「何でこうなった‼」
「「「待てや‼」」」
俺は三人のヤクザに追われて逃げていた。追ってくるヤクザは、手にドスやナイフなどの凶器が握られて眼が血走っている。
「ほんと何でこうなったんだよ...」
俺は全速力でヤクザから逃げながらつい三分前の事を思い出していた。
全ての始まりは俺の横着から始まったのかも知れない。
「じゃあな」
「おう‼」
学校帰り、道端で友人と別れた俺はふと裏に抜けられる細い路地を見つけた。
「おっ?こんな所にこんな裏に進む道があったけな?まぁいいか、ちょっくら行ってみるか」
後で聞いた話だとこの道はその日の朝に出来たものらしく朝からヤクザが近くを彷徨いていたらしい。知っていたら近づかなかったよ。まぁその時の俺は知らなかったからその道を通ってしまった。
「おっ、あいつは...」
「おう、どうした?」
「兄貴‼あそこにいる奴この写真のですよ‼」
道を通り抜けてすぐに俺を指さし写真を見て興奮している男三人が居たので耳を傾けてみた。
そして次の瞬間聞こえた言葉に俺は耳を疑った。
「あいつを殺すだけで2000万か...楽なもんだな」
殺す!?。あいつ殺すっていったよな!?と混乱していると男達はそれぞれドスやナイフなどの携行しやすい武器を持って追いかけてきた。
これが三分前の出来事だ。
「っと‼マジかよ...」
そんなことを考えながら走っていたら俺は袋小路に追い込まれていた。左右はビルで窓がなく中に逃げることが出来ない。正面は工事中らしくフェンスが出来ていて唯一の入り口は南京錠で閉められていて開けることが出来ないしフェンス自体がそれなりに高い。この高さならよじ登っている途中に追いかけてきている三人に捕まってしまうだろう。
「いたぞ‼」
「チッ!」
後ろを振り向くと三人がすぐ後ろまで迫っていた。
「余計な手間とらせるなよ...。クソガキが...」
振り向いて男達をみた瞬間俺は自分自身の失策に気が付いた。
「それにしてもお前がバカで助かったよ。人通りの多いところへ逃げればよかったのに裏道をひたすら逃げるとはな」
そう、俺はビックリして気が動転したあまり人通りの多い商店街などに逃げずひたすらに裏道を通っていってしまっていたのである。
「まぁ、俺達には好都合だったけどな。それと今から殺すけど俺達を恨むなよ...。恨むならお前の両親を恨めよ...」
「ちょっと待て‼何で両親なんだ!?殺されることとなんの関係があるんだ‼答えろ‼」
「なんだ...知らねえのか...でも教えてはやらねえよ。死んで親の枕元にでも化けて出てから聞いてみろよ」
俺がこいつらに狙われた理由が両親だと知って教えろと吠えるが男達は俺を無視してその手に持っている凶器を振り上げ俺にその凶器を突き立てようとする。
もう無理だ...。俺は死んだな...と眼をつぶり諦めた瞬間だった。
「ぐぉ...」
男の唸り声が聞こえ俺の顔面に生暖かい液体がかかる。
「えっ?ぐは...」
「もが‼...」
他の二人のくぐもった声も聞こえ倒れる音と何かが落ちる音がする。その音を聞き恐る恐る眼を開けてみると...、
「なんだよこれ...」
そこは一面血だらけで俺の顔面にかかっていたものも血だった。一人は頭を撃ち抜かれていて肉片が飛び散っていて、とてもグロテスクだった。残りの奴は一人が首を切られもう一人は肩から胴体を袈裟斬りで切り裂かれていた。
さらに眼を引いたのが、ナイフを持ち投げて遊んでいる少女と刀を片手に持っている少女達であった。ナイフを持っている方は黄色い髪色で、短髪とても快活そうな見た目だ。もう一人の刀を持った少女は、黒髪でその長さは腰まであり見た目は優等生の様に見える。
「あ、あの人は無事?」
「そうね、確認しなくちゃ...。大丈夫でしたか?」
少女達が手を伸ばして来るのを見ながら俺は気を失った。
こうして俺、