武の竜神と死の支配者   作:Tack

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 特に無し──。
 ではなくて! いつの間にかお気に入りが増えていました! 後、評価も付けられてました! 有難う御座います!
 これを励みにジャンジャン書いて行きます!
 どんどんドーナツどーんと行こうー!(まさかの地元www)


第十四話【神となった日②】

 俺は『転移門(ゲート)』を使ってナザリックからあの少女達の下に転移した。

 ドロドロとした闇を潜った先に見えたのは、今にもその手に持った剣を少女達に降り下ろそうとする騎士の姿だった。

 そして俺の耳に届いた救いを求める声。

 頼む! 間に合ってくれ!

 

 

少女「助けてよ! 神様ーっ!!!」

 

エイジ「任せろ」

 

 

 少女の叫びに思わず返事をした。余計な事は言わない方がいいのは分かっていた筈のに。

 だが、俺は彼女の叫びに答えなくてはいけない気がしたのだ。

 

 

エイジ「せいやぁっ!」

 

パキィィィンッ!!

 

 

 手刀で騎士の剣を叩き割る。この瞬間二つの言葉が頭をよぎった。

 一つ目は「間に合った!」であり、二つ目は「これならやれる!」であった。

 

 

騎士A「うおぉぉっ!?」

 

 

 騎士は突然現れた俺と剣を砕かれた事に驚き体勢を崩した。

 遠隔視の鏡(ミラー・オブ・リモート・ビューイング)で見た時はかなり絶望的な状況下ではあったが何とか間に合った様だ。

 俺は紙一重で少女達を助けられた事と、自分の力が通用すると直感出来た事により心に少しばかり余裕が出来た。

 そして自分の読みの甘さが招いた結果だとは自覚しつつも、そもそもコイツら(騎士達)が来なければこんな事態にはならなかった筈だ。

 そう自分に言い聞かせ、込み上げる怒りを目の前の騎士達に言葉としてぶつけた。

 

 

エイジ「貴様ら……、覚悟は……出来ているんだろうなっ!!!」

 

 

 俺は少女達を庇う為前へ出る。それに合わせ騎士は後ずさる。

 

 

エンリ「神……様……?」

 

 

 俺は少女の呟いた言葉を肯定はしなかった。

 今会話をすれば何を言うか分かったもんじゃないからだ。

 本当は少女達を少しでも安心させる為に何かしら言うべきなのだが、如何せん気の聞いた言葉が出てこない。

 きっとモモンガさんなら良い言葉が出るのだろう。

 少女の言葉の後に少しだけ間が空き、その間に騎士達が俺に対し警戒感を強め様々な思考を巡らせる。どうやらこの世界の存在にも俺のスキルは有効な様だ。

 しかし、清々しいまでに自分の身の安全しか考えていないな、反吐が出る!

 心の中で怒りを燃え上がらせていると、その後ろから気配を感じた。転移門(ゲート)を通ってモモンガさんが来たのだ。

 

 

モモンガ「待たせたな、準備に思いの外手間取ってしまった」

 

エイジ「いや、何も問題は無い」

 

 

 その言葉は本心だった。寧ろ申し訳無いのは此方だ。

 俺自身もまだ幾つか言うべき事があった筈なのに、少女達の安全を優先した結果モモンガさんに押し付ける形になってしまった。

 礼を言いたい事はあれど不満をぶつける気は更々無い。

 

 

モモンガ「さて……、コイツらだな?」

 

エイジ「あぁ。だが、どちらか片方は貰うぞ?」

 

モモンガ「分かった、好きにするといい」

 

エイジ「そうか、それと──」

 

 

 俺は何かを言いかけたのだが、モモンガさんの方を見てそれは頭からすっぽ抜けた。

 何故なら、モモンガさんは当初の予定と違いいつも通りの格好(そのままの姿)だったからだ。

 

 

エイジ「ちょ……。」《モモンガさん! 俺に格好の事言った癖に自分はそのままじゃないですか! せめて顔位は(・・・)隠して下さいよ!》

 

モモンガ「あ……」

 

 

 モモンガさんの口がカパッと開く。……マジで慌ててたのか。

 

 

モモンガ「んん! ……さて、貴様達には私達の力を味わって貰うとするか」

 

 

 ……誤魔化したな? まぁ、俺も最初の予定と違う格好だから言えた義理では無いが。

 モモンガさんは咳払いの後、仕切り直しと言わんばかりの低音イケボで魔法を唱える。

 

 

