部隊リーダーの記録紙   作:斑雲

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━━━━ ATTENTION ━━━━

この小説はFate/EXTRA•EXTRACCCとGOD EATERの世界線を勝手に融合させ、そのうえ作者の妄想と駄文で構成されております。

原作のネタバレ、二次創作、自分に都合が良い解釈が記載されております故、そのようなものがお嫌いな方は、今すぐのブラウザバックを推奨致します。

作者の暇潰しに付きやっても良いという寛大な心の持ち主様のみ、次の頁へとお進みください。

更新は亀のような早さで作者の気のままに書いていく予定です。
それでは、よろしくお願いいたします。

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勝者の退場

 

西暦2032年、月面で発見された太陽系最古の物体。

それは、あらゆる願いを叶える「聖杯」だった。

 

ただ一人の生存者を巡る争い、聖杯戦争が始まった。

 

舞台は、霊子虚構世界「SE.RA.PH(セラフ)」

 

聖杯(ムーンセル・オートマトン)を巡り争うのは、マスターたる128人の霊子ハッカー。

 

それぞれに与えられるは、実在したか否かを問わず地球上の歴史に記された過去の英雄たる従者(サーヴァント)

 

聖杯は己が担い手たる者を選ぶため、厳然たるルールを敷き、トーナメントによって勝者を選ぶ。

 

原因不明の記憶喪失に陥った少女、役職名の与えられたNPCであった"岸波白野"は、生きるために聖杯を目指す。

選ばれしサーヴァントは、「剣を携えた男装の少女」か、「赤い外装に身を包んだ武人」か、「妖艶な半獣の女性」か。

 

勝ち進む度に毎度決戦に向けて訪れる殺伐とした7日間を、少女は「赤い外装に身を包んだ武人」と共に駆け抜けた。

 

その途中、とあるAIの暴走により、少女らは正常な聖杯戦争ではなく、月の裏側、虚数空間にできた膨大なデータの檻の中にあるサクラメイキュウを彷徨う。

 

少女は従者と共に様々な人➖殺し合う相手➖と接し、多様な価値観をその身に受け、自身の願いや出典に悩み、最後に待ち受けていたサイバーゴーストとの意見相違も加味して、自身の終わりを理解し、受け止め、性急ながらにも少女は答えを出した。

 

それはなんて、希望に満ちた━━━━

 

 

 

聖杯への願いを打ち込み、後は自身が正式なマスターでない/異物として処理されるのを待つのみ。

その最中、正当な勝利者であるはずの少女は、今まで己の生きたい、知りたいという純粋で我儘な願いの前に切り伏せて来た彼ら/彼女らを思い出す。

 

━━━━予選では己の記憶を改竄されていたんだっけ

 

━━━━1戦目は憎めない親友と戦ったんだっけ

 

━━━━何度アーチャー/従者に小言を言われたことか

 

━━━━月の裏側のリンのマネーイズパワーシステム…アレはない。

あぁ、これは言ってはいけないんだったな。どこかから鬼のような殺気が放たれそうだ。

 

リンは無事に、地上で目を醒ましただろうか。

正当な勝利者として還したのだ、きっと上手くいっている

 

━━━━私が聖杯へと向かう階段を上がっている時、想いは告げてはいないが大事な私の従者であるアーチャー/褐色の肌に赤い外装に身を包んだ武人は、顔を歪めていたな。

最後に何か、彼の気に触ることを言ってしまったのだろうか

今はあのうるさい小言でさえ、懐かしい。

 

 

「マスター」

 

 

━━━━あぁ、そうだ。この声だ。

私を安心させてくれるこの声。私という存在を最後まで護り抜いてくれた、大切で愛おしい私の剣。

 

 

「マスター」

 

 

━━━━もう、腕が分解され始めている。

ははは、最後まで気丈な振る舞いをしていたかったが、遂に自分は狂ってきてしまったのか。聞こえない筈の声がずっと聞こえる。

 

 

