん(西住まほ)のコネで、”一式中戦車”の情報とか入らないかなー」

 

”CHU”

 

優花里はみほの頬にキスをした。

 

「隊長はホントに根っからの戦車馬鹿ですね♪」

 

みほは苦笑しながら、

 

「わたしにはそれしか取り得ないから」

 

肩を窄めた。

 

”ぱさっ”

 

そして優花里は戦闘服を脱いでせっかく履き変えたスカートのホックを外して床に落とし……

 

「隊長ぉ……いつまでも焦らさないでいつもみたいにしてくださぁい」

 

彼女はみほの執務机から首輪と尻尾を象った玩具を取り出した。

見れば肢体の奥から溢れ出した体液が下着を濡らし、みほがよく知る”優花里の形”を透けさせ、くっきり浮かび上がらせていた……

 

優花里は役に立たなくなった下着を脱ぎ捨て、

 

「んっ……」

 

”ぐにぃ”

 

尻尾を「後ろ」に差し込んだ。既に拡張調教済み……尻尾を何度も”ご主人様”に無理矢理ねじ込まれてすっかり緩くなったそこは、あっさりと尻尾の「逸物のような取り付け部分」を根本まで飲み込んだ。

 

「はぁ……はぁ……」

 

上からも下からもだらしなく涎を垂らす優花里に、ご主人様(西住みほ)はクスクスと楽しげに嗤い、

 

「優花里”ちゃん”は、もう限界なのかな?」

 

「くぅーん……」

 

自ら”ゆかり”と刻まれたドッグタグの付きの首輪を付け、ころんとみほの足元に「犬の服従のポーズ」で転がる優花里……

既に理性が溶けた瞳からはハイライトは失われ、舌を出しハッハッと息を乱していた。

 

「じゃあ……」

 

みほは靴を脱いで足を彼女の口元まで突き出し、

 

「まずは足でも舐めてもらおっかな?」

 

にっこりと薄く微笑む。

それは学生時代、みほが優花里に求められ初めてを奪ったときから続く様式美だ。

 

「この駄犬」

 

「わんっ♪」

 

まあ、色々ツッコミ所はあるだろうが……ワン娘(優花里)が幸せそうなので、これはこれで平穏な日常なのかもしれない。

 

 

 

***

 

 

 

さてさて、ここは【遣イタリカ増強師団】の戦車連隊長執務室。

さすがは作りはみほの部屋に比べれば立派である。

 

無論、この部屋の主はと言えば……

 

「ほう。我が妹も中々いいアイデアを持ってくるな。うん。悪くないセンスだ」

 

背高ノッポの痩身で、全体的に精悍な印象。

きちんと几帳面に磨かれ輝く階級章は、大日本帝国陸軍”少佐”を示し、同じく戦車徽章が”戦車乗り”であることを現す。

鋭く同時に柔らかい眼光が、彼の勇敢さと優しさを物語っているようだった……

 

そう、彼の名は”西住虎治郎”。

ご存知西住まほ&みほの装甲姉妹の兄である。

 

1914年(大正3年)1月13日生れで、只今25歳。

容姿も性格もいいのに彼女なし。彼女いない歴=年齢……かは不明だが、少なくとも現在はおらず、寂しさを感じるどころか今は戦車に夢中。

さすがはみほの兄君である。

 

名前の響きが良く似た”軍神”殿は史実の1938年、大陸にてその生涯を終えているが、虎治郎は去年は陸軍大学(無論、日本本国)にいたので何事も無かったようだ。

このイタリカでも是非流れ弾には注意して欲しいものである。

 

(ふむ……”細見”先生にでも見せてみるか)

 

杏経由であがってきたみほのイラスト入り稟議書を見ながら、かつての上官にして教官……現在は陸軍の教育畑で後輩の育成に勤しんでいる恩師、同時に日本における戦車の第一人者の一人でもある”細見忠雄(ほそみ・ただお)”少将に写し(コピー)を送ろうと考えていた。

あの「軍人というより学者のよう」と評される、本当に工学博士号を持つ少将(せんせい)ならば俺以上に妹のアイデアを役立ててくれるに違いないと。

 

 

 

そんなことをつらつらと考えていると……

 

”コンコン”

 

誰かがいやをノックする。

 

「どうぞー。鍵は開いてるよ」

 

杏に通じる気楽い感じで入室を促すと……

 

「し、失礼します……」

 

入ってきたのは、やや胸が軽装甲気味の妹二人に比べ、まさに重戦車を目の前にしたような迫力ある双丘がわがままに激しく自己主張していて(西住家はどちらかと言えばスレンダーな家系)、隠れおっぱい星人たる虎治郎のドストライクな……コホン。実に女性らしいボディラインのポニテ少女だった。ついでに言えば、ややタレ目で優しそうな母性を感じられる瞳も彼の好みである。

やはり母親が母親なだけに、その正反対のキャラに惹かれるのだろうか?