モモンガ「では……、『心臓掌握(グラスプ・ハート)』!!」

 

 

 その言葉と共に彼の手の中に半透明の心臓が現れそれを握り潰す。

 第一から第十位階まであるユグドラシルの呪文は数字が大きい程強力な物となる。それの第九位階にあるモモンガさんが得意としている死霊系即死魔法だ。

 もし何らかしらの方法により抵抗(レジスト)されたとしても、朦朧という状態異常を引き起こせる為その後の戦術は立て易い。逃げるも良し、追撃をするのも良しといった風に。

 初手でこの呪文を使うのは読んでいたが、流石はモモンガさんと言わざるを得ない。

 

 

騎士A「ぐぎっ……! がっ……!」

 

 

 現実なら心臓発作等を起こした人間が発するのはこういう声なのだろうか? そんな苦しみの声を出し、騎士は息絶えた。

 

 

モモンガ《これは、やはり……》

 

エイジ《どうしました?》

 

 

 エフェクトの血にまみれた自分の手を少し見て、モモンガさんはぽつりと呟いた。

 何が「やはり」なのか見当がつかなかったので素直に聞いてみた。

 

 

モモンガ《先程エイジさんが飛び出して行った後、少しだけ村の様子を見たんです。ヤバそうな奴が居ないかね。》

 

エイジ《成程、賢明な判断だと思います。それで?》

 

モモンガ《殺されていく村人を見ても何も感じなかったんですよ。哀れとも、助けたいとも思いませんでした。……それこそ道端の虫同士が争っているのを見ている様で》

 

エイジ《それって……》

 

 

 モモンガさんが言いたかった事。それは以前話をした俺達の精神面についての事だった。

 

 

モモンガ《恐らく精神が今の身体……。つまりはアンデッドのものになっている、もしくは近づいてる可能性があります。エイジさんは何か感じましたか?》

 

エイジ《俺ですか?》

 

 

 言われてハッとした。先程村の虐殺映像を見た時、頭の片隅に過ぎ去った考え。

 

 

──目を覆いたくなっただろう(・・・・・・)

 

 

 それを信じたくなかった。もしそれを認めてしまえば、自分の中にある何か大事なものを壊してしまう気がして。

 しかし、モモンガさんにハッキリと否定出来ない理由もあった。ゲスとはいえ目の前で人が一人死んだのにも関わらず、俺はこう思ったのだ「ざまぁみろ(・・・・・)」と。

 

 

エイジ《そんな……。でも俺は今、ここの村人を助けたいと心から思っていますよ!?》

 

モモンガ《落ち着いて下さい。ひょっとしたら個体差の様なものがあるかもしれません。例えば種族の設定とかね。……どの道、検証は難しい上今はこの場を何とかする方が優先かと思います》

 

エイジ《……分かりました》

 

 

 ここで一度話を終わらせた。

 長話をしてしまったかとも思ったが、いつの間にか自然と思考加速を発動させていた。伝言(メッセージ)を多用する様になった為だろうか?

 モモンガさんには黙っていたが、此方に来てからやたらとスキルが勝手に発動している様な……。まぁ、助かったから良しとする。

 

 

騎士B「ひっ……!」

 

 

 伝言(メッセージ)を終え、騎士の方を改めて見ると、もう一人の騎士は今にも腰を抜かしそうな所だった。

 心は完全に恐怖で支配されて、戦意を失っている。

 

 

モモンガ「女子供は追い回せるのに、毛色の変わった相手は無理か?」

 

 

 モモンガさんが一歩前へ踏み出し威圧する。

 身体が二回りも大きく、見た目がアンデッドと言う事もあるらしく、騎士は直ぐ様逃走を選んだ。

 ん? ちょっと待てよ? アンデッド? いや、それよりも。

 

 

エイジ「ふんっ!」

 

 

 俺は逃げた騎士の足目掛け気合を飛ばす。

 

 

ぐしゃっ!