「大丈夫だ、空耳などではないよ。マスター。

それともなにかね。この空間の居心地がよくて、もう記憶をアレに持って行かれた…とでも?随分冗談が上手くなったものだな」

 

 

少女が瞑っていた瞳を驚きに任せて勢いよく開くと、目の前には赤い弓兵がいつも通りの口調と、いつも通りの整いすぎてムカつく顔をこちらに向けていた。

 

 

━━━━何で、ここに居るんだ。

 

 

少女/マスターの問いには答えず、その代わりに赤い弓兵は分解されていく少女を引き止めるかのように優しく、それでいて強く抱き締めた。

 

突然の彼の行動に驚きつつも、少女は束の間の安らぎ/幸せを腕の中で過ごす。

 

 

━━━━なぁ、アーチャー。

今度、本物の海が見てみたい。こことは違った…悠久を感じさせてくれる良きものなのだろう?

 

 

「……そうだな。この0と1で構成された造り物の海よりも断然綺麗で、儚いものだよ。最も、水着が無いと話にならないがな。その点はどうするんだ、マスター?」

 

 

━━━━何を言っているんだ、アーチャー?

スクール水着が漸く真っ当な理由で使えるじゃないか。

 

 

「あれを着るのか、君は!!…あぁ、いや、アリーナでも着ていたからそれに比べればまだマシな方なのか…。だが、オレはあのスクール水着は認めないからな。」

 

 

━━━━まぁ、なんだ…今までありがとうアーチャー。

これからも、よろしく頼むよ。

 

 

「もちろんだとも。君に選ばれる不幸な従者は私だけで良い。

そして勝ちを共に掴む者もオレだけで良い。今は歴戦の疲れを癒す時だ。ゆっくりと身体を休めてくれ」

 

 

━━━━やっぱり、アーチャーはお母さんだな。

わかった。暫く休ませてもらうことにするよ。またね、アーチャー

 

 

 

赤い弓兵の腕の中に居た少女は、0と1に還る。

少女は最期、いつもよりも見事な笑顔を見せてくれた。

その笑顔を脳裏に焼き付けるかのように、男は強く目を閉じる。

 

間も無く赤い弓兵も分解され、座に還るだろう。

次の召喚主も、あの少女だと淡く信じて。

 

「優先順位は、とうの昔に変わっている…か。」

そう小さく呟き鼻で笑うと、男もまた0と1に還る。

 

 

 

 

そして、聖杯は勝利者である2人/異物を分解し終えると、少女の願いを実行するべく、動き始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「━━━待っていなさい、ハクノ。

借りを作ったまま生きるなんて、私の性に合わないの。

すぐ叩き起こしに行ってあげるんだから。だから…」

 

無事に地上で目を覚ました救われた金髪の少女は、そう言いかけると頭を振り、陽の光で影になった月に背を向け、少女へと辿る道を歩み始める。




以下、作者メモ(Wikiの抜粋有)

名前:君ノ名白紙(ハクシ)
(月での聖杯戦争中は岸波白野の名が与えられていた)
CODE:Xavier
入隊:2071年
所属:極東支部 中尉
性別:女
身長:160cm
年齢:推定20歳
誕生日:終始の狭間とされている
好物:飴
欠点:不老不死
(月から借りている身体のため、月からの魔力供給が無いと人魚姫の如く、泡のように消えてしまう)

容姿》
腰まである長い髪は淡い栗色。クラスの中で3番目に可愛いと評価される整った顔立ちをしており、瞳の色はハシバミ色。右頬にはムーンセルオートマトンでのハクノの記憶と勝者の証である《令呪》が現れている。
月でハクノが着ていた、見る者を魅せる白い肌を隠すように覆うカーキ色の制服と短いスカート、ストッキングという衣装は今は泡沫。極東支部に赴任当初身に付けていた衣装は、懐かしいカーキ色のF制式上衣と黒いF武装下衣。
現在身に付けているのは、月でお世話になった胸元が少し開いた焦げ茶色のセーラー服に、茶色のスカートと素肌を隠すような白いニーハイ。