 

「君は確か……角谷中尉のとこの娘だっけ?」

 

柚子はぴしっと緊張気味に敬礼し、

 

「は、はいっ! あの、はじめまして! 小山柚子と申します! 階級は軍曹ですっ!」

「こちらこそ、はじめまして。ところで小山軍曹、俺に何か用かい? 報告書の類は君の上官から既に届いてるが……」

 

と、下の妹入魂のデザイン・ノートを見やる虎治郎。

 

「い、いえ、そうじゃなくて……」

 

柚子は深々とお辞儀すると、

 

「今回の作戦、色々と便宜を図っていただきありがとうございましたっ!!」

 

「いや、いいさ。部下の無茶を聞くのも上官の務めだ。俺も昔はよく上官に無茶振りしてたっけ……まっ、今度は俺が無茶を聞く側になったってこったな」

 

虎治郎はニカッと笑い、

 

「出世するってのはそういうことだ。これも棒給のうちさ。気にしなくていいぞ?」

 

”ぽっ”

 

その力強い……ガキ大将がそのまま大人になったかのような笑顔に、柚子は頬が熱くなるのを感じた

 

(これが恋……なのかな……)

 

なら、言うべきことは決まってる。

 

(一目惚れって本当にあったんだ……)

 

そして女は度胸だ!

 

「あっ、あの!」

 

「ん?」

 

「わ、私をもらってくださいっ!!」

 

「…………へっ?」

 

 

 

誤解のないように言っておくが……杏が第11話で『柚子を人身御供に差し出せば、多少の無茶は聞いてくれるっしょ?』と言っていたのは、あくまで冗談である。

ただ柚子が真に受けただけなのだが……

 

だが、二人の物語は思わぬ方向へ進んで行きそうだ。

もしかしたら迷走かもしれないが……柚子が”西住柚子”になる日は、果たして来るのだろうか?

答えは、未来だけが知っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

***********************************

 

 

 

 

 

戦いが終わり平和が戻ってくる……とは、口が裂けてもいえない。

ただイタリカが例え最前線の街であろうとも、そこにはやはり日常があった。

 

日常とは即ち「戦闘のない日々の営み」のことだ。

例えばそれは、杏に押し付けられた書類整理に悪戦苦闘している桃だったり、砲弾を見ながらうっとりしてる華だったり、早速短機関銃片手に射撃訓練に勤しむそど子一味だったり、今回の戦闘をクリーク・シュピール(図上演習)で再現しつつ、反省に加えその戦術的解釈と歴史的意義を検証する”第2小隊一同(カバ・プラトーン)”などなどだ。

 

 

 

そして、夕暮れ時……

角谷杏中尉は、イタリカの城壁から大好物の”干し芋”をかじりながら、賑わうイタリカの街に背を向けぼんやりと夕焼けを眺めていた……

 

「あら? 一人なの?」

 

不意に声をかけられる。

最近、急に耳に馴染んだ声に杏は振り返らず、

 

「まあねー。たまにはね」

 

「わたしにも貰えるかしらぁ?」

 

「いいよー」

 

ロゥリィは差し出された袋から、干し芋を一切れ取ると、

 

「中々美味しいじゃなぁい♪ 素朴な甘さねぇ」

 

「故郷の味だよ。子供時分からよく食べたもんさー」

 

「ふぅ~ん」

 

何がおかしいのかクスクス笑うロゥリィを、杏は特に気に止めた様子もなく、

 

「んで、なんか用?」

 

「用がなくちゃ来てはいけないのかしらぁ?」

 

「いけないとは言わないけどさー。でも、ロゥリィが顔を出すなら普通に考えて、西住ちゃんのとこじゃないかなーと」

 