 

騎士B「ぐぎゃっ!」

 

 

 騎士の両足が吹き飛び不様に転がる。この技は気力を消費して打つ物で、俺は気弾(エア)と呼んでいる。

 無色の塊を高速で飛ばしていると言えばいいのだろうか? 応用が効き、相手の攻撃を一瞬だけ弾くバリアの様にも使える。

 それと何故呼んでいる(・・・・・)、という言い方なのかと言うと……。ぶっちゃけ元の名前を忘れたからだ。

 この様に俺の技やスキルは自分で考えた名前の物が多い。

 例えば『地球がリングだ!!』も元は、『竜王の処刑場』という名前だったりする。

 

 

騎士B「足がっ! 足がぁぁっ!!」

 

 

 俺は両足を失い転げ回る騎士の側に行きこう言った。

 

 

エイジ「愚かな者よ、愚劣さの対価を支払え」

 

騎士B「たっ、助けてっ!! 何でもっ! 何でもしますからぁっ!!!」

 

エイジ「何でもか?」

 

 

 俺がそれなら助けてやろうという雰囲気を出した途端、このクズは脳内が花畑になりやがった。

 

 

騎士B「勿論ですぅっ!!」

 

エイジ「だが断る」

 

騎士B「はぇっ!?」

 

 

 俺は指を鳴らし騎士と共に異空間へと飛ぶ。そこで自分の持つ能力を確かめる為の実験を行った。

 この世の地獄を味合わせながらの治癒・蘇生実験。最後はデミウルゴスに実験台として渡した。

 実はモモンガさんにも内緒にしているのだが、地球がリングだ!!の空間内は金髪ロリ吸血鬼の別荘よろしく時間の流れを変更出来る。それを使いたっぷりといたぶってやったのだ。

 上げて落とす。基本だろ?

 スキルを解除して戻ってくると、そこには怯える少女達に迫る魔王の姿があった。

 お巡りさんこの骸骨です。

 

 

モモンガ「おお、戻ったか」

 

エイジ「あぁ、急に居なくなってすまなかったな……。って、何をやってるんだ?」

 

モモンガ「実は怪我をしている様だったから治療しようとしたんだが……、この有り様でな」

 

 

 下位のポーションを手に持ったモモンガさんの前で二人の少女は怯えに怯えていた。

 心の中は『アンデッド』『死神』『人間の生き血』等様々な単語が溢れている。

 あっ! 俺は先程の騎士の反応を思い出し頭の中でポンと手を打つ。

 俺達にとってはゲームから引き続きという事もあり当たり前の事だったが、ここが現実だとするとモモンガさんの見た目はかなり怖いんじゃないか? その考えに行き着いたのだった。

 そして「安心しろ、俺達は味方だ」と言おうとした時。

 

 

アルベド「至高の御方の施しを蔑ろにするとは! この下等生物風情がぁっ!」

 

 

 突然の怒鳴り声。何事かと思えば、モモンガさんの影に隠れて分からなかったのだが。いつの間にか悪魔的風貌の黒い鎧で完全武装になったアルベドが来ており、その手に持った巨大な斧頭を持つ武器(バルディッシュ)を少女達に向かって降り下ろしたのだ。

 やべぇっ!!

 

 

ガキィィィンッ!

 

 

 俺は素早く両者の間に割って入り寸での所でその刃を掴んで止めた。

 

 

エイジ「アルベド……、誰がこの者達を殺せと言った?」

 

 

 俺は少し怒気を込めた声で言い放つ。見るとアルベドの身を纏うオーラが激しい怒りを表していた。そして俺と視線が合うと、その怒りのオーラの矛先は俺に向かった。

 間違いない。これはやはり……。

 

 

アルベド「……大変失礼致しました。この無礼、命を以て償いを致します」

 

モモンガ「良い、アルベド。今後この様な事が無ければな」

 

アルベド「はっ! 有り難き幸せ!」

 

 

 一応場が落ち着き、俺は改めて少女達を見た。そして今にも失禁しかねない彼女達の前に片膝を着き、目線を合わせた状態で言った。

 何処に目があるのかイマイチ分からないが。

 

 

エイジ「安心しろ、俺達は味方だ。今渡そうとしているのも傷を癒す為の治癒薬。つまりはポーションだ、分かるか?」

 

姉らしき少女「えっ? は、はい!」

 

エイジ「なら直ぐに飲むと良い。見た所、あまり深い傷では無い様だが痛む筈だ」

 

姉らしき少女「わ、分かりました!」

 

 

 俺がモモンガさんからポーションを受け取りそれを少女に渡す。彼女はそれを一気に飲み干した。

 

 

姉らしき少女「嘘……」

 

 

 すると直ぐに効果は現れ、傷ほ完全に塞がった。

 余談だが、あくまで肉体的ダメージを回復させる物で服までは治らない。あくまで余談だが。

 

 

エイジ「もう大丈夫だな」

 

姉らしき少女「は、はい! ありがとうございます!」

 

モモンガ「なら幾つか聞きたい事があるのだが……、あー少女よ」

 

