武の竜神と死の支配者   作:Tack

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想いを抑えながら描くのは大変です(^o^;)


第七話【武神の疲労】

闘技場に残ったシモベ達は興奮していた。

偉大なる主達が世界を手中に収めるという大きな目標を打ち出したからだ。

更に彼等のボルテージを高めたのは、エイジが最後のサプライズとして自らの模擬戦を見せると言ってきたからである。

予定は1時間後。

 

エイジから闘技場に他のシモベを呼んでも構わないとの達しがあった為それを各階層に伝えた所、希望者が殺到しアルベド・デミウルゴス・セバスが対応に追われている。

 

一応設置したままのスクリーンをライブモードに切り替えれば各階層毎に見る事は出来るのだが、やはり近くで見たいのだろうか、希望者は増える一方だという。

 

その頃エイジとモモンガはエイジの自室に居た。

 

 

エイジ「どーすんですか、モモンガさん…。いやね、振った俺にも責任はあるでしょうけど」

 

モモンガ「すいませんすいませんすいませんすいません、自分の中の何者かが勝手に…」

 

 

ベッドの上で2人は座っていた。

エイジは項垂れ、モモンガは元の姿に戻り両手で顔を覆って震えている。

 

 

エイジ「とりあえずは、世界征服の準備という名目で各調査を続けるしか無いですね」

 

モモンガ「はい…、エイジさんにも御迷惑をおかけします。予定には無い模擬戦まで…」

 

エイジ「いや、それは元々予定にはありましたよ。モモンガさんに伝え忘れただけです。モモンガさんがやった様に自分の戦闘力を確かめる意味でね。ただ…」

 

 

エイジが天井を見つめる。

 

 

エイジ「こんなにプレッシャーのかかる物になるとは思ってもいませんでしたがね」

 

モモンガ「サーセンシタアァァァッ!!!」

 

 

モモンガが座っていたベッドから跳びはね土下座をする。

 

 

エイジ「もういいですよ、モモンガさん。さっきデミウルゴスも世界征服について話してたでしょう? 遅かれ早かれ同じ事になってたんですよ」

 

 

先程のデミウルゴスの話で、モモンガが世界征服について肯定的だったという会話が出たのだ。

モモンガを立ち上がらせ、魔王の土下座姿なんて見たくないですよ、とフォローをするエイジ。

 

 

エイジ「とりあえず今はこの戦闘をしっかり終わらせる事に集中しましょう」

 

モモンガ「そう…ですね…。しっかりしなくては…」

 

 

モモンガは自分に渇を入れエイジと共に戦闘の流れを確認する。

 

 

モモンガ「…それでは確認をします、場所は闘技場ですが『地球がリングだ!!』を使用して戦うという事で大丈夫ですか?」

 

エイジ「ですね、あくまでも模擬戦ですが念には念を入れとこうと思いまして」

 

 

モモンガの言う『地球がリングだ!!』というのはエイジが持つスキルで、正式名は『竜王の処刑場』という。

効果は一定の距離に居る目標物を自分を含め異空間に閉じ込めるというスキルで、発生自体が早く、対抗手段もほぼ無い為他ギルドから恐れられた。

 

ユグドラシル時代に1500人というサーバー始まって以来の大軍に攻め込まれた時も、隙を見て魔法詠唱者を中心に狙って隔離し叩き潰すという使い方をしていた。

一方、術者が一定以下の体力になると効果を失う。目標物が多いと狙いを定める時に隙が出来る等弱点も多い。

 

只、世界級《ワールド》アイテムというユグドラシル時代に壊れ性能を遺憾無く発揮していたアイテムにも似た効果の物もある様に、強力なスキルである事に変わりは無い。

 

 

モモンガ「って事はプラクティスモードでやるんですよね?」

 

エイジ「ええ、そのつもりですよ。時間無制限・ステータス変更無し・最減少体力4割止めってトコですかね」

 

モモンガ「どうせなら彼も出して盛り上げましょうよ」

 

エイジ「お! いいですねぇ!」

 

 

このスキルの面白い所は、エイジがデータクリスタルを消費して追加したシステムの『プラクティスモード(練習モード)』という物である。

内容は、あらゆる状況を対戦登録(隔離する時にエイジが選別)されたプレイヤーに提供する物で、正に格闘ゲームの練習モードの様な事が出来る。

これに御世話になったギルメンも多い。

そして『彼』というのは、エイジが愛して止まないアニメのアバンに登場するレフリーの様な立ち位置のキャラクターで、名を『ストーカー』という。

盛り上げや判定、解説までやってくれる便利な奴だ。

 

 

モモンガ「装備はどうするんですか? 確かエイジさんて種族の問題で神器級《ゴッズ》どころか、伝説級《レジェンド》でさえも一部しか装備出来なかったと記憶してるんですが…」

 

エイジ「よく覚えてますね、モモンガさん。流石ギルマス」

 

モモンガ「そんな事無いですよ、只他のプレイヤーの一段も二段も下の装備であの大軍と渡り合った光景が目に焼き付いているだけですって」

 

エイジ「でもあれは皆さんが居てこそですよ」

 

モモンガ「御謙遜を。俺だったら1分持たないですよ、きっと」

 

 

二人で懐かしい話を交えながらもしっかりと打ち合わせをしていく。

幾ら実際にダメージを受けないとはいえ、それはあくまで隔離世界から戻った後「安心して下さい、実はダメージ受けてませんよ」というだけであり、中にいる間はきちんとダメージを受ける。

最悪ダメージによるショック死も有り得る、今は現実なのだから。

 

 

モモンガ「さて、最後ですが。何か言い残す事はありますか?」

 

エイジ「そうですね、皆に楽しい時間を有り難う…って言うかっ! そういうのは止めて下さいよ」

 

モモンガ「ははは、冗談ですよ。最後は模擬戦の相手ですが、決まってますか?」

 

エイジ「そうですね、最初武器を使ってコキュートス、次に『鎧』を使ってシュバルツとやろうと思ってます」

 

モモンガ「いきなり守護者クラス相手に連戦はきつくないですか?」

 

エイジ「確かにそうですが、疲労状態とかも調べておきたいので。肝心の実戦でスタミナ切れとか嫌ですから」

 

 

普段エイジはアイテムによって疲労状態を無効にしているが、それを外した時に現実世界とどれだけ差があるのかは前衛として確認しておきたい項目であった。

成る程確かに重要ですね、とモモンガが返しているとエイジが時間に気付いた。

 

 

エイジ「っと、そろそろ時間なんでいきますね」

 

モモンガ「そうですね、闘技場の門まで送りますよ」

 

 

2人はエイジの部屋を後にした。

 




ちょと短いです。そろそろバトルしますが、皆さんが考えるより淡白になると思います。
私の想い(重い)を全て描くと何文字になるか分からないので…(´・ω・`)

P.S.
御指摘があり台詞の所のキャラ名の書き方を変えてみました。
御感想頂ければ幸いです。
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