するとロゥリィは詰まらなさそうに溜息を突いて、

 

「ミホは今、牝犬と戯れてる最中なのよぉ。ベッドの中には黒毛の仔猫が丸くなって眠ってるしで、しばらく話す時間ないかもねぇ」

 

「あー、納得」

 

杏はその風景が目に見えるようで思わず苦笑する。

 

 

 

「ねぇ、アンズ……一つ聞いていいかしらぁ?」

 

「何を?」

 

「アンズ、貴女なんで”わざわざ”自分の仕事や役割をミホに振り分けてるのぉ? わたしが見る限り、アンズは一度自分の仕事と割り切れば、面倒に思ったり手間を惜しんだりするタイプには見えないんだけどぉ?」

 

杏はちょっと困ったような顔をしながら頬を掻いて、

 

「もしかして……バレてた?」

 

するとロゥリィは「当たり前でしょ?」と言いたげな表情で、

 

「バレバレよぉ。伊達に歳はとってないものぉ」

 

「まっ、ロゥリィにならいいかあ」

 

そして彼女は少し真面目な表情で、

 

「西住ちゃんってさ、作戦立案能力もリーダーシップもあるし、果断な判断力もあれば決断力もある。個人の技量も高ければ、躊躇なく先陣を切れる勇敢さもある……ワタシが考える『理想の戦術家、最高の前線装甲指揮官』なんよ」

 

手放しのべた褒めだった。もしこの場にみほがいれば、その気恥ずかしさにきっと悶絶していただろう。

いや、それとも全力で否定していただろうか?

西住みほという少女の自己評価は、決して高いものじゃないのだから。

 

「そうねぇ。戦場で最も輝く、戦争の申し子……アンズが好きそうな言い回しをするなら、こんな感じかしらぁ?」

 

ロゥリィの肯定的な台詞に杏は頷き、

 

「んでさ、いつまでもワタシの下にいてもらっちゃ困ると思うんだよねー。西住ちゃんはさ、間違っても『引っ張られる側』じゃなくて『引っ張る側』の人間なんだから」

 

「じゃあ、アンズは『押し上げる側』の人間よねぇ?」

 

彼女の言葉に、杏は一瞬虚を突かれたような顔をするが……

 

「ああ、なるほど……確かにそうかもしれないね。確かにワタシは『下から押し上げて』、皆が戦い易くするほうが向いてるよ」

 

「ミホが前で引っ張って、アンズが後ろから押し上げて……アンズ、もしかして後方、参謀とかを希望してるのぉ?」

 

しかし、杏は肯定も否定もせず、

 

「前線のドンパチは、ワタシは逆立ちしたって西住ちゃんに遠く及ばない……そんなこたぁワタシが一番よく知っている。要するに適材適所ってとこだよ」

 

苦笑いでも自嘲でもない、本当に素直な笑顔で杏は言った。

 

「ワタシはやっぱ前線でガチ戦やるより、後ろでコソコソ悪巧みするほうが性に合うんだよ」

 

 

 

「だからミホを育てる? 一人前の前線装甲指揮官になれるように?」

 

杏はただ頷き、

 

「それがたった1年早く生まれて、1年先任になっただけの”先輩”が”後輩”にできることだからね」

 

ロゥリィは慈しみをこめた笑みを湛えた。

優しい瞳を、この”小さな母親”のような歳若の少女に向け、

 

「アンズ、早く偉くなりなさい。ミホが戦争に焦がれ戦争に愛されてるように、貴女は偉くなってミホ達を引っ張るのではなく見守る側になりなさぁい」

 

 

 

***

 

 

 

「そういえばさ、ロゥリィ」

 

少し気恥ずかしく……饒舌になりすぎたことを自覚した杏は慌てて話題を変え、

 

「ワタシ達って来年の春には中隊丸ごと配置転換で別の場所……多分、『特地』から離れて本国勤務になると思うんだけど……どうするの?」

 

「どうもしないわぁ」

 

相変わらずの……全てを見通したような優雅な仕草でロゥリィは告げた。

 

「”全ては在るがまま”よぉ♪ だって……」

 

彼女は天を仰いだ。

そこには月が美しくも幻想的な光で常世を照らし、

 

「世界も人も、在るようにしてそこに在るのだから」

 

 

 

 

 

これで一旦、『特地』を巡る少女達の戦いの物語は終幕(フィナーレ)を迎える。

だが、それは決して彼女達の戦いが終わることを意味しているのではない……

 

しかし、みほ達の次なる戦いまで、まだ些少ながら刻はある。

しばしの間、彼女達に鋼鉄の響きよりも安らかな眠りを……

 

せめて、今は仮初の安らぎの中にいる装甲少女達に花束を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<Fin>

 

 

 





皆様、最後までご愛読ありがとうございましたっ!!