姉らしき少女「あっ。わ、私の名前はエンリ。エンリ・エモットと言います! こっちは妹のネムです! ほら! ネムもこの方々にお礼を言って!」

 

 

 (エンリ)に頭を下げる様に言われた(ネム)はその言葉が聞こえていないのか此方をじっと見つめている。心の中……、心象風景とでも言うのだったか。とにかくそれが激変し、それと共にある言葉がこの少女(ネム)の心を埋めていた。

 

 

──神様。

 

エイジ「……!」

 

 

 俺はその言葉を見て絶句した。

 エンリの心を覗いて分かった事だが、既に両親は死んでいる様だ。そしてどうやらネムはそれを知らないらしい。

 まだ生きている。誰かが助けてくれる。そう思っていた様だ。

 その少女の想いに少しでも応えてあげたい、そんな事を思い始めてしまった。

 

 

モモンガ「構わんよ。で、聞いておきたいのだが」

 

エンリ「は、はい!」

 

モモンガ「お前達は魔法という物を知っているか?」

 

エンリ「え、えぇ。村の時々来られる薬師の……、私の友人が魔法を使えます」

 

モモンガ「そうか、話が早くて助かる。私達は――」

 

 

 モモンガさんが予定通り「旅の魔法詠唱者と戦士だ」と言おうとしたのだろう。だが、それは今迄黙っていた少女の一言で遮られた。

 

 

ネム「神様だっ!!」

 

モモンガ&エンリ「えっ?」

 

ネム「だってお姉ちゃん! 冒険者さんが言ってたよ! 神様の祝福があるって!」

 

 

 ネムの心を見た。その冒険者とやらが確かに神の祝福について二人に対し語っていた。

 ネムの輝く瞳と純粋な心を見た俺に迷いは無くなり、次の瞬間、引き返せない一言を言った。

 

 

エイジ「そうだ」

 

モモンガ&エンリ「えっ?」

 

ネム「やっぱり!」

 

モモンガ《ちょっ! エイジさんっ!?》

 

エイジ《ごめんなさい、モモンガさん。付き合って貰えませんか》

 

モモンガ《……何か考えがあるんですね?》

 

エイジ《……》

 

モモンガ《……分かりました。理由は後で聞かせて下さいね?》

 

 

 モモンガさんは俺の沈黙を肯定と受け取った様だ。さて、後で何て言い訳するか。

 間違っても本当の事を言える訳が無い、この娘の想いを裏切りたくなかったなんて。

 怒ったりはしないと思ったが、何となく言わない方が良いと思った。

 

 

モモンガ「……そうだ、私達はお前達が神と呼ぶ存在だ。とある理由でこの世界に来ているのだが、あの村で人々が襲われているのを見てな。か弱き者達を救済すべくここに来たと言う訳だ」

 

エンリ「そ、そうだったんですか」

 

 

 モモンガさんが即座に神様RPを始める。流石俺が来るまで支配者として貫禄を出していただけあり、その演技力は素晴らしいの一言だった。

 

 

エイジ「では他の者達も救いに行くとしよう」

 

モモンガ「そうだな、だがその前に盾役を増やしておこう。」

 

アルベド「私もおりますし、これ以上はかえって邪魔なのでは?」

 

モモンガ「アルベドよ、何事も用心に越した事は無いのだ」

 

 

 アルベドがモモンガさんの言葉に渋々納得する。

 モモンガさん……、頼むからもう少しアルベドに優しく言ってやって? じゃないと俺に怒りが向かうから。

 そんな事とは思ってもいないだろうモモンガさんは、自身のアンデッド作成スキルを発動させる。

 

 

モモンガ「げっ!?」

 

 

 この世界特有のものなのか、空中に現れた黒いドロドロの塊が兵士の死体に取り憑き形を変えていく。

 元々の召喚(ユグドラシル)と大分変わり、しかも若干グロかった。

 それに驚いたモモンガさんが少し引きながら思わず声をあげてしまう。

 

 

アルベド「げ?」

 

モモンガ「げ、げ、ゲスには相応しい末路だな!」

 

エイジ「ま、全くだ! こんなか弱い少女達を笑いながら殺そうとした輩にはな! アルベドもそう思うだろう!?」

 

 

 や、やっぱりちょっと苦しいかな?