特徴》
右頬に宿る絶対命令権、令呪。
月での記憶を持った地上ハクシはこの令呪に、かの無銘との繋がりはもう無いと頭では理解していても、不安なことや出撃前には心細くなり無意識に撫でてしまう。
敵の攻撃を見抜く観察眼は、ベテラン神機使いにも引けを取らない。
どんな相手にでも構わせたくなってしまうような小動物系女子であり、遠い記憶で子リスと呼ばれていたことを今でもハクシは不思議に思っている。
そして眼鏡が大好きだ。眼鏡は良い。最高だ!!!!

性格》
冷凍睡眠(コールドスリープ)前の自らの記憶が無いにも関わらず、常に前を向いて進む足を決して止めない。
思いきりの良さと決して折れない心、どんな状況でも諦めないその心の強さは暴君をも惚れさせた。
一言で言えばイケメン魂。
その性格は荒廃した土地に降り立った今でも何一つ変わりはしない。

【GE2RBハクノ限定】
能力:血の力「不屈」
一度戦闘不能になっても、全員がその場で直ぐに復帰することができ、自身が倒れた場合、同行者全員がフルバースト化する。

神機》
ハンマー/スナイパー/タワーシールド


【西欧財閥】
EXTRAにおける人類世界を実質的に支配している組織。複数の財閥が国家をまたいで結成した巨大な合体企業であり、独自の軍隊組織を有する。地理的には世界の三割、GDPベースで世界の冨の六割が西欧財閥系企業のものと言われる。基本理念として「全世界の資源、資産の平等分配」を謳っており、徹底した管理社会によって世界を存続させるよう動いている。しかし、西欧財閥とその統治地域は、その理念を是とせず敵対するレジスタンスによるテロの脅威に常にさらされている。

【レジスタンス】
西欧財閥に敵対する勢力。「解放戦線」とも呼ばれる。厳密には一つの勢力ではなく、かなりの数の派閥が存在する。凛のような穏健派や難民の援助を行う人道派も少なからず存在するが、現実実世界での犯罪行為は勿論、電脳世界での凶悪なテロ事件など過激な行動をするものが多く、世間的にはテロリストとして見られている。


【聖杯戦争】
聖杯「ムーンセル・オートマトン」の所有権を奪い合う戦い。かつてあった聖杯を巡る争いをモデルに、ムーンセル自身がその内に霊子ハッカーたちを招く。勝者は一組。叶えられる望みはマスターとサーヴァントの二つ。霊子ハッカーたちはムーンセルの門を潜った時点で自我や記憶といったパーソナリティを全て削除され、仮初めの記憶と役割を与えられた上で学園生活を送る。これが予選であり、4日間の期限内に自我を取り戻してサーヴァントを召喚できた者のみがマスターとして本戦への出場権である令呪を得る。本戦は7回戦から成るトーナメント形式。回戦ごとに7日間の期間が設けられ、1日目から6日目が猶予期間(モラトリアム)、7日目に闘技場にて一騎打ちの決戦を行う。決戦後はムーンセルによる判断で二、三日のインターバルが設けられるため全員が同じ時間同じ周期で決戦に至る訳では無い。なお、猶予期間中の私闘は禁じられており、とくに学園内で私闘に及んだ者にはステータス低下などの罰則がある。

冬木(Zero/stay night)との最大の相違は、システム的に罪の無い一般人が入って来る事が無い⇒無関係の人間が聖杯戦争の巻き添えになる事が決して無いという事。その代わり敗者=死、生き残るのはひとりだけ等のように、マスターにとっては冬木以上に厳しいルールとなっている。元々、聖杯戦争とはムーンセルの情報収集活動の一環でしかない。トワイスが操作する前の聖杯戦争は、聖杯戦争という名などなく、ただ最良のサンプルを得るために性能を競わせるトライアルにすぎなかった。