みほが黒巫女ならぬ(ダーク)・みほモードになったり、沙織がはっちゃけたり、麻子が「咲き誇れ! 百合花!」的な意味で隠れた一面見せたり、お兄ちゃんに押しかけ女房候補が出来たり、一番おいしいラストシーンを聖下と会長がもってくし……書いておいてなんですが、カオスカオスな最終話は如何だったでしょうか?

このシリーズ全体については、このすぐ後に「あとがき、そして……」を投降させていただきますので、そちらで(^^

とにもかくにもこうして完結まで書けて良かった~♪
本当に皆様のこれもお陰です。

さて、最後の設定資料は……



***



設定資料



西住虎治郎(にしずみ・こじろう)

階級:大日本帝国陸軍少佐
1914年(大正3年)1月13日生れ。1939年時は25歳

西住まほ&みほの装甲姉妹の兄で、しほの息子で西住家長男。
モデルになったのは戦死後に”軍神”になった”西住小次郎”大尉。
ちなみに西住大尉がお亡くなりになったのは1938年の中国大陸、死因は流れ弾に当たって……だったが、”この世界”の西住虎治郎は1938年当時は確かに陸軍大尉だったが、陸軍大学機甲科在学中で何事も無かったようだ。

それどころか……!
185cmの痩せ身の長身! 陸軍士官学校どころか陸軍大学まで出た高学歴! 25歳の若さで少佐で連隊長というウルトラ・エリート!(by 柚子) 今をときめく人気の機甲将校! 武家の名門、西住家惣領!
最終話に初登場したと思ったら、いきなり一目惚れ(ニコポ)の押しかけ女房気味に嫁さん候補(小山柚子)GET!
リア充、爆発しろっ!!

……失礼。
ともかく限りなく完璧超人に近い青年将校である。
欠点がないわけではないだろうが、それが目立たないタイプのようである。
強いて言うなら二人の妹に甘く、隠れシスコンの疑いがあることや巨乳好きのおっぱい星人であることが作中で語られている。

乗ってるのが戦車だけに本当に爆発(誘爆)したら洒落にならないし跡形もないだろうが、軍神の加護のせいか死亡フラグの欠片も見えなければ、あったとしても簡単に圧し折るだろう強運と実力の持ち主。
ただ本人曰く、

「俺の実戦機甲将校としての資質は連隊長止まりさ。つまり今が打ち止め。妹達には遠く及ばんよ」

兄バカ……もとい。ということなので、あと何年か『特地』で佐官&連隊長で過ごしたら、本国の富士機甲学校の教官とかやってるかもしんない。
先輩で上官には現イタリカ師団参謀の人格者”高橋清吾”中佐や、元上官で恩師には日本における戦車の第一人者で「軍人というより学者」と評される”細見忠雄”少将など人脈もバッチリである。
ホントーに蛇足であるが……高橋中佐は今は本国にいる陸軍の重鎮で【アルヌスの虎】と呼ばれた”山下博文(やました・ひろふみ)”中将の元部下で覚えがめでたく、また細見少将は戦車の第一人者という評判どおり佐官の頃はよく酒井勇次中将と共に「将来における理想的戦車像や機甲戦のあり方」をよく話し合ったそうな……

生来の陽気な性格と実直な人柄のために派手好きの栗林少将(志乃パパ)や、金メダリストの西中佐(絹代パパ)との関係も良好なようである。
まあ、西竹臣氏はひそかに娘との縁談を狙っていた……という噂もある。娘の性格がアレなので、結局実現はしなかったようだが。

「ところで絹代、西住少佐をどう思うかね?」

「おおっ! まさに装甲指揮官の鏡ですなっ! あの御仁とは、一晩でも二晩でも戦車談義に花を咲かせそうだ。はっはっはっ!」

「……そうか」







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