 だが、アルベドは取り合えず納得してくれたみたいだ。良かった。

 それと、一応補足の説明を入れよう。

 スキルによって生まれたアンデッドである『死の騎士(デスナイト)』は、モモンガさんよりも大柄で二メートルを軽く越える巨大なアンデッドの騎士だ。

 左手には大きな巨大な盾(タワーシールド)、右手にはフランベルジェ、ボロボロの黒いマントと鎧。

 顔は半生のミイラと言った感じだろうか? 全体的にThe 邪悪という風貌だ。

 本来は召喚者に付き従って護衛するモンスターで、二つある能力もそれに適したものとなっている。

 その能力とは、一つは耐久力を上回る攻撃を一度だけ耐える。もう一つは敵の注意を自分に引き付けるという物だ。

 レベルは低いが盾役としては及第点と言った所か。

 

 

モモンガ「えー、ゴホン。……デスナイトよ! この先のー、村に居るー」

 

 

 モモンガさんがキョロキョロし出したので、俺は自分の手持ちから出した鎧を手渡す。

 

 

エイジ「探し物はこれだろう? さっきの騎士の物を剥ぎ取っておいた」

 

モモンガ「おぉ! すまんな。デスナイトよ! これと同じ鎧を着る者達を殺せ! 弱者をいたぶる者に慈悲を与えるな!」

 

デスナイト「オォォォォォっ!!!」

 

 

 デスナイトは地の底から響く様な雄叫びをあげ、──行ってしまった。

 

 

モモンガ&エイジ「えー……」

 

モモンガ《盾が一人で行ってどうするんだよ……。いや、命令したの俺だけどさぁ?》

 

エイジ《もしかして、命令の仕方とかじゃないですか?》

 

モモンガ《はぁ……。また調べる事が増えましたね》

 

 

 命令の件と言い、召喚時の違いと言い俺達は増え続ける調査項目に頭を痛めた。

 

 

エイジ「デスナイトだけにする訳にもいかんだろうから俺は先に行くぞ。それと──」

 

 

 俺は姉妹の方へ目を向け自分の手持ちにある竜の紋章が入った宝玉を手渡す。

 

 

エイジ「これは『竜の宝玉』と言ってな。使用するとお前を守る為竜が召喚される物だ。危険と感じたらそれを使い身を守れ」

 

エンリ「は、はい」

 

モモンガ「私だけ何もしないと言うのも何だな……。よし」

 

 

 モモンガさんは姉妹を守る為の防御魔法を唱え、更にゴブリンを呼び出す事の出来るアイテムも渡した。

 

 

エイジ「では俺は行くぞ」

 

モモンガ「すまんな。私もアルベドと共に後から行こう」

 

エンリ「あ、あのっ!」

 

エイジ&モモンガ「ん?」

 

エンリ「お、お名前をお聞かせ下さい!」

 

 

 名前……か。俺達は旅人として予め決めた名前はあったのだが、神として振る舞った以上少し盛らなければいけない。

 その旨をモモンガさんに伝え、俺の考えた名乗りをする事になった。

 エンリ達に身体を半分向けていた俺達は、自らのローブとマントを翻しながら名乗った。

 

 

モモンガ「我が名を聞け! 我こそは、死と大いなる慈悲を司りし神! 死の支配者アインズ・ウール・ゴウン!」

 

エイジ「そして俺は! 武と義を司る神! 武神覇竜ドモン・カッシュだ!」

 

エンリ「アインズ・ウール・ゴウン様と……、ドモン・カッシュ様……」

 

 

 エンリは俺達に対し、神に向ける眼差しと祈りを送った。

 彼女の心の中に安らぎが戻って来るのを感じる。

 

 

ドモン「安心しろ、お前の大切な者達は守る。死んだお前の両親も何とか出来るかもしれん」

 

エンリ「な、何故それを!? やはり神様は全てを知っておられるのですか!?」

 

ドモン「何でも……という訳では無い。知っている事だけだ。ではモ──アインズ、先に行っている」

 

アインズ「あぁ、エ──ドモン」

 

 

 まだ少し慣れない名前を呼んでから、俺はデスナイトの向かった先。虐殺の行われている村へと走った。

 

 




 書く事が無いのでこれで……ってダメですよねwww
 今回もちょっとくどいかなと思いながらも書いてました。でも大事なシーンなのでしっかりとしなければいけませんものね。
 え? ……心理描写がイマイチ? すいませんTackは最近耳が(ry
 後、拘りって程では無いんですが。エンリたんの台詞の平仮名を多目にしました。
 多分今の時代程教育が行き渡って無いという独断と偏見の下です、はい。
 次回は皆のアイドルである例の隊長が出る予定です。さて、どうしばき倒してやろうか(ゲス顔)
 
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