【聖杯】
ムーンセル・オートマトン。月で発見された、太陽系最古の遺物。
神の自動書記装置。七天の聖杯(セブンスヘブン・アートグラフ)
万能の願望機としての機能があることにより、聖杯と呼ばれるようになる。
元々は異星の文明が地球の生物を記録する為に設置した観測機だったが、「地球の全てを余す所なく観測するには、地球の全てを掌握出来る程の性能が要る」という考えによって、情報だけで宇宙の物理法則を書き換えられる程に収束された光を中枢に蓄えた、万能の器と化した。


【SE.RA.PH】
serial phantasm(シリアルファンタズム)霊子虚構世界
ムーンセル内に作られた、聖杯戦争の舞台となる仮想現実世界。ムーンセル・オートマトンが有する規格外の計算処理能力を利用して作られた世界であり、レオの説明によれば、「予選の学校と同様に、本戦の学園、アリーナ、そして、マスター同士が雌雄を決する決戦場。これらも全て、聖杯がその桁外れな魔力を元に作り出した、個別の固有結界なのです」とのこと。
実際のところ、「術者の心象風景の具現化」が固有結界なので少々語弊はあるが、ムーンセルはマナを流動リソースとして稼働しているので、セラフは実質的に「自我の無い魂を持つ月が形成した固有結界」と称することが出来る。


【マスター】
聖杯戦争の参加者。魔術師(ウィザード)と呼ばれる霊子ハッカー。通常のハッカーとは異なり、回路(サーキット)と呼ばれる先天性の特殊な資質を持ち、己の魂を霊子化することができる彼らは、電子の海から世界構造(システム)を変革させる能力を持つ。
衰退した旧き魔術師を「メイガス」、最新の魔術師たる霊子ハッカーを「ウィザード」と呼び分ける。マスターにはそれぞれ1人につき1体のサーヴァントと、三画の模様から成る令呪が与えられる。
なお、令呪を全て使い切った者は戦いの勝敗にかかわらず即刻リタイア=電脳死となる。


【サーヴァント】
ムーンセルより与えられるマスターの戦闘代行体。聖杯戦争を戦う矛であり盾となるもの。
サーヴァント(従者)と呼称されているが、マスターとの関係は基本的に対等。
実在・架空を問わず、人類史に存在する英雄を一時的に誇張・再現したもので、その英雄またはマスターの特性に応じて、7つのクラス「セイバー」「ランサー」「アーチャー」「ライダー」「アサシン」「バーサーカー」「キャスター」のいずれかに据えられる(例外もある)。高度な電脳魔(ファミリア)のようだが、実際は第三法を利用し作られた霊子生命体。
なお、召喚者であるマスターと何らかの縁がある英霊もしくは相性の良い英霊が選ばれるとされている。
また、冬木のものと異なり、サーヴァントの死(脱落)=マスターの死という非常に厳しいルールとなっている。
上記の内の「サーヴァントは霊子生命体」という説明はこの時代のウィザードの知識に照らし合わせた場合の解釈であり、ゲーム内で説明されたところによれば、ムーンセル・オートマトンが行っているのは本来の手法の完全なコピー。サーヴァントの正体は、人類史を記録したムーンセルのデータベースから再現された英霊である。ただしこの人類史はそもそも英霊の座と全く同じモノなので同一存在として多元的には重なり合っている(解釈)


【アムネジア・シンドローム】
二十一世紀に確認された謎の感染症。脳神経を犯すウィルスで、感染者は自己と他人の境界が曖昧となり、最終的に脳機能の停止によって記憶の認識さえ不可能となり、生命活動を停止する。感染経路は口内からの粘膜感染、要するに汚染された水を飲むだけで感染する。多くの感染者を出したが、感染ルートは現在も解明されていない。一説によると集団意識を同じくする者たちに感染していくという。

日本ではバイオテロに使用されたため、人工的に造りだされたウィルスの可能性が大だが、感染原因もルートも正確な事は分かっていないため真相は現在まで謎のままである。

既にトワイス・H・ピースマンによってワクチンが発見されており、治療法は確立している。
なおアムネジアとは健忘の意。
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